「取引先への謝罪メールを、どのように書けばよいのかわからない」

「言い訳に聞こえず、誠意が伝わる表現を知りたい」

仕事でミスに気づいたとき、焦って文章を考えるのは難しいものです。

しかし、謝罪メールは丁寧な言葉を並べるだけではなく、早く、事実と対応をわかりやすく伝えることが大切です。

この記事では、謝罪メールの基本構成、件名や締め方、取引先・顧客・上司・社内向けの例文20選、避けたいNG表現を紹介します。

〇〇や日付を置き換えて使える形にしていますので、状況に合う例文から確認してください。

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この記事でわかること

  • 誠意が伝わるビジネス謝罪メールの書き方
  • 件名・本文・締めの基本構成
  • 取引先・顧客・上司・社内向けの例文20選
  • 言い訳に見えるNG表現と丁寧な言い換え
  • メールだけで済ませず、電話も必要になるケース

ビジネス謝罪メールで最初に押さえたい5つの基本

1.ミスに気づいたら、できるだけ早く連絡する

謝罪は、内容を完璧に整えることより初動の早さが重要です。

確認に時間がかかる場合は、まず事実と謝罪を伝え、「詳細は〇時までに改めてご報告いたします」と一次連絡を入れましょう。

2.事情説明より先に謝罪を伝える

「会議が続いていたため」「担当者が不在だったため」と事情から書き始めると、責任を避けているように受け取られることがあります。

最初に迷惑をかけた事実を認め、謝罪したあとで原因を簡潔に説明します。

3.何が起きたのかを曖昧にしない

「不手際がありました」だけでは、相手は何を確認すればよいのかわかりません。

「請求書の金額に誤りがあった」「資料を添付せず送信した」など、事実を具体的に伝えます。

4.現在の対応と今後の予定を示す

謝罪だけで終わらせず、訂正版の送付、新しい納期、返金方法など、相手が次に知りたいことを示しましょう。

すぐに結論が出ない場合も、次回連絡の日時を伝えると安心してもらえます。

5.再発防止策は具体的かつ簡潔に書く

「今後は気をつけます」ではなく、「送信前に宛先と添付ファイルを2名で確認します」のように、実行する対策を簡潔に伝えます。

謝罪メールの基本構成|6つの順番で書く

ビジネス謝罪メールは、次の順番にすると要点が伝わりやすくなります。

  1. 件名:「【お詫び】〇〇について」のように用件を明記する
  2. 宛名・挨拶:会社名、部署名、氏名を確認する
  3. 謝罪:迷惑をかけた事実に対して率直に謝る
  4. 事実・原因:何が起きたかを簡潔に説明する
  5. 対応・再発防止:現在の対応と今後の対策を示す
  6. 締め:相手の手間への配慮と、改めてのお詫びを添える

件名の良い例

  • 【お詫び】資料の添付漏れについて
  • 【お詫びと訂正】請求書の記載金額について
  • 【納期遅延のお詫び】〇〇資料の提出予定について
  • 【重要・お詫び】メール誤送信と削除のお願い

「先ほどの件」「ご確認ください」など、内容がわからない件名は避けましょう。

【コピペOK】ビジネス謝罪メールの例文20選

例文内の会社名、氏名、日付、商品名などを、ご自身の状況に合わせて置き換えてください。

例文1.添付ファイルを忘れたとき

件名:【お詫び】資料の添付漏れについて

〇〇株式会社
〇〇部 〇〇様

いつもお世話になっております。〇〇株式会社の〇〇です。

先ほどお送りしたメールに、資料を添付せず送信してしまいました。お手数をおかけし、誠に申し訳ございません。

本メールに資料を添付いたしましたので、ご確認いただけますと幸いです。今後は送信前の添付確認を徹底いたします。

何卒よろしくお願い申し上げます。

例文2.誤ったファイルを添付したとき

件名:【お詫びと訂正】添付ファイルの差し替えについて

〇〇株式会社
〇〇様

いつもお世話になっております。〇〇株式会社の〇〇です。

先ほどお送りしたメールに、誤ったファイルを添付しておりました。誠に申し訳ございません。

正しいファイルを本メールに添付いたします。恐れ入りますが、先ほどの添付ファイルは削除していただき、こちらをご確認くださいますようお願いいたします。

今後はファイル名と内容を確認したうえで送信し、再発防止に努めてまいります。

例文3.返信が遅れたとき

件名:【お詫び】ご返信の遅れについて

〇〇株式会社
〇〇様

いつもお世話になっております。〇〇株式会社の〇〇です。

〇月〇日にいただいたご連絡への返信が遅くなりましたこと、心よりお詫び申し上げます。

お問い合わせの件につきまして、以下のとおり回答いたします。

(回答内容)

お待たせしてしまい、誠に申し訳ございませんでした。今後は確認後、速やかにご連絡いたします。

例文4.納期に遅れるとき

件名:【納期遅延のお詫び】〇〇の納品予定について

〇〇株式会社
〇〇様

平素より大変お世話になっております。〇〇株式会社の〇〇です。

〇月〇日に納品予定の〇〇につきまして、予定どおりの納品が難しい状況となりました。ご迷惑をおかけしますこと、深くお詫び申し上げます。

現在、〇月〇日の納品に向けて作業を進めております。進捗は〇月〇日〇時までに改めてご報告いたします。

今後は進捗確認の頻度を見直し、遅延の防止に努めてまいります。何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

例文5.メールを二重送信したとき

件名:【お詫び】メールの重複送信について

先ほど、操作ミスにより同じ内容のメールを重複して送信してしまいました。お手数をおかけし、申し訳ございません。

内容はいずれも同一ですので、1通は削除していただけますと幸いです。今後は送信状況を確認してから再操作するよう徹底いたします。

例文6.宛先を間違えて送信したとき

件名:【重要・お詫び】誤送信メール削除のお願い

〇〇様

先ほど、宛先を誤ってメールを送信してしまいました。多大なご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません。

大変お手数ですが、該当メールおよび添付ファイルを開かずに削除していただけますでしょうか。削除後、その旨をご返信いただけますと幸いです。

本件につきましては社内の担当部署へ報告し、必要な対応を進めております。

※個人情報や機密情報を含む場合は、自己判断で済ませず、直ちに上司や情報管理担当へ報告してください。

例文7.資料に誤りがあったとき

件名:【お詫びと訂正】〇〇資料の記載内容について

先ほどお送りした〇〇資料の〇ページに、記載の誤りがございました。誠に申し訳ございません。

誤:〇〇
正:〇〇

修正版を添付いたしますので、お手数ですが差し替えをお願いいたします。今後は提出前の確認を複数名で行います。

例文8.見積金額を間違えたとき

件名:【お詫びと訂正】お見積金額について

〇月〇日にお送りしたお見積書の金額に誤りがございました。ご検討中のところ混乱を招き、深くお詫び申し上げます。

正しい金額は〇〇円(税込)です。訂正版のお見積書を添付いたしましたので、ご確認くださいますようお願いいたします。

例文9.請求書の金額を間違えたとき

件名:【重要・お詫び】請求書の訂正について

先日お送りした請求書(請求書番号:〇〇)に、金額の誤りがございました。ご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません。

正しい金額を記載した請求書を添付いたします。恐れ入りますが、先の請求書は破棄していただき、訂正版へ差し替えてくださいますようお願いいたします。

例文10.打ち合わせ日時を間違えたとき

件名:【お詫び】打ち合わせ日時の認識違いについて

本日の打ち合わせにつきまして、私の確認不足により日時を誤って認識しておりました。貴重なお時間をいただいたにもかかわらず、ご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません。

差し支えなければ、下記のいずれかで改めてお時間を頂戴できますでしょうか。

  • 〇月〇日(〇)〇時~
  • 〇月〇日(〇)〇時~

上記以外でも、〇〇様のご都合に合わせて調整いたします。

例文11.打ち合わせの日程変更をお願いするとき

件名:【お詫びとお願い】打ち合わせ日程の変更について

大変恐縮ですが、〇月〇日に予定しております打ち合わせの日程を変更していただきたく、ご連絡いたしました。こちらの都合によるお願いとなり、誠に申し訳ございません。

可能でしたら、〇月〇日または〇月〇日へ変更していただけますでしょうか。ご都合が合わない場合は、改めて候補をお知らせください。

例文12.会議を欠席するとき

件名:【お詫び】〇月〇日の会議欠席について

〇月〇日の〇〇会議につきまして、やむを得ない事情により欠席させていただきたく、ご連絡いたしました。直前のご連絡となり、誠に申し訳ございません。

必要な資料は本日中に共有いたします。会議後、決定事項をご教示いただけますと幸いです。

例文13.予約・注文をキャンセルするとき

件名:【お詫び】〇〇キャンセルのお願い

誠に勝手ながら、〇月〇日に予定しておりました〇〇をキャンセルさせていただきたく、ご連絡いたしました。

ご準備を進めていただいているなか、ご迷惑をおかけしますことを深くお詫び申し上げます。キャンセルに伴う費用や手続きがございましたら、お知らせください。

例文14.商品・サービスの不具合を謝罪するとき

件名:【お詫び】〇〇の不具合について

このたびは、弊社の〇〇に不具合があり、ご不便をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。

現在、原因を調査するとともに復旧作業を進めております。復旧見込みは〇月〇日〇時です。状況に変更がありましたら、速やかにご報告いたします。

例文15.顧客からクレームを受けたとき

件名:【お詫び】このたびの対応について

このたびは、弊社の対応によりご不快な思いとご不便をおかけしましたこと、心よりお詫び申し上げます。

ご指摘いただいた内容を担当部署で確認し、〇月〇日までに対応結果をご連絡いたします。いただいたご意見を真摯に受け止め、対応手順と教育体制を見直してまいります。

例文16.電話対応で失礼があったとき

件名:【お詫び】本日の電話対応について

本日の電話応対において、配慮を欠いた対応があり、ご不快な思いをおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。

ご指摘を真摯に受け止め、応対内容の確認と指導を行いました。今後はお客様の立場に立った案内を徹底してまいります。

例文17.上司へ確認不足を謝るとき

件名:【お詫び・ご報告】〇〇資料の送付ミスについて

〇〇部長

本日送付した〇〇資料に誤りがあり、取引先へ訂正版を送付しました。私の確認不足によりご迷惑をおかけし、申し訳ございません。

先方には電話とメールで謝罪し、訂正版への差し替えをお願いしております。今後は送信前の確認項目を一覧化し、同様のミスを防ぎます。

例文18.社内の同僚へ迷惑をかけたとき

件名:【お詫び】〇〇作業の遅れについて

〇〇さん

私の作業が遅れたことで、〇〇さんの業務に影響を及ぼしてしまい、申し訳ありません。

現在、〇〇まで完了しており、残りは本日〇時までに共有します。今後は遅れが見込まれる段階で早めに相談します。

例文19.社内チャットで簡潔に謝るとき

先ほど共有した資料の数値に誤りがありました。混乱を招いてしまい、申し訳ありません。修正版に差し替えましたので、こちらをご確認ください。今後は共有前の確認を徹底します。

例文20.深夜・早朝の連絡を詫びるとき

件名:【お詫びとご連絡】〇〇について

夜分遅くのご連絡となり、申し訳ございません。

本日お送りした〇〇資料に誤りがあることが判明したため、取り急ぎご連絡いたしました。修正版は明日〇時までにお送りいたします。

ご迷惑をおかけしましたことを、深くお詫び申し上げます。ご返信は明日以降で差し支えございません。

謝罪メールだけでは不十分なケース

次のような問題は、メールだけで済ませず、まず電話で状況と謝罪を伝えたうえで、記録としてメールを送るのが適切です。

  • 納期遅延により相手の業務へ大きな影響が出る
  • 個人情報や機密情報を誤送信した
  • 金額や請求に重大な誤りがある
  • 顧客から強い苦情を受けた
  • 事故、損害、安全上の問題が発生した

個人情報や機密情報の誤送信、事故につながる問題では、相手への連絡と同時に、勤務先の報告手順に従って上司や担当部署へ速やかに報告してください。

謝罪メールで避けたいNG表現

NG1.「忙しかったので」と自分の事情を強調する

NG:業務が立て込んでいたため、確認できませんでした。

改善:私の確認不足により、添付漏れが発生しました。

NG2.謝罪の対象が曖昧

NG:申し訳ない気持ちでいっぱいです。

改善:誤った金額を記載し、ご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。

NG3.「誤解を招いた」と相手の受け取り方にする

NG:誤解を招いてしまい、申し訳ございません。

改善:私の説明が不十分で、正確な内容をお伝えできておりませんでした。申し訳ございません。

NG4.「以後気をつけます」だけで終える

改善:今後は送信前に宛先・件名・添付ファイルの3点を確認します。

NG5.絵文字や感嘆符を使う

社外向けの謝罪メールでは、絵文字、顔文字、「!」の多用は軽い印象につながります。落ち着いた表現を使いましょう。

謝罪メールで使える丁寧な言い換え表現

伝えたい内容丁寧な表現
すみません申し訳ございません/深くお詫び申し上げます
迷惑をかけましたご迷惑をおかけしました/ご不便をおかけしました
確認してくださいご確認いただけますと幸いです
捨ててくださいお手数ですが、破棄していただけますようお願いいたします
待ってください恐れ入りますが、今しばらくお待ちくださいますようお願いいたします
もう起こしません確認体制を見直し、再発防止に努めてまいります

送信前チェックリスト

  • 宛先、To・CC・BCCは正しいか
  • 件名だけで用件がわかるか
  • 最初に謝罪を書いているか
  • 何が起きたかを正確に書いているか
  • 言い訳が長くなっていないか
  • 現在の対応と次の連絡予定を書いたか
  • 再発防止策が具体的か
  • 添付ファイルは正しいか
  • 誤字、日付、金額、敬称に間違いがないか
  • 重大な問題について、上司や担当部署へ報告したか

ビジネス謝罪メールに関するよくある質問

Q1.謝罪メールは何時間以内に送ればよいですか?

気づいた時点で、できるだけ早く送りましょう。

原因や対応がまだ確定していない場合も、一次連絡を入れ、次に報告する時刻を伝えます。

Q2.「すみません」は使ってもよいですか?

社内の親しい相手への軽微な謝罪なら使われることもありますが、取引先や顧客には「申し訳ございません」「お詫び申し上げます」が適切です。

Q3.謝罪メールの件名には何を書きますか?

「【お詫び】+具体的な用件」を基本にします。

「【お詫び】資料の添付漏れについて」のように、受信一覧だけでも内容がわかる件名にしましょう。

Q4.原因が相手側にもある場合は、どう書けばよいですか?

責任の所在が確定していない段階で、自社だけの責任と断定する必要はありません。

ただし、相手に不便が生じているなら、その事実には配慮を示します。

「ご不便をおかけしております。現在、原因を確認しており、〇時までにご報告します」と伝えましょう。

Q5.何度も謝るほど誠意が伝わりますか?

謝罪の繰り返しが多すぎると、要点がぼやけることがあります。

冒頭と締めで明確に謝罪し、本文では事実、対応、再発防止を簡潔に伝えるほうが誠意を示せます。

まとめ|早い連絡と具体的な対応が信頼回復につながる

ビジネス謝罪メールで大切なのは、美しい文章を書くことだけではありません。

  • ミスに気づいたら早く連絡する
  • 事情説明より先に謝罪する
  • 事実と影響を曖昧にしない
  • 現在の対応と今後の予定を伝える
  • 具体的な再発防止策を示す

この5点を押さえると、相手が知りたい情報と誠意の両方が伝わります。

焦っているときほど、例文をそのまま送信せず、宛先・日付・金額・添付ファイルを最後にもう一度確認しましょう。