この記事では、
還暦から百寿までの節目の長寿祝いについて、
必要な基礎知識を一挙にご紹介します。

年齢の重ね方は人それぞれであり、それぞれの節目には特別な意味が込められています。

しかし、具体的な祝い方や伝統についての情報を見つけることはなかなか難しいものです。

この記事を読むことで、
長寿祝いの基礎知識を完全に理解し、
節目の祝い方を詳細に把握できるでしょう。

まず、長寿祝いを祝う際には、
年齢にふさわしいギフトやサプライズのアイデアが必要です。

このガイドでは、
それぞれの節目にふさわしい祝い方や、
贈り物のアイデアを幅広く提案します。

さらに、伝統的な祝い方や文化についても解説し、
大切な人を感動させる特別なイベントを創り上げる手助けをします。

この記事を読むことで、
【2023年】を踏まえた長寿祝いの基礎知識を網羅的に学び、
あなたや大切な人の節目の祝いを素晴らしいものにするための、
アイデアを得ることができます。

ぜひ最後までお楽しみください。

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目次

【2023年】長寿祝いの年齢早見表

寿のお祝いは還暦から始まり、
本来は数え年の誕生日に祝うものでしたが、
最近は満年齢で祝う人が多くなっています。

長寿を祝う節目の年齢にはそれぞれ名前が付けられていて由来があります。

感謝の気持ちといつまでも長生きしてほしいことを願って、
長寿のお祝いをしてあげたいものですね。

長寿祝いの年齢の一覧表

以下、長寿祝いの年齢の一覧表です。

名称 お祝いの年齢   数え年でお祝い満年齢でお祝い
還暦(かんれき)61歳(満60歳)1964年 昭和39年1963年 昭和38年
緑寿 (ろくじゅ)66歳(満65歳)1957年 昭和32年1956年 昭和31年
古希(こき)70歳(満69歳)1954年 昭和29年1953年 昭和28年
喜寿(きじゅ)77歳(満76歳)1947年 昭和22年1946年 昭和21年
傘寿(さんじゅ)80歳(満79歳)昭和19年 1943年1943年 昭和18年
米寿(べいじゅ)88歳(満87歳)1936年 昭和11年1935年 昭和10年
卒寿(そつじゅ)90歳(満89歳)1934年 昭和9年1933年 昭和8年
白寿(はくじゅ) 99歳(満98歳)1925年 大正14年1924年 大正13年
百寿(ひゃくじゅ)100歳(満99歳)1924年 大正13年1923年 大正12年

数え年と満年齢の違い

数え年とは?

「数え年」とは、生まれた日を1歳とし、
元旦(1月1日)を迎えるたびに年齢を重ねていく数え方のことです。

人は生まれる前から胎内で命を宿しており、
その期間(十月十日)も年齢に加えるべきだという考えに基づいています。

満年齢とは?

それに対し「満年齢」は、生まれた日から年齢を数え始め、
誕生日がくるごとに1歳ずつ年齢を加算していく数え方をいいます。

かつて、日本では広く「数え年」で年齢を計算していましたが、
明治時代以降に流入された西洋文化の影響を受けて「満年齢」が、
主流になったと考えられています。

長寿をお祝いする際は「数え年」で祝うのが本来の形式でしたが、
現在では「満年齢」で祝うことが多くなってきています。

ただし、例外として還暦だけは「数え年」61歳、「満年齢」60歳でお祝いします。

長寿祝いの種類

長寿を祝う節目の年齢には、それぞれ由来にちなんだ名前がつけられています。
こちらでは、長寿祝いの種類について詳しくご紹介していきます。

【2023年】長寿祝い:還暦(かんれき)

60歳の節目を祝う、還暦祝い。

“元の暦に戻る=生まれた干支に還る”という意味から「還暦」と呼ばれています。

昔は、赤子に戻りもう一度生まれ変わって出直すという意味合いから、
「赤いちゃんちゃんこ」を贈るという風習がありました。

しかし、今の60歳は、まだまだ現役として働いている方も多いため、
現代の還暦祝いでは、赤いちゃんちゃんこに代わり、赤にまつわるものを、
プレゼントする方が多いようです。

現代の還暦祝いは長寿を祝うのではなく、
「感謝の気持ちを伝える節目の日」としてお祝いされることが多いようです。

お祝いの年齢

61歳(満60歳)

還暦の由来

60年で十干十二支(じっかんじゅうにし)が一巡してもとの暦に還ることに由来。

還暦祝いの発祥は中国にあるといわれており、
一説では千年前に遡(さかのぼ)ることができるといわれています。

当時は現在よりも寿命がはるかに短かったため、
60歳は長命でめでたいと盛大にお祝いされてきました。

還暦のテーマカラー

長寿祝いの色は赤・朱。
おなじみの赤いちゃんちゃんこには、
魔除けや、もう一度“赤ちゃん”として生まれ、
新たなスタートを切るという意味があるそう。

還暦のお祝いの仕方

還暦祝いは、決まった日取りにお祝いすることはありません。

誕生日当日に限らず、お正月やお盆、敬老の日を選んでも問題ありません。
家族で相談し、みんなが集まりやすいように日程を組むのがよいでしょう。

【還暦のお祝い】心温まるメッセージ&マナー完全解説!実例もご紹介
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【2023年】長寿祝い:緑寿(ろくじゅ)

お祝いの年齢

66歳(満65歳)

緑寿の由来

一般的な定年退職の年齢が65歳になったことから、
2002年に新しく提唱された長寿祝いです。

もともとは「緑々寿(ろくろくじゅ)」という名称が略されて「緑寿」となりました。

緑寿のテーマカラー

長寿祝いの色は緑。

若々しい生命力を感じさせる「緑」の字には、
地球の自然環境のイメージが込められています。

【緑寿】66歳の由来と喜ばれるプレゼント!退職祝いにもおすすめ
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【2023年】長寿祝い:古希(こき)

お祝いの年齢

70歳(満69歳)

古希の由来

70歳を祝う「古希(こき)」の由来といわれているのが、
中国唐代の著名な詩人・杜甫が詠んだ『曲江詩(きょっこう)』にある、
酒債尋常行処有 人生七十古来稀」という一節。

「酒代のつけなら私が行くところ至るところにある。

しかし人生を70歳まで生きるのは非常に稀(まれ)なことだ」
という意味をもつこの一節は、当時70歳まで生きることが
いかに難しいことだったかを物語っています。

もともとは「古稀」と書かれ、
かつては70歳まで元気に過ごせることが稀だったことから、
古希のお祝いをするようになったといわれています。

一方、後期高齢者社会を迎えた現代では、
70歳まで生きることは「稀(まれ)」ではなくなりました。

また、「稀(まれ)」の字が常用漢字から外れていることもあり、
現在は「古希」と書くのが一般的です。

古希のテーマカラー

長寿祝いの色は紫。

古希祝いの色である紫は、古くから魔除けや、
心や体を癒す効果があると考えられてきました。

古希【古稀】のお祝いの仕方

古希を含め、還暦以降は数え年で祝うのがならわしです。

そのため、古希は満69歳(数え70歳)にお祝いします。
とはいえ、その翌年に満年齢でお祝いしても問題はありません。

一般的なお祝いの仕方としては、
家族や親族、友人らが集まって食事会を開いたり、
温泉などに旅行へ行ったりすることが多いようです。

また、祝う時期についてはお正月や誕生日、敬老の日などが一般的ですが、
基本的にはみんなが集まりやすいタイミングでおこなうのがよいでしょう。

【古希】70歳のお祝いに喜ばれるプレゼント!選び方やマナーも解説
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【2023年】長寿祝い:喜寿(きじゅ)

お祝いの年齢

77歳(満76歳)

喜寿の由来

「喜寿」とは、77歳を迎える方の長寿祝いのことです。

「還暦」「古希」は中国から伝来した思想ですが、
「喜寿」は室町時代末期に日本で生まれた習わしであるといわれています。

喜の草書を楷書にすると「㐂」と書き、
字を分解すると十七の上に七が付いたような文字となることに由来。

喜寿のテーマカラー

長寿祝いの色は紫。

喜寿のお祝いの仕方

他の長寿祝いと同様、お正月や誕生日、
敬老の日といった親しい方が集まりやすい日にお祝いをします。

食事会や旅行に行くのが定番のスタイルです。

また、地域によってはテーマカラーにちなんだ紫色のちゃんちゃんこや、
頭巾・扇子・座布団などを用意する風習があるといいます。

お住まいの土地の習わしがあれば、それに従ってお祝いの準備をしましょう。

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【2023年】長寿祝い:傘寿(さんじゅ)

お祝いの年齢

80歳(満79歳)

傘寿の由来

80歳を迎える方の長寿を祝う「傘寿」は「喜寿」同様、
日本発祥の長寿祝いの習わしです。

「傘」の略字「仐」が八と十を重ねた形になり、
八十と読めることから「傘寿」と呼ばれています。

「八十寿(やそじゅ)」ともいいます。

傘寿のテーマカラー

長寿祝いの色は金茶。

長寿祝いの色は、高貴な色として使われてきた、
「黄色(ゴールド)」または紫色が一般的。

ですが、古希、喜寿と紫色が続くことから、傘寿には黄色を選ぶ方が多いようです。

傘寿のお祝いの仕方

他の長寿祝いと同様、お正月や誕生日、
敬老の日といった親しい方が集まりやすい日にお祝いをします。

誕生日に一緒にお祝いをするのが基本のようですが、
春や秋のような過ごしやすい時期ならより集まりやすいでしょう。

とくに、敬老の日は時期としておすすめです。

【傘寿】80歳のお祝いに!由来や喜ばれるプレゼントを紹介
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【2023年】長寿祝い:米寿(べいじゅ)

お祝いの年齢

88歳(満87歳)

米寿の由来

米寿も、日本発祥の長寿祝いの習わしとされおり、
88歳の長寿をお祝いします。

88歳を祝う「米寿(べいじゅ)」は、
「米」という漢字を分解すると「八十八」になることが由来。

元来、日本では「八」という数字を「末広がり」と捉え、
縁起のよい数字と考えてきました。

その「八」がふたつ重なる米寿のお祝いはとくにおめでたいとされ、
還暦と同じように盛大にお祝いする地域もあるほどです。

米寿のテーマカラー

米寿祝いの色は、高貴な色として使われてきた「黄色」や「金茶色」。

特に黄色には、
秋に実る稲穂のイメージもあることから、選ばれることが多いそうです。

米寿のお祝いの仕方

他の長寿祝いと同様、お正月や誕生日、
敬老の日といった親しい方が集まりやすい日にお祝いをします。

誕生日や敬老の日が一般的なようですが、親族・親戚や友人の方々とよく話し合い、
みんなが無理なく集まることができる日がよいでしょう。

ただし、88歳ともなれば、ご本人の健康面もしっかり気にかけたいところ。

身体に負担をかけることのないよう、体調に考慮したお祝いを心がけましょう。

【米寿】88歳を祝福!由来と喜ばれるプレゼントを紹介
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【2023年】長寿祝い:卒寿(そつじゅ)

お祝いの年齢

90歳(満89歳)

卒寿の由来

卒寿は90歳のお祝いのこと。

卒の字の略字「卆」が九十と読めることに由来し、
別名「卒の祝い」ともいわれます。

令和3年度の平均寿命は、男性が81.47歳、女性が87.57歳とされています

90歳はまさに長寿です。

卒寿のテーマカラー

卒寿の色は「紫」や「白」。

古希や喜寿の色でもある紫は昔から高位な色とされ、
白は、純粋で無垢・神聖な色とされています。

卒寿のお祝いの仕方

他の長寿祝いと同様、誕生日や敬老の日といった、
節目の日もしくは身体に負担をかけにくく過ごしやすい日を選ぶようにしましょう。

自宅での食事会のように、リラックスした状態で楽しめる少人数の会を催すのがおすすめです。

【卒寿】90歳を祝福!基礎知識とおすすめギフト
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【2023年】長寿祝い:白寿(はくじゅ)

お祝いの年齢

99歳(満98歳)

白寿の由来

白寿は99歳のお祝いのこと。

日本発祥のお祝いで、
「百」の字から「一」を引くと「白」になることに由来し、
別名「白字の祝い」とも。

また、
「人も99歳を迎えると世俗の垢が落ち、
俗人の域を超越した仙人のような存在になるのではないか」という考えから、
白髪に白い髭という出立ちを彷彿とさせる仙人にあやかって「白寿」と呼ぶ、
という説もあるようです。

昔は99歳まで長生きすることが珍しかったため、
お祝いされることはほとんどありませんでした。

白寿のテーマカラー

その名の通り、白寿の色は「白」。

純粋で無垢、神聖な色とされています。

白寿のお祝いの仕方

長寿祝いの会を開催する場合、
家族や親しい人を招いていてお祝いするのが基本であるとお伝えしてきましたが、
99歳の方の場合、ご自宅で過ごされているか、充分な介護が必要な状態か、
老人ホームに入っているのか…というようにさまざまな状況が想定されます。

いずれの場合も、ご本人の体調を第一に考え、
身体に負担のかからないお祝いを準備しましょう。

過ごしやすい日中の時間帯、2時間程度を目安に、
穏やかに過ごせるようなお祝いの会を開けるとよいでしょう。

【白寿】99歳のお祝いに!喜ばれる贈り物をご紹介
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【2023年】長寿祝い:百寿(はゃくじゅ)・百寿(ももじゅ)

お祝いの年齢

100歳(満99歳)

百寿の由来

100歳を迎える方の長寿をお祝いするのが「紀寿」「百寿」です。

一世紀=100年ということから「「紀寿(きじゅ)」ともいわれます。

また100を漢字で書いて、
「百寿(ひゃくじゅ、ももじゅ)」とも呼びます。

長寿大国・日本には100歳以上の高齢者が多くおり、
お祝いするのも珍しくなくなってきました。

百寿のテーマカラー

長寿祝いの色は白。

紀寿・百寿のお祝いの仕方

100歳ともなれば、どれだけ健康であっても体力が衰えていたり、
体調がすぐれないことが増えてくることでしょう。

また、賑やかなお祝いが好きな方、自宅でゆっくりと過ごしたい方など、
希望する形は十人十色です。

お祝い会の日程の決め方や祝い方については、
まず、ご本人のご希望や体調を第一に考慮して決めることが大切です。

【百寿】100歳を祝福!お祝いの由来と贈り方のマナー
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【2023年】長寿祝い:100歳以上の長寿のお祝い

寿命を上中下の三段階に分けた三寿(さんじゅ)という考え方もあります。

60歳から下寿(かじゅ)、80歳から中寿(ちゅうじゅ)、
100歳から上寿(じょうじゅ)といわれ、100歳以上は毎年、上寿祝いをします。

祝いの「賀」を用いて「百一賀」「百二賀」ともいいます。

100歳以上のカラーは特に定められていません。

世界で最も長生きをした方は、122歳まで生きられ、
1997年に老衰で亡くなられたフランスのジャンヌ・カルマンという女性でした。

フランスのジャンヌ・カルマン(Jeanne Calment)は、
122歳164日で亡くなったことで知られています。

彼女は1875年2月21日に生まれ、1997年8月4日に亡くなりました。

ジャンヌ・カルマンは、
公式に認められた最長寿の人物としてギネス世界記録に登録されています。

彼女の長寿の秘訣は、
適切な食事、積極的な生活、そしてストレスを避けることだと言われています。

【2023年】長寿祝い:茶寿(ちゃじゅ)

お祝いの年齢

108歳

茶寿の由来

茶の字を分解すると八十八、十、十となり、すべて合わせると108になることに由来。

【2023年】長寿祝い:皇寿(こうじゅ)

お祝いの年齢

111歳

皇寿の由来

皇の字を分解すると白(99歳)、一、十、一となり、
すべて合わせると111になることに由来。

【2023年】長寿祝い:大還暦(だいかんれき)

お祝いの年齢

120歳

大還暦の由来

2回目の還暦を迎えることから。

【2023年】長寿祝い:天寿(てんじゅ)

お祝いの年齢

250歳

天寿の由来

天から授けられた人の寿命を全うするという意味から
「天寿を全うする」としてこの言葉が使われます。

まとめ

この記事では、
還暦から百寿までの長寿祝いに関する基礎知識をお届けしました。

祝いの由来や習慣、具体的な祝い方など情報を網羅しています。

この記事を読むことで、長寿祝いの重要性や意味を理解し、
特別な日をどのように祝えば良いのかを知ることができます。

大切な人の長寿祝いの参考にしてください。