この記事は、親しい人に使える、
6月に咲く花を使ったはがきの書き方を紹介します。
6月は、初夏の風も爽やかで、蛍も優雅に飛び交う季節。
梅雨時の花々も、蛍の光もその美しさが、
なんとなく心を癒やしてくれる6月になりました。
6月に送るはがきには、梅雨空の晴れ間にのぞく青空に、
夏らしさを感じさせる時候や花を使った季節の挨拶を、
使用してみられたらいかがでしょうか。
目次
6月の時候の挨拶
・初夏の風もさわやかな頃となりましたが、ご壮健にてお過ごしのことと存じます。
・蛍も優雅に飛び交う季節となりました。
ますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
いつも一方ならぬお力添えにあずかり、誠にありがとうございます。
・うっとうしい季節となりましたが、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
・青葉若葉のみぎり、ますますご健勝のこととお喜び申しあげます。
心なしか日差しも明るさを増してまいりました。
・梅雨の折りから、皆様にはますますご健勝の事と存じます。
・雨に濡れている紫陽花がとても綺麗です。
窓からそぼふる雨を眺めています。お元気にお過ごしでいらっしゃいますか。
6月の時候の挨拶:結び
・さわやかな好季節、ますますのご活躍を期待しております。
・すがすがしい若葉の季節、大いに英気を養いたいものです。
・向暑の季節、くれぐれもご自愛のほど、お祈り申し上げます。
・過ごしやすい季節とはいえ、なにとぞご無理をなさいませんように。
・季節の変わり目です。ご壮健にてお過ごしになられますように。
6月の花(菖蒲・蛍袋・百合)を使ったはがきの時候の挨拶
6月は、雨模様の中にも、初夏の気配が漂う季節です。
庭の草木も6月の雨に濡れ、しっとりと落ち着いています。
そんな6月に咲いている、
「菖蒲(あやめ)」や「蛍袋(ほたるぶくろ)」・「百合(ゆり)」。
今回は、
これらの6月に咲く花を使ったはがきの書き方をご紹介します。
菖蒲(あやめ)を使った6月のはがきの時候の挨拶
菖蒲(あやめ)は、ハナショウブやカキツバタのように
湿地や水辺ではなく、やや乾燥した山野に生えます。
開花時期:5月~6月。
菖蒲(あやめ)は、
カキツバタやハナショウブに似ていますが、
花びらの根元部分に網目模様があるのが特徴です。
初夏に紫色の端正な花を咲かせます。
優劣つけがたい美しい女性を形容して、
「いずれがアヤメかカキツバタ」といいますが、
どちらも迷うほど、美しくよく似ている花です。
菖蒲(あやめ)の花言葉
・「よき便り」「神秘な人」
菖蒲(あやめ)の俳句
・なつかしきあやめの水の行方かな (高浜虚子)
・旅人に雨の黄あやめ毛越寺 (高野素十)
・にさんにちむすめあづかりあやめ咲く (室生犀星)
菖蒲(あやめ)を使った6月の時候のはがきの挨拶:例文
梅雨明けが待たれる今日この頃です。
皆様には、
お変わりなくお過ごしでいらっしゃいますか?
昨日、久しぶりに鳴滝に行って来ました。
轟々(ごうごう)と流れ落ちる水を見て、
あらためて自然の大きさを感じました。
今年の梅雨で水かさが増しているのか、
勢いがあってすごい速さで、下まで流れる様は
見ていて気持ちまで持っていかれそうでした。
そのあと、ゆっくりと鳴滝を散歩しながら、
泰雲寺(たいうんじ)の回廊の前に行くと、
菖蒲(あやめ)が並んで咲いていました。
梅雨の雨の中で並んで咲く
菖蒲(あやめ)の花も綺麗です。
今度、ご一緒にまた鳴滝を散歩しませんか?
梅雨明けも、もうしばらくのようです。
梅雨寒で体調を崩されませんように、
ご自愛くださいますようお願い申し上げます。
蛍袋(ほたるぶくろ)の花を使った6月の時候のはがきの挨拶
蛍袋(ほたるぶくろ)は、釣鐘形(つりがねがた)の花が、
葉の腋(わき)から数個、垂(た)れ下がって咲きます。
開花時期は、6月~7月。
別名「釣鐘草(つりがねそう)」とも呼ばれます。
蛍袋(ほたるぶくろ)の名前の由来には、
「火垂(ほたる)提灯袋から名付けられた。」
「子供が掴まえた蛍をこの花に入れて遊んだことから。」
「蛍の出るころに蛍袋が咲くから。」
という諸説があります。
蛍袋(ほたるぶくろ)の花言葉
・「忠義」「正義」
蛍袋(ほたるぶくろ)の俳句
蛍袋(ほたるぶくろ)の花を使った6月の時候の挨拶:例文
独特の形をした、
蛍袋(ほたるぶくろ)の花が咲く季節になりました。
6月の蛍の飛び交う頃に、
細長い釣り鐘の形の可愛い花をうつむいて咲かせる蛍袋。
とてもユニークな形の花です。
白に淡い紫色の細かい斑紋の入った蛍袋を、
茶花にしようと思い買ってきました。
花前線があるように蛍前線もあり、
中国地方には6月中頃には到達してくるとのこと。
楽しみです!
最近では、近所の川で蛍を見ることが少なくなりました。
でも、
一の坂川では数年前から川を綺麗にしたので、
蛍の乱舞を見ることが出来るようになりました。
ピッカピッカと青黄色い光を放つ蛍を見に、
「蛍の夕べ」に足を運んでみられませんか?
梅雨時のうっとうしい日が続いております。
どうぞ、梅雨で気持ちまで湿気(しっけ)て、
しまわれませんように、くれぐれもご自愛くださいませ。
百合(ゆり)の花を使った6月のはがきの時候の挨拶
初夏から秋にかけて大輪の花を咲かせる百合の花。
花色は、桃、白、橙、紫などさまざま。
百合は、古くから知られ「万葉集」にも、
「さゆり」「ひめさゆり」として計11首が詠まれています。
百合(ゆり)の花言葉
・「純潔」 「高貴な品性」
百合(ゆり)の俳句
・開くかな百合は涙を拭いてから (折笠美秋)
・鬼百合がしんしんとゆく朝の空 (坪内稔典)
・百合匂ふ地球は月を抱きにけり (細井啓司)
百合(ゆり)の花を使った6月の時候のはがきの挨拶:例文
蒸し暑い日が毎日続いています。
皆様におかれましては、お変わりなく
お過ごしでいらっしゃいますか?
我が家も、先日やっと田植えが終わりました。
水田になったとたん、
毎晩カエルの大合唱が聞こえてきます。
それまで、カエルは、どこに潜んでいたのか不思議です。
あぜ道に百合が咲く季節になりました。
百合が大好きなお婆ちゃんが、
「ヤマユリは花を横に向けて咲かせ、オニユリは下向きに咲き、
ヒメユリは、上向きに咲く。」と教えてくれました。
あぜ道の百合は、
上向きに咲いていたのでヒメユリ?かな?
今年の梅雨空もあとしばらくのうち・・・。
梅雨あとの青空を期待しつつ、
気持ちだけはさわやかに参りましょう。
皆様のますますのご健康とご多幸を心からお祈り申し上げます。
まとめ
この記事は、親しい人に使える、
6月に咲く花を使ったはがきの書き方を紹介しました。
6月は、日々緑の色が濃くなり、
1年の内で最も自然の美しさを感じる季節です。
生命力に満ちた緑に癒やされ、6月は山滴(したた)る季節。
はがきを書くときは、6月ならではの季語や花を使った
趣のあるはがきを届けてみられたらいかがでしょうか?

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