研究授業が終わったあと、

「振り返りには何を書けばいいの?」
「反省ばかり書いてしまうけど大丈夫?」
「提出用と反省会で話す内容は違うの?」

と悩んでいませんか。

研究授業の振り返りは、単なる感想文ではありません。

授業で何ができたのか、どこに課題があったのか、次回どのように改善するのかを整理する大切な記録です。

特に教育実習生や若手教員の場合、振り返りの内容は実習評価や今後の授業改善にも大きく関わります。

とはいえ、いざ書こうとすると何から書けばよいのか分からず手が止まってしまう方も少なくありません。

結論から言うと、研究授業の振り返りは、

①本時のねらい
②成果
③課題
④原因
⑤改善策

の順に整理すると書きやすくなります。

本記事では、研究授業の振り返りの基本的な書き方から、そのまま参考にできる例文、提出用と口頭自評の違いまで詳しく解説します。

教育実習中の方は、研究授業後に提出物やお礼状の準備も必要になります。
実習後の流れを整理したい方は、こちらの記事も参考にしてください。

教育実習後にやるべきこと完全ガイド

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目次

研究授業の振り返りで最初に書くべきこと

最初に書くのは、本時のねらいと達成状況です。

たとえば「生徒が資料を読み取り、自分の考えを説明できるようになる」というねらいであれば、授業中の様子や発表内容をもとに、どの程度達成できたかを整理します。

【書き出し例】

本時のねらいは、生徒が資料をもとに自分の考えを整理し、言葉で説明できるようになることでした。授業後半の発表では、多くの生徒が根拠を示しながら考えを伝えていたため、ねらいはおおむね達成できたと考えます。

いきなり反省から書き始めると、文章全体が暗くなりやすくなります。まずは授業の目的と結果を確認しましょう。

振り返りは「反省」だけで終わらせない

研究授業の振り返りで避けたいのは、「うまくいかなかった」「時間が足りなかった」だけで終わる書き方です。

大切なのは、課題の原因と改善策まで書くことです。

【NG例】

時間が足りず、まとめができませんでした。

【改善例】

導入部分の説明に想定より時間をかけたため、まとめの時間を十分に確保できませんでした。次回は説明内容を精選し、生徒が考える時間と振り返る時間を確保できるよう改善します。

このように、原因と次の行動まで書くと、前向きな振り返りになります。

教育実習全体の振り返りをまとめる場合は、研究授業での学びを実習レポートにも活かせます。書き方に迷う方は、こちらの記事も確認しておくと安心です。

教育実習レポートの書き方と例文集|構成・感想・学んだことのまとめ方

評価されやすい振り返りの基本テンプレート

迷ったときは、次のテンプレートに沿って書くとまとまりやすくなります。

【テンプレート】

本時のねらいは、〇〇でした。

授業では、〇〇という成果が見られました。

一方で、〇〇という課題も残りました。

原因としては、〇〇が考えられます。

次回は〇〇を改善し、より分かりやすい授業を目指します。

この型は、提出用の振り返り、自評、反省会、実習記録のいずれにも活用できます。

研究授業の振り返りでそのまま使える例文集

教育実習生向けの振り返り例文

本時では、生徒が資料をもとに自分の考えを整理し、発表することを目標としました。

グループ活動では、積極的に意見を交換する様子が見られ、多くの生徒が自分の考えを言葉にすることができました。

一方で、発問がやや抽象的だったため、一部の生徒が活動内容を理解しにくい場面もありました。

次回は発問をより具体的にし、活動の目的を明確に伝えられるよう改善します。

研究授業がうまくいった場合の例文

本時のねらいは、生徒が〇〇について主体的に考え、友達と意見を交流しながら理解を深めることでした。

授業では、発問後に活発な意見交換が行われ、生徒同士が互いの考えを聞き合う姿が見られました。

教材提示の工夫が、生徒の興味・関心を高めることにつながったと考えます。

今後も、生徒が自ら考えたくなる課題設定を意識し、主体的な学びにつながる授業づくりを進めていきます。

研究授業がうまくいかなかった場合の例文

本時では、生徒が〇〇を理解し、演習を通して定着させることを目標としました。

しかし、説明に時間をかけすぎたため、十分な演習時間を確保できませんでした。

その結果、生徒の理解度に差が見られたことが課題です。

次回は説明内容を精選し、重要なポイントを簡潔に伝えたうえで、生徒が考えたり練習したりする時間を増やします。

指導教員から助言を受けた場合の例文

授業後に、発問がやや抽象的であるとのご助言をいただきました。

実際に授業を振り返ると、質問の意図が十分に伝わらず、生徒が考える方向性に迷う場面がありました。

今後は、生徒の実態に合わせて発問を具体化し、考える視点を明確に示せるよう改善します。

反省会・自評で話すときの短い例文

本時のねらいはおおむね達成できたと考えています。

一方で、発問が曖昧だった場面があり、一部の生徒に活動の意図が伝わりにくかったことが課題です。

次回は発問を整理し、全員が見通しをもって取り組める授業づくりを意識します。

研究授業後には、指導してくださった先生方へのお礼を伝える場面もあります。お礼状やお礼メールの書き方に不安がある方は、以下の記事もあわせて確認しておきましょう。

教育実習のお礼状の書き方|封筒・便箋のマナーとそのまま使える例文

研究授業の振り返りに書く内容

本時のねらい

まず、授業で何を目指したのかを書きます。

例:

・資料から必要な情報を読み取る
・自分の考えを根拠とともに説明する
・友達との交流を通して考えを深める

ねらいが明確になると、成果や課題も書きやすくなります。

授業でできたこと

次に、授業の成果を書きます。

例:

・多くの生徒が発表できた
・グループ活動が活発だった
・課題に意欲的に取り組んでいた

成果を書くときは、「よかった」ではなく、授業中に見られた具体的な姿を入れましょう。

児童生徒の反応

児童生徒の反応は、客観的に書くことが大切です。

【良い例】

グループ活動では、友達の意見を聞きながら自分の考えをワークシートに書き加える姿が見られました。

【避けたい例】

みんな楽しそうでした。

「楽しそう」だけでは具体性が弱いため、行動や発言をもとに書きましょう。

課題として残ったこと

課題は、できるだけ具体的に書きます。

例:

・説明が長くなった
・発問の意図が伝わりにくかった
・板書の量が多くなった
・まとめの時間が不足した

「うまくいかなかった」だけではなく、何が課題だったのかを明確にしましょう。

課題の原因

課題を書いたら、原因も考えます。

例:

・教材研究が不足していた
・時間配分の見通しが甘かった
・発問を十分に精選できていなかった
・活動の手順説明が不十分だった

原因まで書くことで、振り返りに深みが出ます。

次回の改善策

最後に、次回の授業でどう改善するかを書きます。

【NG例】

次回は頑張ります。

【改善例】

次回は導入の説明を3分以内にまとめ、生徒が考える時間を確保します。

改善策は、できるだけ行動レベルで書くと伝わりやすくなります。

提出用と口頭自評で違う研究授業の振り返り方

提出用の振り返りは400〜800字が目安

提出用の振り返りは、文章として残るため、ある程度の具体性が必要です。

本時のねらい、成果、課題、原因、改善策を順番に書くと、400〜800字程度でまとまりやすくなります。

口頭自評は1〜2分で簡潔に話す

反省会での自評は、長く話しすぎないことも大切です。

次の3点に絞ると、分かりやすく伝えられます。

・成果
・課題
・改善策

【口頭自評テンプレート】

本時では〇〇を目標に授業を行いました。

〇〇という成果が見られた一方で、〇〇という課題も残りました。

次回は〇〇を改善し、生徒がより主体的に学べる授業を目指します。

実習記録に書く場合のポイント

実習記録では、その日に学んだことを具体的に残します。

【例文】

本日は、発問の工夫について学びました。生徒が考えやすい問いを設定することで、活動への参加が促されることを実感しました。今後は、授業のねらいに合わせて発問を精選していきたいです。

指導教員に伝わりやすい表現

振り返りでは、前向きで具体的な表現を使いましょう。

【使いやすい表現】

・〇〇という成果が見られました
・〇〇が課題として残りました
・〇〇を改善していきます
・ご助言を踏まえ、今後に活かします

【避けたい表現】

・全然だめでした
・緊張して失敗しました
・生徒が理解してくれませんでした

「生徒が理解してくれなかった」という表現は、生徒のせいに見えるため注意が必要です。

研究授業での学びは、教員採用試験の面接でも話題になりやすい内容です。実習経験を面接でどう伝えるか知りたい方は、こちらの記事も参考になります。

教員採用試験の面接対策|よくある質問と合格につながる答え方

小学校・中学校・高校別の研究授業の振り返り例文

小学校の研究授業の振り返り例文

本時のねらいは、児童が友達と意見を交流しながら、自分の考えを広げることでした。

グループ活動では、多くの児童が積極的に発言し、友達の意見を聞いて考えを深める姿が見られました。

一方で、一部の児童は活動の目的を十分に理解できていない様子もありました。

活動前の説明がやや不十分だったことが原因と考えます。

次回は活動の流れを具体的に示し、全員が安心して取り組めるように改善します。

中学校の研究授業の振り返り例文

本時では、生徒が資料をもとに自分の考えを整理し、根拠を示して説明することを目標としました。

多くの生徒が必要な情報を読み取り、自分の意見を発表することができました。

一方で、発問がやや抽象的だったため、考える視点が定まらない生徒も見られました。

次回は発問を具体化し、生徒が何を考えればよいのか分かりやすく示します。

高校の研究授業の振り返り例文

本時では、資料を分析しながら課題について多面的に考察することを目標としました。

意見交流では、根拠をもとに自分の考えを説明する場面が多く見られ、ねらいの達成に近づくことができたと考えます。

一方で、考察時間が不足したため、一部の生徒は十分に意見をまとめきれませんでした。

次回は活動時間を見直し、生徒が思考を深める時間を確保します。

校種別に意識すべき振り返りの違い

校種振り返りで意識したい視点
小学校活動への参加、学習意欲、友達との関わり
中学校理解度、発問への反応、主体的な学び
高校思考の深まり、根拠をもった表現、考察力

校種によって、見るべきポイントは少しずつ変わります。授業のねらいや児童生徒の発達段階に合わせて書きましょう。

失敗ケース別の研究授業の振り返り例文

時間配分に失敗した場合

導入部分の説明に時間をかけすぎたため、まとめの時間を十分に確保できませんでした。

活動内容を絞り切れていなかったことが原因と考えます。

次回は授業展開ごとの時間配分を事前に明確にし、重要な活動に十分な時間を確保します。

発問がうまく伝わらなかった場合

発問の意図が十分に伝わらず、生徒が考える方向性に迷う場面が見られました。

質問が抽象的だったことが原因と考えます。

次回は具体例を示しながら発問し、生徒が考えやすい問いを準備します。

生徒の反応が薄かった場合

発問後の反応が少なく、意見交流も十分に活発にはなりませんでした。

課題設定が生徒の実態や関心に十分合っていなかった可能性があります。

次回は身近な事例を取り入れ、生徒が考えたくなる教材や発問を工夫します。

板書が見づらかった場合

板書の文字量が多くなり、重要な内容が分かりにくくなってしまいました。

事前の板書計画が不十分だったことが原因です。

次回は板書構成を事前に整理し、要点を絞って提示します。

指導案通りに進まなかった場合

生徒から予想以上に多くの意見が出たため、指導案通りには進みませんでした。

一方で、生徒の主体的な学びにつながった面もありました。

次回は予備時間を確保し、生徒の反応に応じて柔軟に対応できる授業設計を意識します。

まとめまで到達できなかった場合

活動時間が長引き、まとめの時間を確保できませんでした。

生徒の考えを整理する時間が不足したことが課題です。

次回は活動時間を見直し、授業の最後に必ず振り返りの時間を設けます。

研究授業の振り返りで避けたいNG例

抽象的すぎる振り返り

【NG例】

大変勉強になりました。

【改善例】

発問の工夫によって、生徒の思考を深めることの重要性を学びました。

反省だけで終わる文章

【NG例】

授業は失敗でした。

【改善例】

授業では時間配分に課題が残りました。次回は導入説明を短くし、生徒が考える時間を確保します。

生徒のせいに見える表現

【NG例】

生徒が理解してくれませんでした。

【改善例】

説明方法に改善の余地があり、生徒に十分伝わらなかった可能性があります。

「次は頑張る」で終わる文章

【NG例】

次回は頑張りたいと思います。

【改善例】

次回は発問を事前に精選し、生徒が考えやすい問いを準備します。

例文を丸写ししたように見える文章

例文は便利ですが、そのまま使うと実際の授業内容とずれてしまうことがあります。

自分の授業で起きた事実に置き換え、具体的な児童生徒の姿を入れましょう。

提出前に確認したい振り返りチェックリスト

提出前に、次の項目を確認しましょう。

□ 本時のねらいを書いた
□ 授業の成果を書いた
□ 課題を書いた
□ 原因を分析した
□ 次回の改善策を書いた
□ 児童生徒のせいにしていない
□ 抽象的な表現を避けた
□ 授業中の具体的な事実を書いた
□ 指導教員の助言を反映した
□ 自分の言葉で書いた

すべて確認できれば、研究授業の振り返りとして十分まとまった内容になります。

研究授業の振り返りを書き終えたら、実習レポートやお礼状、採用試験対策にもつなげていきましょう。次にやるべきことを確認したい方は、以下の記事で流れを整理できます。

教育実習後にやるべきこと完全ガイド|終了後の手続き・お礼状・レポート作成まで

FAQ

Q. 研究授業の振り返りは何を書けばよいですか?

本時のねらい、成果、課題、原因、改善策の順に書くと分かりやすくなります。特に、課題だけで終わらず、次回の改善策まで書くことが大切です。

Q. 研究授業がうまくいかなかった場合、正直に書いてもよいですか?

正直に書いて問題ありません。大切なのは、失敗をそのまま書くだけでなく、原因を分析し、次にどう改善するかを示すことです。

Q. 反省会の自評はどのくらい話せばよいですか?

1〜2分程度で十分です。成果、課題、改善策の3点に絞って簡潔に話しましょう。

Q. 提出用の振り返りは何文字くらいが目安ですか?

400〜800字程度が目安です。学校や実習先から指定がある場合は、その指示に従いましょう。

Q. 例文をそのまま使ってもよいですか?

例文は参考として使えますが、丸写しは避けましょう。自分の授業内容や児童生徒の反応に合わせて書き換えることが大切です。

まとめ

研究授業の振り返りで大切なのは、「何ができなかったか」だけを書くことではありません。

本時のねらいを明確にし、授業中の具体的な事実をもとに、成果と課題を整理することが重要です。

さらに、課題の原因を考え、次回の改善策まで書くことで、前向きで評価されやすい振り返りになります。

研究授業は、授業の出来栄えだけを確認する場ではありません。授業を通して学び、次の実践につなげるための大切な機会です。

成果と課題の両方を整理し、自分自身の成長につながる振り返りを作成しましょう。

教育実習後の準備やお礼状、教員採用試験対策についても早めに確認しておくと、実習後の流れがスムーズになります。

教育実習後にやるべきこと完全ガイド|お礼状・実習レポート・採用試験対策まで解説
教育実習のお礼状の書き方|例文とマナーを分かりやすく解説
教員採用試験の面接対策|研究授業の学びをどう答えるか