教育実習で指導教員と合わないと感じると、実習そのものが一気につらくなります。

「質問しづらい」

「毎日注意されてばかりでしんどい」

「自分だけ厳しくされている気がする」

「このまま教育実習を続けて大丈夫なのかな」

このように悩んでいませんか。

教育実習では、授業づくりや生徒対応だけでなく、指導教員との関係にも大きな不安を感じやすいです。特に、指導教員の言い方がきつい、質問しても冷たく返される、何をしても注意されるという状況が続くと、「自分は教員に向いていないのでは」と考えてしまう人もいます。

しかし、指導教員と合わないと感じたからといって、すぐに自分を責める必要はありません。

教育実習で大切なのは、指導教員に好かれることではなく、実習生として学ぶ姿勢を見せることです。相性の問題と、自分が改善すべき行動を分けて考えれば、評価を下げずに実習を乗り切ることは十分可能です。

この記事では、教育実習で指導教員と合わないときの考え方、評価を下げない行動、質問の仕方、毎日怒られるときの受け止め方を具体的に解説します。

スポンサーリンク

目次

教育実習で指導教員と合わないのは珍しくない

教育実習で指導教員と合わないと感じることは、決して珍しいことではありません。

教育実習は、短い期間で授業準備、授業実践、観察記録、指導案作成、生徒対応、職員室での振る舞いなど、多くのことを求められます。その中で、指導教員との相性が合わないと、精神的な負担はかなり大きくなります。

大切なのは、「合わない」と感じたときに、すぐに「自分が悪い」「自分は教員に向いていない」と決めつけないことです。

指導教員との相性で実習のつらさは大きく変わる

教育実習のつらさは、指導教員との相性によって大きく変わります。

同じ注意でも、やさしく理由を説明してくれる先生もいれば、短い言葉できつく指摘する先生もいます。

たとえば、指導案に改善点がある場合でも、

「ここは生徒の活動が少ないから、発問をもう一つ入れてみようか」

と言われるのと、

「これでは授業にならないよ」

と言われるのでは、受け止め方がまったく違います。

どちらも改善を求めている点では同じでも、言い方によって実習生の不安は大きく変わります。

そのため、指導教員と合わないと感じたときは、まず「自分の能力が低いからだ」と決めつけるのではなく、「指導の伝え方や相性の問題もある」と考えてください。

「合わない=自分が悪い」と決めつけなくてよい

指導教員と合わないと感じると、多くの実習生は自分を責めてしまいます。

「私の授業が下手だから怒られるのかな」

「質問の仕方が悪いのかな」

「ほかの実習生はうまくやっているのに、自分だけできていないのかな」

このように考えてしまうのは自然なことです。

しかし、教育実習は学びの場です。最初から完璧な授業ができる必要はありません。指導案を直されることも、授業後に改善点を指摘されることも、実習の中ではよくあります。

もちろん、自分の行動を振り返ることは大切です。

ただし、すべてを「自分が悪い」と受け止めすぎると、必要以上に落ち込み、実習に行くこと自体が苦しくなってしまいます。

指導教員と合わないときは、次のように分けて考えると冷静になれます。

相性の問題
指導教員の言い方がきつい、質問しづらい、価値観が合わない

自分が改善できる問題
報告が遅い、メモを取っていない、同じ注意を繰り返されている

この2つを分けるだけで、必要以上に自分を責めずに済みます。

教育実習は人間関係も含めて学ぶ場である

教育実習では、授業の技術だけでなく、学校現場での人間関係も学びます。

学校にはさまざまな先生がいます。考え方が合う先生もいれば、厳しい先生、話しかけにくい先生、細かく確認する先生もいます。

将来教員になれば、同僚、管理職、保護者、地域の人など、いろいろな人と関わることになります。そのため、教育実習中に「合わない相手とどう関わるか」を学ぶことも、実習の一部と考えることができます。

ただし、これは「どんなに苦しくても我慢しなさい」という意味ではありません。

相手に合わせすぎて心身を壊す必要はありません。大切なのは、無理に好かれようとするのではなく、実習生として必要な行動を淡々と積み重ねることです。

指導教員と合わない原因が「怖くて話しかけられない」ことにある場合は、まず怖さへの対処を整理することが大切です。注意されたときの受け止め方や距離の取り方を知りたい人は、

教育実習で指導教員が怖いときの対処法」も参考にしてください。

指導教員と合わないと感じる主な原因

指導教員と合わないと感じる原因は、一つではありません。

「なんとなく苦手」と感じている場合でも、よく整理してみると、原因が見えてくることがあります。

原因が分かれば、対処法も考えやすくなります。

指導の言い方がきつい

もっとも多いのは、指導教員の言い方がきついと感じるケースです。

「なんでこんな指導案にしたの?」

「これでは生徒に伝わらないよ」

「準備不足じゃない?」

このように言われると、内容が正しかったとしても、実習生は強く傷つきます。

特に教育実習中は、慣れない環境で緊張しています。普段なら受け流せる言葉でも、実習中は重く受け止めてしまいやすいです。

この場合は、言い方と内容を分けて考えることが大切です。

言い方はつらかったけれど、改善すべき内容は何だったのか。

ここだけを取り出してメモするようにしましょう。

たとえば、

「準備不足」と言われた
次回は板書計画と発問を事前に確認してもらう

「生徒に伝わらない」と言われた
説明を短くし、生徒に考えさせる時間を入れる

このように、指摘を行動に変えることで、気持ちを少し整理しやすくなります。

質問しても冷たく返される

指導教員に質問したとき、冷たく返されると、それだけで質問しづらくなります。

「それは自分で考えて」

「前にも言ったよね」

「今忙しいから」

このように言われると、次から質問するのが怖くなります。

しかし、教育実習では分からないことをそのままにする方が危険です。質問しないまま自己判断で進めると、あとから大きく直される可能性があります。

質問しづらい先生には、聞き方を少し変えることが有効です。

悪い聞き方の例は、

「どうすればいいですか?」

です。

この聞き方だと、すべてを丸投げしているように受け取られることがあります。

よい聞き方は、

「自分ではこのように考えたのですが、この方向で進めてもよいでしょうか」

です。

自分の考えを一言添えるだけで、指導教員の受け取り方は変わります。

指導内容が日によって変わる

指導教員と合わないと感じる原因の一つに、指導内容が日によって変わることがあります。

昨日は「もっと生徒に考えさせて」と言われたのに、今日は「説明が足りない」と言われる。

前回は「活動を多く入れて」と言われたのに、今回は「活動が多すぎる」と言われる。

このようなことがあると、実習生は何を信じてよいのか分からなくなります。

ただし、授業では単元や生徒の状況によって、必要な指導が変わることもあります。指導教員の言っていることが必ず矛盾しているとは限りません。

迷ったときは、次のように確認するとよいです。

「前回は生徒の活動を増やすようにご指導いただきましたが、今回の授業では説明を少し厚くした方がよいという理解で合っていますでしょうか」

このように聞けば、反発ではなく確認として伝わります。

求められるレベルが高すぎる

指導教員によっては、実習生にかなり高いレベルを求めることがあります。

板書計画、発問、時間配分、生徒への声かけ、机間指導、振り返りまで、細かく指摘されると、実習生は「自分には無理だ」と感じてしまいます。

しかし、教育実習生は現職教員ではありません。最初からすべてを完璧にできなくて当然です。

求められるレベルが高いと感じたときは、全部を一気に直そうとしないことが大切です。

次の授業で意識することを一つに絞りましょう。

たとえば、

「次回は発問を短くする」

「次回は板書の文字を大きくする」

「次回は生徒の反応を見る時間を増やす」

このように一つずつ改善すれば、指導教員にも「改善しようとしている姿勢」が伝わります。

自分だけ厳しくされているように感じる

ほかの実習生にはやさしいのに、自分だけ厳しくされているように感じることもあります。

これはとてもつらい状況です。

「嫌われているのかな」

「自分だけ評価が低いのかな」

「何をしても認めてもらえないのかな」

と不安になるかもしれません。

ただ、実際には、担当する学年や教科、授業内容、指導教員の性格によって指導の厳しさが違うこともあります。また、期待しているからこそ細かく指導している場合もあります。

とはいえ、つらさを我慢し続ける必要はありません。

自分だけ明らかに強い言葉を受けている、人格を否定される、実習に行くのが苦しくて眠れないという場合は、早めに大学へ相談することも大切です。

まず持つべき考え方|相性と評価は分けて考える

指導教員と合わないときに一番大切なのは、相性と評価を分けて考えることです。

指導教員と気が合わないからといって、必ず評価が下がるわけではありません。

反対に、指導教員と話しやすくても、実習生として必要な行動ができていなければ評価に影響することもあります。

評価を守るためには、感情よりも行動に目を向けることが大切です。

指導教員に好かれることをゴールにしない

教育実習中は、指導教員に嫌われたくないと思うのが自然です。

しかし、指導教員に好かれることをゴールにすると、必要以上に相手の顔色をうかがってしまいます。

「これを聞いたら怒られるかな」

「また注意されたらどうしよう」

「先生にどう思われているのかな」

このように考え続けると、授業準備や生徒との関わりに集中できなくなります。

教育実習のゴールは、指導教員と仲良くなることではありません。

実習生として、学ぶ姿勢を見せることです。

挨拶をする、メモを取る、報告する、改善する。

この基本を続けることが、結果的に評価を守る行動になります。

評価されるのは「改善しようとする姿勢」

教育実習では、最初から完璧な授業ができることよりも、指導を受けて改善しようとする姿勢が見られます。

たとえば、1回目の授業でうまくいかなかったとしても、次の授業で改善が見えれば印象は変わります。

「前回は説明が長くなってしまったので、今回は発問を短くしました」

「前回のご指導を受けて、板書計画を事前に作り直しました」

「生徒の反応を見る時間を増やすよう意識しました」

このように伝えられると、指導教員にも学ぼうとする姿勢が伝わります。

注意されたこと自体よりも、その後にどう動いたかが大切です。

感情ではなく行動に集中する

指導教員と合わないと、どうしても感情に引っ張られます。

「あの言い方はひどい」

「どうせまた怒られる」

「もう話したくない」

このように感じるのは自然です。

ただ、実習中に感情だけで動いてしまうと、評価に悪い影響が出る可能性があります。

大切なのは、感情を否定することではありません。

つらいと感じたままでも、必要な行動を淡々とすることです。

たとえば、

朝は挨拶する
指導内容はメモする
分からないことは確認する
授業後はお礼を言う
改善点を次回に反映する

このように、行動を決めておくと、感情に振り回されにくくなります。

合わない相手に無理に合わせすぎない

指導教員と合わないとき、相手に合わせようとしすぎる人がいます。

もちろん、実習生として礼儀やマナーを守ることは大切です。

しかし、相手の機嫌を常に気にして、自分を追い込みすぎる必要はありません。

「怒られないようにする」ことだけを考えると、質問できなくなったり、必要な相談が遅れたりします。

合わない相手とは、無理に仲良くなるよりも、必要なやり取りを丁寧に行うことを目標にしましょう。

目指すのは、好かれることではなく、実習に必要なコミュニケーションを取ることです。

指導教員と合わないときに評価を下げない行動

指導教員と合わないと感じたときこそ、評価を下げないための基本行動が重要です。

人間関係がうまくいっていないときは、少しの行動が悪く見られやすくなります。

だからこそ、誰が見ても分かる形で、学ぶ姿勢を残していきましょう。

注意された内容は必ずメモする

指導教員に注意されたら、その場でメモを取りましょう。

メモを取ることで、次のようなメリットがあります。

指導を真剣に受け止めている姿勢が伝わる
同じ注意を繰り返しにくくなる
あとで冷静に振り返ることができる
大学に相談するときにも事実を整理しやすい

メモを取るときは、感情ではなく事実を残すことが大切です。

悪いメモの例は、

「先生にきつく怒られた。つらい」

です。

これだけだと、後から見ても何を改善すればよいか分かりません。

よいメモの例は、

「導入が長く、生徒の活動時間が少ないと指摘された。次回は導入を5分以内にし、発問を先に決める」

です。

このように、指摘内容と次の改善行動をセットで書くと役立ちます。

次回に何を直すか一つだけ確認する

指導教員から多くの注意を受けると、何から直せばよいか分からなくなります。

その場合は、次回の改善点を一つだけ確認しましょう。

使いやすい聞き方は、次のような形です。

「ご指導ありがとうございます。次回の授業では、まずどの点を優先して改善すればよいでしょうか」

「今回ご指摘いただいた中で、次回特に意識すべき点を一つ教えていただけますでしょうか」

この聞き方なら、丸投げではなく、改善する意思が伝わります。

一度に全部を直そうとすると苦しくなります。まずは一つ改善することを目標にしましょう。

報告・連絡・相談を後回しにしない

指導教員と合わないと、話しかけるのが怖くなります。

しかし、報告・連絡・相談を避けると、かえって評価が下がる可能性があります。

たとえば、

指導案の提出が遅れる
授業準備の確認をしない
変更点を伝えない
分からないまま進める

このような行動は、指導教員から見ると「やる気がない」「責任感がない」と受け取られることがあります。

苦手な相手でも、必要な連絡だけは早めに行いましょう。

長く話す必要はありません。

「本日の指導案を修正しました。お時間のあるときにご確認いただけますでしょうか」

「明日の授業で使用するワークシートを作成しました。確認をお願いいたします」

このように、短く丁寧に伝えれば十分です。

感情的に反論しない

納得できない指導を受けたとき、反論したくなることもあります。

しかし、その場で感情的に言い返すのは避けましょう。

「でも、私はそういうつもりではありません」

「前はこうしろと言われました」

「それは違うと思います」

このような言い方をすると、内容が正しくても反発しているように見えやすいです。

納得できないときは、反論ではなく確認の形に変えるのが安全です。

たとえば、

「確認させてください。次回は生徒の活動時間をもう少し増やすという理解でよろしいでしょうか」

「前回のご指導とあわせて考えると、今回は説明よりも発問を重視するということでよろしいでしょうか」

このように聞けば、冷静に確認している印象になります。

指導後は改善した点を見せる

指導教員と合わないときほど、改善した点を見せることが大切です。

口で「頑張ります」と言うだけでは、なかなか伝わりません。

大切なのは、実際の行動で示すことです。

たとえば、

指導案を修正して再提出する
前回の指摘を板書計画に反映する
授業後に改善点を自分から伝える
観察記録に学んだことを書く

このような行動があると、指導教員も「指導を受け止めている」と判断しやすくなります。

指導教員との相性以前に、実習中の基本行動で評価を落としたくない人は、「教育実習で失敗しない方法」で確認しておくと安心です。職員室での振る舞い、報告の仕方、避けたいNG行動まで整理できます。

指導教員に質問しづらいときの聞き方

指導教員と合わないとき、多くの実習生が悩むのが質問の仕方です。

質問したいことはあるのに、話しかけるのが怖い。

聞いたら怒られそうで、結局自分で判断してしまう。

このような状態になると、授業準備にも悪い影響が出ます。

質問しづらい先生には、聞き方を工夫することが大切です。

質問前に自分の考えを一言添える

質問するときは、いきなり「どうすればいいですか」と聞くよりも、自分の考えを一言添えると印象がよくなります。

たとえば、

「導入では前時の復習を入れようと考えています。その後に本時の課題を提示する流れでよいでしょうか」

「ワークシートは生徒が自分の考えを書ける形にしました。この内容で授業のねらいに合っているか確認していただけますでしょうか」

このように、自分なりに考えたことを伝えてから質問すると、指導教員も答えやすくなります。

実習生として大切なのは、完璧な答えを持っていくことではありません。

自分で考えたうえで相談する姿勢です。

「何がダメですか?」ではなく「どこを優先して直すか」を聞く

指導案や授業について質問するとき、「何がダメですか」と聞くと、相手によっては受け身に見えることがあります。

おすすめは、「どこを優先して直すか」を聞くことです。

たとえば、

「この指導案で、次に優先して修正すべき点はどこでしょうか」

「時間配分と発問の中では、どちらを先に見直した方がよいでしょうか」

「改善点が複数あると思うのですが、次回の授業で特に意識すべき点を教えていただけますでしょうか」

このように聞くと、改善する意思が伝わります。

また、指導教員からの指摘も具体的になりやすいです。

質問するときの例文

指導教員に質問しづらいときは、あらかじめ言い方を用意しておくと安心です。

そのまま使える例文を紹介します。

「ご指導ありがとうございます。次回は特にどの点を意識して改善すればよいでしょうか」

「自分なりに改善したいのですが、優先して直すべき点を一つ教えていただけますでしょうか」

「この部分について、自分では生徒に考えさせる時間を増やしたいと考えています。この方向でよろしいでしょうか」

「前回のご指導を受けて、発問を短く修正しました。確認していただけますでしょうか」

「授業の流れについて確認させてください。導入、展開、まとめの順番はこの形で問題ないでしょうか」

「お忙しいところ恐れ入ります。明日の授業について一点だけ確認させていただいてもよろしいでしょうか」

指導教員にどう聞けばよいか分からない人は、「教育実習で指導教員に質問する例文」を読んでおくと、授業前・授業後・指導案確認の場面別に使える言い方を準備できます。

毎日怒られる・強く注意されるときの考え方

指導教員と合わないと感じる中でも、特につらいのが毎日のように怒られる状態です。

朝から「今日はまた何を言われるのだろう」と不安になり、授業後の反省会や指導の時間が怖くなる人もいます。

毎日怒られると、自分の全部が否定されているように感じてしまうかもしれません。

しかし、まず意識してほしいのは、怒られたことと自分の価値は別だということです。

教育実習で注意されることはあります。指導案、板書、発問、時間配分、生徒対応など、最初からうまくできないことが多いからです。

ただし、強い言葉を何度も受けて心身に影響が出ている場合は、無理に一人で耐える必要はありません。

怒られた回数より改善できた内容を見る

毎日怒られていると、「今日も怒られた」「また注意された」と回数ばかり気になってしまいます。

しかし、教育実習で大切なのは、怒られた回数ではありません。

前回より何を改善できたかです。

たとえば、前回の授業で「説明が長い」と言われたなら、次の授業では説明を短くし、生徒が考える時間を増やす。

前回「板書が見づらい」と言われたなら、次の授業では文字を大きくし、色を使いすぎないようにする。

前回「発問があいまい」と言われたなら、授業前に発問を一文で書き出しておく。

このように、注意された内容を一つでも改善できていれば、実習としては前に進んでいます。

指導教員の反応がすぐに変わらなくても、自分の中で改善点を積み重ねていくことが大切です。

人格否定と指導は分けて考える

指導教員から厳しい言葉を受けたときは、その内容が「指導」なのか「人格否定」なのかを分けて考える必要があります。

たとえば、

「導入が長くて、生徒が活動する時間が短くなっている」

「板書の文字が小さくて後ろの生徒が見づらい」

「発問の意図が生徒に伝わりにくい」

このような指摘は、授業改善につながる指導です。

一方で、

「教員に向いていない」

「そんなことも分からないの」

「あなたは何をやってもダメ」

このような言葉は、授業内容への指導ではなく人格を傷つける表現です。

このような言葉が繰り返される場合は、一人で抱え込まず大学へ相談しましょう。

理不尽だと感じた内容は記録に残す

指導内容が理不尽だと感じたときは、記録を残しておくことが大切です。

記録の目的は相手を責めることではなく、状況を客観的に整理することです。

記録する内容は次のようなものです。

・日付

・言われた内容

・場面

・自分が取った行動

・その後の体調や気持ち

・次に確認したいこと

例えば、

「6月10日、授業後の反省で『これでは授業にならない』と言われた。具体的な改善点は示されなかった。次回は優先的に修正すべき点を確認したい」

という形で残します。

一人で抱え込まない

毎日怒られている状態が続くと、

「自分が我慢すればいい」

「相談したら評価が下がるかもしれない」

「実習が終わるまで耐えるしかない」

と考えがちです。

しかし教育実習は一人で乗り切るものではありません。

大学の担当教員、教職課程の窓口、ゼミの先生など相談できる人はいます。

毎日のように怒られてつらい状態が続いている人は、「教育実習で毎日怒られるときの対処法」も読んでみてください。怒られる原因の整理方法や、精神的に追い込まれたときの考え方を詳しく解説しています。

やってはいけないNG対応

指導教員と合わないときほど、避けるべき行動があります。

感情的な対応は、一時的には楽でも後で自分を苦しめることがあります。

無断欠席する

どれだけ実習校へ行くのがつらくても、無断欠席は避けましょう。

体調不良や精神的な限界がある場合も、まず大学や実習校へ連絡することが大切です。

指導教員を避け続ける

必要な報告や相談まで避けると、「学ぶ姿勢がない」と受け取られる可能性があります。

苦手でも必要な連絡だけは丁寧に行いましょう。

友人やSNSだけに愚痴を書く

SNSへの投稿は避けるべきです。

学校名や個人名を書いていなくても、内容によっては特定される可能性があります。

相談するなら大学や信頼できる人にしましょう。

その場で感情的に言い返す

反論したくなる場面もありますが、その場で感情的になると状況が悪化しやすくなります。

確認という形で冷静に聞き返すことが大切です。

自己判断で実習を辞めようとする

教育実習は大学と実習校が関わる正式な実習です。

辞退や中断を考える場合は、必ず大学へ相談してください。

大学に相談すべきケース

指導教員と合わない場合でも、すべてが相談案件ではありません。

しかし、次の状態なら早めに相談することをおすすめします。

体調や睡眠に影響が出ている

眠れない

食欲がない

朝になると吐き気がする

涙が止まらない

このような状態が続くなら、無理を続ける前に相談しましょう。

人格否定に近い言葉を繰り返される

授業内容ではなく人格を否定する言葉が続く場合は、相談を検討してください。

指導内容が理不尽で改善方法が分からない

具体的な改善点が示されず、

「全然だめ」

だけで終わるような状況は実習生だけでは対応しづらいことがあります。

実習継続が難しいほど精神的に追い込まれている

実習校へ向かうだけで強い不安が出る場合は、早めに大学へ相談しましょう。

実習を続けるか迷うほどつらくなっている人は、「教育実習を辞退したくなったときの判断基準」も読んでみてください。感情だけで辞退を決める前に確認したいポイントを整理できます。

大学へ相談するときの伝え方

大学に相談するときは、

・現在の状況

・いつから困っているか

・具体的に何が起きているか

・自分はどう対応したか

・何を相談したいか

を整理して伝えましょう。

大学に相談するときのメール例文

まずは事実ベースで相談する

大学に相談するときは、不満だけではなく事実を伝えることが大切です。

感情だけでなく具体的な状況を書く

「つらいです」だけではなく、

「睡眠に影響が出ています」

「授業準備に集中できません」

など具体的に書きましょう。

相談メール例文

件名:教育実習中の指導についてのご相談

〇〇先生

お世話になっております。〇〇大学〇〇学部〇年の〇〇です。

現在、〇〇学校で教育実習を行っておりますが、指導教員の先生との関わり方についてご相談したくご連絡いたしました。

授業後のご指導の中で改善点をいただいておりますが、次回の授業で何を優先して改善すべきか整理できず悩んでおります。

実習を最後まで続けたいと考えておりますので、今後の対応についてご助言をいただけますでしょうか。

お忙しいところ恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。

〇〇大学〇〇学部〇年
氏名

辞退の連絡方法や大学・実習校への伝え方まで知っておきたい人は、「教育実習を辞退する方法」を読んでおくと安心です。電話・メールの例文や連絡順序まで確認できます。

指導教員と合わないと教員に向いていないのか

指導教員と合わない状態が続くと、

「自分は教員に向いていないのではないか」

と考えてしまうことがあります。

しかし、一人の指導教員との相性だけで教員への向き不向きを判断する必要はありません。

教育実習がつらかったからといって、教員になれないと決まるわけではないのです。

一人の指導教員との相性だけで決めなくてよい

教育実習で関わる指導教員は、学校現場にいる先生方の中の一人です。

その先生と合わなかったからといって、すべての学校や先生と合わないわけではありません。

実際の学校現場には、

・丁寧に教える先生

・厳しく細かく指導する先生

・自主性を重視する先生

・必要最低限しか口を出さない先生

など、さまざまなタイプがいます。

教育実習でたまたま相性が合わなかっただけの可能性も十分あります。

一人との関係だけで将来を決めるのは早すぎます。

実習でつらい経験をしても教員になる人はいる

教育実習で苦しい経験をした人の中にも、その後教員になった人はたくさんいます。

むしろ、

「質問しづらい苦しさが分かった」

「強い言葉の影響を実感した」

「実習生の不安が理解できるようになった」

という経験は、将来生徒や後輩を指導するときに役立つことがあります。

教育実習での失敗や苦労は、必ずしもマイナスではありません。

その経験をどう活かすかが大切です。

教職以外の進路を考えることも悪くない

一方で、教育実習を通じて教職以外の進路に興味を持つ人もいます。

学校現場が合わないと感じた

授業そのものに強い負担を感じた

別の仕事に魅力を感じた

このような場合は、進路を見直すことも自然な選択です。

大切なのは、指導教員との相性だけで決めるのではなく、教育実習全体を振り返って判断することです。

教育実習後に教職を続けるか迷っている人は、「教育実習後の進路選択|教職を諦めるべきか迷ったとき」を読むと、自分の考えを整理しやすくなります。教職を続ける場合と別の進路を選ぶ場合、それぞれの考え方を比較できます。

指導教員と合わないときの乗り切り方チェックリスト

指導教員と合わないときは、頭の中だけで考えるほど不安が大きくなります。

今の自分が何をできているのかを確認してみましょう。

今日からできる行動チェック

以下の項目をチェックしてみてください。

・注意された内容をメモした

・次回の改善点を一つ確認した

・報告・連絡・相談を後回しにしていない

・感情的に反論しなかった

・指導内容を授業や指導案に反映した

・授業後にお礼を伝えた

・大学へ相談すべき状態ではないか確認した

・睡眠や食欲に影響が出ていない

・実習前に強い不安や涙が続いていない

・自己判断で欠席や辞退を考えていない

すべてできていなくても問題ありません。

まずは一つだけでも実行してみてください。

実習中は大きな改善よりも、小さな改善の積み重ねが重要です。

FAQ|教育実習で指導教員と合わないときによくある質問

Q1.指導教員と合わないだけで評価は下がりますか?

合わないだけで評価が下がるとは限りません。

評価されるのは、

・改善しようとする姿勢

・報告や相談

・提出物への取り組み

・授業準備

などです。

相性よりも行動が重視されることが多いです。

Q2.指導教員に嫌われたら単位は取れませんか?

嫌われたと感じても、それだけで単位が取れなくなるわけではありません。

ただし、

無断欠席

提出物未提出

指導無視

報告不足

などは評価に影響する可能性があります。

不安な場合は大学へ相談しましょう。

Q3.毎日怒られるのは普通ですか?

毎日何かしら注意を受けることはあります。

しかし、

人格否定が続く

改善点が示されない

体調に影響が出ている

場合は我慢だけで乗り切るべきではありません。

大学へ相談することも必要です。

Q4.大学に相談したら評価が悪くなりますか?

相談しただけで評価が下がるとは限りません。

むしろ、無断欠席や自己判断による辞退を防ぐためにも、早めの相談は大切です。

相談するときは感情ではなく事実ベースで伝えましょう。

Q5.教育実習を辞退してもよいですか?

体調不良や精神的な限界など、やむを得ない事情がある場合は辞退を検討することもあります。

ただし自己判断は避けてください。

まず大学へ相談し、正式な手続きを確認することが大切です。

Q6.指導教員と合わないと教員に向いていないのでしょうか?

向いていないとは限りません。

教育実習は特殊な環境です。

一人の指導教員との相性だけで将来を決めず、実習全体を振り返って判断しましょう。

まとめ|指導教員と合わないときは評価される行動に集中しよう

教育実習で指導教員と合わないと感じると、毎日が苦しくなります。

質問しづらい。

注意されるのが怖い。

自分だけ厳しくされている気がする。

そんな状態が続くと、「教員に向いていないのでは」と考えてしまうかもしれません。

しかし、指導教員との相性と教員としての適性は別問題です。

まずは、

相性の問題

自分が改善できる問題

を分けて考えましょう。

評価を守るために大切なのは、

・注意内容をメモする

・改善点を確認する

・報告・連絡・相談をする

・指導を次回に活かす

という基本行動です。

一方で、

睡眠に影響が出ている

人格否定が続いている

実習継続が難しいほど追い込まれている

場合は、一人で抱え込む必要はありません。

大学へ相談することは甘えではなく、自分を守るための大切な行動です。

指導教員との関係で悩んでいる人は、次の記事もあわせて読むと状況を整理しやすくなります。

教育実習で指導教員が怖いときの対処法
→ 怖くて話しかけられない、毎日の指導が苦痛という人向けに、恐怖心との向き合い方と具体的な対応法を解説しています。

「教育実習で毎日怒られるときの対処法
→ 毎日注意されて自信を失っている人向けに、評価を下げずに乗り切る考え方と行動をまとめています。

教育実習で指導教員に質問する例文
→ 質問しづらい先生にも使いやすい言い回しを、授業前・授業後・指導案確認の場面別に紹介しています。

教育実習で失敗しない方法
→ 指導教員との関係だけでなく、職員室でのマナーや授業準備など評価を落としやすいポイントを総合的に確認できます。

教育実習を辞退したくなったときの判断基準
→ 本当に続けるべきか迷っている人向けに、感情だけで決めないためのチェックポイントを解説しています。