この記事では、6月の季語を解説し、俳句と花を用いて心温まる挨拶例文をご紹介します。

6月、爽やかな風が心地よく吹き抜け、緑豊かな景色が広がる季節。

この季節に相応しい心温まる挨拶を贈ることで、
爽やかな風を感じながら、新たな季節への期待と安らぎを共有できます。

6月には様々な花が咲き誇り、自然の美しさが際立ちます。

これらの要素を取り入れ、特別な挨拶例文をご紹介いたします。

この記事を読むことで、
6月の季語を理解し、俳句と花を使った魅力的な挨拶例文を身につけることができます。

挨拶が心温まる言葉になることで、
人との繋がりが深まり、新しい季節への期待がより一層高まるでしょう。

また、この記事では、
6月の季語や俳句、花を通じて挨拶の美しさや意味について深く理解することができます。

心温まる挨拶を通じて人々とのつながりを大切にし、夏を迎える準備を整えましょう。

6月の季語を解説し、俳句と花を使った心温まる挨拶例文を紹介するこの特別な記事。

ぜひ最後までお読みいただき、
新しい季節への感謝と期待を込めた挨拶を、
心温まるコミュニケーションの一環として活用ください。

【時候の挨拶】6月の季語と結びの言葉!書き方と例文を紹介
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6月の季語を解説!俳句と花で彩る心温まる挨拶

6月も日本の四季折々の表情を象徴するさまざまな季語があります。

6月の季語は、初夏の訪れや自然の変化、日本の文化など多岐にわたります。
この月は、心地よく爽やかな風が吹く中で、自然がいっそう豊かな色彩で彩られる特別な時期です。

以下では、6月の代表的な季語とその意味をいくつか紹介します。


6月の代表的な季語

一部の6月の季語の意味を簡単に説明します。

梅雨(つゆ)

日本の夏に訪れる長雨の時期を表す言葉です。
この時期は、湿度が高く、気温も高いため、不快感を覚えることもあります。

紫陽花(あじさい)

梅雨時期に咲く花で、青や紫色の花が特徴的です。
日本では、古くから紫陽花を愛でる風習があります。

夏至(げし)

太陽が一年で最も高く昇る日で、昼間の時間が最も長くなる日を指します。

卯の花(うのはな)


ウツギ科の落葉低木「空木(うつぎ)」に咲く白い花のことです。
6月に咲くことから、6月の季語とされています。

蛙(かえる)

夜になると鳴くカエルを指し、日本の夏の訪れを感じさせる季語です。

これらの季語は、日本の文化や風物詩と深く結びついており、
俳句や文章、日常会話で幅広く使われます。

6月の季語を理解することで、詩情豊かな言葉を綴る際に役立ちます。

さらに、季節の移ろいを感じながら、心温まる挨拶を贈る際にも活用できることでしょう。

6月の誕生花一覧!季語と季節の挨拶を紹介

6月の季語を使った心に響くオススメの俳句

6月の季語を使った心に響くオススメの俳句を5句紹介し、
はがきや手紙の挨拶にも使える季語をご紹介します。

6月の季語を使った心に響くオススメの俳句5句

・たましひの たとへば秋の ほたる哉

俳句の作者:飯田蛇笏
俳句の意味:亡くなった人の魂が、例えてみれば、まるで秋のほたるのように薄く青白い光を放って闇に消えていこうとしている。水面に咲く睡蓮が夏の日差しで美しく揺れる様子を詠んでいます。

 ・ひんやりと しみわたる風 揺れる木々

俳句の作者:芥川龍之介
俳句の意味:心地よく冷たい風が木々を揺らし、心を清々しくする風景を詠んでいます。

 ・此ほたる 田ごとの月に くらべみん

 

俳句作者:松尾芭蕉
俳句の意味:この蛍たちを田毎の月と比べて見てみよう。

 ・蛍火の 今宵の闇の 美しき


俳句作者:高浜虚子
俳句の意味:蛍の発する光で、今日の夜の闇が引き立って、ことさら美しく見える。

・蝉(せみ)の声 聞こえては消え 夏の午後

俳句作者:夏目漱石
俳句の意味:蝉の声が聞こえては消えていく、夏の午後の静けさと瞬間を詠んでいます。

これらの俳句や挨拶例文を参考に、6月にふさわしい心温まる挨拶を贈ってみてはいかがでしょうか?

6月の和風月名!水無月(みなづき)の意味と時候の挨拶

6月の時候の挨拶

・初夏の風もさわやかな頃となりましたが、ご壮健にてお過ごしのことと存じます。

・蛍も優雅に飛び交う季節となりました。
 ますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
 いつも一方ならぬお力添えにあずかり、誠にありがとうございます。

・うっとうしい季節となりましたが、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。

・青葉若葉のみぎり、ますますご健勝のこととお喜び申しあげます。
 心なしか日差しも明るさを増してまいりました。

・梅雨の折りから、皆様にはますますご健勝の事と存じます。

・雨に濡れている紫陽花がとても綺麗です。
 窓からそぼふる雨を眺めています。お元気にお過ごしでいらっしゃいますか。

6月の時候の挨拶:結び

・さわやかな好季節、ますますのご活躍を期待しております。

・すがすがしい若葉の季節、大いに英気を養いたいものです。

・向暑の季節、くれぐれもご自愛のほど、お祈り申し上げます。

・過ごしやすい季節とはいえ、なにとぞご無理をなさいませんように。

・季節の変わり目です。ご壮健にてお過ごしになられますように。

6月の誕生色(憧葛)!花と共に綴る季節の挨拶

6月の俳句と花で彩る心温まる挨拶例文

6月は、雨模様の中にも、初夏の気配が漂う季節です。

庭の草木も6月の雨に濡れ、しっとりと落ち着いています。

そんな6月に咲いている、
「菖蒲(あやめ)」や「蛍袋(ほたるぶくろ)」・「百合(ゆり)」。

今回は、
これらの6月に咲く花を使ったはがきの書き方をご紹介します。

6月の俳句と花で彩る心温まる挨拶例文:菖蒲(あやめ)

菖蒲(あやめ)は、ハナショウブやカキツバタのように
湿地や水辺ではなく、やや乾燥した山野に生えます。

開花時期:5月~6月。

菖蒲(あやめ)は、
カキツバタやハナショウブに似ていますが、
花びらの根元部分に網目模様があるのが特徴です。

初夏に紫色の端正な花を咲かせます。

優劣つけがたい美しい女性を形容して、
「いずれがアヤメかカキツバタ」といいますが、
どちらも迷うほど、美しくよく似ている花です。

菖蒲(あやめ)の花言葉

・「よき便り」「神秘な人」

菖蒲(あやめ)の俳句

・なつかしきあやめの水の行方かな (高浜虚子)

・旅人に雨の黄あやめ毛越寺 (高野素十)

・にさんにちむすめあづかりあやめ咲く (室生犀星)

菖蒲(あやめ)を使った6月の時候のはがきの挨拶:例文

梅雨明けが待たれる今日この頃です。

皆様には、
お変わりなくお過ごしでいらっしゃいますか?

昨日、久しぶりに鳴滝に行って来ました。

轟々(ごうごう)と流れ落ちる水を見て、
あらためて自然の大きさを感じました。

今年の梅雨で水かさが増しているのか、
勢いがあってすごい速さで、下まで流れる様は
見ていて気持ちまで持っていかれそうでした。

そのあと、ゆっくりと鳴滝を散歩しながら、
泰雲寺(たいうんじ)の回廊の前に行くと、
菖蒲(あやめ)が並んで咲いていました。

梅雨の雨の中で並んで咲く
菖蒲(あやめ)の花も綺麗です。

今度、ご一緒にまた鳴滝を散歩しませんか?

梅雨明けも、もうしばらくのようです。

梅雨寒で体調を崩されませんように、
ご自愛くださいますようお願い申し上げます。

6月の俳句と花で彩る心温まる挨拶例文:蛍袋(ほたるぶくろ)

蛍袋(ほたるぶくろ)は、釣鐘形(つりがねがた)の花が、
葉の腋(わき)から数個、垂(た)れ下がって咲きます。

開花時期は、6月~7月。

別名「釣鐘草(つりがねそう)」とも呼ばれます。

蛍袋(ほたるぶくろ)の名前の由来には、
「火垂(ほたる)提灯袋から名付けられた。」

「子供が掴まえた蛍をこの花に入れて遊んだことから。」

「蛍の出るころに蛍袋が咲くから。」
という諸説があります。

蛍袋(ほたるぶくろ)の花言葉

・「忠義」「正義」

蛍袋(ほたるぶくろ)の俳句

・夕風に蛍袋のひとかたまり (細見綾子)

・蛍袋多きは黄泉の径めきぬ (山崎ひさを)

・宵月を蛍袋の花で指す (中村草田男)

蛍袋(ほたるぶくろ)の花を使った6月の時候の挨拶:例文

独特の形をした、
蛍袋(ほたるぶくろ)の花が咲く季節になりました。

6月の蛍の飛び交う頃に、
細長い釣り鐘の形の可愛い花をうつむいて咲かせる蛍袋。

とてもユニークな形の花です。

白に淡い紫色の細かい斑紋の入った蛍袋を、
茶花にしようと思い買ってきました。

花前線があるように蛍前線もあり、
中国地方には6月中頃には到達してくるとのこと。

楽しみです!

最近では、近所の川で蛍を見ることが少なくなりました。

でも、
一の坂川では数年前から川を綺麗にしたので、
蛍の乱舞を見ることが出来るようになりました。

ピッカピッカと青黄色い光を放つ蛍を見に、
「蛍の夕べ」に足を運んでみられませんか?

梅雨時のうっとうしい日が続いております。

どうぞ、梅雨で気持ちまで湿気(しっけ)て、
しまわれませんように、くれぐれもご自愛くださいませ。

6月生まれの女友達に喜ばれる!誕生色で表現する心温まるお祝いメッセージ

6月の俳句と花で彩る心温まる挨拶例文:百合(ゆり)

初夏から秋にかけて大輪の花を咲かせる百合の花。

花色は、桃、白、橙、紫などさまざま。

百合は、古くから知られ「万葉集」にも、
「さゆり」「ひめさゆり」として計11首が詠まれています。

百合(ゆり)の花言葉

・「純潔」 「高貴な品性」

百合(ゆり)の俳句

・開くかな百合は涙を拭いてから (折笠美秋)

・鬼百合がしんしんとゆく朝の空 (坪内稔典)

・百合匂ふ地球は月を抱きにけり (細井啓司)

百合(ゆり)の花を使った6月の時候のはがきの挨拶:例文

蒸し暑い日が毎日続いています。

皆様におかれましては、お変わりなく
お過ごしでいらっしゃいますか?

我が家も、先日やっと田植えが終わりました。

水田になったとたん、
毎晩カエルの大合唱が聞こえてきます。

それまで、カエルは、どこに潜んでいたのか不思議です。

あぜ道に百合が咲く季節になりました。

百合が大好きなお婆ちゃんが、
「ヤマユリは花を横に向けて咲かせ、オニユリは下向きに咲き、
ヒメユリは、上向きに咲く。」と教えてくれました。

あぜ道の百合は、
上向きに咲いていたのでヒメユリ?かな?

今年の梅雨空もあとしばらくのうち・・・。

梅雨あとの青空を期待しつつ、
気持ちだけはさわやかに参りましょう。

皆様のますますのご健康とご多幸を心からお祈り申し上げます。

まとめ

この記事は、親しい人に使える、
6月に咲く花を使ったはがきの書き方を紹介しました。

6月は、日々緑の色が濃くなり、
1年の内で最も自然の美しさを感じる季節です。

生命力に満ちた緑に癒やされ、6月は山滴(したた)る季節。

はがきを書くときは、6月ならではの季語や花を使った
趣のあるはがきを届けてみられたらいかがでしょうか?