この記事では、5月の季語を解説し、
俳句と花を用いて心温まる挨拶例文をご紹介します。

5月、爽やかな風が心地よく吹き、春の深まりを感じる月。

この季節にふさわしい、優しい言葉と花を使った挨拶で、
心温まるコミュニケーションを楽しみませんか?

5月には、色とりどりの花が美しく咲き誇り、新たな生命の息吹を感じさせてくれます。

これらの要素を取り入れ、特別な挨拶例文をご紹介いたします。

この記事を読むことで、
5月の季語を理解し、俳句と花を使った魅力的な挨拶例文を身につけることができます。

挨拶が心温まる言葉になることで、
人との繋がりが深まり、新しい季節への期待がより一層高まるでしょう。

また、この記事では、5月の季語や俳句、
花を通じて挨拶の美しさや意味について深く理解することができます。

心温まる挨拶を通じて、人々とのつながりを大切にし、春を迎える準備を整えましょう。

5月の季語を解説し、
俳句と花を使った心温まる挨拶例文を紹介するこの特別な記事。

ぜひ最後までお読みいただき、
新しい季節への感謝と期待を込めた挨拶を、
心温まるコミュニケーションの一環として活用ください。

【時候の挨拶】5月の季語と結びの言葉!書き方と例文を紹介

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5月の季語を解説!俳句と花で彩る心温まる挨拶

5月も日本の四季折々の表情を象徴するさまざまな季語があります。

5月の季語は、春の本格的な訪れや自然の変化、日本の文化など多岐にわたります。
この月は、心地よく暖かくなる中で、新緑が目立つ特別な時期です。

以下では、5月の代表的な季語とその意味をいくつか紹介します。

5月の代表的な季語

一部の5月の季語の意味を簡単に説明します。

新緑(しんりょく)

木々が新しい緑をまとい始めることを示し、
春の訪れと共にやってくる新しい生命の息吹を感じます。

蛍(ほたる)

蛍が舞う姿は、日本の夏の訪れを告げる美しい光景です。
夏の足音が近づいていることを感じさせます。

五月晴れ(さつきばれ)

五月晴れは、5月の晴天を指します。
爽やかで明るい気候が続くことで、気分も明るくなる季節です。

端午(たんご)

「端午」は、旧暦5月5日を指し示します。
この日は、中国や日本などで端午の節句として祝われ、主に男児の健康を祈願する日です。

端午の節句は、端午の節句として有名であり、鯉のぼりが飾られることで知られています。

菖蒲(しょうぶ)

「菖蒲」は、アヤメ科の多年草であるアヤメのことを指します。

日本では、アヤメの花が多くの種類があり、美しい花で知られています。
菖蒲は、日本の季節感や風物詩に深く関連しており、梅雨の季節に咲く花としても知られています。

五月雨(さみだれ)

「五月雨」は、日本の五月によく降る雨を指します。

五月雨は、梅雨入りの前の雨であり、春から梅雨への移り変わりを象徴します。
この時期には、ほんのりとした清涼感と新緑が溢れ、風物詩や俳句の題材としても人気です。

挨拶が心温まるコミュニケーションの一環となり、人々とのつながりが深まることでしょう。

新しい季節を迎える準備を整え、
心温まる挨拶を通じて感謝と共感を伝えましょう。

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5月の季語を使った心に響くオススメの俳句

5月の季語を使った心に響くオススメの俳句を5句紹介し、
はがきや手紙の挨拶にも使える季語をご紹介します。

・あらたふと 青葉若葉の 日の光

読み方:あらとうと あおばわかばの ひのひかり

俳句の作者:松尾芭蕉
俳句の意味:なんとまあ、尊くありがいことか。
ここ日光の霊山の木々の青葉や若葉に降り注ぐ日の光は。

・新緑の中で鳴く蛙の声

俳句の作者:良寛(りょうかん)
俳句の意味:春の訪れを感じさせる新緑の中で鳴く蛙の声を表現しています。

・うつすらと からかみ青き 五月かな

俳句の作者:山口誓子
俳句の意味:からかみをみると、うっすらと青が透けていた。五月なんだなぁ。

・五月来ぬ 心ひらけし 五月来ぬ

俳句の作者:星野立子
俳句の意味:五月が来ない。
五月は爽やかで、どこから開放的な気持ちになれるのにその五月が来ない。

・夕顔の 苗売る声や 五月晴

俳句の作者:正岡子規
俳句の意味:夕顔の苗を売る声が響く五月晴れの日。

これらの俳句や挨拶例文を参考に、5月にふさわしい心温まる挨拶を贈ってみてはいかがでしょうか?

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5月の時候の挨拶

・青葉若葉を爽やかな風が吹きわたるこのごろ、お健やかにお暮らしのことと存じます。

・すがすがしい若葉の季節を迎え、貴社には一層ご発展のこととお慶び申し上げます。

・新緑したたる好季節を迎え、皆様にはご清祥にお過ごしのことと存じます。

・端午の節句を迎え、お子様のお健やかなご成長を祝われたことと存じます。

・紺碧の空を泳ぐ鯉のぼりがすがすがしいこのごろ、いよいよご隆盛のこととお喜び申し上げます。

5月の時候の挨拶:結び

・さわやかな好季節、ますますのご活躍を期待しております。

・すがすがしい若葉の季節、大いに英気を養いたいものです。

・新しい環境にも慣れた頃かと存じます。どうぞご活躍ください。

・過ごしやすい季節とはいえ、なにとぞご無理をなさいませんように。

・お子様の、
鯉のぼりのようにお健やかなご成長をお祈りいたしております。

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5月の俳句と花で彩る心温まる挨拶例文

「3月の風と4月の雨で5月の花が咲く。」
と、いう諺(ことわざ)があります。

雨が降り、雨があがって、季節の扉が開いていく。

そんな5月に咲いている、
「勿忘草(わすれなぐさ)」や「鈴蘭(すずらん)」・「苧環(おだまき)」の花。

今回は、
これらの5月に咲く花を使った
はがきの書き方をご紹介します。

5月の俳句と花で彩る心温まる挨拶例文:勿忘草(わすれなぐさ)

勿忘草(わすれなぐさ)は、
ヨーロッパ原産の多年草です。

日本には明治期に渡来し、
観賞用に栽培されています。

勿忘草(わすれなぐさ)の花は小さく、色は濃い空色。

最近はピンクや白の変種もあります。

つつましげな花ですが、
ロマンチックな伝説と名前の勿忘草(わすれなぐさ)。

開花時期:5月~7月ごろ。

勿忘草(わすれなぐさ)の花言葉

・「真実の愛」「私を忘れないで」

勿忘草(わすれなぐさ)の俳句

・まさに瑠璃富士を前なる勿忘草 (中村草田男)

・シャンソンを聴く薄明の勿忘草 (きくちつねこ)

・小さう咲いて勿忘草や妹が許 (村上鬼城)

勿忘草(わすれなぐさ)の花を使った5月の時候のはがきの挨拶:例文

可憐な印象の瑠璃色の小花をたくさんつけた、
勿忘草(わすれなぐさ)の鉢植えを買いました。

恋人のために、
川のほとりの青い花を摘んでいるうちに、足をすべらせ、
川に流されながら、「私を忘れないで!」と、青年が叫んだという
伝説から、この「勿忘草(わすれなぐさ)」の名前がついたとのこと。

英名も「フォーゲット・ミー・ノット」。

随分、ご無沙汰をしてしまいましたが、
お元気にお過ごしでいらっしゃいますか?

私もお陰様でやっとひと息つけるようになりました。

桜も菜の花も足早に終わって、
山肌は5月の若葉できらきらと光っています。

肌に感じる風の匂いはもう初夏ですね。

汗ばむような日があったかと思うと、肌寒い日が訪れたりして、
とかく不安定な季節ですが、お互い元気に頑張りましょう。

またお会いできるのを楽しみにしています。

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5月の俳句と花で彩る心温まる挨拶例文:鈴蘭(すずらん)

鈴蘭(すずらん)は、
蘭とありますが、じつはユリ科です。

花の形が鈴に似ているところからこの名前がつきました。

北海道では、
各地に群生して県の花となっています。

別名に、「君影草(きみかげそう)。」という呼び名があります。

深緑色をした幅広の葉の間から
小さな小花が顔を出して咲きます。

開花時期: 5月~6月。

キリスト教では「聖母マリアの花」とされています。

鈴蘭(すずらん)の花言葉

・「約束」「幸福が戻ってくる」

鈴蘭(すずらん)の俳句

・鈴蘭の広野や吾を小さく置き (徳永山冬子)

・束でもち鈴蘭の花こぼしゆく (松崎鉄之介)

・鈴蘭の谷や日を漉く雲一重 (中村草田男)

鈴蘭(すずらん)の花を使った5月の時候のはがきの挨拶:例文

風薫る季節になりました。

皆様には、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。

イギリスやフランスでは、5月1日を「スズランの日」と呼び、
この日にスズランを贈られた人には幸福が訪れるといいます。

鈴蘭の花を「メイ・リリー(5月の百合)」と呼ぶように、
この季節には欠かせない鈴蘭が咲く時期になりました。

ゴールデンウイークは、いかがなさいましたか?

私にとっては、疲労、出費と嘆きの1週間でした。

木の芽どきの体調の崩しやすい季節です。
どうぞ、ご無理なさいませんようお願い申し上げます。

5月の俳句と花で彩る心温まる挨拶例文:苧環(おだまき)

苧環(おだまき)の別名に、
「糸繰り草(いとくりそう)」が、あります。

開花時期:4月~5月。

花の形が、麻糸を丸く巻いて中を空洞にした、
糸巻きに似ていることからこの名前がつきました。

日本産の野生種は青紫が上品で清楚な感じですが、
西洋種の苧環(おだまき)は、色が多彩で華やかです。

苧環(おだまき)の花言葉

・「勝利」 「踊る心」

苧環(おだまき)の俳句

・をだまきや乾きてしろき吉野紙 (水原秋櫻子)

・をだまきの一目にそれと園芸種 (右城暮石)

・薪割るやみやまをだまき萌ゆる辺に (木村蕪城)

苧環(おだまき)の花を使った5月の時候のはがきの挨拶:例文

昨日は筍を掘りに実家の山に久しぶりに行きました。

お婆ちゃんが、苧環(おだまき)を見つけて、

『「しずのおだまきくりかえし むかしをいまに なすがよしもがな」
という静御前の歌に出てくる苧環(おだまき)だよ。歌の意味を知っているか?と。』

帰ってからすぐに調べてみました。

「静よ静よと繰り返し私の名を呼んでくださったあの昔のように
懐かしい判官様の時めく世に今一度したいものよ。」という・・・。

静御前と源義経のなんとロマンチックな関係。

「踊る心」の花言葉はこの静御前をイメージしたのでしょうか?

筍ご飯が食卓を彩る季節になりました。
今度、筍を持って伺いますね。

季節の変わり目です。くれぐれもご自愛ください。

まとめ

この記事は、親しい人に使える、
5月に咲く花を使ったはがきの書き方を紹介しました。

5月は、
山々の緑色と青空のコントラストがとても美しく
心を明るくなごやかにしてくれる季節です。

はがきを書くときは、5月ならではの季語や花を使った
趣のあるはがきを届けてみられたらいかがでしょうか?