この記事では、親しい人に使える、
3月に咲く花の花言葉と、3月に咲く花を使った、
はがきの書き方と例文をご紹介します。

いよいよ春本番。

3月は、もの寂しげだった景色が、春の花に彩られ、
鳥や虫、私たちも活動的になり動きはじめる月です。

3月に送るはがきには、春を感じさせる、
時候の挨拶を使用してみられたらいかがでしょうか。

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誕生花とは?

誕生花とは、
生まれた日にちなんで1年365日それぞれに特定の花を割り当てたもの。

誕生日には、
その日を象徴する誕生花を贈ってお祝いをするなどして親しまれています。

誕生花の由来

誕生花の由来には諸説ありますが、
一般的にはギリシア・ローマの神話時代に起源をさかのぼります。

当時の人々のあいだでは、時間や月日を司る神がいると信じられていました。

同時にその頃、花や木々は神秘的な力や、
神からのメッセージを宿すものと考えられていたそうです。

その時期、その日に生まれて咲く花の命には、必ず与えられた意味がある。

そんな神からのメッセージを伝える暦として仕立てられたのが、誕生花なのです。


1日1日それぞれにつけられた、その日の花の名前と花言葉。

誕生花は、固有の「花言葉」を持っています。

花言葉を知ることで、自分や大切な人が生まれた特別な日に、
また新しい意味を見つけることもできるでしょう。

大切な人の誕生日には、その日の誕生花を贈ってみませんか?

3月の花言葉一覧!花言葉の始まりは?

3月の誕生花と花言葉をご紹介します。

花言葉の始まりは?

花言葉は植物の花や実などに与えられた、象徴的な意味をもつ言葉。

花言葉の始まりは、17世紀頃のトルコで花言葉が発祥しました。

トルコでは、文字や言葉ではなく、
”花に思いを託して相手に贈るという風習”があったそうです。

日本には、明治初期に、西洋文明とともに花言葉が持ち込まれました。

国や地域・民族・宗教によって花言葉には大きな違いがあります。

それは、
花や植物と人間の生活文化の発展とが深く結びついていたことを物語ると言えるでしょう。

世界各国に異なった「花ことば」がありますが、
「花を愛でる心」は万国共通です。

3月から咲きだす花(月日は開花時期)

かんひざくら(寒緋桜)  :3/ 1 ~3/末頃
げんかいつつじ(玄海躑躅): 3/ 1 ~3/末頃
とさみずき(土佐水木)  : 3/ 5 ~4/ 5頃
ふさ(房)アカシア    :3/ 5 ~4/10頃
みつまた(三叉)     : 3/ 5 ~4/10頃
あせび(馬酔木)     : 3/ 5 ~4/15頃
ムスカリー        : 3/ 5 ~4/末頃
すずらんずいせん(鈴蘭水仙: 3/ 5 ~4/末頃
しゅんらん(春蘭)    :3/10 ~4/10頃
はくもくれん(白木蓮)  : 3/10 ~4/10頃
ゆきやなぎ(雪柳)    :3/10 ~4/15頃
もも(桃)        : 3/10 ~4/15頃
みつばつつじ(三葉躑躅) : 3/10 ~4/20頃
うぐいすかぐら(鶯神楽) : 3/10 ~4/20頃
すみれ(菫)       :3/10 ~5/10頃
たんぽぽ(蒲公英)    :3/10 ~5/末頃
はなだいこん(花大根)  : 3/10 ~5/末頃

ひゅうがみずき(日向水木):3/15 ~4/ 5頃
つげ(黄楊)       :3/15 ~4/10頃
こぶし(辛夷)      : 3/15 ~4/15頃
きぶし(木五倍子)     :3/15 ~4/15頃
ひさかき(柃)       :3/15 ~4/15頃
あんず(杏)        :3/20 ~4/ 5頃
かたくり(片栗)     : 3/20 ~4/10頃
じゅうがつざくら(十月桜):3/20 ~4/10頃
にわうめ(庭梅)      :3/20 ~4/15頃
しだれざくら(枝垂桜)  : 3/20 ~4/20頃
れんぎょう(連翹)    : 3/20 ~4/20頃
ふっきそう(富貴草)   : 3/20 ~4/20頃
もくれん(木蓮)     : 3/20 ~4/末頃
おとめつばき(乙女椿)  : 3/20 ~5/10頃

さくら(桜)        :3/25 ~4/10頃
むらさきけまん(紫華鬘) :3/25 ~4/25頃
あおき(青木)       :3/25 ~4/25頃
しばざくら(芝桜)    : 3/25 ~4/末頃
チューリップ       : 3/25 ~5/ 5頃
はぼたん(葉牡丹)    : 3/25 ~5/10頃
しゃが(著莪)      :3/25 ~5/10頃

3月の花の名前と花言葉

月日花の名前花言葉
3月1日 蓮華草
(れんげそう)
私の苦痛を和らげる
3月2日アイスランドポピー慰め・やすらぎ
3月3日花桃
(はなもも)
よい気立て
3月4日カンパニュラ
(風鈴草)
感謝の音色
3月5日君子欄
(くんしらん)
気高さ・端正
3月6日木立性ベゴニア親切・丁寧
3月7日アザレア愛の喜び
3月8日ニゲラ
(黒種草)
深い愛・本当の私
3月9日馬酔木
(あせび)
いつもあなたと一緒
3月10日ルピナス
(昇藤)
想像力
3月11日雪柳
(ゆきやなぎ)
恥じらい
3月12日エリカ不滅・独立心
3月13日ベネペロネひょうきんな
3月14日カモミール逆境の中の活力
3月15日山丹花
(さんたんか)
張り切る
月16日イースターカクタス復活
3月17日山茱萸
(さんしゅゆ)
持続・耐久
3月18日アネモネあなたを愛します
3月19日一人静
(ひとりしずか)
隠された美
3月20日三椏
(みつまた)
豊かな力
3月21日万作
(まんさく)
不思議な力
3月22日連翹
(れんぎょう)
希望・集中力
3月23日ヒマラヤゆきのした忍耐・順応する
3月24日片栗
(かたくり)
きっといいことが
3月25日土佐水木
(とさみずき)
清楚・誠実
3月26日春蘭
(しゅんらん)
気品・清純
3月27日しょうじょうばかま忘れられない人
3月28日竜田草
(たったそう)
清純・遠慮
3月29日アリッサム美しさを越えた価値
3月30日巾着草
(きんちゃくそう)
財産を捧げまます
3月31日はまかんざし可憐・共感

*出典
著者名:  「北脇榮次」
書籍タイトル「誕生花 わたしの花 あなたの花」 
出版社名: 「株式会社いしずえ」

3月の季語と季節の挨拶

時候のあいさつとは、季節や天候に応じた心情や季節感を現す言葉で、
本文に入る前の冒頭に用いる礼儀文のことをいいます。

お世話になっている方へのご挨拶や、お礼のメールを送る時など、
時候のあいさつを一言添えることで、より印象がよくなります。

陰暦3月の異称(異名)

弥生
桜月
桃見月
春惜月(はるおしみづき)

3月の代表的な和風月名は「弥生(やよい)」。

旧暦3月の呼び名でもある「弥生。」は、
草木がますます生い茂るさまをあらわしています。

3月の陽光と、やわらかな春雨によって多くの植物が
萌え出ずる時季であるため、この名前がつきました。

3月の季語・季節を表す言葉

3月の季語・季節を表す言葉としては、
早春、春分、春風、春色、春晴、春寒、春暖、春雨、浅春、盛春、初春、解氷、雪解など、
春の気配を感じることができるワードがあります。

ほかにも3月に出すはがきの季語として、
百花繚乱となることにちなんで「花見月」や
「花月」「桜月」といった美しい別名があります。

いずれにも、春を喜び、まち詫びる先人の思いが込められています。

3月の季語にもなる代表的な「花」

ナノハナ、サクラ、カーネーション、ヒヤシンス、スミレ、デイジー、スノードロップ、フリージア、アネモネ、ジンチョウゲ、シンビジウム、などなど。

今回は、
これらの3月に咲く花や季語を使ったはがきの書き方をご紹介します。

菜の花(なのはな)を使った3月のはがきの時候の挨拶

菜の花とは油菜(あぶらな)のこと。

黄色の花びら四枚が、十字形に並べて花を開くという
特徴を持っていたことから、昔はアブラナ科とはいわず
「十字花科」といっていた時代もあります。

菜の花畑が、
あざやかな黄色に染まる頃に降る雨が「菜種梅雨(なたねづゆ)。」

見渡すかぎり一面に、黄色く染まる菜の花畑。

日本の春を代表する風物詩です。

明るいこの花の生命力は、
わたしたちを励まし元気づけてくれます。

「快活」の花言葉もこの花のイメージから生まれました。

菜の花の花言葉

・「快活」 「豊かな日々」

菜の花の俳句

・菜の花や月は東に日は西に  (与謝蕪村)

菜の花を使った3月の時候のはがきの挨拶:例文

「菜の花や月は東に日は西に。」こんな季節になりました。

春の風物詩の菜の花が、田んぼや河原で一面に咲き、
明るさに心をときめかせる光の春になりました。

皆様には、お変わりなくお過ごしでいらっしゃいますか?

こちらもお陰様で、家族一同つつがなく、
暮らしておりますのでご安心くださいませ。

青春の息吹を感じさせる菜の花の花言葉は「快活」。

3月の春を呼び込むように咲いています。
春とはいいながら、まだまだお寒い日が続きます。

風邪などお召しになりませんよう、
くれぐれもご自愛くださいませ。

桃の花を使った3月のはがきの時候の挨拶

3月3日に桃の花を杯に浮かべて飲むと邪気を払うという
中国の故事にならい、3月3日が桃の節句とされました。

ひな祭りに飾られる花モモ。

本来、桃の花が咲くには少し早いのですが、
今では促成栽培でお花屋さんの店先を飾っています。

桃はもともと
「旨味(うまみ)」が語源で、
「もも」に転音したそうです。

日本でも「桃色」という名の親しみやすい色名があるように、
桃の花の色はあどけない少女の頬の色を思わせる色です。

桃の花の花言葉

・「恋のとりこ」「よい気立て」

桃の花の俳句

・暮れ際に桃の色出す桃の花 (上田五千石)

桃の花を使った3月の時候のはがきの挨拶:例文

店先で桃色の花モモを見つけました。

庶民的なイメージの親しみやすいピンクの桃の花。

花も可愛らしくて好きですが、
甘酸っぱい桃の実はもっと好きです。

お元気にお過ごしですか?

私も元気いっぱい頑張っていますので、安心してください。

4月からの新生活、頑張ってください。
でも、あまりご無理なさいませんように。

また、お会いできるのを楽しみにしています。

桜の花を使った3月のはがきの時候の挨拶

日本で花といえば桜。
国を代表する花です。

世の中に絶えて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」(在原業平)

短い花期に爛漫(らんまん)と咲く桜。
そして落花の絢爛(けんらん)さ。

ほんとうに人の心を不安にするほどの華やかさ、はかなさです。

桜の花言葉

・「精神美」 「優れた美人」

桜の俳句

・さまざまの事思ひ出す桜かな (蕪村)

桜の花を使った3月のはがきの時候の挨拶:例文

日ごとに暖かさを増し、風の色も春めいてまいりました。

皆様におかれましては、
お障りなくいらっしゃいますか?

3月27日は「さくらの日。」

日本さくらの会が制定した記念日だそうです。

ちょうど今、桜の花がほころび始めています。
さくらの日としてはぴったりな日かも・・・ですね。

最近はお花見も自粛で、うつむいてしまう出来事ばかり。

でも、そんな時だからこそ、
花を見上げる時間を大事にしたいと思っています。

今日は桜の花がおぼろ月にかすんでいます。

なんだかロマンチックな気分でお便りしたためました。

春のよき日々を
どうぞおすこやかにお過ごしくださいませ。

まとめ

この記事では、
親しい人に使える、3月に咲く花の花言葉と、
3月に咲く花や季語を使った、はがきの書き方と例文をご紹介しました。

3月は、きらめく命の息吹を感じさせる季節です。

卒業、就職、転勤、とたくさんの人たちが新しいステージに踏み出す3月。

はがきを書くときは、忙しい相手に失礼のないよう、
3月ならではの季語や時候の挨拶を入れて、趣のあるはがきを
相手に届けてみられたらいかがでしょうか。

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よっちゃん
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