「事務職の経験がないけれど、正社員として働けるのだろうか」「パソコンが得意でなくても応募できる?」と不安に感じていませんか。

事務職は人気が高く、経験者が優遇される求人も少なくありません。しかし、未経験者を前提とした研修付き求人や、接客・販売・営業などで身につけた経験を活かせる求人もあります。

大切なのは、一般事務だけに絞りすぎず、自分の経験と相性のよい事務職を見つけることです。基本的なパソコン操作を身につけ、これまでの仕事で培った対応力や正確性を伝えられれば、未経験から正社員を目指せます。

この記事では、未経験から事務職の正社員になるための具体的な進め方、おすすめの転職サイト、採用されるためのコツ、求人票で確認したいポイントを詳しく解説します。

この記事でわかること

  • 未経験から事務職の正社員を目指せる理由
  • 未経験者が採用されやすい事務職の種類
  • 応募前に身につけておきたいパソコンスキル
  • 未経験者におすすめの転職サイト5選
  • 履歴書・職務経歴書・面接で採用されるコツ
  • 応募する前に確認したい求人の固定チェック7項目
  • 未経験歓迎求人を選ぶときの注意点
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未経験から事務職の正社員になることは可能?

結論からいうと、未経験からでも事務職の正社員になることは可能です。

求人情報を見ると、「職種未経験歓迎」「業種未経験歓迎」「第二新卒歓迎」「研修制度あり」といった事務職の募集が見つかります。企業によっては経験よりも、人柄や仕事への姿勢、基本的なパソコン操作、社内外の人と円滑にやり取りできる力を重視しています。

ただし、事務職は応募者が集まりやすいため、「未経験歓迎だから簡単に採用される」と考えるのは禁物です。応募先を広げることと、自分の経験を事務職でどのように活かせるかを伝えることが重要です。

企業が未経験者を採用する理由

企業が未経験者を採用する理由には、次のようなものがあります。

  • 基本業務を入社後に教えられるから
  • 経験よりも人柄や協調性を重視しているから
  • 自社の業務方法を一から覚えてほしいから
  • 若手や第二新卒を長期的に育成したいから
  • 接客・販売・営業などの対人経験を評価しているから

事務経験がなくても、電話対応、来客対応、在庫管理、売上集計、予約管理、後輩指導などを経験していれば、事務職につながる強みとして伝えられます。

未経験者が不利になりやすいケース

未経験者が不利になりやすいのは、即戦力を求める求人や、専門知識が必要な求人です。

たとえば、決算業務を担当する経理事務、専門性の高い貿易事務、一定の実務経験が必要な人事・労務などは、経験者が優先される傾向があります。

最初から専門性の高い求人だけを狙うのではなく、一般事務、営業事務、受付事務、採用アシスタントなども候補にすると、応募できる求人を増やせます。

未経験から目指しやすい事務職の種類

事務職といっても、仕事内容や求められる能力は異なります。自分の経験を活かしやすい職種から探すことが、採用への近道です。

一般事務

一般事務は、書類作成、データ入力、電話・メール対応、ファイリング、備品管理などを担当します。

基本的なパソコン操作と正確性が求められますが、業務内容が幅広いため、未経験者向けの募集も見つけやすい職種です。

営業事務

営業事務は、営業担当者のサポートを行う仕事です。見積書や請求書の作成、受発注処理、納期確認、顧客からの問い合わせ対応などを担当します。

接客・販売・営業経験がある人は、顧客対応力や調整力をアピールしやすいでしょう。

受付事務

受付事務は、来客対応、電話の取り次ぎ、会議室の管理、案内業務などを担当します。

明るく丁寧な応対が求められるため、ホテル、飲食店、販売店などで接客経験がある人に向いています。

医療事務

医療事務は、病院やクリニックで受付、会計、電話対応、診療報酬請求などを行う仕事です。

資格が必須ではない求人もありますが、医療用語や診療報酬に関する知識があると有利です。まずは受付業務から経験を積める求人を探す方法もあります。

採用・人事アシスタント

採用・人事アシスタントは、応募者との連絡、面接日程の調整、求人情報の管理、入退社書類の作成などを担当します。

連絡の早さや正確なスケジュール管理が求められるため、店舗運営やスタッフ管理の経験も活かせます。

事務職への応募前に身につけたい基本スキル

未経験者の場合、資格を増やすことよりも、実務で使う基本操作を身につけることが大切です。

文字入力とファイル管理

日本語入力、コピーと貼り付け、フォルダーの作成、ファイル名の変更、データの保存などは、事務職の基本です。

入力速度だけでなく、誤字や数字の間違いを確認する習慣も身につけましょう。

Wordの基本操作

Wordでは、文章入力、文字サイズの変更、箇条書き、表の作成、印刷設定などを練習しておくと安心です。

社内文書や案内文を見本どおりに作成できる程度を目標にしましょう。

Excelの基本操作

Excelでは、表の作成、四則演算、SUM関数、AVERAGE関数、並べ替え、フィルターなどがよく使われます。

求人票に「Excelの基本操作」と書かれている場合、どの程度の操作を求めているのか、応募時や面接で確認しても構いません。

メールと電話対応

ビジネスメールでは、件名、宛名、挨拶、本文、署名をわかりやすく整えることが大切です。

電話対応では、会社名と氏名を正確に聞き取り、要件を簡潔にメモする練習をしておきましょう。

未経験から事務職の正社員になるための進め方

1.これまでの経験を棚卸しする

まずは、過去の仕事で担当した業務を書き出します。

  • 電話やメールで顧客対応をした
  • 売上や在庫の数字を管理した
  • 予約や勤務シフトを調整した
  • マニュアルや報告書を作成した
  • 新人教育を担当した
  • 複数の仕事を優先順位に沿って進めた

これらは、事務職で求められる対応力、正確性、調整力、パソコンスキルにつながります。

2.応募条件を広げて求人を探す

「一般事務」だけで検索すると、経験者との競争が激しくなる場合があります。

営業事務、受付、カスタマーサポート、採用アシスタント、総務アシスタントなどにも検索範囲を広げましょう。

検索時には、「未経験歓迎」「研修あり」「第二新卒歓迎」「正社員」「転勤なし」などの条件を組み合わせると探しやすくなります。

3.複数の転職サイトを併用する

転職サイトによって、掲載企業や得意な年代、求人の検索条件が異なります。最初から一つに絞らず、2~3サイトを併用すると求人を比較しやすくなります。

応募先を増やすことだけが目的ではありません。給与、休日、仕事内容、研修制度などを比較し、自分に合う求人を見極めるためにも複数登録が役立ちます。

未経験者におすすめの転職サイト5選

転職サイトの求人数や掲載内容は、時期や地域によって変わります。登録前には、希望勤務地で「事務」「正社員」「職種未経験歓迎」の条件を設定し、実際に応募できる求人があるか確認しましょう。

転職サイト 向いている人 活用ポイント
doda 求人検索と転職支援を併用したい人 事務・アシスタント、未経験歓迎などの条件で探す
マイナビ転職 未経験・第二新卒向け求人を比較したい人 地域版や職種未経験歓迎の条件を活用する
リクナビNEXT 幅広い地域や業種から探したい人 希望条件を保存して新着求人を確認する
エン転職 仕事内容や職場情報を詳しく確認したい人 求人情報を読み、入社後の働き方まで比較する
女の転職type 女性向けの事務職求人を探したい人 残業、休日、育児との両立条件も確認する

doda

dodaは、転職サイトとして求人を検索できるほか、転職エージェントの支援も利用できます。

事務・アシスタント系の職種や、職種未経験歓迎、業種未経験歓迎などの条件を組み合わせて検索したい人に向いています。

自分だけで応募書類を整えるのが難しい場合は、応募書類や面接について相談できるサービスがあるか確認するとよいでしょう。

マイナビ転職

マイナビ転職では、一般事務、営業事務、受付、総務など、さまざまな事務系求人を探せます。

未経験者、第二新卒、地域採用などの条件を設定し、複数の求人を比較したい人に適しています。

求人を見るときは、「未経験OK」という言葉だけでなく、研修内容や入社後に担当する業務まで確認しましょう。

リクナビNEXT

リクナビNEXTは、勤務地や職種、雇用形態、未経験歓迎などの条件から求人を検索できます。

幅広い業界を見ながら、自分の接客経験や営業経験を活かせる事務職を探したい人に向いています。

一般事務だけでなく、営業アシスタント、カスタマーサポート、総務なども検索すると選択肢が広がります。

エン転職

エン転職は、仕事内容や職場に関する情報を読みながら求人を比較したい人に向いています。

未経験者の場合、入社後にどのような教育を受けられるのか、独り立ちまでの期間はどの程度かを確認することが大切です。

よい点だけでなく、仕事の大変さや求められる役割も確認しておくと、入社後のミスマッチを防ぎやすくなります。

女の転職type

女の転職typeでは、一般事務、営業事務、受付、秘書などの女性向け求人を検索できます。

未経験からオフィスワークを目指す人や、休日、残業、産休・育休制度なども含めて働き方を比較したい人に向いています。

制度の有無だけで判断せず、取得実績や復職後の働き方についても求人票や面接で確認しましょう。

未経験者が事務職に採用される7つのコツ

1.未経験歓迎の意味を確認する

「未経験歓迎」には、事務職が初めてでも応募できる場合と、業界経験がなくても事務経験があれば応募できる場合があります。

応募条件に「職種未経験歓迎」と書かれているかを確認しましょう。

2.事務職に活かせる経験を具体的に伝える

「コミュニケーション能力があります」と書くだけでは、採用担当者に強みが伝わりにくくなります。

「一日30件程度の問い合わせに対応した」「売上データを毎日確認した」など、担当した業務や工夫を具体的に伝えましょう。

3.志望動機を『事務職に就きたい』だけで終わらせない

「土日休みだから」「座って働けるから」という理由だけでは、仕事への意欲が伝わりません。

応募企業を選んだ理由と、自分の経験をどのように活かして貢献したいかを組み合わせましょう。

たとえば、次のように伝えられます。

「販売職で培ったお客様対応力と在庫管理の経験を活かし、営業担当者が円滑に仕事を進められるよう支えたいと考え、営業事務を志望しました。」

4.パソコンスキルを曖昧にしない

「パソコンの基本操作ができます」だけでは、具体的に何ができるのかわかりません。

「Wordで案内文を作成できる」「Excelで表作成、SUM関数、フィルター操作ができる」など、操作できる内容を書きましょう。

5.応募書類の誤字脱字をなくす

事務職には正確性が求められるため、応募書類の誤字脱字や日付の間違いは印象を下げる可能性があります。

提出前に、会社名、採用担当者名、日付、在籍期間、資格名を見直しましょう。声に出して読むと、不自然な文章にも気づきやすくなります。

6.一社だけで判断しない

人気の高い事務職では、不採用になることも珍しくありません。一社の結果だけで「自分には向いていない」と決めないことが大切です。

応募先ごとに志望動機を整えながら、複数の求人へ計画的に応募しましょう。

7.面接では学ぶ姿勢を伝える

未経験者には、入社後に知識や業務を吸収する姿勢が求められます。

現在学んでいるパソコン操作や、入社までに身につけたい知識を具体的に伝えると、行動力を示せます。

応募前に確認したい固定チェック7項目

正社員として長く働くためには、採用されることだけでなく、入社後に無理なく続けられる職場を選ぶことが重要です。求人票と面接で、次の7項目を確認しましょう。

  1. 雇用形態:入社時から正社員なのか、契約社員や無期雇用派遣から始まるのか
  2. 仕事内容:データ入力だけでなく、電話対応、来客対応、経理補助などをどこまで担当するのか
  3. 給与:基本給、固定残業代、賞与、昇給、各種手当の条件
  4. 残業:月平均の残業時間、繁忙期、残業代の計算方法
  5. 休日:年間休日、完全週休2日制か週休2日制か、有給休暇の取りやすさ
  6. 教育体制:研修期間、指導担当者、マニュアル、質問できる環境の有無
  7. 職場環境:事務職の人数、年齢構成、業務分担、欠員が出たときの対応

特に注意したいのは、求人票に「正社員」と書かれていても、派遣先で勤務する無期雇用派遣の場合があることです。働き方が希望と合うか、雇用主と実際の勤務先を確認しましょう。

未経験歓迎求人で注意したいポイント

仕事内容が曖昧ではないか

「簡単な事務」「サポート業務全般」としか書かれていない場合は、具体的な業務内容を確認しましょう。

入社後に営業や販売を担当する可能性がないか、電話対応の件数はどの程度かなども確認が必要です。

給与が高すぎる理由を確認する

未経験者向けの事務職としては高い給与が提示されている場合、固定残業代が含まれていたり、事務以外の業務を担当したりする可能性があります。

基本給と手当の内訳、固定残業時間、試用期間中の待遇を確認してください。

研修制度の内容を確認する

「研修あり」と書かれていても、研修期間や内容は企業によって異なります。

パソコン研修があるのか、実務をしながら覚えるのか、誰が質問に対応するのかまで確認すると安心です。

未経験から事務職を目指す人のよくある質問

資格がなくても事務職の正社員になれますか?

資格が必須ではない一般事務や営業事務の求人はあります。資格の有無よりも、基本的なパソコン操作、正確性、電話・メール対応、仕事への姿勢が評価されることも少なくありません。

資格取得に時間をかけすぎず、基本操作を練習しながら応募を始める方法もあります。

パソコンが苦手でも応募できますか?

応募はできますが、文字入力、ファイル保存、メール、WordやExcelの基本操作は練習しておきましょう。

面接では「苦手です」とだけ答えず、現在何を学び、どこまで操作できるようになったかを伝えることが大切です。

30代・40代でも未経験から目指せますか?

年齢だけで不可能になるわけではありません。ただし、年齢が上がるほど、これまでの社会人経験を事務職でどう活かせるかが重視されます。

接客対応、部下の指導、売上管理、業務改善などの経験を具体的に整理し、一般事務以外の職種にも応募範囲を広げましょう。

派遣社員から正社員を目指す方法もありますか?

紹介予定派遣を利用し、一定期間働いてから企業と本人の合意によって直接雇用を目指す方法があります。

ただし、必ず正社員になれる制度ではありません。直接雇用後の雇用形態が契約社員の場合もあるため、応募前に条件を確認しましょう。

何社くらい応募すればよいですか?

必要な応募数は、年齢、地域、希望条件、経験によって異なります。最初から数を決めるより、応募と振り返りを繰り返すことが大切です。

書類選考が通らない場合は応募書類や求人条件を見直し、面接で不採用が続く場合は志望動機や受け答えを改善しましょう。

未経験から事務職を目指す人におすすめの関連記事

まとめ|未経験から事務職の正社員になるには準備と求人選びが重要

未経験からでも、事務職の正社員を目指すことは可能です。

一般事務だけに絞らず、営業事務、受付事務、採用アシスタントなど、自分の経験を活かせる職種まで広げて探しましょう。

採用されるためには、WordやExcelの基本操作を身につけ、接客・販売・営業などで培った経験を事務職の仕事に結びつけて伝えることが大切です。

転職サイトは2~3社を併用し、次の点を意識して進めてみてください。

  • 職種未経験歓迎の求人を選ぶ
  • 経験を具体的な業務や数字で伝える
  • 応募企業ごとに志望動機を整える
  • 応募書類の誤字脱字をなくす
  • 仕事内容や教育体制を確認する
  • 一社の結果だけで諦めない

「未経験だから無理」と決めつける必要はありません。できる準備から一つずつ始め、自分の経験を評価してくれる企業を探していきましょう。