この記事では、親しい人に使える、
4月に咲く花の花言葉と、4月に咲く花を使った、
はがきや手紙の書き方と例文をご紹介します。

親しい人に使える、4月に咲く花を使った例文をご紹介します。

新年度がはじまりました。
4月は年度が変わり、清々しい空気とともに、気分も一新。

社会全体の空気が「昨年度」からガラリと変わる月です。

4月に送るはがきには、明るく輝く季節を感じさせる
時候の挨拶を使用してみられたらいかがでしょうか。

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誕生花とは?

誕生花とは、
生まれた日にちなんで1年365日それぞれに特定の花を割り当てたもの。

誕生日には、
その日を象徴する誕生花を贈ってお祝いをするなどして親しまれています。

誕生花の由来

誕生花の由来には諸説ありますが、
一般的にはギリシア・ローマの神話時代に起源をさかのぼります。

当時の人々のあいだでは、時間や月日を司る神がいると信じられていました。

同時にその頃、花や木々は神秘的な力や、
神からのメッセージを宿すものと考えられていたそうです。

その時期、その日に生まれて咲く花の命には、必ず与えられた意味がある。

そんな神からのメッセージを伝える暦として仕立てられたのが、誕生花なのです。

1日1日それぞれにつけられた、その日の花の名前と花言葉。

誕生花は、固有の「花言葉」を持っています。

花言葉を知ることで、自分や大切な人が生まれた特別な日に、
また新しい意味を見つけることもできるでしょう。

大切な人の誕生日には、その日の誕生花を贈ってみませんか?

4月の花言葉一覧!花言葉の始まりは?

4月の誕生花と花言葉をご紹介します。

花言葉の始まりは?

花言葉は植物の花や実などに与えられた、象徴的な意味をもつ言葉。

花言葉の始まりは、17世紀頃のトルコで花言葉が発祥しました。

トルコでは、文字や言葉ではなく、
”花に思いを託して相手に贈るという風習”があったそうです。

日本には、明治初期に、西洋文明とともに花言葉が持ち込まれました。

国や地域・民族・宗教によって花言葉には大きな違いがあります。

それは、
花や植物と人間の生活文化の発展とが深く結びついていたことを物語ると言えるでしょう。

世界各国に異なった「花ことば」がありますが、
「花を愛でる心」は万国共通です。

4月から咲きだす花(月日は開花時期)

にわざくら(庭桜)
       4/ 1 ~ 4/20頃
はなかいどう(花海棠)
       4/ 1 ~ 4/20頃
かりん(花梨)
       4/ 1 ~ 4/20頃
いかりそう(碇草)
       4/ 1 ~ 4/25頃
あけび(木通)
       4/ 1 ~ 4/末頃
むべ(郁子)
       4/ 1 ~ 4/末頃
やまぶき(山吹)
       4/ 1 ~ 4/末頃
しじみばな(蜆花)
       4/ 1 ~ 4/末頃
れんげそう(蓮華草)
       4/ 1 ~ 5/10頃
おだまき(苧環)
       4/ 1 ~ 5/15頃
くんしらん(君子蘭)
       4/ 1 ~ 5/25頃
はるじおん(春紫苑)
       4/ 1 ~ 5/末頃
ははこぐさ(母子草)
       4/ 1 ~ 5/末頃

はなずおう(花蘇芳)
       4/ 5 ~ 4/25頃
カロライナジャスミン
       4/ 5 ~ 4/25頃
ぐみ(茱萸)
       4/ 5 ~ 4/末頃
アジュガ
       4/ 5 ~ 5/ 5頃
ひなげし(雛罌粟)
       4/ 5 ~ 6/15頃
まつばぎく(松葉菊)
       4/ 5 ~ 8/末頃
からたち(枸橘)
       4/10 ~ 4/末頃
げっけいじゅ(月桂樹)
       4/10 ~ 4/末頃
はくさんぼく(白山木)
       4/10 ~ 4/末頃
ひめりんご(姫林檎)
       4/10 ~ 4/末頃
どうだんつつじ(灯台躑躅)
       4/10 ~ 5/ 5頃
しゃくなげ(石楠花)
       4/10 ~ 5/ 5頃
やえざくら(八重桜)
       4/10 ~ 5/ 5頃
くるめつつじ(久留米躑躅)
       4/10 ~ 5/10頃
はなみずき(花水木)
       4/10 ~ 5/10頃
さくらそう(桜草)
       4/15 ~ 4/末頃
やえやまぶき(八重山吹)
       4/15 ~ 5/ 5頃
ふじ(藤)
       4/15 ~ 5/ 5頃
ライラック
       4/15 ~ 5/ 5頃
あまどころ(甘野老)
       4/15 ~ 5/10頃
えびね(海老根)
       4/15 ~ 5/15頃
れんげつつじ(蓮華躑躅)
       4/15 ~ 5/15頃
つつじ(躑躅)
       4/15 ~ 5/15頃
すずらん(鈴蘭)
       4/15 ~ 5/15頃
しらん(紫蘭)
       4/15 ~ 6/ 5頃
みやこわすれ(都忘れ)
       4/15 ~ 6/ 5頃
つきぬきにんどう(突抜忍冬)

       4/15 ~ 7/10頃
ぼたん(牡丹)
       4/20 ~ 5/ 5頃
しゅろ(棕櫚)
       4/20 ~ 5/10頃
みずき(水木)
       4/20 ~ 5/10頃
きり(桐)
       4/20 ~ 5/10頃
ほうちゃくそう(宝鐸草)
       4/20 ~ 5/10頃
なんじゃもんじゃの木
       4/20 ~ 5/10頃
こでまり(小手毬)
       4/20 ~ 5/15頃
おおでまり(大手毬)
       4/20 ~ 5/15頃
べにしたん(紅紫壇)
       4/20 ~ 5/15頃
べにかなめもち(紅要黐)
       4/20 ~ 5/15頃
いちはつ(一初)
       4/20 ~ 5/20頃
シラー
       4/20 ~ 5/20頃
えにしだ(金雀枝)
       4/20 ~ 5/25頃
クレマチス
       4/20 ~ 6/20頃
むらさきつゆくさ(紫露草)
       4/20 ~ 7/10頃
しろつめくさ(白詰草)
       4/20 ~ 8/15頃
あやめ(文目)
       4/25 ~ 5/20頃
とちのき(栃の木)
       4/25 ~ 5/20頃
べにばなとちのき(紅花栃の木)
       4/25 ~ 5/20頃
はごろも(羽衣)ジャスミン
       4/25 ~ 5/25頃
まるばしゃりんばい(丸葉車輪梅)
       4/25 ~ 5/末頃

4月の花の名前と花言葉

花の名前と花言葉

月日花の名前花言葉
4月1日 精神美・優れた美人
4月2日木五倍子
(きぶし)
うえしい出会い
4月3日木蓮
(もくれん)
自然への愛
4月4日
(すもも)
困難に耐える
4月5日紫花菜
(むらさきはなな)
知恵の泉
4月6日マーガレット真実の愛
4月7日ディモルフォセカ元気・幸福
4月8日錨草
(いかりそう)
あなたをとらえる
4月9日アカシア優雅・友情・秘密の愛
4月10日チューリップ博愛・思いやり
4月11日ヒアシンス変わらない愛情
4月12日
(あんず)
乙女のはにかみ
4月13日
(いちご)
甘い香り・幸福な家庭
4月14日満天星躑躅
(どうだんつつじ)
控えめな幸福
4月15日金魚草
(きんぎょそう)
快活・元気
4月16日スノーフレーク純潔・美を好む
4月17日ラークスパー
(千鳥草)
軽快・陽気
4月18日アルストロメリアエキゾチック・魅惑的
4月19日一輪草
(いちりんそう)
追憶・深い思い
4月20日海棠
(かいどう)
温和・美人の眠り
4月21日スイートピー門出・デリケートな喜び
4月22日小手鞠
(こでまり)
優雅・品位
4月23日花水木
(はなみずき)
返礼・私の想いを受けて
4月24日ネモフィラ
(瑠璃唐草)
可憐・清々しい心
4月25日フロックス
(桔梗撫子)
合意・協調
4月26日海老根
(えびね)
謙虚・誠実
4月27日白根葵
(しらねあおい)
優美・完全な美
4月28日金雀児
(えにしだ)
幸せな家庭
4月29日二輪草
(にりんそう)
友情・協力
4月30日クリスマス・ローズ追憶・大切な人

*出典
著者名:  「北脇榮次」
書籍タイトル「誕生花 わたしの花 あなたの花」 
出版社名: 「株式会社いしずえ」

4月の季語と季節の挨拶

時候のあいさつとは、季節や天候に応じた心情や季節感を現す言葉で、
本文に入る前の冒頭に用いる礼儀文のことをいいます。

お世話になっている方へのご挨拶や、お礼のメールを送る時など、
時候のあいさつを一言添えることで、より印象がよくなります。

陰暦4月の異称(異名)

いんげつ(陰月)
うえつき(植月)
うづき(卯月)
うのはなづき(卯花月)
けんげつ(乾月)
けんしげつ(建巳月)
このはとりづき(木葉採月)
ちんげつ(鎮月)
なつはづき(夏初月)
ばくしゅう(麦秋)
はなのこりづき(花残月)
もうか(孟夏)

春爛漫、風景が鮮やかに彩(いろど)られ、
優しい風が吹き抜けていく4月になりました。

4月の代表的な和風月名は「卯月(うづき)」。

旧暦4月の異称でもある季語の「卯月(うづき)」は、
卯の花が咲き乱れる「卯の花月」から転じたといわれています。

しかし、卯月の由来は別にあって、卯月に咲く花だから卯の花と呼ぶのだとする説も。

「卯の花月」以外の説には、
十二支の4番目が卯であることから「卯月」とする説や、
稲の苗を植える月であるから「種月(うづき)」「植月(うゑつき)」
「田植苗月(たうなへづき)」「苗植月(なへうゑづき)」であるとする説などがあります。

ほかにも4月に出すはがきの季語として、「花残月(はなのこりづき)」
「夏初月(なつはづき)」といった美しい別名があります。

いずれにも、
春が来た喜びや夏への思いが、
4月の季語に込められています。

4月の季語・季節を表す言葉

4月の季語・季節を表す言葉としては、

4月の代表的な「季語」
弥生、春の日、長閑(のどか)、四月馬鹿、初桜、入学、山葵(わさび)、春大根、草餅、桜餅、桃の花、梨の花、林檎の花、山椒の花、柳、桜、花見、花曇、蛤(はまぐり)、浅蜊(あさり)、栄螺(さざえ)、鮑(あわび)、鹿尾菜(ひじき)、海雲(もづく)、チューリップ、ヒヤシンス、シクラメン、スイートピー、フリージア、花祭、若草、春光、青麦、菜の花、大根の花、蝶、春風、天皇誕生日、八十八夜、などなど。

4月の季語にもなる代表的な「花」

チューリップ、スイートピー、シバザクラ、スミレ、ワスレナグサ、モクレン、ユキヤナギ、アザレア、ネモフィラ、ムスカリ、ライラック、ラナンキュラス、コデマリ、などなど。

今回は、
これらの4月に咲く花や季語を使ったはがきの書き方をご紹介します。

4月に咲く花を使ったはがきの書き方

そんな4月の春爛漫の時季に咲いている、
花海棠(はなかいどう)や杏(あんず)や花水木(はなみずき)の花。

今回は、これらの4月に咲く花を使ったはがきの書き方をご紹介します。

海棠(かいどう)の花を使った4月のはがきの時候の挨拶

古来、雨に濡れた海棠(かいどう)の花は、
美人を形容する言葉として使われてきました。

「海棠(かいどうの睡(ねむ)り未(いま)だ足らず。」

この海棠(かいどう)の花は、
別名「睡(ねむ)れる花。」と呼ばれています。

唐の玄宗皇帝が、
眠りが足りず酔いの覚(さ)めきらない楊貴妃の頬を染めた、
しどけない様子をこの海棠の花にたとえた故事に由来しています。

「美人の眠り」の花言葉もこの花のイメージから生まれました。

海棠の花言葉

・「温和」 「美人の眠り」

海棠の花の俳句

・海棠の雨あがらむとして涼し (長谷川浪々子)

海棠の花を使った4月の時候のはがきの挨拶:例文

桜と入れ替わりに咲くように、
花海棠(はなかいどう)が、咲いていました。

この美しい海棠(かいどう)の花は、唐の玄宗皇帝が、
眠りが足りず酔いの覚めきらない楊貴妃の様子を
この花にたとえた故事に由来しているとのこと。

雨に濡れた海棠の花は本当に艶っぽい感じがします。

さまざまな花が咲き競う美しい季節を迎えました。

皆様におかれましては、
お変わりなくお過ごしでいらっしゃいますか?

こちらもお陰様で、
健康で元気な毎日を過ごしておりますのでご安心くださいませ。

春とはいいながら急に寒さの戻る日もあります。

皆様どうぞくれぐれも、
お身体を大切になさってください。

杏(あんず)の花を使った4月のはがきの時候の挨拶

杏(あんず)は春先に、
桜に劣らず美しい淡い紅色の花を咲かせます。

6月頃になると独特の甘酸っぱい黄色い実がなります。

別名「唐桃(からもも)」ともいうように、
古くに中国より渡来しました。

アプリコットと呼ばれるのはヨーロッパ系の品種です。

杏の花の花言葉

・「乙女のはにかみ」「誘惑」

杏の花の俳句

・北国の雨に風添う花杏 (森 澄雄)

あんずの花を使った4月のはがきの時候の挨拶:例文

・庭先で淡い紅色の杏の花が咲き始めました。

和子叔母様には、ご機嫌よくお過ごしのことと存じます。

私どもも、お陰様で
健康な毎日を過ごしておりますのでご安心ください。

今年も6月になると杏の実が沢山できるので、
「杏ジャム」を作って送りたいと母が言っていました。

独特の香りと甘さの「杏ジャム」。

叔母様も楽しみに待っていてくださいね。

花どきはとかく気候が不順です。
くれぐれも、お身体お大事になさってください。

花水木(はなみずき)の花を使った4月のはがきの時候の挨拶

明治45年、当時の東京市長だった尾崎行雄が、
桜の花をアメリカに寄贈した時、その返礼として
送られて来たのがこの花水木(はなみずき)です。

アメリカが誇る花で、バージニア州の州花にもなっています。

花水木の花言葉

・「返礼」 「私の想いを受けて」

花水木の俳句

・花水木十あまり咲けりけふも咲く (水原秋櫻子)

花水木を使った4月のはがきの時候の挨拶:例文

花水木(はなみずき)が咲く季節になりました。

皆様におかれましては、
日々お元気でお勤めのこととお喜び申し上げます。

私どもも、一時の忙しさから解放され、
ようやく穏やかな日々を過ごせるようになりました。

家の庭に咲いている花水木ですが、
すっかり背が高くなり、上向きに咲く花を
葉裏から透かすようにして見上げています。

最近は自粛で、うつむいてしまう出来事ばかり。

でも、そんな時だからこそ、
花を見上げて気持ちも上げるようにしています。

花曇りが続いています。

どうぞ、皆々様もお元気に
お過ごしくださいますよう心よりお祈り申し上げます。

まとめ

この記事では、親しい人に使える、
4月に咲く花の花言葉と、4月に咲く花を使った、
はがきや手紙の書き方と例文をご紹介しました。

4月は、緑が日に日に濃さを増していく季節です。

今の時季のはがきの季語は、「花曇り」や「花冷え」といった、
4月ならではの季節の花や言葉を使った趣のあるはがきを
届けてみられたらいかがでしょうか?

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よっちゃん
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