暑中見舞いは、日本ならではの夏のご挨拶。
いただいたお手紙には、きちんとお返事をするのが大人のマナーです。
でも、「何を書いたらいいの?」「返事はいつまでに出せばいい?」と迷ってしまうこともありますよね。
この記事では、暑中見舞いの返信マナーをはじめ、相手別(友人・上司・恩師)に使える例文や返信時のポイントをわかりやすく解説します。
失礼なく、かつあなたらしい心遣いが伝わる文面で、夏のご挨拶をスマートに届けましょう。
【暑中お見舞い】2025年最新!書き方と素敵な例文を紹介
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目次
暑中見舞いの返事に関する基本マナー
まずは、暑中見舞いの返事を送るうえで押さえておきたい基本のマナーを確認しましょう。
書き方だけでなく、タイミングや避けたい言い回しもチェックしておくと安心です。
返事を出す適切な時期とは?
暑中見舞いの返事は、「立秋(例年8月7日頃)」までに出すのが一般的なマナーです。
もし立秋を過ぎてしまった場合は、「残暑見舞い」として返信しましょう。
4.返事の時期に注意
一般的に、暑中見舞いを送る時期は、二十四節気の小暑~立秋までです。
現在で言うと、梅雨が明けた7月8日~8月8日頃の時期にあたります。
8月7日から8月いっぱいまでの期間は「残暑見舞い」で出すのがマナーであり、
季節の挨拶の内容・書き方が少し異なりますので注意しましょう。
また、暑中見舞いを受け取ったお礼や返事を出す際には、
暑中見舞い・残暑見舞いの期間内であれば、問題はありませんが、
「忙しくてはがきを出すのが遅れた!」とならないよう、できる限り早めに返すのがマナーです。
一般的には、8月いっぱいまでに残暑見舞いを出しますが、
遅れた場合でも9月の頭頃までであれば、残暑見舞いとして返事を出すことも可能です。
その際には暑中見舞いのお礼とともに、
返事が遅れたことに対するお詫びの文章を添えるのが書き方のマナーです。
これらの基本的なマナーを心に留め、
相手への感謝の気持ちや思いやりを伝える返事を心掛けましょう。
大切な人々とのつながりを深める機会となる暑中見舞いの返事を、
心からの言葉で行いましょう。
返信が遅れた場合の対応方法
うっかり返信が遅れてしまった…そんなときは、丁寧な一言を添えるだけで印象は大きく変わります。
以下のような言い回しを使ってみましょう。
暑中見舞いの返事が遅れた際に使えるお詫びの言葉の例文
ご丁寧な暑中お見舞いをありがとうございました。
ご返信が遅くなり、申し訳ございません。
暑さ厳しき折、〇〇様のご健康を心よりお祈り申し上げます。
〇〇様へ、
お世話になっております。
先日いただいた暑中見舞いに対する返事が大変遅くなり、心よりお詫び申し上げます。
私事ではございますが、
最近私のスケジュールが非常に忙しくなってしまい、
手続きや連絡が遅れることが増えてしまっております。
それに加え、意図せぬトラブルも発生し、思ったよりも時間を要してしまいました。
ご心配やお気遣いいただいたのにもかかわらず、
返信が遅くなってしまったこと、心からお詫び申し上げます。
〇〇様からいただいた温かいお言葉に励まされ、心から感謝しております。
今後はこのようなことがないよう、
再発防止策を講じ、迅速な対応を心がけてまいります。
また、今回のお詫びと共に、返信をお届けいたします。
〇〇様とお知り合いになってから、多くのお力添えやご支援をいただいております。
これからもご縁を大切にし、お力になれることがあれば喜んでお手伝いいたします。
お忙しい中、お心遣いいただきまして誠にありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
相手別の返信例文集
相手によってふさわしい表現や言葉遣いは変わります。
ここでは、友人・上司・恩師など、相手別に使える例文を紹介します。
そのまま使えるテンプレートとしても便利です
友人への返信例
カジュアルかつ温かみのある文面で、親しみが伝わるように意識しましょう。
暑中お見舞いありがとう!
毎日暑いけれど、元気に過ごしているかな?
こちらは変わらず元気にしているよ。
また涼しくなった頃にゆっくり会えるのを楽しみにしています!
暑中お見舞い申し上げます
ご丁寧に暑中お見舞いをいただきまして、恐れ入ります。
皆様にはお健やかにお過ごしのご様子、何よりとお喜び申し上げます。
暑さが落ち着きましたら、一度お会いしたいですね。
おかげさまで、私ども家族一同もこの暑さに負けることなく、
相変わらず元気に暮らしておりますので、どうぞご安心ください。
まだ当分は暑さが続くことと存じますので、
ご家族の皆様くれぐれもご自愛のほどを切にお祈り申し上げます。
令和○年盛夏
暑中お見舞い申し上げます
いつもお世話になっております。
この暑い季節に涼しいお見舞いのお言葉をいただき、心から感謝しています。
無事にお過ごしでしょうか?
お体には十分に気を付けて、元気にお過ごしください。
また機会がありましたら、お会いできることを楽しみにしています。
令和○年盛夏
上司への返信例
上司や目上の方には、礼儀正しく丁寧な言葉選びを心がけましょう。
暑中お見舞い申し上げます。
ご丁寧なご挨拶をいただき、誠にありがとうございました。
猛暑の折、○○様のご健康とご活躍を心よりお祈り申し上げます。
暑中お見舞い申し上げます
ご丁寧なお見舞状をいただきまして、誠に恐縮に存じます。
今年の暑さはことのほか厳しいもので、秋の気配が待ち遠しい今日この頃です。
○○様(上司の氏名)をはじめご家族の皆様にはお変わりなくお過ごしとのこと、
何よりとお喜び申し上げます。
おかげさまで私どもも元気に毎日を過ごしておりますので、ご休心くださいませ。
猛暑が続く毎日ではございますが、
お体を大切に過ごされますようお祈り申し上げます。
まずは、お礼かたがた暑中お見舞いまで。
恩師への返信例
恩師や年上の知人には、感謝と気遣いの気持ちを込めた文面が適しています。
暑中お見舞い申し上げます。
ご無沙汰しておりますが、先生におかれましてはお変わりなくお過ごしのことと存じます。
今後ますますのご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
梅雨が明けたとたんに 猛烈な暑さとなりましたが
いかがお過ごしでしょうか。
このたびは暑中お見舞いをいただき ありがとうございました 。
おかげさまで家族一同元気に過ごしております。
まだしばらくは厳しい暑さが続きますが 、
○○先生も体調にはくれぐれもお気をつけ下さいませ。
令和○年 盛夏
状況別の返信ポイント
相手の立場や状況によって、文面にひと工夫が必要な場合もあります。
ここでは「贈答品をいただいた」「喪中で返信が難しい」といったケースへの対応方法をご紹介します。
暑中お見舞いで贈答品をいただいた時のお礼の言葉
お中元や贈り物をいただいた際には、暑中見舞いの返信にお礼の気持ちを添えるのがマナーです。
贈答品をいただいた場合のお礼の例文
暑中お見舞い申し上げます。
このたびはご丁寧なお品をお送りいただき、誠にありがとうございました。
ご配慮に心より感謝申し上げます。
まだまだ暑い日が続きますが、くれぐれもご自愛くださいませ。
お暑い中、お心遣いいただきまして、誠にありがとうございます。
いただいた暑中見舞いの品には、心温まるお気持ちを感じました。
このような暑い季節に、お気遣いいただき、本当に嬉しいです。
ご厚意に深く感謝いたします。
いただいた品を大切に使わせていただきます。
また、この暑い夏においても、
元気に過ごすことができるよう、いただいた品を励みに頑張りたいと思います。
改めて、お心遣いに感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。
どうぞお体を大切に、ご自愛ください。
また機会がありましたら、お会いできることを楽しみにしております。
心より感謝を込めて、お礼申し上げます。
暑い日が続いておりますが お変わりなくお過ごしでしょうか。
このたびは お心のこもったお言葉に添えて 、
涼しげな夕張ゼリーを頂戴しまして、心から感謝申し上げます。
子供たちも大変喜んでおります。
いつもお心づかいをいただき 恐縮に存じます。
酷暑の折から くれぐれもご自愛のほどお祈り申し上げます。
喪中の際の適切な返事をするためのポイントや注意事項
喪中の時に暑中見舞いをもらったら返事をする?
暑中見舞いは季節の挨拶であり、大切な人々からの思いやりが届く場面です。
しかし、
喪中の状況下であっても、
返事をすることが求められることもあります。
年賀状を送る際の一般的なマナーの1つに
「喪中には出さない」というものがあります。
その理由としては「喪に服する」という風習が、
亡くなった方への礼儀として、慶事を避けて身を慎むという内容であるからです。
年賀状は、お正月をお祝いする内容のはがきなので、
喪中の人は年賀状のやり取りを控えます。
しかし、
暑中見舞いは「夏の暑さから相手の健康を思いやる」という内容であり、
年賀状のようなお祝いの意味はありません。
そのため、一般的に喪中でも暑中見舞いのやり取りは可能です。
とはいえ喪中ですので、暑中見舞いの返事を書く場合は、
派手なイラストのはがきを避け、落ち着いた文章にまとめるのが書き方のマナーです。
喪中の際の返信のポイント
喪中の場合に適切な返事をするためのポイントや注意事項を具体的に解説します。
喪中の場合に適切な暑中見舞いの返事をするためには、
以下のポイントや注意事項に留意することが重要です。
1.早めの返信:
暑中見舞いは季節の挨拶であり、
喪中の状況でもできるだけ早く返事をすることが望ましいです。
相手の思いやりに応えるため、返信を遅らせずに返事をしましょう。
2.謝辞と感謝の表現:
相手の思いやりに対して謝辞と感謝の気持ちを明確に伝えましょう。
お見舞いや励ましの言葉に対して感謝の意を述べ、相手の気持ちに応えることが大切です。
3.状況の説明:
状況の説明: 喪中の状況について、簡潔に事情を説明することが望ましいです。
相手が理解しやすいように、喪中の期間や故人の関係について簡単に記載しましょう。
喪中の際の返信マナー
喪中の場合、通常の「暑中お見舞い」は差し控えるのが一般的です。
しかし返信が必要な場合は、季節の挨拶を避けた控えめな表現を選びましょう。
喪中の際の返信例文
ご丁寧なご挨拶をいただき、誠にありがとうございました。
私事で恐縮ですが、○月に近親者を亡くし、季節のご挨拶を控えております。
お気遣いに心より感謝申し上げます。どうぞお身体大切にお過ごしください。
・皆様からの暑中見舞いに心より感謝申し上げます。
喪中の身であるため、
静かな日々を送っておりますが、皆様のお気持ちに心から励まされております。
お互いに健康と安全を確保しながら、前向きな気持ちで日々を過ごしましょう。
重ねて、心からのお礼を申し上げます。
この度はお心遣いいただき、ありがとうございます。
現在は喪中のため、
控えめに過ごしておりますが、暑中見舞いをいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。
・心温まる暑中見舞いに、心から感謝いたします。
喪中の身でありながら、皆様のお気持ちに励まされております。
このような時期ではありますが、お互いに健康と安全を守りながら、
希望に満ちた日々をお過ごしください。心からお礼を申し上げます。
結びの言葉
・どうぞお体を大切になさってください。
またお会いできる日を楽しみにしています。
・毎日暑い日が続きますが、お体に気をつけてお過ごしください。
・暑さが厳しいですね。くれぐれもご自愛ください。
・暑さが厳しい日々が続きますね。お体に気をつけてお過ごしください。
・毎日暑いですね。水分補給をこまめにして、熱中症に気をつけてください。
・この暑さの中、くれぐれもご自愛ください。
・どうぞご自愛ください。
またお目にかかれることを楽しみにしています。
・また機会がありましたら、是非お会いしたいと思います。
まとめ
この記事では、
暑中見舞いの返事に困ったときの解決策として、使える例文とコツを詳しくご紹介しました。
暑中見舞いの返事は、マナーや言葉遣いを意識しつつ、あなたらしい温かさを伝えるチャンスでもあります。
心のこもった返信で、より良い人間関係を築いていきましょう。