この記事では、親しい人に使える、
5月に咲く花の花言葉と、5月に咲く花を使った、
はがきや手紙の書き方と例文をご紹介します。
季節は淡く優しい春から、力強くエネルギッシュな
初夏へ向かう季節のはじまりで花が咲きほころぶ頃。
そして、大いにはしゃぐ行楽シーズンの到来です。
5月のはがきを送る相手に、活動的な気持ちを感じさせる
季語や花を使った時候の挨拶を使用した方がよいでしょう。
目次
5月生まれの誕生花と花言葉
花の名前と花言葉
月日 | 花の名前 | 花言葉 |
5月1日 | 鈴蘭(すずらん) | 幸福が戻ってくる |
5月2日 | ライラック | 愛の最初の感情 |
5月3日 | 牡丹(ぼたん) | 富貴・恥じらい |
5月4日 | 山吹(やまぶき) | 崇高・待ちかねる |
5月5日 | 花菖蒲(はなしょうぶ) | 優雅な心 |
5月6日 | 射干(しゃが) | 私を認めて・自由 |
5月7日 | 薔薇(ばら) | 美・愛情・内気な恥ずかしさ |
5月8日 | 藤(ふじ) | 佳客・恋に酔う |
5月9日 | 鉄線(クレマチス) | 旅人の喜び |
5月10日 | 石楠花(しゃくなげ) | 威厳・荘厳 |
5月11日 | 矢車草(やぐるまそう) | 繊細・優雅 |
5月12日 | アスチルベ(泡盛草) | 恋の訪れ・自由 |
5月13日 | ボロニア | 心が和む・印象的 |
5月14日 | 勿忘草(わすれなぐさ) | 私を忘れないで・真実の愛 |
5月15日 | カーネーション | あなたを熱愛する |
5月16日 | アリウム | 正しい主張・不屈の心 |
5月17日 | 紫蘭(しらん) | 互いに忘れないように |
5月18日 | 梅花空木(ばいかうつぎ) | 思い出・気気品 |
5月19日 | 芍薬(しゃくやく) | 恥じらい・優しい心 |
5月20日 | オジギソウ | 敏感・繊細な感じ |
5月21日 | かすみそう | 無邪気・無意識 |
5月22日 | 檸檬(れもん) | 熱意・誠実な愛 |
5月23日 | ゴデチア(色待宵) | 変わらぬ熱愛 |
5月24日 | 雪の下(ゆきのした) | 博愛・切実な愛情 |
5月25日 | ラナンキュラス | あなたは魅力的 |
5月26日 | クローバー | 幸運・夢の中 |
5月27日 | 蔓薔薇(つるばら) | 愛・深い絆 |
5月28日 | 三葉躑躅(みつばつつじ) | 節制・平和 |
5月29日 | ジャーマンアイリス | 吉報・楽しい知らせ |
5月30日 | 苧環(おだまき) | 勝利・踊る心 |
5月31日 | カラー | 清浄・歓喜 |
*出典
著者名: 「北脇榮次」
書籍タイトル「誕生花 わたしの花 あなたの花」
出版社名: 「株式会社いしずえ」
5月の花(牡丹・藤・山吹)を使ったはがきの時候の挨拶
5月の代表的な和風月名は「皐月(さつき)」。
旧暦5月の異称でもある「さつき」は、
「皐月・早月」などの字をあててきました。
季語5月の語源には
諸説ありますが、田植えで早苗(さなえ)を植える
「早苗月(さなえづき)。」が有力とされています。
また、春の七十二候の最後を飾る季語は、
「牡丹華さく(ぼたんはなさく)」。
5月には、
「花の王」とたたえられる牡丹が咲きはじめ、
楚々とした春の花々から、鮮やかで華麗な夏の花々へ。
季節のバトンを受け取ったかのように牡丹の花が咲き誇り、
5月の初夏の陽気のなかで崩れるように散っていきます。
今回は、
これらの5月に咲く花を使ったはがきの書き方をご紹介します。
牡丹(ぼたん)の花を使った5月のはがきの時候の挨拶
5月は、青空、新緑、爽やかな風が吹く季節。
中国では花王、百花王などと呼び富貴の象徴とされる牡丹。
日本でも江戸時代に大流行し、多くの品種が作り出されました。
渡来当初は薬草として利用されたと考えられ、
観賞用に栽培されるようになったのは平安時代以降。
花が大きくあでやかで、一重から万重咲きまであります。
豪奢(ごうしゃ)な中にもどこか恥じらいのある牡丹の花は、
日本でも多くの人々に愛(め)でられてきました。
牡丹の花言葉
・「富貴」「恥じらい」
牡丹の花の俳句
・虹を吐いて開かんとする牡丹なり (与謝野蕪村)
牡丹の花を使った5月の時候のはがきの挨拶:例文
新緑さわやかな風が吹く季節になりました。
ご家族の皆々様におかれましては、
お変わりなくお過ごしでいらっしゃいますか?
私も家族一同、お陰様で無事息災に
暮らしておりますのでご安心くださいませ。
庭先で今年も牡丹の花が咲きはじめました。
牡丹色(ぼたんいろ)と呼ばれる濃い赤紫と、
目の覚めるような黄色の牡丹が並んで咲いています。
まさに絢爛(けんらん)と咲き誇って
目を楽しませてくれています。
「牡丹は茎が枯れずに冬を越す樹木で芍薬(しゃくやく)は草木。」
と、前に伯父様が教えてくださいましたが、
いまだに芍薬と牡丹の違いがよくわかりません。
また、今度遊びに行った時に詳しく教えてくださいませ。
5月の花どきは、気候不順と申します。
くれぐれも、ご自愛くださいますようお願い申し上げます。
藤(ふじ)の花を使った5月の時候のはがきの挨拶
藤は、古来より日本人の心をとらえてきた花で、
「万葉集」に27種が詠(よ)まれています。
この時代にはすでに庭で栽培されていました。
昔から縄や細工物など実用的な利用もされ、
「古事記」には藤の蔓(つる)から衣服や弓を
作ったという記述があります。
平安時代には鑑賞価値がきわめて高まり、
「藤見の宴」が貴族たちの間で盛んに催されるほか、
「源氏物語」などの文学にも大きく登場します。
藤の花言葉
・「佳客」「恋に酔う」
藤の花の俳句
藤の花を使った5月の時候のはがきの挨拶:例文
春の終わりを告(つ)げるように、優艷な花房を
長々と垂(た)らした藤が咲く季節になりました。
外国の人には、その長い房が日本の女性の振り袖を
連想させるのか、藤には東洋的なイメージを持つようです。
日本でも最近は、成人式の時に振り袖を見るぐらいでしょうか。
小学校の校庭の片隅の藤棚のフジが咲きはじめました。
ご家族の皆々様におかれましては、
お変わりなくお過ごしのことと存じます。
こちらも家族一同つつがなく元気に
暮らしておりますのでご安心くださいませ。
5月のさわやかな好季節、ますますのご活躍を期待しております。
山吹(やまぶき)の花を使った5月のはがきの時候の挨拶
・山吹(やまぶき)の語源は、枝が風に揺れる様子、
「山振(やまふり)」が訛(なま)ったという説。
「山春黄(やまはるき)」が略されたとする説があります。
山吹の開花は4月から5月です。
山吹色(やまぶきいろ)と呼ばれる
濃い黄色はひときわ目をひく美しさです。
日本原産で、英名はジャパニーズローズ。
山吹の花言葉
・「崇高」 「待ちかねる」
山吹の俳句
・山吹の一重の枝の重なりぬ(高野素十)
山吹の花を使った5月の時候のはがきの挨拶:例文
ソメイヨシノが花吹雪になるころ、桜の木の足元で
山吹の黄色の花が風に揺れながら美しく咲いています。
吹く風も、はや夏めいてまいりました。
皆々様におかれましては、お健やかにお過ごしでしょうか?
お陰様で、
私方も相変わらず皆元気に過ごしております。
5月の過ごしやすい季節とはいえ、
ご無理をなさいませんようお願い申し上げます。
まとめ
この記事では、親しい人に使える、
5月に咲く花の花言葉と、5月に咲く花を使った、
はがきや手紙の書き方と例文をご紹介しました。
5月は、草木も花も動物も虫も、すべてのものが、
成長を重ね、天や地に生命力が満ちていきます。
人間ではなく、花鳥風月を中心に据えた日本語は趣深く、
5月ならではの、季語や花を使った趣のあるはがきを
書いて出してみられたらいかがでしょうか?
