教育実習が終わり、「お礼状は誰に出す?」「校長先生と指導教員には何を書き分ける?」と迷っていませんか。
お礼状は、実習が終わったらできるだけ早く、お世話になった先生方へ感謝を伝える手紙です。実習中に学んだことを一つ入れると、例文を使いながら自分の言葉で書けます。宛先や提出方法について大学・実習校から指示がある場合は、その指示を優先してください。
書きたい相手に合わせて、次の例文からご覧ください。
教育実習のお礼状【宛先別の例文】

以下の例文は、実際に経験したことに合わせて書き換えて使ってください。「〇〇」を埋めるだけでなく、自分が受けた指導や印象に残った場面を入れることが大切です。
校長先生宛て|実習を受け入れていただいたお礼
校長先生には、実習の機会をいただいたことと、学校全体への感謝を中心に書きます。直接指導を受けていなければ、個人的なエピソードを無理に作る必要はありません。
拝啓
このたびは、貴校で教育実習の機会をいただき、誠にありがとうございました。
実習期間中は、先生方に温かく迎えていただき、授業や児童・生徒との関わりを通して、多くのことを学ばせていただきました。特に、〇〇の場面を通して、〇〇の大切さを実感いたしました。
今回学んだことを今後に生かし、さらに努力してまいります。末筆ながら、貴校のますますのご発展と、先生方のご健康をお祈り申し上げます。
敬具
令和〇年〇月〇日
〇〇大学〇〇学部 氏名
〇〇学校
校長 〇〇〇〇先生
書き換えるところ:「〇〇の場面」には、授業見学や学校での活動など、実際に経験したことを入れます。
指導教員・指導教諭宛て|具体的な指導へのお礼

指導してくださった先生には、授業準備、発問、板書、研究授業、児童・生徒への声かけなどから、実際に教わったことを一つ選んで書きます。
拝啓
このたびの教育実習では、〇週間にわたり丁寧にご指導いただき、誠にありがとうございました。
特に、〇〇について助言をいただいたことが印象に残っています。ご指導を受けて〇〇を見直したことで、授業を準備する際には〇〇を考える大切さを学びました。
実習中に学んだことを忘れず、これからも努力してまいります。末筆ながら、先生のご健康とご活躍をお祈り申し上げます。
敬具
令和〇年〇月〇日
〇〇大学〇〇学部 氏名
〇〇学校
指導教員 〇〇〇〇先生
書き換えるところ:受けた助言、その後に見直したこと、そこから学んだことを自分の経験に合わせます。研究授業を行っていなければ、その話題を入れる必要はありません。
担任の先生宛て|学級での関わりへのお礼
教科の指導教員とは別に担任の先生にもお世話になった場合は、学級での活動や、児童・生徒との接し方から学んだことを書くと、手紙の内容を分けやすくなります。
拝啓
このたびの教育実習では、学級での活動を通して多くのことを学ばせていただき、誠にありがとうございました。
先生が児童・生徒一人ひとりの様子を見ながら声をかけておられた姿が、特に印象に残っています。私も〇〇の場面で関わる中で、相手の様子をよく見て言葉を選ぶことの大切さを感じました。
温かくご指導いただいたことに、心より感謝申し上げます。今回の経験を今後に生かしてまいります。
敬具
令和〇年〇月〇日
〇〇大学〇〇学部 氏名
〇〇学校
〇年〇組担任 〇〇〇〇先生
書き換えるところ:見学した学級活動や、児童・生徒と実際に関わった場面を入れます。担任の先生が指導教員も兼ねていた場合は、指導へのお礼を一通にまとめてもよいでしょう。
児童・生徒宛て|クラス全体へのメッセージ
児童・生徒へのメッセージは、学校や指導教員に渡し方を確認したうえで用意しましょう。個人の連絡先やSNSでのやり取りにつながる内容は避けます。
〇年〇組のみなさんへ
教育実習の間、一緒に過ごしてくれてありがとうございました。
授業で意見を聞かせてくれたことや、〇〇のときに声をかけてくれたことが、心に残っています。みなさんと過ごす中で、私もたくさんのことを学びました。
これからも、毎日の学校生活を大切にしてください。みなさんのことを応援しています。
〇〇大学 氏名
書き換えるところ:クラス全体に共通する、実際にあった出来事を入れます。特定の児童・生徒に個別のメッセージを書きたい場合は、事前に指導教員へ相談してください。
教育実習のお礼状の書き方|例文を自分の言葉にするには
先生宛てのお礼状は、次の順番で組み立てると書きやすくなります。
- 実習を受け入れ、指導していただいたことへのお礼
- 実習中に印象に残った出来事や指導
- そこから学んだことと、今後への思い
- 結びの挨拶、日付、大学名、氏名、宛名
例えば「大変勉強になりました」だけで終えるよりも、「発問について助言をいただき、児童・生徒が考えやすい問いを準備する大切さを学びました」と書くと、何を学んだかが伝わります。
頭語に「拝啓」を使う場合、結語は「敬具」と対応させます。時候の挨拶を入れる場合は、手紙を出す時期に合う表現を選びましょう。例文にある出来事を、経験していないのにそのまま写す必要はありません。
長さは便箋一枚程度を一つの目安とし、伝えたいことに合わせて調整してください。大学から書式や分量の指定があれば、それに従います。
教育実習のお礼状はいつ出す?遅れた場合の書き方
お礼状は、実習終了後できるだけ早く出しましょう。一週間以内を一つの目安にしつつ、大学や実習校から期限・提出方法の案内がある場合は、その指示を優先してください。
出すのが遅れた場合の書き出し例
遅れてしまった場合は、長い言い訳をせず、短くお詫びを添えてから感謝と学びを伝えます。
このたびの教育実習では、大変お世話になりました。お礼を申し上げるのが遅くなりましたことを、お詫び申し上げます。
この一文の後に、宛先に合わせた学びと結びの言葉を続けてください。長期休暇中などで届け方が気になる場合は、大学の実習担当者に確認すると安心です。
教育実習のお礼状の封筒と宛名の書き方

便箋は白無地、または控えめな罫線入りのものを選ぶと落ち着いた印象になります。封筒も白いものを用意し、黒または濃紺の消えない筆記具で読みやすく書きましょう。
封筒の表面・裏面に書くこと
表面には実習校の住所、学校名、届けたい先生の役職と氏名を書きます。裏面には、自分の住所と氏名を書きます。役職や氏名の正確な表記は、学校から受け取った資料などで確認してください。
表面の記載例
〒〇〇〇-〇〇〇〇
〇〇県〇〇市〇〇
〇〇学校
校長 〇〇〇〇先生
裏面の記載例
〒〇〇〇-〇〇〇〇
〇〇県〇〇市〇〇
〇〇大学〇〇学部 氏名
指導教員や担任の先生に送る場合は、役職と氏名を書き換えます。「先生」と書いた宛名に、さらに「様」を重ねないようにしましょう。投函前に郵便番号、住所、学校名、先生の氏名を確認してください。
校長先生と指導教員へのお礼状は同封してもよい?
それぞれに書く場合は、手紙を宛先ごとに分け、誰に宛てたものか分かるようにします。別々の封筒を用意すると届け先が明確です。大学や実習校からまとめて提出するよう案内されている場合は、その方法に従ってください。
一つの外封筒でまとめて送る場合も、中の手紙の宛先が分かるようにしておきましょう。判断に迷うときは大学の実習担当者に確認してください。
便箋の折り方と封筒の閉じ方
便箋は封筒の大きさに合わせて丁寧に折り、封筒に入れます。封はのりで閉じ、必要に応じて封じ目に「〆」を書きます。細かな作法よりも、宛名の誤りがないこと、手紙がきれいに収まっていることを確認しましょう。
投函前の確認リスト
- 大学・実習校からの宛先や提出方法の指示を確認した
- 学校名、先生の役職・氏名、住所を確認した
- 例文の出来事を、自分が実際に経験した内容へ書き換えた
- 手紙の日付、大学名、氏名、封筒の差出人を書いた
- 児童・生徒へのメッセージは、渡し方を指導教員に確認した
まとめ|お礼と学んだことを自分の言葉で伝えよう
校長先生には実習を受け入れていただいたことへの感謝を、指導教員には具体的な指導へのお礼を、担任の先生には学級での学びを中心に書くと、相手に合ったお礼状になります。
立派な経験を書く必要はありません。実際にあった場面を一つ選び、何を学んだかを丁寧に伝えましょう。お礼状を書き終えた後の準備については、教育実習後にやるべきことをまとめた記事も参考にしてください。