「恩師に就職が決まったことのお礼状を書きたいのだけど、
どうやって手紙を書いたらいいの?」

「手紙の書き方のマナーって…?」とお悩みのあなたへ。

この記事では、
手紙を書く際の基本の書き方とマナーを例文付きでご紹介します。

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手紙の書き方とマナー


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文字教室を主催する竹内みや子さん監修で開発された便箋がこちら。
バランスよく文字を書き進められるという、「下敷き」付きなので、手紙を書く練習にも使えます。


手紙の書き方

手紙には基本形式があり、
前文・主文・末文・後付けの4つのブロックから成り立っています。

拝啓などの「頭語」から始まり、敬具などの「結語」で締めます。

頭語と結語の間には、時候の挨拶や相手の健康を気遣う「前文」、
お礼の言葉やその後の結果・経過を報告する「主文」、
結びの挨拶や今後の決意・抱負を述べる「末文」で構成します。

手紙は、この流れに沿って書くことにより、簡単に礼儀正しい印象になります。

手紙のマナー

1.文字は楷書で書きましょう。

2.相手の名前や会社名は、行の中央から上にくるように書きましょう。(敬意表現)
目安としては、名前が行の真ん中にかかっていれば良いです。

それより下にくる場合には、改行します。

ただし、
改行したときに行の下半分近くに余白ができてしまうと、
手紙全体が美しく見えないので、できる限りそのような形に
ならないように文章を工夫しましょう。

3.2枚目に後付け(書いた日付、差出人、宛名)だけを書かないようにしましょう。

手紙に貼る切手代はいくら?値段や貼り方について

定形郵便物

長辺23.5cm以内・短辺12cm以内・厚さ1cm以内および重量50g以内

84円切手:

25gまで送付可能

 A4用紙4枚まで(20g)

 長形3号封筒を用いる場合、封筒(約5g)

94円切手:

50g以内まで送付可能

A4用紙で5枚以上になるときは94円切手を貼るのが安全でしょう。

長形3号封筒を用いる場合、封筒(約5g)

郵便料金を計算するうえで、
A4サイズの紙や封筒の重さを知っておくと便利です。

紙の種類などによって重さは多少変わりますが、
だいたいの目安として覚えておくと良いでしょう。

長形3号封筒を用いる場合、封筒の約5gを差し引いた20g分の用紙を送れます。

A4用紙5枚(20g)が入れられる計算ですが、
紙質や封筒によっては重量オーバーになることも。

切手の貼り方

大切な相手に送る郵便物は、なるべく1枚の切手で送るのがスマートです。
ただ、古い切手を使う場合や料金不足の場合は、少額切手を追加して貼るのもOK。

なお、縦書き封筒は左上横書き封筒は右上に切手を貼りましょう。

これは、郵便物は機械を通して自動的に消印が押されるため、
封筒を縦にしたときに左上の位置に切手を貼る必要があるため。

切手が複数枚になる場合、縦形封筒は上から下へ縦並びに、
横型封筒は右から左へ横並びに貼ります。

封筒の宛名の書き方・手紙の折り方

👆 筆記用具は、【呉竹】筆ごこちの筆ペンを使って書いてみました。

*便せんは、「ミドリ 便箋 きれいな宛名が書ける封筒」に、
 秘密の下敷きを敷いて書いてみました。

お礼状を書く際には、便箋・封筒には気をつけたいですね。
便箋・封筒についてはこちらのレビューで解説しています。

封筒の宛て名の書き方(表)

封筒の表書き、裏書きにもある程度の決まりごとがあります。

宛名は、手紙の第一印象に当たるものです。
どんなに内容が良くても表書きが雑であれば好印象になりません。

封筒の表書きは手紙の文章に同じく、
受け取った相手が読みやすいのも大切な要素です。

バランスよく文字が並び、
読みやすい文字で書かれていることが
美しく心のこもった手紙につながるものです。


上下左右1cmほどの余白を空けて、
文字のバランスや大きさを考えながら、楷書で丁寧に書きましょう。

目上の方や改まった内容には、縦書きが適しています。

親しい間柄の方への手紙や、
ちょっとしたお礼状は横書きでもかまいません。

封筒の書き方(裏)

郵便番号もしっかり書きましょう。

相手が返事をする際に、
調べる手間をかけたりすることのないように、
きちんと記すことも配慮のひとつといえるでしょう。

住所は、真ん中の継ぎ目の右側に、
左側に名前を書くのが習慣とされていましたが、
最近は全てを左側に書くケースが多いようです。

手紙の折り方

基本的なマナーとしては3つ折りにするのが一般的ですが、
封筒の大きさによっては4つ折りにする場合もあります。

角をまっすぐ揃えて、丁寧に折りましょう。

まずは、下三分の一を上に折り上げ、
次にもう三分の一を折り下げ、三つ折りにします。

入れ方は、
封筒の裏から見て手紙の書き出しが右上にくるように入れます。

ただし履歴書を送る場合は例外です。

3つ折りにしてしまうと折れ目の部分が読みにくく、
デコボコするため管理もしづらくなってしまいます。

履歴書は汚れや折れを防ぐためクリアファイルに挟み、
角型2号封筒に入れて送るのがおススメです。

封筒のとじ方

セロハンテープやホチキスではなく、
のりか両面テープで閉じましょう。

端の方までしっかりとのりづけをしてください。

手紙の基本形式(縦書き)

目上の方や改まった手紙は、縦書きにしましょう。

「前文、本文、末文、あとづけ」というのが手紙の一般的な構成です。

頭語は、最初の行に字下げしないで書きます。

時候の挨拶は頭語のあとに、
句読点を打たずに一字あけて続けるか、または改行して書きます。

手紙の基本形式(前文)

①頭語(とうご)
②時候の挨拶
③相手の繁栄や健康を確信する言葉
④平素の厚誼(こうぎ)・厚情(こうじょう)へのお礼

の流れで書いていきます。

「拝啓」などはじめの挨拶にあたる頭語。

今の季節感を伝える時候の挨拶。

相手を気遣う言葉。
(お世話になったときにはお礼を、ご無沙汰している場合にはお詫びなどを)

相手の近況(安否)を尋ねる。自分の近況(安否)を知らせる。

というのがいわば三大要素ですが、
場合に応じて全部揃っていなくても構いません。

①頭語と結語

頭語(冒頭語、起首、起筆)は、
手紙の切り出しで相手に対する敬意を表します。
 
年賀状や寒中見舞い、
暑中見舞いや残暑見舞いなどの季節の挨拶には、頭語・結語は不要です。

弔事の手紙、詫び状、抗議文にも、頭語・結語は用いません。

       👇

女性のプライベートな手紙の場合は省く方が普通です。

もしくは、「ひと筆申し上げます」「前文お許しください」や
「謹んでお手紙差し上げます」などを柔らかい表現を使う方がいいでしょう

手紙は、頭語にはじまり結語で終わります。

頭語とは、
「こんにちは」などの挨拶にあたる言葉。

結語とは、
「さようなら」「それではまた」といった挨拶にあたる言葉。

頭語と結語はセットで使うことがルールなので、
片方だけを手紙に書くことはできません。


また、
手紙やはがきを送る相手によって頭語を変える必要があるので、
相手との関係性を踏まえて頭語を選ぶようにしましょう。

*一般的な手紙やはがきを出す場合に使える頭語

「拝啓(はいけい)」
「拝呈(はいてい)」
「啓上(けいじょう)」

面識のない相手にも送ることができるため、
手紙やはがきではよく使われる頭語のひとつです。

拝啓や一筆啓上などは
「謹んで申し上げます」の意味があります。

重複させて「拝啓 謹んで一筆啓上申し上げます」などと書かないように!

*より丁寧な手紙やはがきを出す場合に使える頭語

「謹啓(きんけい)」
「恭敬(きょうけい)」
「謹呈(きんてい)」

お客様や目上の方に使われることが多く、
改まった手紙やはがきにも利用されます。

「頭語」に対して使用できる「結語」

*一般的な手紙の場合 

頭語「拝啓(はいけい)」 結語「敬具(けいぐ)」

頭語「啓上(けいじょう)」―「拝具(はいぐ)」

*主に差出人が女性の場合

頭語「一筆申し上げます」―結語「かしこ」

*丁寧な手紙の場合 (目上の方に対して)

頭語「謹啓(きんけい)」結語「謹言(きんげん)」

頭語「恭啓(きょうけい)」結語「啓白(けいはく)」

*主に差出人が女性の場合

頭語「謹んで申し上げます」―結語「かしこ」

②時候の挨拶

時候の挨拶とは、頭語の後に続く書き出しの言葉で、
「○○の候」「○○のみぎり」といった表現が一般的です。

短く表現した「漢語調」
少し砕けた表現の「口語調」の2つの種類があります。

目上の方には「漢語調」親しい方には「口語調」と
使い分けることが多いようです。

1月の挨拶(例用例)

漢語調

初春の候、新春の候、迎春の候、厳寒の候、大寒の候、寒冷の候

口語調

正月気分も抜け、寒さ厳しき折から、厳しい寒さが続きますが

季節の移り変わりを伝え相手の健康を気遣う意味があり、
手紙に使用できる季節の言葉は時季によって異なります。

しかし、
季節を問わず年中使える時候の挨拶として、
「時下」を用いる場合があります。

時下とは、「このところ」「今現在」などの意味合いを持つもので、
春夏秋冬を問わず使うことができます。

(使用例)

「拝啓 時下ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。

手紙を出すときの
「時候の挨拶1月から12月までの季語と結び」をまとめています。

👇

月ごとの時候の挨拶を書きたい人は以下を参照してください。

「安否伺い」「日頃の感謝を伝える言葉」「コロナ関係の結びの言葉」
も載せていますので、例文を参考に、お礼状や挨拶状を出してみてください。

③相手の繁栄や健康を確信する言葉

(例文)
・○○様におかれましては、お健やかにお過ごしのことと存じます。

・ご無沙汰しておりますが、お元気でご活躍のことと存じます。

・〇〇先生におかれましては、ますますご活躍のこととお慶び申し上げます。

④平素の厚誼(こうぎ)・厚情(こうじょう)へのお礼

・いつもたいへんお世話になり、ありがとうございます。

・その節はご支援を賜り、
何とお礼を申し上げてよいか言葉も見つかりません。

・〇〇先生には、就職活動におきまして大変お世話になり感謝しております。

手紙の基本形式(本文)

本題、一番の用件となる部分です。

「先日の件ですが」「さて」「このたびは」
「ところで」「実は」「さっそくですが」

などの書き起こしの言葉から本題に入ることが多く、
それにより用件の部分がよりわかりやすくなるものです。

改行して一字下げて書き始めるのが一般的です。

(例文)

・このたびは、○○のご用命をいただきまして、誠にありがとうございます。

・さて、日頃は何かといたらぬ私にいろいろとお心遣いをいただき、
 言葉では言い表せないほど感謝しています。

さて、
〇月〇日付けで〇〇〇〇株式会社へ内定しましたのでご報告申し上げます。
それもこれも〇〇先生のご尽力あってのことと感謝いたしおります。
この場を借りまして改めてお礼申し上げます。

手紙の基本形式(末文)

手紙を終える結びの部分です。

相手の健康を祈る言葉や今後のお付き合いを願う言葉、
「敬具」や「かしこ」などの結語が含まれます。

結語は、末文の最後の行の下に書きますが、
余白がない場合は次の行の下に書きます。

一般には、今後の指導や厚誼(こうぎ)を願い、
先方の健康や繁栄を祈る文で締めくくりますが、
お礼やお詫び、返事を求める場合もあります。

結びの挨拶(相手の健康や無事を願う言葉や、
用件を総括する言葉)を述べ、「頭語」に呼応する「結語」を添えます。

(例文)
・略儀ながら書中をもって御礼申し上げます。

・お返事いただければ幸いです。

・それでは新年にお会いできることを楽しみにしています。
 略儀ながら歳末のご挨拶まで。

・何かございましたらいつでもご連絡くださいませ。
 これから何とぞよろしくお願いいたします。
 略儀ながらお手紙にてお礼を申し上げます。

・略儀でありますが、書中をもちまして、
お礼かたがたご報告まで申し上げます。  

手紙の基本形式(後付)

後付(あとづけ)は、
「いつ」「誰が」「誰宛てに」書いた手紙なのかをきちんと示すものです。

日付、署名、宛名、脇付、副文など。

・日付

縦書きの場合は漢数字で、年号を含めた日付を書きます。

令和○年〇月〇日

・署名

差出人の名前を書きます。

・宛名

フルネームで、本文よりも大きめの文字で書きます。

宛名には必ず敬称をつけ、
連名にする場合は必ずそれぞれの名前に敬称を付けます。

手紙の基本形式(脇付)

脇付(わきづけ)は、
相手にいっそうの敬意を表す場合、宛名の脇(左下)に書き添えます。

「御許」「机下」「侍史」などの言葉がこれに当てはまりますが、
最近は省略されることも多く、弔事の手紙やはがき、事務的手紙では使いません。

副文・添え文

主文に補足したい場合は、「追伸」「追って」などを用い、添え文に書きます。

本文よりも多少小さめに書きましょう。

副文は基本的に親しい人への手紙に使用します。
添え文は、目上の人への手紙では失礼になります。

慶事の場合は「返し書き」、
弔事の場合は「繰り返し」を意味するため、添え書きはしません。

重なるイメージが失礼となる弔事、結婚、お見舞いなどの手紙や、
目上の人に宛てる場合は、使用しないことがマナーです。

恩師に出す内定のお礼状: 例文

拝啓 吹く風も爽やかな、とてもすごしやすい季節となりました。

〇〇先生におかれましては、ますますご活躍のこととお慶び申し上げます。

〇〇先生には、
就職活動におきまして大変お世話になり感謝しております。

さて、
〇月〇日付けで〇〇〇〇株式会社へ内定しましたのでご報告申し上げます。

それもこれも〇〇先生のご尽力あってのことと感謝いたしおります。

この場を借りまして改めてお礼申し上げます。

本当にありがとうございました。

このうえは、一日も早く仕事に慣れ、
お客様に信頼されるよう精進しててまいりますので、
今後ともご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

略儀でありますが、書中をもちまして、
お礼かたがたご報告まで申し上げます。

若葉の色鮮やかなこの季節、
ますますのご発展とご健康をお祈りいたします。  敬 具

  令和〇年〇月〇日

           氏名 〇〇 〇〇

〇〇〇〇 先生

まとめ

この記事では、手紙の書き方の基本とマナーをご紹介しました。

ぜひ例文を参考にして、
相手に失礼のない手紙を出してみてください。

自分の想いを大切に、丁寧にお礼を伝えれば大丈夫ですので、
マナーを守って恩師に感謝のお礼を書いて出してくださいね。

きっと喜ばれると想いますよ。