退院を知らせるLINE・メールは、「退院したこと」「気にかけてもらったことへの感謝」「今後の過ごし方や連絡の希望」を、必要な範囲で短く伝えるとまとまります。
退院後も通院や療養が続く場合は、「退院しましたが、しばらく自宅で療養します」と添えれば、退院の報告と今の状況を一緒に伝えられます。相手を安心させようとして、無理に「もうすっかり元気です」と書く必要はありません。
この記事では、退院した本人から友人・親戚へ送る例文を中心に、訪問や電話を控えてほしい場合、返信が難しい場合、家族が代わりに報告する場合の文面を紹介します。
退院報告を書くときのポイント
- 最初に「〇月〇日に退院しました」と用件を伝える。
- 病状や治療内容は、話したい範囲にとどめる。
- 療養が続く場合は、そのことを短く添える。
- 返信・電話・訪問についての希望は、具体的に書く。
すぐ使える|退院を知らせるLINE・メール例文
まずは、短い報告、丁寧な報告、療養が続く場合の3つの例文です。日付や今後の予定は、実際の状況に合わせて変更してください。
友人へ送る短いLINE
〇月〇日に退院したので、お知らせします。入院中は気にかけてくれてありがとう。このLINEへの返事は気にしないでね。
退院したことだけを、まず知らせたい場合の文面です。現在の体調を詳しく説明しなくても、報告と感謝は伝えられます。
親戚・目上の方へ丁寧に知らせる
〇月〇日に退院いたしましたので、ご報告申し上げます。入院中は温かいお心遣いをいただき、ありがとうございました。まずは退院のご報告まで。このご連絡へのお返事は、お気遣いなくお願いいたします。
「温かいお心遣い」は、連絡や気遣いをいただいた場合に使います。実際に受けていないお見舞いや援助について、感謝の内容を付け加える必要はありません。
退院後も通院・療養が続く場合
〇月〇日に退院しました。今後も通院しながら、しばらく自宅で療養する予定です。気にかけてくれてありがとう。連絡への返信が難しいこともあるので、この報告への返事は気にしないでね。
通院と自宅療養が実際の予定である場合の例文です。決まっていない予定は書かず、「今後の予定はまだ決まっていません」と伝えてもかまいません。
退院の報告には何を書く?基本のまとめ方
退院報告は、すべての経過を説明する文章ではありません。相手に知らせたいことを選び、次の順番でまとめると伝わりやすくなります。
- 退院したことと、必要なら退院日
- 連絡やお見舞いへの感謝
- 今後の過ごし方
- 返信・電話・訪問についての希望
退院した事実を、最初に伝える
冒頭は「本日退院しました」「〇月〇日に退院しました」で十分です。入院中の経緯を長く書くより、連絡の目的が先にわかる文章にしましょう。
まだ退院前の場合は、「退院しました」ではなく「〇月〇日に退院予定です」と、予定であることを明確にします。
退院と全快を、同じ意味で書かない
退院後も、治療や療養が続く場合があります。今の状況に合わない「完治しました」「もう何でもできます」といった言葉は、使わなくてかまいません。
「退院しました。しばらくは療養を続けます」と、退院したことと今後の生活を分けて伝えると、会う約束や訪問についての行き違いを減らせます。
病名や治療内容は、必要な範囲にとどめる
友人・親戚への近況報告で、病名、検査結果、治療の詳しい内容をすべて書く必要はありません。「引き続き治療を受けます」「しばらく療養します」など、自分が伝えたい範囲にまとめられます。
入院前や入院中のお知らせを探している方は、入院を知らせるLINE・メール例文|友人・親戚への報告と連絡を控えてほしい場合をご覧ください。
相手別|友人・親戚へ退院を知らせる例文
親しい友人へ、普段の言葉で伝える
今日、退院したよ。入院中にメッセージをくれてありがとう。これからは自宅でゆっくり過ごす予定です。まずは報告まで。返信は気にしないでね。
普段の話し方に合わせて、語尾を変えてかまいません。明るい絵文字を使ったり、元気な様子を演出したりする必要もありません。
久しぶりの友人へ、入院していたことも伝える
久しぶり。実はしばらく入院していて、〇月〇日に退院しました。入院中は連絡する余裕がなく、退院後のお知らせになりました。今は自宅で療養しています。今回は近況の報告だけなので、返事は気にしないでね。
入院していたことを知らせていなかった相手にも、すべての経緯を説明する必要はありません。「連絡が遅れてごめんなさい」と何度も謝るより、今伝えたいことを簡潔にまとめましょう。
親戚へ、退院後の予定を添える
〇月〇日に退院しましたので、お知らせします。入院中は気にかけていただき、ありがとうございました。今後は通院を続けながら、自宅で療養する予定です。まずは退院のご報告まで。お返事はお気遣いなくお願いいたします。
退院後に自宅以外で過ごす場合は、「しばらく家族のもとで療養します」など、必要な範囲で変更してください。詳しい住所まで知らせる必要はありません。
目上の方へ送るメール
件名:退院のご報告(△△)
〇〇様
入院中は温かいお心遣いをいただき、誠にありがとうございました。
〇月〇日に退院いたしましたので、ご報告申し上げます。
今後もしばらくは療養を続ける予定です。
まずはメールにて、退院のご報告とお礼を申し上げます。
このメールへのご返信には及びません。
△△ △△
退院報告に感謝を一言添えることと、お見舞いへのお礼状を整えることは、分けて考えられます。手紙やはがきでお礼を伝えたい場合は、お見舞いのお礼状の書き方と例文|入院中・退院後の手紙・はがきを参考にしてください。
退院後も療養が続く場合の伝え方
退院したと知らせると、「もう会えるかな」「普段の生活に戻ったかな」と受け取られることがあります。まだ予定を入れられない場合は、そのことも短く添えましょう。
治療が続くことを、詳しく説明せずに伝える
〇月〇日に退院しました。入院中は気にかけてくれてありがとう。退院後も治療は続くため、当面は予定を入れずに過ごします。この報告への返事は気にしないでね。
治療の内容や終了時期を伝えたくなければ、省略してかまいません。「いつまで治療するか」を、報告のために約束する必要もありません。
今後の予定が、まだ決まっていない場合
退院しましたので、お知らせします。今後の生活や外出の予定は、まだ決めていません。今は先の約束をせずに過ごしたいと思っています。気にかけてくださり、ありがとうございます。
相手に安心してもらうために、わからない予定を決める必要はありません。「未定です」と伝えておくことで、日程の相談を繰り返す負担も減らせます。
病状の詳しい説明を控えたい場合
〇月〇日に退院しました。気にかけていただき、ありがとうございます。病状や治療の詳しいお話は、今は控えさせてください。まずは退院したことだけ、ご報告いたします。
説明を控える理由を長く書いたり、申し訳ない気持ちを繰り返したりしなくても、希望は伝えられます。
訪問・電話・返信についての希望を添える例文
「返信ができないことがあります」と「連絡を控えてほしい」は、別の希望です。受け取りたい連絡と、控えてほしいことを分けて書くと伝わりやすくなります。
自宅への訪問を控えてほしい場合
〇月〇日に退院しました。入院中は気にかけてくださり、ありがとうございました。しばらくは自宅で静かに療養したいため、訪問は控えていただけますと幸いです。まずは退院のご報告まで。
「自宅で療養します」だけでは、訪問してよいのかがわからない場合があります。来てほしくない場合は、訪問を控えてほしいことまで明記しましょう。
訪問を断る別の言い方は、お見舞い・面会を断る例文|入院中・退院後に本人や家族から伝える方法でも紹介しています。
電話を控え、必要な連絡はLINEでもらいたい場合
退院したので、お知らせします。今は電話での会話が難しいため、電話は控えてもらえると助かります。必要な連絡がある場合はLINEでお願いします。ただ、すぐに確認したり返信したりできないことがあります。
この例文は、LINEなら受け取れる場合に使います。LINEのやり取りも控えたいなら、次の例文のように伝えましょう。
電話やLINEなどの連絡を、しばらく控えてほしい場合
〇月〇日に退院しました。気にかけてくれてありがとう。今は連絡に対応することも負担になっているので、しばらく電話やLINEは控えてもらえると助かります。今回は退院のお知らせだけなので、返信は不要です。
次に連絡する日がわからなければ、約束しなくてかまいません。「来週には連絡するね」など、守れるかどうかわからない予定を添える必要はありません。
メッセージは受け取れるが、返信が難しい場合
〇月〇日に退院しました。入院中のメッセージ、ありがとう。今は返信ができないことがあります。いただいた連絡にお返事できなくても、気にしないでもらえると助かります。この報告への返事も不要です。
実際にはメッセージを確認できない場合、「全部読んでいます」と書かないようにしましょう。自分が対応できる範囲を、そのまま伝えて大丈夫です。
退院報告への返信に、短く返す例文
退院を知らせた後、「おめでとう」「会いに行ってもいい?」と連絡が来ることもあります。返信する場合も、相手の気持ちへの感謝と、自分の希望を短く伝えましょう。
「退院おめでとう」と言われた場合
ありがとう。これからもしばらく療養は続くけれど、退院できたことをお知らせできてよかったです。気にかけてくれてうれしいよ。
お祝いの言葉を受け止めながら、療養が続くことも伝えられる文面です。自分の気持ちに合う部分だけを使ってください。
「会いに行ってもいい?」と聞かれた場合
気にかけてくれてありがとう。今は自宅で静かに過ごしたいので、訪問は控えてもらえると助かります。気持ちはとてもうれしいです。
訪問を断るために、「医師から禁止されています」など、確認していない理由を作る必要はありません。自分の希望として伝えられます。
家族が本人に代わって退院を知らせる例文
本人が連絡することを負担に感じる場合は、家族から知らせる方法もあります。本人の意向を確認できるときは、誰に、何を伝えるかを相談しましょう。
家族から退院の事実を報告する
〇〇の家族の△△です。〇〇が〇月〇日に退院しましたので、本人に代わってご連絡いたします。入院中はお気遣いいただき、ありがとうございました。今後は自宅で療養する予定です。まずは退院のご報告まで。このご連絡へのお返事はお気遣いなくお願いいたします。
本人が元気かどうか、連絡に対応できるかどうかを、確認せずに書かないようにします。家族が伝えられる事実だけで、報告はできます。
本人の希望で、訪問を控えてもらう場合
〇〇の家族の△△です。〇〇が退院しましたので、お知らせいたします。本人は当面、自宅で静かに療養したいと希望しております。そのため、訪問は控えていただけますと幸いです。温かいお心遣いに感謝申し上げます。
「本人が希望しています」は、実際に本人の希望を確認している場合に使います。家族の考えである場合は、本人の希望と決めつけて表現しないようにしましょう。
問い合わせの窓口を家族にする場合も、その家族が了承しているか確認します。本人の電話番号、住所、写真などを、本人の了解なく添える必要はありません。
退院報告はいつ、誰に送る?連絡の負担を減らす方法
退院当日に送れなければ、落ち着いてからでよい
友人・親戚への私的な近況報告は、退院当日に全員へ送ることにこだわらなくてかまいません。移動や身の回りのことで余裕がなければ、落ち着いてから短く知らせましょう。
ご報告が遅くなりましたが、〇月〇日に退院しました。退院後は休息を優先しており、今のご連絡になりました。入院中は気にかけていただき、ありがとうございました。
職場の手続きや、迎え・送迎などの調整に関わる連絡は、私的な報告とは別に、必要な相手へ必要な時期に行います。
知らせたい相手と、連絡が必要な相手を選ぶ
入院を知っているすべての人へ、同じ文面を一斉に送る必要はありません。気にかけてくれた人、手助けをしてくれた人、予定の調整が必要な人など、自分が知らせたい相手から考えましょう。
近況だけを伝えたい相手には短い報告を送り、手助けや予定について相談する相手には、必要な用件を個別に伝える方法もあります。
一斉連絡では、共有する情報を絞る
グループLINEなどでは、そのグループの全員が読むことを前提に、書く内容を選びます。個別に伝えたい病状や予定は、全体向けの報告と分けましょう。
ほかの人に広めてほしくない場合は、次の一文を添えられます。
この報告は、今回ご連絡した方だけにお伝えしています。ほかの方への転送や共有は控えていただけますと幸いです。
ただし、共有を控えてほしいと書けば必ず広まらないとは限りません。知られたくない情報は、最初から記載しない方法も考えましょう。
退院報告で無理に書かなくてよい言葉
| 状況に合わなければ省く言葉 | 言い換えの例 |
|---|---|
| もうすっかり元気です。 | 退院しました。しばらくは療養を続けます。 |
| すぐに会いに行きます。 | 今は会う予定を決めずに過ごしています。 |
| いつでも遊びに来てください。 | 訪問については、事前に相談していただけると助かります。 |
| 絶対にもう大丈夫です。 | 退院したことを、まずお知らせします。 |
| 来週には必ず連絡します。 | 次に連絡できる時期は、まだわかりません。 |
これらの言葉自体が、すべて不適切というわけではありません。実際の気持ちや状況に合う場合は使えます。安心させるためだけに、体調や予定を大きく見せないことが大切です。
退院を知らせるLINE・メールでよくある質問
退院報告は、LINEでも失礼ではありませんか?
普段からLINEで連絡している友人・親戚なら、LINEで知らせる方法が使いやすいでしょう。目上の方など、普段メールや手紙でやり取りする相手には、その関係に合う方法を選びます。
退院しても体調が戻っていない場合、報告しないほうがよいですか?
知らせたい相手には、退院した事実と、療養が続くことを分けて伝えられます。「〇月〇日に退院しました。しばらくは自宅で療養します」と短く書けば十分です。連絡する負担が大きい場合は、家族からの代理連絡も考えられます。
お見舞いへのお礼も、一緒に書いたほうがよいですか?
連絡やお見舞いをいただいていた場合は、「入院中は気にかけてくれてありがとう」と一言添えられます。退院報告だけで、お礼状やお返しの準備まで一度に済ませようとする必要はありません。
お見舞い返しについて調べたい方は、快気祝い・お見舞い返しの例文とマナー|金額・のし・贈る時期をご覧ください。
「返信不要」と書いてもよいですか?
報告だけの連絡なら、「このLINEへの返事は気にしないでね」「ご返信には及びません」と添えられます。ただし、送迎や日程調整など、相手の返答が必要な相談には使わず、何について返信してほしいかを明確にしましょう。
退院報告と、職場復帰の連絡は同じですか?
退院したことと、勤務を再開することは別の用件です。退院したからといって、復帰日が決まっているとは限りません。職場への連絡では、退院の事実、復帰予定が決まっているか、必要な手続きや相談を分けて伝えましょう。
復帰した人を迎える側の言葉は、退院して職場復帰した人にかける言葉|同僚・上司への挨拶と避けたい質問で紹介しています。
退院を知らせた後、必ず近況を送り続ける必要はありますか?
友人・親戚への私的な報告では、定期的に近況を送ることまで約束しなくてかまいません。連絡したいときに、自分が伝えたい範囲で知らせましょう。今はやり取りを控えたい場合は、その希望を一度伝えておく方法もあります。
まとめ|退院したことと、今の希望を短く伝えよう
退院を知らせるLINE・メールは、退院した事実を先に書き、必要に応じて感謝と今後の過ごし方を添えましょう。
療養が続く場合は、無理に元気な文章にせず、「しばらく療養します」と伝えられます。訪問や連絡を控えてほしい場合も、相手に察してもらおうとせず、具体的に書くことが大切です。
迷ったときの基本例文
「〇月〇日に退院しました。入院中は気にかけてくれてありがとう。しばらくは自宅で療養します。この報告への返事は気にしないでね。」
知らせる相手も、書く内容も、自分の状況に合わせて選んでかまいません。短い報告でも、退院したことと感謝の気持ちは伝えられます。
参考情報
退院後も治療が継続する場合があることについて:国立病院機構 東京病院「退院調整・在宅療養支援」