教育実習が始まると、

「指導教員に何を質問すればいいのかわからない」

「忙しそうで話しかけるタイミングがつかめない」

「変な質問をして評価を下げたくない」

と悩む人は少なくありません。

実際、教育実習では授業づくりや学級経営、生徒対応など初めて経験することばかりです。

そのため、わからないことを質問するのは当然ですが、聞き方や内容によっては「主体性がない」「自分で考えていない」と受け取られてしまう場合があります。

一方で、評価される実習生は質問の回数が多い人ではありません。

自分なりに考えたうえで具体的に質問し、学びを深めている人です。

教育実習そのものに不安を感じている場合は、教育実習の不安を解消する方法の記事も先に読んでおくと、実習中の心構えや準備が理解しやすくなります。

ここでは、教育実習でそのまま使える質問例文を場面別に紹介しながら、失礼にならない聞き方や質問するタイミング、評価されやすい質問のコツまで詳しく解説します。

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目次

教育実習で指導教員に質問するときは「自分で考えてから具体的に聞く」が基本

教育実習で評価される質問は、「わからないので教えてください」ではなく、「自分なりに考えたうえで確認する質問」です。

指導教員は答えを教えるためだけではなく、実習生が考える力を身につけることを期待しています。

そのため、質問の前に自分で考えた内容を伝えるだけでも印象は大きく変わります。

例えば、

NG例

「この授業はどう進めればいいですか?」

OK例

「導入でグループ活動を取り入れようと考えていますが、生徒が集中しやすくなる工夫はありますか?」

後者のほうが主体的に考えている姿勢が伝わります。

質問そのものよりも、質問の仕方が評価に影響することを理解しておきましょう。

指導教員に質問する前に押さえるべき3つの考え方

教育実習で質問する前に意識したいことは3つあります。

1つ目は、自分で調べることです。

教科書や学習指導要領、実習校の資料を見ればわかる内容は、まず確認しましょう。

2つ目は、自分の考えを持つことです。

正解がわからなくても構いません。

「私はこう考えましたが合っていますか」と聞くだけで質問の質は上がります。

3つ目は、相手の時間を意識することです。

忙しい時間帯に長時間質問すると負担になります。

質問内容を整理してから聞く習慣をつけましょう。

「どうしたらいいですか?」だけでは評価されにくい理由

「どうしたらいいですか?」は便利な言葉ですが、教育実習では評価されにくい質問になりがちです。

理由は、自分で考えた形跡が見えないからです。

例えば、

NG例

「学級経営はどうしたらいいですか?」

OK例

「学級目標を意識して声かけを増やそうと思うのですが、特に意識した方がよい点はありますか?」

OK例のほうが学ぼうとする姿勢が伝わります。

指導教員は完璧な答えを求めているわけではありません。

考えようとする姿勢を見ています。

良い質問は「自分の考え+確認+助言」で作る

評価されやすい質問には共通の型があります。

それが、

「自分の考え+確認+助言」

です。

例えば、

「授業の導入で前時の復習を5分程度入れようと考えています。この進め方で問題ないでしょうか。改善点があれば教えていただきたいです。」

この形なら、

・自分で考えている

・確認している

・改善点を求めている

ことが伝わります。

質問内容に迷ったら、この型を使うと失敗しにくくなります。

すぐ使える|教育実習で指導教員に質問する例文30選

教育実習では場面によって質問内容が変わります。

ここではそのまま使える例文を紹介します。

状況に合わせて使い分けてください。

授業前に使える質問例文

授業前は授業構成や時間配分について質問すると効果的です。

例文①

「本時の導入で前回の内容を振り返ろうと思うのですが、この進め方で問題ないでしょうか。」

例文②

「グループ活動を取り入れたいと考えていますが、時間配分で注意する点はありますか。」

例文③

「生徒がつまずきやすいポイントがあれば事前に教えていただけますか。」

例文④

「板書計画について改善できる点があればご指導いただけますでしょうか。」

授業後の振り返りで使える質問例文

授業後は改善点を聞くことが重要です。

例文①

「今日の授業で特に改善した方がよい点を教えていただけますか。」

例文②

「発問の仕方について気になった点があればご指摘いただけますか。」

例文③

「生徒への声かけで改善できる部分はありましたか。」

例文④

「次回の授業で意識した方がよいことを教えていただけますか。」

授業後の振り返りを深めたい場合は、授業観察記録の書き方の記事もおすすめです。観察の視点が増えることで、質問の質も高まります。

指導案について質問する例文

指導案は教育実習で最も質問が多い分野です。

例文①

「学習目標の設定について、この表現で適切でしょうか。」

例文②

「評価規準の書き方についてアドバイスをいただけますか。」

例文③

「展開部分が長くなっているのですが、改善した方がよい箇所はありますか。」

例文④

「発問計画について見直した方がよい点があれば教えてください。」

指導案の作成に不安がある方は、教育実習の指導案の書き方と例文の記事もあわせて確認しておくと理解が深まります。

授業観察後に質問する例文

授業観察は学びの宝庫です。

見て終わりにせず質問につなげましょう。

例文①

「生徒の発言を引き出すために意識されていることはありますか。」

例文②

「授業中の机間指導で特に見ているポイントは何でしょうか。」

例文③

「今日の発問の順番にはどのような意図があったのでしょうか。」

例文④

「学習意欲を高めるために工夫されている点を教えていただけますか。」

実習日誌について質問する例文

例文①

「本日の振り返りで重点的に書くべき内容はありますか。」

例文②

「考察部分の書き方で改善点があれば教えていただけますか。」

例文③

「観察記録はどの程度詳しく書くとよいでしょうか。」

例文④

「評価していただく際に意識した方がよい点はありますか。」

実習日誌に不安がある場合は、教育実習日誌の書き方と例文の記事も参考になります。

学級経営について質問する例文

例文①

「学級の雰囲気づくりで大切にされていることはありますか。」

例文②

「生徒との信頼関係を築くために意識されていることを教えていただけますか。」

例文③

「学級目標を日常生活に生かす工夫はありますか。」

例文④

「学級経営で特に難しいと感じる点は何でしょうか。」

生徒対応について質問する例文

生徒対応は教育実習生が特に悩みやすい分野です。

正解が一つではないため、指導教員の考え方を積極的に学びましょう。

例文①

「授業中に集中できていない生徒には、どのような声かけをされていますか。」

例文②

「生徒同士のトラブルが起きた場合、最初にどのような対応をするべきでしょうか。」

例文③

「生徒との距離感で意識されていることがあれば教えていただけますか。」

例文④

「注意が必要な場面で気を付けていることはありますか。」

最終日・実習後に使える質問例文

教育実習の最終日は、今後の成長につながる助言をいただく貴重な機会です。

例文①

「教育実習全体を通して、私が改善すべき点をご指導いただけますか。」

例文②

「教師を目指すうえで今後特に意識した方がよいことはありますか。」

例文③

「教員採用試験に向けて取り組んだ方がよいことを教えていただけますか。」

例文④

「実習中の取り組みについて率直なご意見をいただけますでしょうか。」

教育実習終了後には感謝の気持ちを伝えることも大切です。

お礼状の書き方に不安がある場合は、教育実習のお礼状の書き方の記事も参考になります。

指導教員に失礼にならない質問の聞き方

質問内容が良くても、聞き方によって印象は変わります。

教育実習では敬語だけでなく、配慮のある伝え方も重要です。

結論として、

「相手への配慮+自分の考え+具体的な質問」

を意識すると失礼になりにくくなります。

質問するときの基本フレーズ

まず使いやすい基本フレーズを覚えておきましょう。

例文

「お時間よろしいでしょうか。」

「一点ご相談したいことがあります。」

「私なりに考えたのですが、ご意見をいただけますでしょうか。」

「改善点をご指導いただけるとありがたいです。」

忙しい指導教員に配慮した声かけ例

忙しいときに配慮できる実習生は好印象です。

例文

「お忙しいところ恐縮ですが、5分ほどお時間をいただいてもよろしいでしょうか。」

「後ほどお時間のあるときにご相談させていただいてもよろしいでしょうか。」

質問後のお礼の伝え方

質問した後は必ずお礼を伝えましょう。

例文

「ご指導いただきありがとうございました。」

「次回の授業で意識して改善してみます。」

「大変勉強になりました。」

メールやLINEで質問するときの注意点

メールやLINEは簡潔にまとめることが大切です。

件名例

【教育実習】指導案についてのご相談

本文例

「お世話になっております。○○大学の○○です。指導案について一点ご相談があります。」

長文は避け、結論から伝えましょう。

教育実習で質問するベストなタイミング

質問は内容だけでなく、タイミングも重要です。

良い質問でも時間帯を間違えると迷惑になる場合があります。

授業前に質問してよい内容

授業前は短時間で確認できる内容が適しています。

・授業の流れ

・時間配分

・教材の使い方

質問例

「導入部分の進め方について一点確認させていただけますか。」

授業後に質問すべき内容

授業直後は改善点を聞く絶好の機会です。

質問例

「今日の授業で改善した方がよい点をご指導いただけますか。」

放課後にまとめて聞くべき内容

時間が必要な相談は放課後がおすすめです。

・指導案

・学級経営

・生徒指導

・教師としての心構え

質問例

「今後の授業づくりについてご相談したいことがあります。」

朝・授業直前・休憩時間に避けたい質問

次の時間帯は避けた方が無難です。

・朝の打ち合わせ前

・授業開始直前

・保護者対応中

・生徒指導中

相手の状況を考えることも教師として大切な資質です。

質問しないと評価は下がる?教育実習で評価される質問の特徴

教育実習では質問しないことが問題なのではありません。

学ぶ姿勢が見えないことが問題です。

評価されやすい質問の共通点

評価される質問には特徴があります。

・自分で考えている

・具体的である

・改善を目的としている

例文

「私はこのように考えたのですが、改善点があれば教えていただけますか。」

評価されにくい質問の共通点

評価されにくい質問はこちらです。

・丸投げ

・準備不足

・曖昧

NG例

「どうしたらいいですか。」

「何をしたらいいですか。」

質問が苦手な実習生が意識すべきこと

完璧な質問を目指す必要はありません。

まずは、

「私は○○と考えています。」

を添えることから始めましょう。

指導教員が見ているのは質問量より質問の質

質問の数ではなく、

助言を実践しているか

改善しているか

が評価につながります。

教育実習で評価を下げる行動を避けたい方は、教育実習でよくある失敗例と対処法の記事も参考になります。

ケース別|教育実習で指導教員に聞くべきこと

教育実習では時期によって聞く内容を変える必要があります。

初日の挨拶後に聞くこと

質問例

「学級の特徴について教えていただけますか。」

「実習期間中に意識した方がよいことはありますか。」

初めて授業を担当する前に聞くこと

質問例

「生徒がつまずきやすいポイントはありますか。」

「授業で特に注意すべき点はありますか。」

研究授業前に聞くこと

質問例

「研究授業で特に重視されるポイントは何でしょうか。」

「発問計画について改善点はありますか。」

生徒対応で迷ったときに聞くこと

質問例

「この場合はどのような声かけが適切でしょうか。」

実習日誌の書き方で迷ったときに聞くこと

質問例

「考察を深めるために意識した方がよいことはありますか。」

最終評価前に確認しておきたいこと

質問例

「今後の課題として取り組むべきことをご指導いただけますか。」

NG例|教育実習で指導教員に嫌がられやすい質問

質問すること自体は大切ですが、聞き方を間違えると印象を悪くする場合があります。

「何をしたらいいですか?」だけで聞く

NG例

「次は何をしたらいいですか。」

OK例

「授業観察を整理したので、次に優先して取り組むべきことをご相談したいです。」

調べればわかることを何度も聞く

NG例

「提出期限はいつですか。」

OK例

「資料を確認したのですが、一点確認させてください。」

忙しい時間に長く質問する

NG例

授業直前に長時間相談する

OK例

「お時間のあるときにご相談させてください。」

指摘された内容をメモせず同じ質問をする

メモを取り、改善したうえで質問しましょう。

感想だけで終わり、改善点を聞かない

NG例

「楽しかったです。」

OK例

「改善点をご指導いただけますか。」

指導教員に質問しやすくなる準備チェックリスト

質問力は準備で大きく変わります。

質問前にメモしておくこと

・質問内容

・自分の考え

・困っている理由

・確認したいこと

自分の考えを一言でまとめる方法

「私は○○と考えています。」

この一言だけでも主体性が伝わります。

質問を短く整理するコツ

結論

理由

質問

の順番で話しましょう。

質問後に実習日誌へ反映する方法

助言を記録し、次回の授業へ生かしましょう。

実習日誌の質を高めたい方は、教育実習日誌の書き方と例文の記事も参考になります。

よくある質問|教育実習で指導教員に質問するときの不安

Q1.指導教員に質問しすぎると迷惑ですか?

回数より内容が重要です。

自分で考えた質問なら問題ありません。

Q2.初歩的な質問をしても大丈夫ですか?

大丈夫です。

ただし自分で調べたうえで質問しましょう。

Q3.指導教員が忙しそうなときはどうすればいいですか?

時間を改めて相談しましょう。

Q4.メールで質問しても失礼ではありませんか?

許可されている場合は問題ありません。

Q5.質問できないまま実習が進んだらどうすればいいですか?

メモを取り、放課後にまとめて相談しましょう。

Q6.授業後に何を聞けばよいですか?

改善点を優先して聞きましょう。

Q7.指導案の質問はいつすればよいですか?

締切直前ではなく余裕を持って相談しましょう。

Q8.質問後のお礼はどう伝えればよいですか?

「ご指導ありがとうございました。次回に生かします。」

で十分です。

まとめ|教育実習で評価される質問は「自分で考えた上で聞く質問」

教育実習で最も大切なのは、自分で考えたうえで質問することです。

質問は評価を下げる行動ではありません。

学ぶ姿勢を示す大切な行動です。

指導教員との信頼関係は質問の質で大きく変わります。

「私はこう考えていますが、改善点をご指導いただけますか。」

この形を意識するだけでも質問の質は向上します。

教育実習を有意義な学びの機会にするためにも、積極的に質問しながら成長していきましょう。