お見舞い金を申し出てもらったものの、「受け取りは遠慮したい」「ありがたい気持ちはあるけれど、断り方が分からない」と迷うことがあります。

お見舞い金を辞退するときは、まず気遣いへの感謝を伝え、その後に「お見舞い金は辞退させてください」と受け取りを控える意思をはっきり伝えましょう。理由を詳しく説明したり、何度も謝ったりする必要はありません。

「お気遣いなく」だけでは、遠慮しているだけと受け取られる場合があります。金銭だけを辞退するのか、品物や面会も控えてほしいのかを分けて伝えると、行き違いを減らせます。

この記事では、友人・親戚・職場へのLINEやメール、家族からの連絡、その場で断る言葉、すでに届いた場合の対応を例文付きで紹介します。

スポンサーリンク



すぐ使える|お見舞い金を辞退する基本例文

友人への短いLINE

「気にかけてくれてありがとう。今回はお見舞い金の受け取りは遠慮させてね。気持ちはとてもうれしいです。どうか用意しないでね。」

親戚・目上の方への丁寧な連絡

「温かいお心遣いをいただき、ありがとうございます。大変ありがたいお申し出ですが、今回はお見舞い金を辞退させていただきたく存じます。お気持ちだけ、ありがたく頂戴いたします。」

職場のお見舞いの取りまとめ役へ

「皆さまにお気遣いいただき、ありがとうございます。今回は、有志の皆さまからのお見舞い金は辞退させていただきたいと考えております。取りまとめ前でしたら、集金はなさらないようお伝えいただけますと幸いです。」

まだ用意されていない段階なら、「用意しないでほしい」「集金を控えてほしい」と具体的に添えると、相手も次の行動を判断しやすくなります。

感謝を添えて断るための3つのポイント

最初に、気遣いへの感謝を伝える

「気にかけてくれてありがとう」「温かいお心遣いに感謝しております」など、申し出てくれた気持ちへのお礼から始めます。

受け取りを断ることと、相手の気遣いをありがたく思うことは、両方伝えられます。感謝を添えた後で、辞退する意思を明確にしましょう。

「お気遣いなく」だけで終わらせない

「そんなに気を遣わないでください」「大丈夫です」だけでは、受け取るかどうかが相手に伝わりにくい場合があります。

「お見舞い金は辞退します」「現金でのお見舞いは受け取らないことにしています」など、何を辞退するのかを具体的に伝えましょう。

「受け取らないことにしています」は、実際にその方針である場合に使います。断るために、家族の決まりや職場の規則を作り上げる必要はありません。

理由は、必要な場合だけ短く添える

病状や家計の事情、家族間の話し合いを詳しく説明する必要はありません。「今回は受け取りを控えたいと考えています」だけでも意思を伝えられます。

理由を伝えたい場合も、「療養中は金銭のやり取りを控えたいと思っています」など、実際の気持ちを短く添える程度にしましょう。

友人・親戚にお見舞い金を辞退する例文

親しい友人に、自然な言葉で断る

「お見舞いを考えてくれてありがとう。今回はお金でのお見舞いは受け取らないことにしたので、用意しなくて大丈夫だよ。気にかけてくれたことがうれしいです。」

「受け取らないことにした」という部分は、実際にその意思がある場合に使ってください。普段の話し方に合わせて、語尾を調整できます。

親戚へ、感謝と辞退を丁寧に伝える

「このたびは気にかけてくださり、ありがとうございます。お見舞い金のお申し出は大変ありがたく存じますが、今回は辞退させていただきたく存じます。どうぞご用意なさらないでください。温かいお気持ちに、心より感謝しております。」

郵送を申し出られたとき、発送前に断る

「送ってくださるお気持ち、ありがとうございます。ただ、今回はお見舞い金を辞退したいと考えておりますので、発送はなさらないようお願いいたします。お気持ちはありがたく受け止めております。」

郵送の準備が始まっていそうな場合は、「発送しないでほしい」という用件を先に伝えましょう。病状などの近況は、無理に一緒に報告しなくてもかまいません。

職場・上司からのお見舞い金を辞退する例文

職場では、個人が私的に贈るお見舞い、同僚などの有志が集めるお見舞い金、会社の制度に基づく見舞金を分けて考えます。

会社の制度による見舞金については、個人的な贈り物と同じ扱いで判断せず、担当部署に取り扱いを確認してください。以下は、主に個人や有志からの申し出を断る例文です。

同僚個人からのお見舞いを断る

「お気遣いいただき、ありがとうございます。今回はお見舞い金の受け取りを控えたいと考えております。お気持ちだけ、ありがたく頂戴いたします。気にかけてくださり、本当にありがとうございます。」

上司からの個人的なお見舞いを断る

「温かいお心遣いをいただき、誠にありがとうございます。大変ありがたいお申し出ではございますが、個人的なお見舞い金は辞退させていただきたく存じます。お気持ちに、心より感謝申し上げます。」

部署の有志へメールで伝える

件名:お見舞いのお心遣いへの御礼とお願い

〇〇様

このたびは、皆さまに温かくお気遣いいただき、ありがとうございます。

今回は、有志の皆さまからのお見舞い金は辞退させていただきたく存じます。ご準備はなさらないよう、皆さまにもお伝えいただけますと幸いです。

気にかけてくださるお気持ちに、心より感謝しております。どうぞよろしくお願いいたします。

〇〇〇〇

すでに集金が進んでいると分かった場合

「皆さまのお心遣いに感謝しております。お手数をおかけして恐縮ですが、今回はお見舞い金を辞退したく、ご連絡しました。すでにお集めいただいている場合は、今後の取り扱いについてご相談させてください。」

取りまとめ役に相談し、参加者への連絡や返金などをどう進めるか確認します。事情を把握せず、全員に一斉連絡するより、まず担当者とのやり取りをまとめると行き違いを減らせます。

お見舞いの連絡に対する一般的なお礼は、職場のお見舞いメール例文集|上司・同僚・取引先への書き方とお礼・返信も参考にしてください。

本人に代わって家族がお見舞い金を辞退する例文

家族が連絡する場合は、可能な範囲で本人の希望を確認し、その意向を伝えましょう。本人が受け取りを希望しているのに、家族だけで辞退を決めないようにします。

本人の意向を家族から伝える

「〇〇を気にかけてくださり、ありがとうございます。本人の意向により、今回はお見舞い金を辞退させていただいております。どうぞご用意なさらないでください。温かいお心遣いに、本人ともども感謝しております。」

本人の希望をまだ確認できない場合

「温かいお申し出をありがとうございます。現在は本人に受け取りの希望を確認できておりませんので、お見舞い金のご準備や発送はいったんお待ちいただけますでしょうか。確認できましたら、こちらからご連絡いたします。」

これは辞退を確定する文面ではなく、準備を待ってもらう連絡です。本人の意思が分からない場合に、「本人の希望で辞退します」と書かないようにしましょう。

お金だけ辞退する?品物・面会も断る?範囲を分けて伝える

お見舞い金を辞退することと、訪問や品物を断ることは別です。自分の希望に合う範囲を伝えてください。

希望 伝える内容
お見舞い金だけ辞退する 現金でのお見舞いを受け取らないことを伝える
金銭・品物を辞退する 品物への変更も控えてほしいと伝える
金銭・品物・面会を控えてほしい 贈り物の辞退と、訪問を控えてほしい希望をそれぞれ伝える

お見舞い金も品物も辞退したい場合

「お気遣いいただき、ありがとうございます。今回は、お見舞い金とお品物のどちらも辞退させていただきたく存じます。別のお品をご用意いただく必要もございません。お気持ちだけ、ありがたく頂戴いたします。」

訪問も控えてほしい場合

「気にかけてくださり、ありがとうございます。今は静かに療養したいため、面会は控えていただけますと幸いです。また、お見舞い金やお品物も辞退させていただいております。どうぞお気持ちだけ頂戴できればと思います。」

本人や家族から訪問を断るほかの例文は、お見舞い・面会を断る例文|入院中・退院後に本人や家族から伝える方法で紹介しています。

その場で渡されたとき・繰り返し勧められたときの断り方

封筒を差し出されたとき

「わざわざご用意くださり、ありがとうございます。ただ、今回はお見舞い金を辞退したいと思っています。申し訳ありませんが、お持ち帰りいただけますでしょうか。」

「お気持ちはうれしい」と伝えたうえで、受け取らないことを明確にします。受け取るつもりがない場合は、「後で」「また今度」と先延ばしにしないほうが伝わりやすくなります。

「お返しはいらないから」と勧められたとき

「そこまでお気遣いくださり、ありがとうございます。それでも、今回は受け取りを控えたいという気持ちは変わりません。どうかご理解いただけますと幸いです。」

お返しの有無と、現金を受け取りたいかどうかは別のことです。理由を次々と追加して説得しようとせず、感謝と同じ意思を落ち着いて伝えましょう。

すでに届いた・受け取ったお見舞い金はどうする?

受け取り前の辞退と、受け取り後の対応は分けて考えましょう。すでに届いた場合は、無断で送り返す前に、感謝と自分の希望を相手に伝えます。

受け取ることにした場合と、返したい場合では、その後の連絡も異なります。無理に一つの対応に決める必要はありません。

返したい気持ちを相談する例文

「お見舞いが届きました。温かいお心遣いに感謝しております。ただ、今回はお見舞い金の受け取りを控えたいと考えております。お気持ちはありがたく頂戴し、お金はお返ししたく存じますので、方法についてご相談させていただけますでしょうか。」

返す場合は、方法や送付先などを相談してから対応します。現金の返送方法は郵便局などで確認し、相手の希望を確かめずに発送しないようにしましょう。

今回は受け取り、今後の辞退を伝える例文

「このたびはお見舞いをいただき、ありがとうございました。今回はありがたく頂戴いたします。今後のお見舞い金は辞退させていただきたいと考えておりますので、追加のお心遣いはなさらないでください。気にかけてくださり、心より感謝しております。」

この例文は、自分が納得して受け取ると決めた場合に使います。「もう届いたから」という理由だけで、受け取りを強制される必要はありません。

受け取ったお見舞いへのお礼や返礼を考えたい場合は、快気祝い・お見舞い返しの例文集|金額・のし・贈る時期まで完全ガイドも参考にしてください。

辞退するときに避けたい表現と言い換え

避けたい表現 伝わりにくい点 言い換えの例
お気遣いなく これだけでは受け取りの意思が曖昧 お見舞い金は辞退させていただきます
お金には困っていません 相手の申し出を否定する響きになることがある お気持ちはありがたいのですが、今回は受け取りを控えたいと思っています
お返しが面倒なので 相手を責めるように伝わることがある 療養中は金銭のやり取りを控えたいと思っています
皆さん断っているので 事実でなければ説明に行き違いが生じる 今回は辞退したいという私の希望です
お金より〇〇をください 別の贈り物を要求する形になる 別のお品をご用意いただく必要もありません

言い換えも、実際の希望に合うものを選んでください。受け取らない理由を立派に整えるために、事情を作り上げる必要はありません。

お見舞い金の辞退についてよくある質問

お見舞い金を断る理由は、必ず説明しますか?

私的なお見舞いの申し出に対して、病状や家計などを詳しく説明する必要はありません。感謝と、「今回は辞退したい」という意思を伝えましょう。

LINEで辞退してもよいですか?

普段からLINEで連絡している相手なら、短い文章で伝えられます。用意や発送を始める前に知らせることを優先し、相手との関係に合う丁寧さに調整してください。

「返信不要」と添えてもよいですか?

辞退の希望を知らせるだけで、その後の確認が不要なら添えられます。ただし、すでに集金・発送されている場合や、返す方法を相談する場合は、やり取りが必要なので添えないほうが分かりやすくなります。

以前お見舞い金をいただいた相手でも、今回は断れますか?

前回受け取ったからといって、今回も同じ対応をする必要はありません。今の希望を伝えましょう。尋ねられたら、「今回は受け取りを控えたいと考えています」と説明できます。

一部の人からだけ受け取りたい場合は?

家族との費用援助の相談と、友人・同僚からの私的なお見舞いでは事情が異なる場合があります。必要な相手に個別に希望を伝え、「誰からも受け取っていない」など事実と異なる説明は避けましょう。

まとめ|感謝と辞退の意思を、短くはっきり伝えよう

お見舞い金を辞退するときは、気遣いへのお礼を伝えたうえで、「お見舞い金は辞退させてください」と意思を明確にしましょう。理由を詳しく説明したり、何度も謝ったりする必要はありません。

品物や訪問も控えてほしい場合は、その希望も分けて伝えます。職場では個人・有志のお見舞いと会社の制度を区別し、すでに集金や受け取りが済んでいる場合は、取り扱いを相談してください。

「気にかけてくださり、ありがとうございます。今回はお見舞い金を辞退させていただきます。」
感謝と希望を一緒に伝えることで、相手の気持ちを大切にしながら、受け取りを断る意思を示せます。