この記事では、1月の和風月名を紹介します。

和風月名とは、
旧暦における12ヶ月各月の日本風の呼び方をいいます。

旧暦は新暦とは1ヶ月ずれていますが、
和風月名はそのまま残り、現在も1月は「むつき」。
というように使用されています。

四季があるだけで珍しいのにも関わらず、その四季の中にも
様々な季節があって名前があり、季語や時候の挨拶が変わる。

他の国にはなかなかないのではないでしょうか?

1月は、
新年を迎え新しい1年をスタートさせる月です。

やはり1月の特に上旬に送るはがきや手紙には、
新年を感じさせる時候の挨拶を使用した方がよいでしょう。

1月中旬は小寒と呼ばれる季節に当たり、
1月下旬は寒さが1年で最も厳しくなる大寒の季節です。

季節感のある季語を使った1月の時候の挨拶を書き、
その後に相手の健康や安否を気遣う結びの言葉を選びましょう。

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1月の和風月名:睦月(むつき)の語源・由来

1月の昔の呼び名である和風月名を、
はがきや手紙の季語にして書き出しに使うと、
ひと味違った風流な挨拶文になります。

1月の季語で代表的な和風月名は「睦月(むつき)」。

「睦月(むつき)」の語源や、由来については諸説ありますが、
睦び月(むすびつき)が、「睦月」に転じたというものです。

正月は、貧富分け隔てなくお互いに親しく睦(むつ)み合う月。

戦や争いをやめて仲睦(むつ)まじくする月。

親類、知人が互いに往来し、仲睦まじくする月。

睦び月とは、
仲良くすること、仲睦まじいこと、互いに親しみ合うなどの意味を持つ
「睦び合い」の宴を、お正月に家族や親族が集まる月に行うことが由来です。

ほかにも、
「始まる・元になる月」で、
「元つ月(もとつつき)」が略されたという説。

草木の萌えきざす「もゆつき」(萌月)が約された説、
「うむつき」(生月)などの説もあります。

さらに、稲の実を初めて水に浸す月から、
「みのりつき」(実月)が、語源という説もあります。

*出典

著者名:  「野呂希一」・「荒井和生」

書籍タイトル「暦の風景」 

出版社名: 「青菁社」

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1月の別名・異称

王春(おうしゅん)・華歳(かさい)・霞初月(かすみそめづき)

暮新月(くれしづき)・月正(げっせい)・建寅月(けんいんげつ)

元月(げんげつ)・早緑月(さみどりづき)・主月歳(しゅげつさい)

首歳(しゅさい)・初月(しょげつ)・初春(しょしゅん)

初陽(しょよう)・泰月(たいげつ)・太郎月(たろうづき)

端月(たんげつ)・年端月(としはづき)・子日月(ねのひづき)

初空月(はつそらづき)・初春月(はつはるつき)・履端(りたん)

孟春(もうしゅん)・陽春(ようしゅん)・初見月(はつみづき)

新春(しんしゅん)などがあります。

1月の季語

厳寒(げんかん)の候・酷寒(こっかん)の候・厳冬(げんとう)の候

大寒(だいかん)の候・中冬(ちゅうとう)の候・孟冬(もうとう)の候

初春(しょしゅん)の候・年始(ねんし)の候・迎春(げいしゅん)の候

新陽(しんよう)の候・新春(しんしゅん)の候・頌春(しょうしゅん)の候。

1月の季語の読み方ですが、候は「こう」と読みます。

1月の花暦(はなごよみ)

かつては、正月元旦に黄金の花を開くというので、
「元日草」「ことぶき草」「朔日草(さくじつそう)」
「歳旦華(さいたんか)」という、異名を持っています。

めでたいものとされ、
「何もなき床に置きけり福寿草(高浜虚子)」。

「病室の暖炉のそばや福寿草(正岡子規)」など。

床の間や玄関など室咲きとされることの多い花ですが、
雪を割って自生するものは、可憐というよりも
たくましさを感じさせる1月の花です。

福寿草の花言葉は「幸せを招く」「永久の幸福」

1月上旬・中旬・下旬別!時候の挨拶

1月の時候の挨拶には、上旬、中旬、下旬によっても違ってくるので、
それぞれ例文を交えて書き方をご説明します。

まずは、はがきを出す日がいつごろか把握しましょう。
その上で、以下に記載している1月の二十四節気の
どの時期に該当するかを確認しましょう。

冬至(とうじ)   :12月22日頃〜1月4日頃
小寒(しょうかん) :1月5日頃〜1月19日頃
大寒(だいかん) :1月20日頃〜2月3日頃

「頃」としているのは、その年によって移り変わる時期が異なるためです。

1月上旬の季語と時候の挨拶

1月上旬のはがきの時候の挨拶には「新春を寿ぎ」「初春のお喜び」
「迎春の候」「年頭のあいさつ」「松の内の賑わい」などがふさわしいです。

1月のはがきには、なるべく新年のあいさつを組み込みましょう。

やはり新年の挨拶が
あるのとないのでは受け取る印象が違うように感じます。

新年ではなく寒さを季語にしてはがきの時候の挨拶を述べる場合は、
その年の寒さの程度を考慮して時候の挨拶を選ぶのが良いでしょう。

(例文)
・新春の候  いよいよ新しい年を迎え
・初春の候  新春のこの良き日に
・迎春の候  新春を迎えました

(例文)

・皆様におかれましては、よき初春をお迎えのことと存じます。

・新年を迎えて、身も心も新たな気分でお過ごしのことと思います。

・皆様お揃いで、穏やかな正月をお迎えのことと存じます。

1月中旬の季語と時候の挨拶

1月中旬は「小寒」と呼ばれる季節に当たります。

「小寒」とはだいたい1月5日か19日頃のことで、
寒さが強くなるこの時期を表します。

1月中旬のはがきの時候の挨拶には「小寒の候」「厳寒の候」
「寒風の候」「寒冷の候」を使用すると良いでしょう。

1月上旬では、
新年を祝うような時候の挨拶を使用しましたが、1月5日以降からは
使用せず、その時期に合った季語を使用するのが一般的です。

(例文)
・小寒の候  寒い時期を迎えた今日この頃
・厳寒の候  厳しい寒さの今日この頃
・寒風の候  冬の冷たい風が吹く頃
・寒冷の候  寒く冷たい時期になりました

(例文)

・松の内の賑わいも過ぎ、寒さもなお厳しくなってまいりました。

・厳しい寒さが続きますが、いかがお過ごしでしょうか。

・松飾りも取れ普段の生活が戻ってまいりました。

1月下旬の季語と時候の挨拶

1月下旬は寒さが1年で最も厳しくなる時期です。

1月20日からは「大寒」と言われ、暦上でも寒さが1年の中で
最も厳しくなる時期ですから季語は厳冬、厳寒などといった
字を見るだけでも寒くなりそうな季語を使用します。

また、1月中旬にも使用していた寒風、寒冷といった季語も
そのまま1月下旬の季語としてはがきに使用することができます。

暦上「大寒」という最も寒い時期に突入したので、
はがきの時候の挨拶として「大寒の候」「厳寒の候」
「厳冬の候」といった言葉を使用すると良いでしょう。

(例文)
・酷寒の候     厳しい寒さが続く今日この頃
・大寒の候     一年で最も寒い時期を迎え
・降雪の候     雪が降り積もる季節を迎え
・大寒のみぎり  一年で最も寒い時期を迎え

(例文)

・大寒を過ぎ、寒さも一層厳しい季節となりました。

・暖冬とはいえ、やはり厳しい冬の寒さが身にしみる季節です。

・大寒を迎え冬将軍の到来を迎えましたが、いかがお過ごしでしょうか。

1月全般として使える時候の挨拶

(例文)

・全国的な寒波というニュースでございますが、
 ご当地はいかがでございますか?

・年の暮れに買った福寿草の蕾がとても可愛らしく開きました。

・雅子様、きょうは成人式、本当におめでとうございます。
 美しく成人されたあなたの晴れ姿、目を細めていらっしゃる
 ご両親の顔が目に浮かぶようでございます。

1月の結びの挨拶

1月の結びは、年頭にあたっての挨拶や1月の季語に合わせた
挨拶を入れたあと、「風邪などひかれませんようご留意ください。」
「ご自愛専一に。」などの言葉で結びます。

(例文)

・お寒さ厳しい折柄、くれぐれも御身おいといくださいますように

・春寒はいっそう身にしみます。
 お互いに健康には留意したいものでございます。

・風邪が流行っています。
 どうぞ風邪とは仲良しになられませんように、
 お元気にお過ごしくださいませ。

・皆様にとって、本年が幸福に満ち溢れる良い一年になりますように。

・本年もご一家にとってますますのご多幸を祈っております。

・極寒の折から、ご自愛専一に。

・大寒を迎え、寒さはこれからが本番。くれぐれもお身体を大切に。

まとめ

この記事では、1月の和風月名の「睦月」を紹介しました。

こうやって考えてみますと日本は本当に細かいところまで、
伝統や風習がある国なのだなと改めて気づかされます。

1月は、1年をスタートする大事な時期です。

元旦(1日)にはじまり、書き初め(2日)や鏡開き(11日)、
成人の日(第2月曜日)など、多くの行事があります。

うまく風物詩や七十二候などの季語の言葉も織り交ぜながら、
1月のはがきの時候の挨拶の参考にしてくださいね。

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よっちゃん
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