この記事は、
余寒お見舞いに使えるはがきの書き方と例文を紹介します。
余寒お見舞いは、
年賀状や寒中見舞いと同じく、季節の挨拶状の一種です。
しかし、季節の挨拶状というのは送る時期が重要になるもの。
「立秋を過ぎたら残暑お見舞い。」
「立春を過ぎたら余寒お見舞い。」
と、覚えておくとよいでしょう。
余寒お見舞いは、
喪中で年始の挨拶ができなかった場合や、
年賀状を出し忘れていた場合に大変重宝します。
送る相手に対して失礼のない時期に送りましょう。
相手を気遣った素敵な余寒お見舞いを送ることができれば、
きっとあなたの印象もより良くなるはずです。
余寒お見舞いを出す時期と書き方のポイントをお伝えします。
目次
余寒お見舞いの意味
余寒お見舞いの意味
「節分」が過ぎれば「立春(りっしゅん)」。
立春からは暦の上で春になり、
春になってもまだ寒いので「余寒」となります。
余寒お見舞いとは、
その立春を過ぎてもなお寒さが続く時に出す挨拶状。
余寒お見舞いを出す時期
立春を過ぎるまで寒中お見舞いを出しそびれたり、
立春以降に、ごあいさつの必要があったりする場合は、
寒中お見舞いではなく、余寒お見舞いとして出すようにします。
はがきを出す時期はだいたい2月下旬頃まで出せますので、
寒中お見舞いを出すタイミングをはずしてしまっても、
じゅうぶん格好がつきます。
余寒お見舞いのはがきを書く時のポイント
はがきを書く時は、頭語・結語や拝啓・敬具は省略可。
必ずはがきの冒頭に
「余寒お見舞い」と書き始める必要はありません。
寒さの様子を書くことで余寒お見舞いの形式になります。
相手の健康を尋ねると共にこちらの近況を軽く伝える。
あまり長くならないようにし、
相手の無事を祈る言葉を伝えましょう。
余寒お見舞いのマナー
余寒見舞いのはがきは、立春を過ぎたあとに使います。
2月末まで、もしくは3月上旬までの厳しい寒さの時期に出すようにしましょう。
寒中見舞いを出そうと思っていたにも関わらず、
立春を過ぎてしまった場合には余寒見舞いとして対応します。
余寒見舞いの時候の挨拶には、
「余寒厳しき折柄」や「雪解けの水もようやくぬるみ」などのフレーズが使えます。
ただし時候の挨拶は省略されるケースもあり、
また相手が喪中の場合にはおめでたい言葉を使うのは避ける必要があります。
余寒お見舞いの書き方とはがきの例文
余寒お見舞い:例文1
余寒お見舞い申し上げます。
立春とは名ばかりで、
毎日寒い日が続いておりますが、
お変わりなくお過ごしでしょうか。
私どもはおかげさまで、
風邪ひとつひかず、皆元気にしております。
まだしばらくは厳しい寒さが続くとのことです。
どうぞ、お大事にお過ごしくださいますよう願い上げます。
令和○年○月
余寒お伺い:例文2
余寒お伺い申し上げます。
名ばかりの春ですが、
そちらは今もなお雪が降っているのではないでしょうか。
正月には一家で大変お世話になり、ありがとうございました。
おかげさまで、ふるさとの味を楽しませて頂きました。
季節柄お風邪などひかれないように、
くれぐれもご自愛下さいますようにお祈り申し上げます。
令和○年○月
余寒お見舞い:例文3
暦の上では春とはいえ、
ここ数日は気温も低く寒中並みの寒さです。
皆様方におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
お父様がご逝去されて1ケ月…。
まだまだ、お寂しい毎日をお過ごしのこととお察しいたします。
どうぞ、お身体を大切に、
お過ごしくださいますようお願い申し上げます。
令和○年○月
年賀状の返礼に遅れたとき
余寒お見舞い:例文1
余寒お見舞い申し上げます。
新春のご祝辞をいただきながら、
ご挨拶が遅れてしまい 誠に申し訳ございません。
皆様方におかれましては、
素晴らしいお年を迎えられましたご様子、
心からお喜び申し上げます
春とは名ばかりに厳しい寒さが続いておりますが、
くれぐれもご自愛のほどお祈り申し上げます。
令和○年○月
余寒お伺い:例文2
余寒お伺い申し上げます。
ご丁寧な年賀状を頂き ありがとうございました。
ご挨拶が遅れ申し訳ございません。
皆様におかれましては、
良いお年を迎えられましたご様子、
心からお喜び申し上げます。
私どもも無事越年いたしました。
今年もよろしくご厚誼のほどお願い申し上げます。
令和○年○月
余寒お見舞い:例文3
余寒お見舞い申し上げます。
新春のご祝詞を頂きながら、
ご挨拶が遅れてしまいました。
誠に申し訳ございません。
厳寒の折、
風邪などお召しになられませんようご自愛ください。
今年も宜しくお願い申し上げます。
令和○年○月
自分が喪中の場合
余寒お見舞い:例文1
余寒お見舞い申し上げます。
暦の上では春とはいえ、
厳しい寒さが続いておりますが、
皆様方お変わりありませんでしょうか。
年始にはご丁寧な年賀状をいただき誠にありがとうございました。
(続柄・故人名)喪中のため、
新年のご挨拶を控えさせていただきました。
暖かな春はもうすぐそこまで来ているようです。
皆様方にはご自愛くださいますよう、お祈り申し上げます。
令和○年○月
余寒お伺い:例文2
余寒お伺い申し上げます。
昨年○月に父○○が他界いたしましたため、
年始のご挨拶を控えさせて頂きました。
欠礼のお知らせもせず大変失礼いたしました。
旧年中に賜りましたご厚情に深謝致しますとともに、
本年もご厚誼のほどよろしくお願い申し上げます。
令和○年○月
余寒見舞いのはがきと合わせてギフトを贈ることも
寒中見舞いや余寒見舞いは、
季節の挨拶状の中でも、活用頻度が高いものだと言えるでしょう。
はがきで行うのが一般的ですが、ギフトを贈るケースもあります。
一年でもっとも寒い季節に出す挨拶状だからこそ、
相手を気遣う気持ちを「ギフト」で示す方も増えてきています。
年賀状への返礼として使ったり、
喪中の挨拶状として使ったりすることができます。
余寒見舞いとしてギフトを贈り、
日ごろの感謝の気持ちを伝えることが可能となります。
挨拶状なしで、
ギフトだけを送り付けるのは非常に失礼な振る舞いとなってしまいますので
言葉で気持ちを伝える工夫も、忘れないようにしましょう。
余寒見舞いのギフト選びの予算の相場は?
余寒見舞いのギフト選びをする場合、相手によって幅がありますが、
3,000円から5,000円程度が相場となります。
お歳暮やお年賀としての意味を含めない場合には、
相手との関係性や「本当に喜んでもらえるものを」という視点で予算を決め、
ギフト選びをするのがオススメです。
余寒見舞いで喜ばれるギフトは?
「相手の状況がよくわからない」「相手の好みがわからずに困っている……」といった場合には、
カタログギフトを選択するのもオススメです。
贈る側にとっては、
相場金額に合わせてカタログギフトを選ぶことができるというメリットがあります。
一方受け取る側にとっては、「好きなものを選べる」というメリットがあります。
食べ物や飲み物などが掲載された一般的なカタログギフトのほか、
「レストランでの食事」や「温泉入浴券」など、相手に楽しんでもらえそうなギフトもあります。
まとめ
この記事は、
余寒お見舞いに使えるはがきの書き方と例文を紹介しました。
季節感を表すのは、何も暑さや寒さだけではありません。
日々の生活感や行事などを文章にしてもよいでしょう。
余寒お見舞いのはがきは、
親しい間柄なら難しく考える必要はありません。
寒さの様子を書くことで余寒お見舞いの形式になります。
相手の健康を思いやることばを添えて、
普段ご無沙汰しているご両親や知人や親類へ、
余寒お見舞いのはがきを出してみませんか?