教育実習を終えたあと、
「先生になるつもりだったのに気持ちが変わった」
「教員採用試験を受けるべきか迷っている」
「教師に向いていないのかもしれない」
と悩んでいませんか。
教育実習は、実際の学校現場を体験できる大切な機会です。その一方で、理想と現実の違いを知り、教職への気持ちが大きく揺らぐ人も少なくありません。
教員になりたくないと感じたからといって、これまでの努力が無駄になるわけではありません。教育実習を経験したからこそ、自分の進路を真剣に考え始めたともいえます。
ただし、実習がつらかった直後に勢いで結論を出すと、あとから「もう少し落ち着いて考えればよかった」と感じることもあります。
大切なのは、教員になりたくないという気持ちを否定することではなく、「なぜそう感じたのか」を整理することです。
この記事では、教育実習後に教員になりたくないと感じる理由、教師に向いていないと決める前に考えたいこと、教員採用試験を受けるか迷ったときの判断方法まで解説します。
目次
教育実習後に教員になりたくないと感じるのは珍しくない
教育実習で現場の厳しさを知る人は多い
大学の授業で教育について学んでいても、実際の学校現場に入ると想像と違う部分が見えてきます。
教育実習では、授業をするだけではありません。
授業準備、教材研究、指導案作成、学級経営、生徒対応、職員室での振る舞いなど、教師の仕事の一部を短期間で経験します。
その結果、
「先生の仕事は思っていたより大変だった」
「毎日この仕事を続ける自信がない」
「自分には向いていないのでは」
と感じる人もいます。
これは、現場を見たからこそ出てくる自然な不安です。
教育実習がつらかった記憶が強く残っている場合は、まず何が負担だったのかを整理することが大切です。実習中のしんどさを具体的に振り返りたい人は、「教育実習が辛い時の乗り越え方」を読むと、限界を感じた場面ごとの考え方や相談先を確認できます。
理想と現実のギャップで不安になることがある
教育学部や教職課程に進んだ人の中には、
「子どもが好きだから教師になりたい」
「学校の先生に憧れていた」
「人の成長を支える仕事がしたい」
という気持ちを持っていた人も多いでしょう。
しかし、教育実習で実際の学校現場を見ると、教師の仕事は子どもと楽しく関わる時間だけではないことに気づきます。
授業後の反省会、教材研究、会議、提出物の確認、生徒指導、保護者対応など、見えにくかった仕事の多さに驚くこともあります。
そこで、
「自分が思い描いていた教師像と違った」
「子どもは好きだけど、教師の働き方は不安」
と感じることがあります。
このギャップに戸惑うのは、決しておかしなことではありません。
「子どもが嫌いになった」と決めつけなくていい
教育実習がつらかったからといって、子どもと関わること自体が嫌になったとは限りません。
例えば、つらさの原因が次のようなものだった可能性もあります。
指導教員との相性が合わなかった
授業準備に追われて心の余裕がなかった
毎日評価されることが苦しかった
職員室の雰囲気に緊張した
睡眠不足や疲れがたまっていた
このような場合、「教育実習がつらかった」という事実と「教師に向いていない」という判断は分けて考える必要があります。
子どもと話す時間は楽しかったのか。
授業で少しでもやりがいを感じた場面はあったのか。
それとも、学校現場そのものに強い違和感があったのか。
まずは、気持ちを細かく分けて考えてみましょう。
教育実習後に教員になりたくないと感じる主な理由
授業準備や指導案作成が想像以上に大変だった
教育実習で多くの人が苦労するのが、授業準備や指導案作成です。
授業は、教壇に立つ時間だけで成り立っているわけではありません。
教材を読み込み、授業の流れを考え、発問を準備し、板書計画を立て、ワークシートを作り、時間配分まで考える必要があります。
教育実習中は慣れていないため、一つの授業を作るだけでもかなり時間がかかります。
そのため、
「毎日授業を作るなんて無理かもしれない」
「指導案を書くのが苦痛だった」
「授業準備に追われて寝不足になった」
と感じることがあります。
ただし、現職の先生も最初から短時間で授業準備ができたわけではありません。経験を重ねることで教材の見方や授業の組み立て方は少しずつ身についていきます。
大切なのは、「慣れていないから大変だった」のか、「授業を考えること自体がどうしても苦痛だった」のかを分けて考えることです。
指導教員との関係で自信をなくした
教育実習後に教員になりたくないと感じる理由として、指導教員との関係は大きな要因になります。
例えば、
「毎日厳しく注意された」
「質問したくても聞きづらかった」
「授業後の反省会が怖かった」
「自分だけ否定されているように感じた」
という経験があると、自信をなくしてしまいます。
その結果、
「自分は教師に向いていない」
「学校現場でやっていけない」
と思い込んでしまうことがあります。
しかし、指導教員との相性や指導スタイルが大きく影響している場合もあります。厳しい指導を受けた経験が、そのまま教師としての適性を表しているとは限りません。
指導教員との関係が原因で教職そのものが怖くなっている人は、
「教育実習で指導教員と合わないときの考え方」を読むと、相性の問題と自分の適性を分けて整理しやすくなります。
子どもへの対応に不安を感じた
教育実習では、子どもへの対応に難しさを感じることもあります。
例えば、
話を聞いてもらえなかった
指示が通らなかった
授業中に私語が多かった
注意の仕方が分からなかった
一人ひとりへの関わり方に迷った
という場面です。
子どもが好きだと思っていた人ほど、思うように関われなかったときに落ち込みやすくなります。
「子どもが好き」という気持ちと、「集団を指導する力」は別のものです。
子どもと一対一で関わるのは好きでも、クラス全体を動かすことに難しさを感じる人もいます。
この場合、すぐに「教師に向いていない」と決めるのではなく、経験不足による不安なのか、集団指導そのものへの強い苦手意識なのかを考えてみましょう。
職員室の雰囲気や人間関係が合わなかった
教育実習では、子どもだけでなく先生同士の関係も見えてきます。
職員室の空気が重く感じたり、先生方が忙しそうで話しかけにくかったりすると、
「この環境で毎日働くのは大変そう」
と感じることがあります。
学校は組織です。教師の仕事には、授業だけでなく同僚との連携や報告、相談、会議も含まれます。
ただし、職員室の雰囲気は学校によって大きく異なります。
実習先の学校が合わなかっただけで、すべての学校が同じとは限りません。
実習校の印象だけで教職全体を判断しないことも大切です。
教師の仕事量や働き方に不安を感じた
教育実習で先生方の働き方を見て、
「朝早くから夜まで忙しそう」
「授業以外の仕事が多すぎる」
「休日も部活動や準備があるのでは」
と不安になる人もいます。
これは重要な視点です。
仕事を選ぶときは、やりがいだけでなく働き方も考える必要があります。
どれだけ子どもが好きでも、自分の体力や生活を大きく削る働き方が合わない場合もあります。
教師という仕事に魅力を感じていても、長く続けられる働き方かどうかは冷静に考えましょう。
「教育実習がつらい」と「教師に向いていない」は別問題
実習中は評価される立場なので緊張しやすい
教育実習中は、常に見られている感覚があります。
授業を見られる。
行動を見られる。
発言を見られる。
実習記録も評価される。
このような環境では、普段より緊張しやすくなります。
失敗したくない気持ちが強くなり、本来の力を出せないこともあります。
つまり、教育実習でうまくできなかったからといって、すぐに教師に向いていないとは言い切れません。
指導教員との相性で印象が変わることもある
教育実習の印象は、指導教員との関係に大きく左右されます。
丁寧に説明してくれる先生に当たる場合もあれば、厳しい言葉が多い先生に当たる場合もあります。
もちろん、指導を受け止める姿勢は大切です。
しかし、指導の受け方や相性によって、実習全体の感じ方が変わることもあります。
「指導教員が怖かったから教師になりたくない」と感じている場合は、教師の仕事そのものが嫌なのか、実習環境がつらかったのかを分けて考えてみましょう。
一度の実習だけで適性を決めなくていい
教育実習は、多くの場合、数週間程度です。
その短い期間で、教師としての適性をすべて判断するのは難しいものです。
初めての環境で緊張しながら授業をして、毎日反省し、記録を書き、先生方に気を遣う。
この状況では、疲れて当然です。
判断するときは、実習中の失敗だけでなく、次のような視点も持ってみましょう。
子どもと関わって楽しい瞬間はあったか
授業が少しでもうまくいって嬉しかった場面はあったか
先生の仕事に尊敬や興味を感じた場面はあったか
逆に、どうしても受け入れられない部分は何だったか
良かった点とつらかった点の両方を見ることで、判断が偏りにくくなります。
それでも違和感が強い場合は進路を見直してよい
一方で、教育実習を通して、
「学校現場で働く姿がどうしても想像できない」
「教師という仕事に前向きな気持ちが持てない」
「子どもと関わることよりも不安の方が大きい」
と感じる場合は、進路を見直してもかまいません。
教員にならない選択は、逃げではありません。
教育実習は、教員になるためだけの場ではなく、自分に合う進路を考えるための経験でもあります。
教員になりたくない気持ちを整理するチェックリスト
教育実習後に教員になりたくないと感じたときは、頭の中だけで考えるよりも、紙やスマホのメモに書き出すのがおすすめです。
子どもと関わること自体は嫌ではないか
まず考えたいのは、子どもと関わること自体への気持ちです。
子どもと話す時間は楽しかった。
授業中に反応が返ってきたときは嬉しかった。
休み時間の会話にやりがいを感じた。
このような気持ちがあるなら、教育に関わる仕事への関心は残っている可能性があります。
一方で、子どもと関わること自体に強い負担を感じた場合は、教職以外の進路も含めて考えた方がよいでしょう。
授業をすることに強い苦手意識があるか
次に、授業への気持ちを整理します。
授業が緊張しただけなのか。
準備不足で不安だったのか。
人前で話すこと自体が苦痛だったのか。
同じ「授業がつらい」でも、原因によって判断は変わります。
練習や経験で改善できそうなら、すぐに諦める必要はありません。
しかし、人前で話すことや集団を動かすことに強い苦痛がある場合は、別の教育系の仕事を考えるのも一つの方法です。
学校現場の働き方に不安があるか
教師の仕事内容ではなく、働き方に不安を感じている場合もあります。
例えば、
長時間労働が不安
部活動指導が不安
保護者対応が不安
仕事と私生活の両立が不安
というケースです。
この場合、「教師になりたくない」というよりも、「今見えた働き方が自分に合うか不安」という状態かもしれません。
指導教員との相性だけが原因ではないか
指導教員との関係がつらかった人は、実習全体の印象が悪くなりやすいです。
そのため、
「指導教員が怖かった」
「毎日怒られてつらかった」
「質問しにくかった」
という気持ちが強い場合は、それが教職全体への不安にすり替わっていないか確認してみましょう。
指導教員への恐怖心が強く残っている人は、「教育実習で指導教員が怖いときの対処法」を読むと、怒られた経験をどう受け止めればよいか、評価を下げない考え方まで整理できます。
教員以外の仕事に興味が出ているか
教育実習後に別の仕事へ興味が出てきたなら、それも大切な変化です。
一般企業、教育系企業、公務員、福祉、学童、教材制作など、教育学部で学んだことを活かせる道は教員だけではありません。
「教員になりたくない」と感じているだけなのか。
それとも「他に進みたい道が見えてきた」のか。
この違いを整理すると、進路判断がしやすくなります。
教員採用試験を受けるか迷ったときの考え方
まだ迷っているなら受験だけする選択もある
教員になるかどうか決めきれない場合、教員採用試験を受けておくという選択もあります。
受験することで、教職への気持ちを改めて確認できる場合もあります。
「受けたうえで考える」
「結果を見て判断する」
という方法もあります。
ただし、受験準備には時間と労力がかかります。
一般就職の準備と並行する場合は、スケジュール管理も必要です。
本気で教職がつらいなら無理に受けなくていい
一方で、学校で働くことを考えるだけで強い苦痛がある場合は、無理に教員採用試験を受ける必要はありません。
周囲から、
「せっかく教育学部に入ったのに」
「教員免許を取るなら教師になった方がいい」
と言われることもあるかもしれません。
しかし、実際に働くのは自分です。
周囲の期待だけで進路を決めると、あとから苦しくなることがあります。
大切なのは、誰かを納得させるためではなく、自分が納得できる判断をすることです。
教員免許を取ってから一般就職する道もある
教員にならない場合でも、教員免許を取得しておくことに意味はあります。
将来的に、
講師登録をする
教員採用試験を再受験する
教育関係の仕事へ転職する
子どもに関わる仕事を選ぶ
といった選択肢を残せるからです。
今すぐ教員になるかどうか決められない人にとって、教員免許は将来の可能性を広げる材料になります。
数年後に教員を目指すこともできる
今すぐ教員にならなければ、一生教師になれないわけではありません。
一般企業で社会人経験を積んでから、改めて教員を目指す人もいます。
社会人経験があることで、子どもに伝えられることが増える場合もあります。
そのため、
「今ここで決めなければ終わり」
と考える必要はありません。
教員採用試験を受けるか迷っている人は、「教員採用試験を受けない場合の進路」を読むと、受験しない場合の選択肢や就職活動の進め方まで具体的に考えやすくなります。
教員にならない選択は逃げではない
教育実習後に教員になりたくないと感じると、
「ここまで頑張ったのに辞めるのは逃げではないか」
「教育学部なのに教師にならないのはもったいないのでは」
と悩む人がいます。
しかし、進路変更と逃げることは同じではありません。
教育実習で現場を経験したうえで進路を見直すことは、むしろ真剣に将来を考えた結果ともいえます。
大切なのは、周囲の期待ではなく、自分が納得できる進路を選ぶことです。
教育学部でも一般企業へ就職できる
教育学部に通っていると、
「教員以外の進路は不利なのでは」
と不安になることがあります。
しかし実際には、教育学部から一般企業へ就職する人は珍しくありません。
例えば、
・営業職
・事務職
・人材業界
・金融業界
・IT業界
・公務員
など、さまざまな業界へ進んでいます。
教育学部で身につく、
・相手に分かりやすく伝える力
・相手の立場を考える力
・人前で話す力
・課題解決力
は、多くの仕事で評価されます。
教員以外の進路を具体的に知りたい人は、「教育学部から選べる就職先」を読むと、自分の強みを活かせる仕事を探しやすくなります。
教員免許は将来の選択肢として残せる
教員にならなくても、教員免許は無駄になりません。
むしろ、
「将来また教員を目指したくなったときの保険」
になります。
例えば、
・一般企業で働いてから教員になる
・講師として働く
・教育関係の仕事へ転職する
などの可能性も残ります。
そのため、
「教員にならない=教員免許が無駄になる」
とは考えなくて大丈夫です。
教育に関わる仕事は学校以外にもある
教育に興味がある人の中には、
「教師以外に何があるのか分からない」
という人もいます。
しかし、教育に関わる仕事は学校だけではありません。
子どもへの支援、教材開発、学習支援など、さまざまな形があります。
教育実習で教師以外の道を考え始めたなら、教育そのものを諦める必要はありません。
自分に合わない働き方を避けることも大切
仕事選びでは、
「やりたい仕事か」
だけでなく、
「続けられる働き方か」
も重要です。
どれだけやりがいがあっても、心身を大きく消耗する働き方では長続きしません。
教育実習で働き方への不安を感じたなら、その感覚も大切にしましょう。
教員にならない場合の具体的な就職先を知りたい人は、「教員採用試験を受けない場合の就職先」を読むと、教育学部出身者に人気の進路が分かります。
教員以外で教育に関われる仕事
塾講師・家庭教師
子どもと関わることは好きだけれど、学校の働き方には不安がある人に向いています。
授業づくりや学習指導に集中しやすく、一人ひとりと向き合いやすい点が特徴です。
児童福祉・学童保育
放課後児童クラブや児童養護施設などでは、生活面から子どもの成長を支えます。
勉強だけでなく、人間関係や生活習慣の支援に関わることができます。
教育系企業
近年は教育アプリやオンライン学習サービスが増えています。
教育現場を知っている人材は高く評価されることがあります。
教材制作・教育メディア
教材編集や教育系メディアの運営なども選択肢です。
教育の知識を活かしながら、文章や企画の仕事に携わることができます。
公務員・一般企業の人材育成職
企業研修や新人教育を担当する仕事では、「教える力」が活かされます。
教育の対象が子どもから大人へ変わるだけで、本質的には人の成長を支える仕事です。
教師経験や教育スキルを活かせる仕事を幅広く知りたい人は、「教師から転職できる仕事一覧」を読むと、自分に合った職種を見つけやすくなります。
教職を諦める前に確認したいこと
実習先が合わなかっただけではないか
教育実習は一校のみで行うケースがほとんどです。
しかし学校によって、
・校風
・生徒の特徴
・管理職の方針
・職員室の雰囲気
は大きく異なります。
実習校だけを見て教職全体を判断しないようにしましょう。
小学校・中学校・高校など校種の違いも考える
小学校、中学校、高校では仕事内容がかなり違います。
例えば、
小学校は学級経営の比重が大きい
中学校は部活動指導がある
高校は教科指導の専門性が高い
という特徴があります。
実習した校種だけで適性を判断するのは早いかもしれません。
常勤ではなく非常勤・講師という働き方もある
教員になる方法は正規採用だけではありません。
講師として働きながら、自分に合うかを見極める選択肢もあります。
将来の選択肢を一つに絞りすぎないことも大切です。
大学の教職担当やキャリアセンターに相談する
一人で考えると視野が狭くなりがちです。
大学には、
・教職担当教員
・キャリアセンター
・学生相談室
があります。
第三者の視点を入れることで、自分では気づかなかった選択肢が見えてくることもあります。
親や大学にどう伝えればいいか
まずは感情ではなく理由を整理する
親や大学に相談するときは、
「教師になりたくない」
だけでは伝わりにくいです。
まずは、
・何がつらかったのか
・何に不安を感じたのか
・今後どうしたいのか
を書き出してみましょう。
「教師が嫌」ではなく「進路を見直したい」と伝える
感情的に伝えるよりも、
「教育実習を通して進路を見直したいと思った」
と伝える方が理解されやすくなります。
教員以外の進路案も一緒に示す
親が不安になるのは、
「この先どうするのか分からない」
からです。
別の進路案があることを伝えると、話し合いがしやすくなります。
大学には早めに相談する
進路変更を考えている場合は、就職活動のスケジュールも関係します。
迷っている段階でも相談して問題ありません。
早めの行動が選択肢を広げます。
精神的につらい場合は一人で抱え込まない
教育実習後に教員になりたくないと感じること自体は珍しくありません。
しかし、
「何もやる気が出ない」
「眠れない日が続いている」
「将来のことを考えると苦しくなる」
という状態が続いている場合は、単なる進路の悩みだけではない可能性があります。
無理に結論を出そうとせず、自分の心の状態にも目を向けてみましょう。
食事や睡眠に影響が出ている場合は相談する
進路の悩みが大きくなると、
・寝つけない
・途中で何度も目が覚める
・食欲がなくなる
・好きだったことを楽しめない
といった変化が出ることがあります。
教育実習後は疲労も蓄積しています。
心身の不調が続いている場合は、一人で抱え込まず相談することが大切です。
大学の学生相談室を利用する
多くの大学には学生相談室があります。
学生相談室というと、
「深刻な悩みがある人が行く場所」
と思われがちですが、
・進路の迷い
・人間関係の悩み
・実習後の不安
なども相談できます。
第三者に話すだけで気持ちが整理されることもあります。
教職担当・キャリアセンターに相談する
教職担当教員やキャリアセンターは、多くの学生の進路相談を受けています。
そのため、
「教育実習後に迷うのは珍しいことではない」
ということも理解しています。
進路に迷ったときは、一人で答えを出そうとするよりも相談してみましょう。
すぐに結論を出さず休むことも必要
教育実習直後は心身ともに疲れている時期です。
疲れた状態では物事を悲観的に考えやすくなります。
そのため、
「今すぐ教職を諦めるべきか」
と結論を急ぐ必要はありません。
まずは休み、気持ちが落ち着いてから考えることも大切です。
教師という仕事への不安が強い人は、「教師を辞めたい時の考え方」を読むと、仕事への違和感と本当の気持ちを整理するヒントが見つかります。
また、将来的な不安が大きい場合は、「初任者教師が辛い時の対処法」を読むことで、現職教師がどのように悩みを乗り越えているのかを知ることができます。
教育実習後の進路は3つに分けて考える
教育実習後に教員になりたくないと感じたときは、
「教員になるか」
「教員にならないか」
の二択で考えがちです。
しかし実際には、もっと柔軟に考えることができます。
1. 教員を目指す
教育実習はつらかったけれど、
・子どもと関わることは好きだった
・授業にやりがいを感じた
・教師として成長したい
という気持ちがあるなら、教員を目指す選択があります。
不安があるから向いていないとは限りません。
多くの先生も学生時代に同じような不安を経験しています。
2. 教員以外の進路へ進む
教育実習を通して、
「教師以外の仕事に挑戦したい」
という気持ちが強くなった場合は、その思いを大切にしましょう。
進路変更は失敗ではありません。
教育実習で得た経験は、どの仕事でも活かせます。
3. いったん保留して考える
すぐに結論が出ない場合は、保留という選択肢もあります。
例えば、
・教員免許は取得する
・一般就職する
・講師登録だけしておく
・卒業後に改めて考える
という方法です。
人生は一度決めたら終わりではありません。
迷っているなら、将来の選択肢を残す考え方もあります。
後悔しないためには「今の不安」と「将来の希望」を分ける
進路選択で失敗しやすいのは、
「不安だから辞める」
という判断です。
大切なのは、
「自分は将来どんな働き方をしたいのか」
「どんな人生を送りたいのか」
を考えることです。
今の不安だけで決めるのではなく、将来の希望も含めて判断しましょう。
教育実習後の進路をさらに具体的に考えたい人は、「教育実習を辞退した後の進路選択」を読むと、教職以外の選択肢や将来のキャリア形成について詳しく理解できます。
FAQ
Q1. 教育実習後に教員になりたくないと思うのは甘えですか?
いいえ、甘えではありません。
教育実習は実際の学校現場を知る機会です。その経験を通して進路を見直すことは自然なことです。
大切なのは感情だけで判断せず、なぜそう感じたのかを整理することです。
Q2. 教育実習がつらかっただけで教師に向いていないと判断していいですか?
いいえ。
教育実習のつらさと教師としての適性は別問題です。
指導教員との相性や慣れない環境が原因の場合もあるため、何がつらかったのかを分析してから判断しましょう。
Q3. 教員採用試験を受けないと後悔しますか?
人によります。
迷っている場合は受験だけして選択肢を残す方法もあります。
一方で、教職への強い違和感がある場合は無理に受験する必要はありません。
Q4. 教育学部でも一般企業に就職できますか?
できます。
教育学部出身者は営業職、人材業界、金融業界、公務員など幅広い分野で活躍しています。
教育学部で身につけたコミュニケーション力や指導力は多くの企業で評価されます。
Q5. 教員免許を取っても教師にならない人はいますか?
います。
一般企業へ就職する人もいれば、教育系企業や福祉関係へ進む人もいます。
教員免許は将来の選択肢として残しておくことができます。
Q6. 一度一般企業に就職してから教員を目指せますか?
可能です。
社会人経験者枠を設けている自治体もありますし、講師として経験を積む方法もあります。
教員への道は卒業時だけではありません。
Q7. 親に教員になりたくないと伝えるのが怖いときはどうすればいいですか?
感情的に伝えるのではなく、
・なぜ迷っているのか
・今後どう考えているのか
・どのような進路を検討しているのか
を整理して伝えましょう。
代わりの進路案も示すことで理解を得やすくなります。
まとめ
教育実習後に教員になりたくないと感じることは珍しいことではありません。
実際の学校現場を見たからこそ、自分の進路を真剣に考えるようになったともいえます。
大切なのは、
「教師に向いていないかもしれない」
という不安だけで結論を出さないことです。
まずは、
・何がつらかったのか
・何にやりがいを感じたのか
・将来どんな働き方をしたいのか
を整理してみましょう。
教員を目指す、教員以外の進路へ進む、いったん保留する。
どの選択にも正解があります。
周囲の期待ではなく、自分自身が納得できる進路を選ぶことが、後悔しない進路選択につながります。