「夜勤がつらいので日勤のみの職場へ転職したいけれど、給料が大きく下がるのは困る」
「日勤のみでも、できるだけ年収を維持できる求人を見つけたい」と悩んでいる看護師は少なくありません。
看護師は夜勤手当によって月収や年収が高くなっているケースが多いため、夜勤ありの病棟勤務から日勤のみの職場へ転職すると、収入が下がる可能性はあります。
しかし、日勤のみだからといって、必ず大幅に給料が下がるとは限りません。
基本給や賞与、各種手当、勤務先の種類、経験年数、役職などによって収入は変わります。
この記事では、看護師が日勤のみの求人へ転職すると給料が下がりやすい理由や年収を考えるときのポイント、日勤のみでも比較的高給与を目指しやすい職場、求人選びで確認したい条件について解説します。
「夜勤そのものがつらく、今の働き方を続けるのが難しい」と感じている方は、日勤のみで働ける職場の種類を先に知っておくと選択肢を広げやすくなります。
詳しくは、看護師が夜勤なしで働ける仕事15選もあわせて参考にしてください。
看護師が日勤のみの求人に転職すると給料は下がる?
結論からいうと、夜勤ありの勤務から日勤のみへ転職した場合、給料が下がる可能性はあります。
特に、現在の給与に占める夜勤手当の割合が大きい看護師ほど、日勤のみへ変更したときの収入差を感じやすくなります。
ただし、転職後の給与は「日勤のみかどうか」だけで決まるわけではありません。
- 基本給
- 資格手当
- 職務手当
- 住宅手当
- オンコール手当
- インセンティブ
- 賞与
- 残業代
- 役職手当
このような条件によって年収は大きく変わります。
そのため、日勤のみの求人を探すときは、月給だけを見るのではなく、想定年収や賞与、手当まで含めて比較することが重要です。
夜勤手当がなくなると収入が下がりやすい
病棟で夜勤をしている看護師が日勤のみへ転職したとき、収入が下がる主な理由のひとつが夜勤手当の減少です。
夜勤手当は、勤務先や夜勤の種類、回数によって異なります。
毎月複数回の夜勤をしている場合、年間で見ると夜勤手当が収入の大きな部分を占めていることもあります。
日勤のみへ転職すると、この夜勤手当がなくなるため、基本給が同程度でも手取りや年収が下がる可能性があります。
転職前には現在の給与明細を確認し、「基本給はいくらか」「夜勤手当は年間でいくら受け取っているか」を分けて考えてみましょう。
基本給が高い求人なら収入差を抑えられる可能性がある
日勤のみの求人でも、基本給が高い職場を選ぶことで、夜勤をやめたことによる年収の減少を抑えられる可能性があります。
特に賞与が「基本給×○か月分」で計算される職場では、月給の総額だけでなく基本給そのものを確認することが大切です。
求人票に「月給30万円」と書かれていても、基本給が高いのか、各種手当を含めた金額なのかによって、賞与や将来の昇給に差が出ることがあります。
求人を比較するときは、「月給が高いから」という理由だけで決めず、給与の内訳まで確認しましょう。
求人票の給与や手当、休日など、どこを確認すればよいかわからない方は、
看護師の転職で求人票のどこを見る?給料・手当・休日・勤務条件のチェックポイントも参考にすると、条件を比較しやすくなります。
日勤のみで働く看護師の年収相場はどう考える?
日勤のみで働く看護師の年収は、勤務先や地域、経験年数、雇用形態などによって幅があります。
そのため、「日勤のみなら年収○万円」と一律に判断するのは難しいのが実情です。
大切なのは、求人に掲載されているモデル年収だけを見るのではなく、自分の経験や保有資格を踏まえた実際の提示額を確認することです。
また、年収を比較するときは、次のような項目をまとめて確認しましょう。
- 基本給
- 毎月固定で支給される手当
- 賞与の支給実績
- 昇給制度
- 残業代の支給方法
- オンコール手当
- インセンティブ制度
- 退職金制度
月給が少し低くても賞与が充実している職場もあれば、賞与は少なくても月給やインセンティブが高い職場もあります。
転職前の年収と比較する場合は、現在の源泉徴収票などで年間収入を確認し、転職先の想定年収と比べると判断しやすくなります。
月給ではなく年収ベースで比較する
日勤のみの求人を探すときに注意したいのが、月給だけで転職先を決めないことです。
たとえば、月給が高く見えても賞与が少なければ、年間の総収入では想定より低くなる可能性があります。
反対に、月給はそれほど高くなくても、賞与や各種手当を含めると年収が高くなるケースもあります。
「日勤のみへ転職したいけれど年収はできるだけ下げたくない」という場合は、最低希望年収を決めたうえで求人を比較するとよいでしょう。
自分だけで求人票を比較するのが難しい場合は、看護師転職サービスを利用して「日勤のみ」「希望年収○万円以上」などの条件を伝え、該当する求人を探してもらう方法もあります。
レバウェル看護では、希望する勤務条件を伝えながら求人を探せるため、日勤のみで働きたい方も複数の求人を比較する際の選択肢になります。
紹介を受けたからといって必ず転職する必要はないため、まずは自分の希望条件に合う求人があるか確認してみるのもひとつの方法です。
※求人の内容や募集状況は時期・地域によって異なります。登録後は希望条件を具体的に伝え、給与や勤務条件を確認してから応募を検討しましょう。
日勤のみでも比較的高給与を目指しやすい看護師の職場
日勤のみで働ける職場のなかには、経験や働き方によって比較的高い収入を目指せる求人もあります。
ただし、給与だけで選ぶと、残業やオンコール、営業要素などが想定以上に負担になることもあります。
仕事内容と給与条件の両方を確認することが大切です。
訪問看護ステーション
おすすめ理由:日勤中心で働ける求人が多く、経験や訪問件数によっては比較的高い収入を目指せる場合があります。
訪問看護は、日勤中心で働きながら比較的高給与を目指せる求人が見つかることがあります。
訪問件数に応じたインセンティブ制度を設けている事業所や、経験を評価して給与を設定する事業所もあります。
一方で、職場によってはオンコール対応があります。求人票に「日勤のみ」と書かれていても、夜間や休日のオンコール当番があるかを必ず確認しましょう。
オンコールの回数、実際に呼び出される頻度、オンコール手当、緊急訪問時の手当まで確認しておくと、入職後のミスマッチを防ぎやすくなります。
美容クリニック
おすすめ理由:夜勤なしの求人を探しやすく、職場によってはインセンティブ制度によって収入アップを目指せます。
美容クリニックも、夜勤なしで比較的高給与の求人が見つかることがある職場です。
職場によってはインセンティブ制度があり、成果によって収入が増える場合があります。
ただし、美容クリニックでは接遇スキルやカウンセリング、商品や施術の案内などが求められることもあります。
また、土日祝日の勤務が必要な求人も少なくありません。
高給与だけで判断せず、ノルマの有無やインセンティブの条件、休日、残業時間なども確認しましょう。
透析クリニック
おすすめ理由:夜勤なしの勤務を選びやすく、透析看護の経験や専門性を評価してもらえる職場もあります。
透析クリニックは、夜勤のない求人を探しやすい選択肢のひとつです。
透析看護の経験を評価してもらえる職場や、専門性に応じた手当がある職場では、日勤中心でも収入を維持できる可能性があります。
ただし、施設によっては早番・遅番や準夜帯までの勤務があるため、「日勤のみ」という言葉だけで判断せず、実際の勤務時間を確認することが重要です。
企業看護師・産業保健分野
おすすめ理由:日勤帯で働ける求人が中心で、土日祝日休みなど生活リズムを整えやすい職場が見つかることがあります。
企業で働く看護師や産業保健分野の仕事も、基本的に日勤帯で働ける求人があります。
土日祝日休みの求人が見つかることもあり、生活リズムを整えたい看護師にとって魅力的な選択肢です。
ただし、求人数が限られていたり、保健師資格や産業保健の経験が求められたりする場合があります。
給与条件だけでなく応募条件も確認しておきましょう。
日勤常勤が可能な病院・外来
おすすめ理由:これまでの臨床経験を活かしながら、病院の福利厚生や教育制度を利用できる可能性があります。
病院によっては、外来や一部の病棟で日勤常勤の看護師を募集していることがあります。
これまでの臨床経験を活かしやすく、病院の給与体系や福利厚生を利用できる点がメリットです。
ただし、夜勤ありの常勤看護師と給与体系が異なる場合があるため、基本給や賞与、手当を確認しておく必要があります。
日勤のみでも年収をできるだけ維持したい場合は、ひとつの職種に絞りすぎず、複数の働き方を比較してみることが大切です。
看護師が日勤のみで高給与の求人を見つける方法
日勤のみの働き方を選びながら、できるだけ年収を下げたくない場合は、求人の探し方が重要です。
「日勤のみ」という条件だけで求人を絞り込むのではなく、基本給や賞与、各種手当、昇給制度などを含めて比較しましょう。
現在の年収と夜勤手当を把握してから転職活動を始める
まず確認したいのが、現在の年収のうち、夜勤手当がどのくらいを占めているかです。
給与明細や源泉徴収票を確認し、基本給、夜勤手当、残業代、各種手当、賞与などを整理してみましょう。
たとえば、夜勤をやめることで年間の収入がどの程度減る可能性があるのかを事前に把握しておけば、転職先に求める最低年収を決めやすくなります。
「年収は絶対に下げたくない」のか、「多少下がっても夜勤をなくしたい」のかによっても、選ぶべき求人は変わります。
自分のなかで「年収は○万円までなら下がってもよい」など、許容できる範囲を決めておくと求人を比較しやすくなります。
基本給と手当の内訳を確認する
求人票を見るときは、月給の総額だけでなく給与の内訳を確認しましょう。
「月給30万円」と記載されていても、基本給が30万円とは限りません。資格手当や職務手当、固定残業代などが含まれている場合があります。
特に確認したいのは、基本給、固定手当、変動手当、固定残業代の有無です。
基本給は賞与や退職金の計算に影響する場合もあるため、長く働く予定であれば重要なチェックポイントになります。
賞与を含めた想定年収で比較する
日勤のみの求人を比較するときは、月給だけでなく賞与を含めた想定年収を確認しましょう。
月給が高くても賞与が少ない職場もあれば、月給は平均的でも賞与が充実している職場もあります。
ただし、求人票に記載されている賞与実績は、今後の支給額を保証するものではありません。
支給条件や業績によって変動する可能性も考慮しておきましょう。
可能であれば、応募前や面接時に自分の経験年数を踏まえた想定年収を確認しておくと安心です。
経験を評価してくれる職場を探す
看護師としての経験年数や専門分野の経験によっては、給与条件を優遇してもらえる場合があります。
たとえば、訪問看護の経験、透析看護の経験、手術室経験、管理職経験など、転職先で活かせる経験がある場合は積極的に伝えましょう。
求人票に記載された最低給与だけを見て「給料が低い」と判断するのではなく、自分の経験を考慮した場合にどの程度の給与になるのかを確認することが大切です。
複数の求人を比較してから応募する
日勤のみの求人を探すときは、最初に見つけた求人だけで決めず、複数の求人を比較しましょう。
同じような仕事内容でも、勤務先によって基本給、賞与、年間休日、残業時間、手当などが異なります。
特に「日勤のみ」と「高給与」の両方を希望する場合は、希望条件に優先順位をつけることも重要です。
- 日勤のみを最優先する
- 年収○万円以上を希望する
- 年間休日120日以上を希望する
- 残業が少ない職場を選ぶ
- オンコールなしを希望する
すべての希望条件を満たす求人が見つからない場合でも、「絶対に譲れない条件」と「できれば叶えたい条件」を分けることで、自分に合った転職先を見つけやすくなります。
また、休みの多さも重視したい方は、
看護師の転職で年間休日120日以上の職場はある?休みが多い求人の探し方と注意点も参考にしてください。
日勤のみでも休日が少なければ、思っていたより負担が大きくなることがあります。
日勤のみの求人で給料以外に確認したい7つのポイント
日勤のみの職場へ転職するときは、給与だけでなく働きやすさも確認することが大切です。
給料が高くても、残業が多かったり、人手不足で業務負担が大きかったりすると、転職後に後悔する可能性があります。
求人を比較するときは、次の7項目をチェックしておきましょう。
- 残業時間/月:平均残業時間だけでなく、サービス残業の有無も確認する
- 夜勤回数:本当に夜勤なしなのか、将来的に夜勤を求められる可能性がないか確認する
- オンコールの有無:当番回数や呼び出し頻度、手当まで確認する
- 有給取得率:有給休暇を実際に取得しやすい環境か確認する
- 離職率:短期間で退職する職員が多くないか確認する
- 人員配置:看護師1人あたりの業務負担が大きすぎないか確認する
- 教育体制:未経験分野へ転職する場合は研修やフォロー体制を確認する
特に訪問看護の場合は、「日勤のみ」と記載されていてもオンコール対応が含まれていることがあります。
また、クリニックでは昼休憩が長く、拘束時間が想像以上に長くなるケースもあります。
始業時間と終業時間だけでなく、休憩時間や実際の退勤時間も確認しておきましょう。
自分で確認しにくい条件がある場合は、応募前に情報を集めておくことも大切です。
レバウェル看護などの看護師転職サービスを利用する場合は、「日勤のみ」「オンコールなし」「残業少なめ」「希望年収」など、譲れない条件を最初に具体的に伝えておくと求人を絞り込みやすくなります。
※実際の求人条件や募集状況は地域・時期によって異なります。紹介された求人は、給与・勤務時間・休日・オンコールなどの条件を確認したうえで応募を検討してください。
日勤のみへの転職で年収が下がってもメリットはある?
夜勤ありから日勤のみへ転職すると、年収が下がる可能性があります。
しかし、収入だけでは判断できないメリットもあります。
生活リズムを整えやすくなる
日勤のみになると、夜勤による生活リズムの変化がなくなり、毎日のスケジュールを立てやすくなります。
決まった時間に起きて働き、夜に休む生活を送りやすくなることは、日勤のみへ転職する大きなメリットのひとつです。
家族との時間を確保しやすくなる
子育てや家族の介護などと仕事を両立したい看護師にとって、日勤のみの働き方は選択肢のひとつです。
勤務時間が安定することで、家族との予定を立てやすくなる場合があります。
ただし、日勤のみでも土日祝日の勤務がある職場はあります。
家族との時間を重視する場合は、勤務時間だけでなく休日についても確認しましょう。
長く働き続けられる可能性がある
夜勤の負担が大きく、「この働き方を長く続けるのは難しい」と感じている場合、日勤のみへ転職することで看護師として働き続けやすくなる可能性があります。
年収が多少下がったとしても、無理なく長く働ける環境を選ぶことで、長期的なキャリアを築きやすくなることもあります。
日勤のみへの転職で後悔しないための判断基準
日勤のみの職場へ転職するか迷っている場合は、「給料が下がるかどうか」だけで判断しないことが大切です。
現在の働き方と転職後の働き方を、次のような視点から比較してみましょう。
- 現在の年収と転職後の想定年収
- 夜勤回数
- 残業時間
- 年間休日
- 通勤時間
- オンコールの有無
- 仕事内容
- 将来のキャリア
- 家庭やプライベートとの両立
たとえば、年収が少し下がっても、夜勤がなくなり、残業時間や通勤時間が減れば、自分の時間を増やせる可能性があります。
反対に、日勤のみでも残業が多かったり、オンコール対応が頻繁だったりすると、希望していた働き方と違うと感じることもあります。
転職前には「なぜ日勤のみで働きたいのか」を明確にし、その目的を叶えられる職場かどうかを確認しましょう。
日勤のみで年収を下げたくないなら求人条件を細かく比較しよう
看護師が夜勤ありの職場から日勤のみへ転職すると、夜勤手当がなくなることで給料や年収が下がる可能性があります。
しかし、日勤のみだからといって必ず大幅に年収が下がるわけではありません。
基本給が高い職場や、経験を評価してくれる職場、インセンティブ制度がある職場などを選ぶことで、収入の減少を抑えられる可能性があります。
日勤のみで比較的高給与を目指すなら、訪問看護、美容クリニック、透析クリニック、企業看護師、日勤常勤が可能な病院など、複数の選択肢を比較してみましょう。
求人を選ぶ際は、月給だけで判断せず、基本給、賞与、各種手当、年間休日、残業、オンコールなどを含めた総合的な条件を確認することが大切です。
「日勤のみ」と「希望する年収」の両方をできるだけ叶えたい場合は、自分の希望条件に優先順位をつけ、複数の求人を比較しながら、自分に合った働き方を探していきましょう。
自分だけで求人を比較するのが難しい場合は、希望条件を整理したうえで看護師転職サービスを活用する方法もあります。
「日勤のみ」「希望年収」「残業」「休日」「オンコール」まで具体的に伝え、納得できる条件か確認してから転職を決めることが大切です。
※転職サービスの利用を検討する際は、サービス内容や最新の利用条件を公式サイトで確認してください。