「看護師を辞めたら、失業保険はいくらもらえるの?」

退職を考え始めると、このような疑問を持つ方は少なくありません。

生活費のことを考えると、失業保険がどれくらい支給されるのかは気になるポイントです。

失業保険(雇用保険の基本手当)は、退職前の給与や年齢、雇用保険の加入期間などによって受給額や給付日数が決まります。

また、自己都合退職と会社都合退職では、受給開始時期や条件が異なるため、事前に確認しておくことが大切です。

この記事では、看護師を辞めた場合の失業保険の受給額の目安受給条件手続きの流れ転職活動を進める際のポイントまでわかりやすく解説します。

退職後の生活設計や次の転職先を考える参考にしてください。

退職後の生活や転職活動に不安を感じている方は、

**「看護師を辞めた後の仕事おすすめ20選|資格を活かせる転職先を紹介」**の記事も参考になります。

失業保険を受給しながら、自分に合った働き方を見つけるヒントが見つかるでしょう。

項目内容
受給条件雇用保険に加入し、働く意思と能力があること
受給額退職前6か月の給与などをもとに決定
給付日数90~330日(年齢・加入期間などによる)
手続き先ハローワーク
必要書類離職票・本人確認書類・マイナンバーなど
ポイント自己都合・会社都合で受給開始時期などが異なる
スポンサーリンク

看護師を辞めたら失業保険はいくらもらえる?

失業保険の受給額は、「毎月の給料」と「雇用保険へ加入していた期間」などをもとに計算されます。

ここでは、受給額が決まる仕組みや目安について解説します。

失業保険の金額はどのように決まる?

おすすめ理由:まずは受給額の仕組みを理解しておくことで、自分がどのくらい受け取れるのかをイメージしやすくなります。

失業保険(基本手当)は、退職前6か月間の給与をもとに算出される「賃金日額」と、それに応じた「給付率」によって決まります。

一般的には、給与が高いほど受給額も増える傾向がありますが、年齢ごとに上限額が設定されています。

そのため、高収入の看護師でも無制限に支給されるわけではありません。

また、賞与(ボーナス)は基本的に計算対象にならず、毎月支払われた給与が基準となります。

受給額は一人ひとり異なるため、あくまでも目安として確認することが大切です。

給与別の受給額の目安一覧

おすすめ理由:おおよその受給額を把握しておくと、退職後の生活費や転職活動の計画を立てやすくなります。

以下は一般的な給与をもとにした目安です。

退職前の月収目安基本手当日額(目安)1か月あたりの受給額(目安)
約25万円約5,000~5,800円約15~17万円
約30万円約5,800~6,600円約17~20万円
約35万円約6,500~7,300円約19~22万円
約40万円約7,000~8,000円約21~24万円

※実際の支給額は、年齢や退職前の賃金、給付率などによって異なります。

毎月の生活費を計算する際は、この金額を参考にしながら無理のない資金計画を立てることが大切です。

年齢によって上限額が異なる

おすすめ理由:同じ給与でも年齢によって支給上限が変わるため、事前に確認しておくことで受給額のイメージがより正確になります。

失業保険には、年齢ごとに基本手当日額の上限額が設けられています。

例えば、30代と50代では上限額が異なるため、給与が同じでも支給される金額が変わる場合があります。

また、制度は改正されることがあるため、最新の支給額はハローワークや厚生労働省の情報を確認すると安心です。

受給額だけでなく、給付日数も加入期間や退職理由によって変わるため、あわせて確認しておきましょう。

看護師が失業保険を受給するための条件

失業保険は、看護師を辞めたすべての人が受け取れるわけではありません。

受給するためには、雇用保険の加入状況や働く意思など、いくつかの条件を満たす必要があります。

ここでは、看護師が失業保険を受給するための主な条件を解説します。

雇用保険へ加入していること

おすすめ理由:退職前の加入期間が受給資格に大きく関わるため、最初に確認しておきたいポイントです。

失業保険を受給するには、勤務先で雇用保険に加入していることが前提です。

一般的には、自己都合退職の場合は離職前2年間に通算12か月以上、雇用保険の被保険者期間が必要です。

一方、倒産や解雇などの会社都合退職や、一部のやむを得ない理由による退職では、離職前1年間に通算6か月以上の加入期間で受給できる場合があります。

病院やクリニックで正社員として勤務していた看護師の多くは雇用保険に加入しているため、加入期間を満たしていれば受給対象となる可能性があります。

退職前に給与明細や雇用契約書を確認し、不明な場合は勤務先へ確認しておくと安心です。

働く意思と求職活動が必要

おすすめ理由:失業保険は「退職した人への手当」ではなく、「再就職を目指す人への支援制度」であることを理解しておきましょう。

失業保険は、働く意思と能力があり、積極的に求職活動を行っている人を対象とした制度です。

そのため、次の条件を満たす必要があります。

  • すぐに働ける状態であること
  • 就職する意思があること
  • ハローワークで求職申し込みをすること
  • 定期的な失業認定を受けること

「しばらく仕事を休みたい」「働く予定がない」という場合は、基本手当を受給できないことがあります。

退職後は早めにハローワークで手続きを行い、求職活動を開始しましょう。

パート・派遣看護師でも受給できる場合がある

おすすめ理由:正社員だけでなく、パートや派遣で働く看護師も条件を満たせば受給できる可能性があります。

パート看護師や派遣看護師でも、雇用保険に加入し、受給条件を満たしていれば失業保険を受け取ることができます。

例えば、

  • 週20時間以上勤務していた
  • 雇用保険へ加入していた
  • 必要な加入期間を満たしている

といった条件を満たしていれば、正社員と同様に受給資格が認められる可能性があります。

勤務形態だけで判断せず、まずは加入状況を確認することが大切です。

退職後に不安がある場合は、ハローワークで受給資格を確認すると安心して次の転職活動へ進められるでしょう。

※実際の支給額は、年齢や退職前の賃金、給付率などによって異なります。

毎月の生活費を計算する際は、この金額を参考にしながら無理のない資金計画を立てることが大切です。

自己都合退職と会社都合退職の違い

退職理由によって、失業保険の受給開始時期や給付日数は大きく異なります。

特に看護師は「結婚」「転居」「人間関係」「体調不良」など、さまざまな理由で退職するケースがあります。

自分の退職理由がどの区分に該当するのかを確認しておきましょう。

自己都合退職の場合

おすすめ理由:看護師の退職理由で最も多いケースのため、受給条件や注意点を理解しておくことが大切です。

自己都合退職とは、自分の意思で退職する場合を指します。

例えば、次のようなケースです。

  • キャリアアップのために転職する
  • 人間関係が合わず退職する
  • 夜勤がつらく日勤のみの職場へ転職する
  • 結婚や引っ越しを理由に退職する

自己都合退職でも受給条件を満たしていれば失業保険を受給できます。

ただし、ハローワークで求職申し込みを行い、受給資格の決定後は、決められた求職活動を継続する必要があります。

退職日が決まったら、離職票が届き次第できるだけ早く手続きを行うことが大切です。

会社都合退職の場合

おすすめ理由:会社都合退職に該当すると、自己都合退職より有利な条件で受給できることがあります。

会社都合退職とは、自分の意思ではなく勤務先の事情によって退職する場合です。

代表的なケースには、

  • 病院や施設の閉鎖
  • 人員整理による解雇
  • 雇い止め
  • 倒産

などがあります。

会社都合退職では、自己都合退職より給付日数が長くなることがあり、受給開始も早くなる場合があります。

離職票に記載された離職理由によって扱いが変わるため、内容に誤りがないか確認しておきましょう。

特定理由離職者・特定受給資格者とは

おすすめ理由:自己都合退職と思っていても、条件によっては受給条件が優遇される場合があります。

退職理由によっては、「自己都合退職」ではなく、特定理由離職者特定受給資格者として扱われることがあります。

例えば、

  • 長時間労働や心身の不調による退職
  • 家族の介護
  • 配偶者の転勤
  • 契約更新が行われなかった場合

などは、条件によって優遇措置の対象となる可能性があります。

自分では自己都合だと思っていても、ハローワークで相談すると特定理由離職者に該当するケースもあります。

失業保険を受給するまでの流れ

失業保険は退職しただけでは受給できません。必要書類を準備し、ハローワークで手続きを行うことで受給が始まります。

退職後に会社から受け取る書類

おすすめ理由:必要書類がそろっていないと手続きが進まないため、退職時に確認しておきましょう。

退職後は勤務先から次のような書類を受け取ります。

  • 離職票
  • 雇用保険被保険者証
  • 源泉徴収票
  • 年金手帳(預けていた場合)

特に離職票は失業保険の手続きに必要不可欠です。

退職後しばらくしても届かない場合は、勤務先へ問い合わせましょう。

ハローワークで求職申し込みをする

おすすめ理由:失業保険の受給は、ハローワークでの手続きから始まります。

必要書類がそろったら、住所地を管轄するハローワークで求職申し込みを行います。

主な持ち物は以下のとおりです。

  • 離職票
  • 本人確認書類
  • マイナンバー確認書類
  • 本人名義の銀行口座
  • 証明写真(必要な場合)

手続き後は受給資格が決定し、雇用保険説明会へ参加します。

失業認定を受けて給付開始

おすすめ理由:定期的な認定を受けることで、継続して失業保険を受給できます。

受給期間中は指定された失業認定日にハローワークへ行き、求職活動の実績を報告します。

求職活動として認められるものには、

  • 求人への応募
  • 面接
  • ハローワークでの職業相談
  • 就職セミナーへの参加

などがあります。

早めに転職先が決まった場合は、再就職手当を受給できる可能性もあります。

看護師が失業保険を受給しながら転職活動を進めるポイント

失業保険を受給している期間は、生活費の不安を軽減しながら、自分に合った職場を探せる大切な期間です。

焦って転職先を決めない

おすすめ理由:時間を有効に使って比較することで、転職後の後悔を減らせます。

転職先を選ぶ際は、

  • 給与
  • 夜勤回数
  • 残業時間
  • 年間休日
  • 福利厚生
  • 教育制度
  • 人間関係

などをしっかり比較しましょう。

残業が少ない職場を探したい方は、「残業が少ない看護師の転職先おすすめ10選」も参考にしてください。

看護師専門の転職サイトを活用する

おすすめ理由:職場の内部情報まで確認できるため、転職後のミスマッチを防ぎやすくなります。

看護師専門の転職サイトでは、

  • 非公開求人
  • 人間関係
  • 離職率
  • 残業時間
  • 教育体制

など、自分では調べにくい情報も確認できます。

病院以外の仕事も比較したい方は、「看護師資格を活かせる仕事20選|転職先と働き方を徹底比較」も参考になります。

再就職手当も活用する

おすすめ理由:条件を満たせば、基本手当とは別にまとまった給付金を受け取れる可能性があります。

一定の条件を満たして早期に再就職した場合は、再就職手当を受給できる場合があります。

転職が決まった際は、対象となるかハローワークへ確認してみましょう。

看護師が失業保険について知っておきたい注意点

アルバイトをするときの注意点

おすすめ理由:働き方によっては基本手当に影響するため注意が必要です。

失業保険受給中でもアルバイトは可能です。

ただし、勤務時間や収入によっては支給額が減額されたり、支給対象外になることがあります。

アルバイトをした日は必ず失業認定日に申告しましょう。

妊娠・出産・育児で退職した場合

おすすめ理由:すぐに働けない場合でも受給期間を延長できる可能性があります。

妊娠や育児ですぐに働けない場合は、受給期間延長制度を利用できる場合があります。

家庭と両立できる仕事を探している方は、「土日休みで働ける看護師の仕事」も参考にしてください。

受給期間を延長できるケース

おすすめ理由:病気や介護などでも受給資格を失わずに済む場合があります。

以下のような事情がある場合は受給期間を延長できることがあります。

  • 妊娠・出産
  • 育児
  • 病気やけが
  • 家族の介護

該当する場合は、早めにハローワークへ相談しましょう。

よくある質問(FAQ)

Q1. 看護師でも失業保険はもらえますか?

はい。

雇用保険の加入期間などの条件を満たせば受給できます。

Q2. パート看護師でも受給できますか?

雇用保険へ加入しており、加入期間などの条件を満たせば受給できます。

Q3. 自己都合退職でも受給できますか?

はい。

自己都合退職でも条件を満たせば受給できます。

Q4. 妊娠中でも受給できますか?

すぐに働けない場合は受給できませんが、受給期間延長制度を利用できる場合があります。

Q5. アルバイトはできますか?

できますが、勤務状況によっては支給額へ影響するため、必ず申告しましょう。

求人選びチェックリスト

□ 月平均残業時間

□ 夜勤回数・夜勤の有無

□ 年間休日120日以上

□ 有給取得率

□ 教育・研修制度

□ 人間関係・離職率

□ 給与・賞与・各種手当

□ 福利厚生

□ 希望する診療科

□ 通勤時間

まとめ

看護師を辞めた場合でも、雇用保険の加入期間や求職活動などの条件を満たしていれば、失業保険を受給できます。

受給額や給付日数は給与や年齢、退職理由によって異なるため、事前に制度を理解しておくことが大切です。

また、失業保険を受給している期間は、焦って転職するのではなく、自分に合った職場を見つけるチャンスでもあります。

「転職して後悔したくない」「自分に合う働き方を見つけたい」という方は、次の記事もぜひ参考にしてください。

これらの記事も参考にしながら、自分に合った働き方や転職先をじっくり比較し、納得できる次の一歩を踏み出しましょう。