教育実習の内諾後に必ずやるべき対応｜お礼状（手紙・メール）例文と電話連絡の正しいマナー

教育実習の内諾をいただいたとき、多くの学生が「安心した反面、次に何をすればいいのだろう」と戸惑います。

特に、実習先の学校へお礼を伝える方法や、電話・メールでのマナーは「第一印象」を左右する大切なポイントです。

この記事では、教育実習の内諾後に必要な一連の対応を丁寧に解説します。

お礼状（手紙・メール）の例文や、電話での会話例、さらにはやってはいけないNG対応まで網羅。

初めての方でも安心して準備できるよう、実践的な内容にまとめました。

1 教育実習の内諾後に必要な対応とは
- 1.1 内諾後の基本的な流れ
- 1.2 感謝の気持ちを伝える重要性
2 教育実習のお礼状の書き方
- 2.1 手紙とメール、どちらがよい？
- 2.2 お礼状を書くときの基本マナー
3 教育実習の内諾のお礼状
4 電話連絡のマナー
5 実習先とのやり取りで注意すべきポイント
6 よくある質問（Q&A）
7 まとめ

教育実習の内諾後に必要な対応とは

教育実習の内諾をいただいた後は、大学からの連絡待ちだけでなく、自ら行うべき対応があります。

最も重要なのは「感謝の気持ちを早めに伝えること」。

お礼状や電話連絡を通して、誠意ある態度を示すことで、実習への第一歩を好印象でスタートできます。

ここでは、内諾後に押さえておくべき流れや心構えを整理します。

内諾後の基本的な流れ

教育実習の内諾をいただいたら、以下の流れで対応しましょう。

数日以内にお礼状（またはお礼メール）を送る
必要に応じて電話で確認や挨拶をする
実習に必要な書類・持ち物の確認
事前訪問やオリエンテーションがある場合は日程調整

👉 特に「お礼のタイミング」が遅れると失礼にあたるため、なるべく3日以内に行うことを意識してください。

感謝の気持ちを伝える重要性

学校にとって教育実習の受け入れは「負担」でもあります。

授業や校務の合間に時間を割いて指導していただく以上、「お世話になります」という姿勢を早めに示すことが大切です。

お礼状や電話連絡は形式的なものに思われがちですが、「誠実に準備している学生だ」と受け止めてもらえる大切な機会です。

教育実習のお礼状の書き方

教育実習の内諾後は、まず感謝を伝えるために「お礼状」を書くのが基本です。

近年ではメールで済ませる学生も増えていますが、正式には手紙が望ましいとされています。

ここでは、手紙とメールの違いや書き方のマナー、実際に使える例文を紹介します。

手紙とメール、どちらがよい？

正式度が高いのは手紙 → 校長先生や教頭先生など、学校宛に出す場合は手紙が望ましい。
スピード重視ならメール → 受け入れが急に決まった場合や、実習担当の先生への連絡はメールも有効。

👉 可能であれば「手紙＋メール」で対応するのがベストです。

お礼状を書くときの基本マナー

便箋や封筒は白無地を使用
宛名は「〇〇小学校校長〇〇様」など正確に書く
書き出しは時候の挨拶から始める
誤字脱字は大きな失礼にあたるため必ず見直す

教育実習の内諾のお礼状

お礼状は、以下の構成に従って書くことで、
感謝の気持ちを敵切に伝えることができます。

①頭語
②時候の挨拶
③受け入れていただいたことへのお礼を書く
④提出書類などの連絡事項等
⑤今後の意気込みを書く
⑥結びの時候の挨拶と末文を書く
⑦結語
⑧後付け（日付・大学名・氏名）
⑨宛名（学校名・校長名）

お礼状（手紙）の例文

拝啓　〇〇の候、先生方におかれましては益々ご健勝のこととお喜び申し上げます。

このたびは、私の教育実習受け入れをご快諾いただき、誠にありがとうございます。

貴校で実習できる貴重な機会をいただけましたこと、心より感謝申し上げます。

実習に際しましては、一日も早く子どもたちや先生方のお役に立てるよう、

誠心誠意努力いたす所存です。

まずは書中をもちまして御礼申し上げます。  

敬具  

令和〇年〇月〇日  

〇〇大学　教育学部　〇〇学科  

氏名

お礼状（手紙）の例文：校長先生あて

拝啓　春暖の候、貴校ますますご清栄の事とお喜び申し上げます。

私は、○月○日より実習でお世話になります、
○○大学　氏名〇〇　〇〇と申します。

このたび、大学より正式に承諾を受け改めてご挨拶申し上げます。

実習を受けるにあたり、
自分なりに課題を考え取り組んでいきたいと思っております。

皆様におかれましてはご多用の所大変お世話になりますが、
何卒、ご指導頂けますよう宜しくお願い致します。

簡単ではございますが、ご挨拶申し上げます。　敬具

令和○年○月○日

○○大学○学部
氏名　〇〇　〇○

○○小学校
○○校長先生

お礼メールの例文１

件名：教育実習受け入れの御礼（〇〇大学 〇〇）

〇〇小学校
〇〇先生

お世話になっております。〇〇大学〇〇学部の〇〇と申します。

このたびは、教育実習を受け入れていただき誠にありがとうございます。

実習に向けて精一杯準備し、先生方や児童のお役に立てるよう努力いたします。

今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

〇〇大学　〇〇学部　〇〇学科  
氏名

お礼メールの例文２

【件名】

教育実習内諾のお礼（〇〇大学教育学部実習生　氏名○○○○）
………………………
【本文】

○○高等学校
教育実習担当　○○○先生

このたび、大学より正式に承諾を受け改めてご挨拶申し上げます。

9月の実習にて、国語科を担当させていただく、
○○大学○○学部○○学科の○○○○と申します。

前回の事前指導、ありがとうございました。
実習に全力で臨むべく、担当予定の単元を知りたくメールいたしました。

お忙しい中お手数おかけしますが、お返事お待ちしております。

今後ともご教授賜りますようお願い申し上げます。

………………………
○○大学○○学部○○学科　○年
氏名○○　○○
携帯番号：090-××××-××××
メール：jissyuu@××××.ac.jp

電話連絡のマナー

メールや手紙に加えて、電話でのやり取りが必要になる場面も少なくありません。

特に日程の確認や事前訪問の調整などは電話が確実です。

ただし、失礼な電話対応はかえって印象を下げてしまいます。

ここでは、電話をかけるタイミングや会話例を紹介します。

電話をかけるタイミング

平日の午前10時〜午後4時が目安（授業や会議を避ける）
休憩時間や始業前後は避ける
留守電の場合は折り返し可能な時間を残す

電話での基本マナー

自分の名前・大学名を最初に名乗る
要件を簡潔に伝える
相手の都合を確認する

電話する際のマナーと流れ

①相手の学校の名前を確認する。
②挨拶をする
③自分の名前をはっきり名乗る
④先生がいらっしゃるか確認をする。
⑤先生の都合を尋ねる
（内容や聞きたいことを確認する）

⑥確認の意味で念押しする
⑦お礼・結びの挨拶
（相手が電話を切ったのを確認してから切る。）

電話で教育実習の確認をする場合の会話例

①○○高等学校でしょうか？

②こんにちは。
お昼休みの、お忙しい時間にすみません。

③教育実習のお願いでお電話させていただいた、
○○大学○○学部〇年の○○○○と申します。　　

④来年度の教育実習をお願いしたく、
お電話させて頂いたのですが、教育実習担当の○○先生はいらっしゃいますか？

（教育実習担当の○○先生が電話口に出られる）

⑤先程、「○○先生は授業中のため12時半にかけてください。」と言われたので、
この時間にお電話させていただきましたが、今お時間よろしいでしょうか？

（上記と同じように、自己紹介と用件を伝えます。）

⑥「ご確認させて頂きたいのですが…このお電話で、
来年６月の教育実習について内諾を頂いたと解釈しても宜しいでしょうか？」

⑦お忙しいところ、本当にありがとうございました。
教育実習もどうぞよろしくお願い申し上げます。

電話連絡の会話例

「お世話になっております。〇〇大学の〇〇と申します。

先日は教育実習の受け入れについてご快諾いただき、誠にありがとうございました。

本日は、実習初日の集合時間について確認させていただきたくご連絡いたしました。」

注意ポイント

注意ポイントは、
緊張して早口になってしまわないように気を付けることです。
ゆっくりハキハキとしたやり取りができるように心がけましょう。

緊張して頭が真っ白になってしまい、
言葉が出なくなるのが困るという方は、
内容をメモしてから話し始めると良いですよ。

その通りに進むとは限りませんが、
セリフも書き出してシュミレーションまでしておくと、安心して話せますね。

たいてい先生の方が
いろいろこちらのことを訪ねてくれたり話題を提供してくれたりするものです。

ぜひ必要以上に緊張したり心配したりせずに、電話をかけてみてください。

実習先とのやり取りで注意すべきポイント

教育実習は「社会人としての第一歩」とも言える経験です。

細かなやり取りの中で、学生としての礼儀や配慮が問われます。

ここでは、忘れがちな注意点やNG対応を具体的に解説します。

言葉遣いと敬語の使い方

誤用しやすい敬語
　×「ご苦労さまです」→ ◎「お疲れさまです」
　×「了解しました」→ ◎「承知いたしました」

忘れがちな持ち物・確認事項

学生証や大学からの紹介状
実習スケジュール表
交通経路や集合場所の下調べ

実習初日に必要な持ち物を完全網羅！筆記用具やメモ帳などの必需品から、あると便利なグッズ、季節ごとのアイテムまでチェックリスト形式で紹介。

「教育実習の持ち物については、こちらの記事【教育実習の準備で必要な持ち物リスト】で詳しく解説していますので、併せてご確認ください。」

忘れ物を防いで安心して実習に臨めます。

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教育実習持ち物完全チェックリスト｜必需品・便利グッズ・季節別アイテムと忘れ物防止のポイント

教育実習で好印象を与える服装のポイントを男女別に詳しく解説。

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教育実習の服装マナー完全ガイド｜男女別スーツ・靴・髪型の正しい選び方とNG例

NG対応（やってはいけない例）

お礼の連絡が1週間以上遅れる
メールで絵文字や顔文字を使う
電話で「もしもし」とだけ名乗る
「忙しいと思うのですが」と前置きする（かえって失礼）

👉 こうしたNGは「社会人としての常識が欠けている」と判断される恐れがあるため注意が必要です。

よくある質問（Q&A）

教育実習の内諾をいただいた後、多くの学生が直面するのが「マナーや対応の不安」です。

お礼状や電話の仕方、返事が遅いときの対応など、実際の現場で戸惑う場面は少なくありません。

ここでは、教育実習を控えた学生からよく寄せられる質問をまとめ、実践的な解決方法とすぐに使える例文テンプレートを紹介します。

事前に疑問を解消しておくことで、安心して実習準備を進められるでしょう。

Q1: お礼状はメールだけでも大丈夫ですか？

回答
基本的には手紙で送るのが望ましいです。

学校は公的な機関であり、形式を重んじるため、手紙の方が丁寧な印象を与えます。

ただし、実習開始までの期間が短い場合や、大学から「メールで対応可」と指示されている場合は、メールでも問題ありません。

迷ったときは「手紙を正式に送り、その旨をメールでも伝える」という二重対応が安心です。

例文テンプレート（メール）

件名：教育実習受け入れの御礼（〇〇大学 〇〇）

〇〇小学校
〇〇先生

お世話になっております。

〇〇大学教育学部の〇〇と申します。

このたびは教育実習の受け入れをご快諾いただき、誠にありがとうございました。

本日、御礼の手紙を郵送いたしましたが、まずはメールにて御礼申し上げます。

実習に向けて精一杯準備いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。

〇〇大学　教育学部　〇〇学科  

氏名

Q2: 電話は緊張してしまうのですが、避けてもいいですか？

回答
実習日程や集合時間の調整など、相手と確実に意思疎通を取る必要がある場合は電話が望ましいです。

電話が苦手な方は、事前に「伝える要点をメモにまとめて読み上げる練習」をすると安心です。

どうしても緊張する場合は、まずメールで概要を伝え、その後「ご都合の良い時間にお電話させていただきたい」と補足するとスムーズです。

例文テンプレート（電話冒頭）

「お世話になっております。〇〇大学の〇〇と申します。

先日は教育実習の受け入れについてご快諾いただき、ありがとうございました。

本日は実習初日の集合時間について確認させていただきたく、お電話いたしました。」

Q3: 実習先からの返事が遅いときはどうすればいい？

回答
1週間以上連絡がない場合は、相手が多忙で確認が遅れている可能性があります。

焦らず、失礼にならないよう配慮したうえで再度連絡しましょう。

最初はメールで「ご確認いただけましたでしょうか」と柔らかく確認し、それでも返信がなければ電話で問い合わせるのが適切です。

例文テンプレート（再送メール）

件名：教育実習に関するご確認のお願い（〇〇大学 〇〇）

〇〇小学校
〇〇先生

お世話になっております。〇〇大学の〇〇です。

先日、教育実習の件でご連絡させていただきましたが、

ご多用のところ恐れ入ります、もしご確認がお済みでしたらご教示いただけますと幸いです。

何卒よろしくお願いいたします。

Q4: 複数の先生にお世話になる場合、お礼状はどうすればよい？

回答
学校宛（校長先生宛）に1通送るのが基本ですが、実際に指導してくださる「教務主任」や「担当教員」にも個別で送ると好印象です。

とくに授業を直接見てくださる先生へのお礼は忘れないようにしましょう。

例文テンプレート（担当教員宛）

拝啓　秋冷の候、先生におかれましては益々ご健勝のことと存じます。

このたびは教育実習のご指導を賜ることとなり、心より感謝申し上げます。

実習にあたり、先生から多くを学ばせていただけることを大変楽しみにしております。

短い期間ではございますが、何卒よろしくお願いいたします。

Q5: お礼状は縦書きで書くべきですか？

回答
基本的に正式な手紙は縦書きが望ましいです。

ただし、パソコンで作成した場合は横書きでも問題ありません。

大切なのは「丁寧さ」であり、形式にとらわれすぎるより誠意が伝わる文面であることを優先しましょう。

例文テンプレート（横書きでも使える文面）

このたびは教育実習を受け入れていただき、誠にありがとうございます。

実習に際しましては、子どもたちと真摯に向き合い、学びを深めていきたいと考えております。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

Q6: お礼状を出すタイミングはいつが良いですか？

回答
内諾をいただいたら3日以内に送るのが理想です。

遅くとも1週間以内には必ず出しましょう。

返信が遅れると「誠意が感じられない」と思われる可能性があります。

もし遅れてしまった場合は、文面で「ご連絡が遅れましたことをお詫び申し上げます」と一言添えると良いです。

例文テンプレート（遅れた場合）

このたびは教育実習の受け入れを賜り、誠にありがとうございます。

ご連絡が遅れましたことをお詫び申し上げます。

実習に向けて誠心誠意努力してまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

Q7: 電話をかけるとき、誰を指名して話せばよいですか？

回答
基本は「教務主任」や「実習担当の先生」を指名して取り次いでもらいます。

担当者が不在の場合は「改めてかけ直します」と伝え、無理に伝言を頼まない方が無難です。

例文テンプレート（取り次ぎ依頼）

「お世話になっております。〇〇大学の〇〇と申します。

教育実習の件でご相談があり、教務主任の〇〇先生にお取り次ぎいただけますでしょうか。」

Q8: 電話をしたら先生が不在だった場合、どう対応すればいいですか？

回答
不在の場合は「ご都合の良い時間を改めて伺いたい」と伝えて、折り返しをお願いしないのが基本です。

学校の先生は多忙のため、折り返しをお願いすると負担をかけてしまいます。

例文テンプレート

「かしこまりました。

では改めてこちらからお電話させていただきます。

ご都合のよろしい時間帯をお伺いしてもよろしいでしょうか。」

Q9: お礼メールに署名は必要ですか？

回答
必ず署名を入れましょう。

大学名、学部、学科、氏名、電話番号、メールアドレスを記載すると、相手が連絡を取りやすくなります。

特に学生はフリーアドレスを使う場合が多いため、署名がないと不親切に感じられることがあります。

署名テンプレート

―――――――――――――――
〇〇大学　教育学部　〇〇学科
氏名（ふりがな）
電話：090-xxxx-xxxx
メール：xxxx@example.com
―――――――――――――――

Q10: 実習に行けなくなった場合、どのように連絡すればいいですか？

回答
やむを得ない事情で実習に参加できなくなった場合は、必ず電話で早めに伝えることが大切です。

その後、改めて手紙やメールで正式にお詫びを伝えましょう。

曖昧な理由を避け、簡潔に「体調不良」「家庭の事情」など正直に伝えます。

例文テンプレート（電話）

「お世話になっております。

〇〇大学の〇〇です。

誠に申し訳ございませんが、家庭の事情により今回の実習に参加できなくなりました。

このたびはご迷惑をおかけいたしますこと、心よりお詫び申し上げます。」

教育実習を辞退する際のお詫び状やメールの文例を多数掲載。

正しい書き方からNG例、マナーまで詳しく解説しています。

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教育実習を辞退するときのお詫び状・メール文例集｜正しい書き方・NG例・マナー解説

Q11: 実習中のお礼はどうすればいいですか？

回答
実習が終わったら、必ず「終了後のお礼状」を送るのが基本です。

加えて、実習期間中も「毎日の挨拶」と「感謝の言葉」を忘れないようにしましょう。

最終日に「直接の御礼」と「後日改めての手紙」の両方を行うと非常に丁寧です。

例文テンプレート（終了後のお礼状）

拝啓　〇〇の候、先生方におかれましては益々ご健勝のこととお喜び申し上げます。

このたびは、教育実習の機会をいただき、誠にありがとうございました。

短い期間ではございましたが、先生方から多くのことを学ばせていただき、

教育の現場に触れる貴重な経験となりました。

今後もこの学びを生かし、努力してまいります。

まずは書中をもちまして御礼申し上げます。