四十九日・一周忌・三回忌などの法要の案内には、指定された方法と期限に従い、出席・欠席をはっきり伝えましょう。返信方法の指定がなければ、差出人との関係や、案内を受け取った方法を踏まえて返事をします。
すぐに予定が決まらないときも、黙って保留にせず「いつまでに回答するか」を先に伝えると、相手が準備を進めやすくなります。
この記事では、法要に招かれた側の返信はがき・LINE・電話の例文と、出欠変更の伝え方を紹介します。主に仏式の法要を想定していますが、実際の案内やご遺族の意向を優先してください。
使いたい例文へ
以下の例文はすべて架空のものです。氏名・法要名・日付・人数などを、実際の案内や関係性に合わせて直してください。
法要の案内にはいつ・誰に・どう返信する?
まず確認するのは、返信期限、連絡先、返信方法の3点です。施主とは別に出欠を取りまとめる人が指定されている場合は、その人へ連絡します。
- 返信はがきがある:案内の指示に沿って記入し、期限に間に合うよう返送する。
- LINEで案内された:別の指定がなければ、同じやり取りの中で出欠を伝える。
- 電話などの指定がある:指定された連絡先・方法で返事をする。
- 指定がない:普段の連絡方法や相手との関係に合わせる。迷う場合は差出人に確認する。
期限がなくても、予定が決まったら早めに返事をしましょう。料理や席の手配があるため、欠席するときも連絡が必要です。はがきは投函した当日に届くわけではないので、返送の余裕も見込みます。
返信はがきがあるのに、自分の判断だけでLINEに切り替えるのは避けましょう。急いで出欠を知らせる必要があるときは、先に電話などで伝え、はがきの返送も必要か確認すると行き違いを防げます。
出欠のほかに、日付・氏名・人数を伝える
返事は「案内へのお礼→どの法要への返事か→出席・欠席→必要な人数や会食の出欠」の順にすると伝わりやすくなります。
家族への案内でも、誰が何人出席するのかを明確にします。ただし、招かれていない家族を自己判断で人数に加えず、同行の希望がある場合は先に相談してください。
欠席理由は、病名や家庭の事情まで詳しく説明する必要はありません。「あいにく都合がつかず」などの簡潔な表現や、理由を添えず欠席を伝える文章でも構いません。
返信はがきの書き方と出席・欠席のひと言例文
印刷された敬称を整え、出欠に丸を付けて、住所・氏名などの必要事項を記入します。独自の記入方法が指定されているはがきは、その指示に従ってください。
宛名・住所・氏名欄の直し方
宛名が個人名で「行」「宛」となっている場合は、その文字を二重線で消し、近くに「様」と書きます。最初から「様」があれば直す必要はありません。
寺院や会社など、組織全体が宛先なら「御中」が使われます。担当者の個人名がある場合は「様」とし、「御中」と重ねないようにします。
| 印刷された表記 | 二重線で消す部分 | 残す部分 |
|---|---|---|
| 御住所 | 御 | 住所 |
| 御芳名 | 御芳 | 名 |
| 御氏名・ご氏名 | 御・ご | 氏名 |
| お名前 | お | 名前 |
「御芳名」は「御」だけでなく「御芳」を消し、「名」を残します。欄の近くに、読みやすく自分の氏名を書きましょう。
消すときは、対象の文字が分かるように二重線を引きます。縦書きの複数文字には縦の線、横書きには横の線など、印刷の向きに合わせると整います。線の細かな角度を気にして返信が遅れるより、出欠と氏名が明確に伝わることを大切にしましょう。
出席する場合の記入と例文
- 「御出席」の「御」を二重線で消す。
- 残った「出席」を丸で囲む。
- 使わない「御欠席」は3文字すべてを二重線で消す。
- 住所・氏名・人数などを記入する。
余白や通信欄があれば、お礼と出席のひと言を添えられます。
ご案内をいただきありがとうございます
一周忌の法要に出席いたします
当日はよろしくお願いいたします
記入欄が狭い場合
出席いたします
ご案内をありがとうございます
欠席する場合の記入と例文
- 「御欠席」の「御」を二重線で消す。
- 残った「欠席」を丸で囲む。
- 使わない「御出席」は3文字すべてを二重線で消す。
- 住所・氏名などの必要事項を記入する。
ご案内をいただきありがとうございます
あいにく都合がつかず欠席いたします
当日は離れた場所から〇〇様を偲びます
記入欄が狭い場合
ご案内をありがとうございます
恐縮ですが欠席いたします
ひと言を書ける場所がなければ、無理に詰め込む必要はありません。出欠と必要事項を記入し、期限に間に合うよう返送しましょう。
黒いペンで読みやすく|句読点や縦書きはどうする?
返信はがきは、黒いボールペンなど、読みやすい筆記具で記入できます。筆や筆ペンを使う場合も、薄墨を用意する必要はなく、通常の濃い黒で書きましょう。
正式な弔事の書面では句読点を省く慣習があるため、上のはがき例文も句読点を省いています。ただし、個人的な返信のひと言まで、句読点があると一律に失礼になると考える必要はありません。
縦書き・横書きは、はがきの印刷や記入欄に合わせます。LINEでは、読みやすい句読点や改行を使って構いません。
法要の案内にLINEで返信する例文
LINEで案内を受けた場合や、LINEでの返信を指定された場合に使える例文です。法要の日付や名称を入れると、何についての返事かが明確になります。
親族へ出席を伝える
一周忌の案内をありがとう。〇月〇日は、案内をもらった私と夫の2人で、法要と会食に出席します。準備をしてくれてありがとう。当日はよろしくお願いします。
上の例は、夫婦2人が招かれている場合です。1人で出席するときは「私1人で出席します」に直してください。
親族へ欠席を伝える
三回忌の案内をありがとう。今回は法要と会食を欠席します。伺えずごめんなさい。当日は、こちらでおじさんを偲びたいと思います。
「おじさん」は普段の呼び方に置き換えます。欠席理由を伝える必要がある場合も、事実に合う範囲で簡潔に添えましょう。
少し改まった関係の相手へ出席を伝える
〇〇です。四十九日法要のご案内をいただき、ありがとうございます。〇月〇日は、私1人で法要と会食に出席いたします。当日はどうぞよろしくお願いいたします。
少し改まった関係の相手へ欠席を伝える
〇〇です。一周忌法要のご案内をいただき、ありがとうございます。恐縮ですが、〇月〇日の法要と会食は欠席いたします。当日は離れた場所から〇〇様を偲びます。皆様どうぞお身体を大切にお過ごしください。
会食の案内がなければ「と会食」を削除してください。すでに亡くなったことを知っている方の年忌法要では、「ご逝去の報に接し」といった、訃報を初めて知ったときの表現を入れる必要はありません。
LINEの既読だけで、出欠の内容まで確認されたと決めつけないようにしましょう。期限が近いのに返答がなく、人数の確認が心配な場合は、短く確認するか電話で伝えます。何度も続けて送ることは控えてください。
法要の出席・欠席を電話で伝える会話例
電話では、名乗って相手の都合を確かめてから、法要名と出欠を簡潔に伝えます。案内に電話を受けられる時間帯があれば、その時間に合わせましょう。
出席を伝える電話の例
自分:「〇〇です。一周忌のご案内の件でお電話しました。今、少しお時間よろしいでしょうか」
相手:「はい、大丈夫です」
自分:「ご案内をありがとうございます。〇月〇日は、私1人で法要と会食に出席いたします」
相手:「承知しました」
自分:「ありがとうございます。当日はよろしくお願いいたします」
欠席を伝える電話の例
自分:「〇〇です。三回忌のご案内の件でお電話しました。今、お話ししてもよろしいでしょうか」
相手:「はい、どうぞ」
自分:「ご案内をありがとうございます。あいにく都合がつかず、〇月〇日の法要と会食は欠席いたします。伺えず申し訳ありません」
相手:「わかりました」
自分:「当日は、こちらで〇〇様を偲びたいと思います。皆様どうぞお身体を大切になさってください」
相手が忙しそうであれば、都合のよい時間を尋ねてかけ直します。長い事情説明や、お詫びの繰り返しは必要ありません。
すぐ決められない・予定が変わったときの返信例文
予定の保留や変更は、相手が人数を整理しやすいよう、現在の状況と次の連絡を具体的に伝えます。以下はLINEや電話で使える例です。
予定を確認してから返事をしたい
法要のご案内をありがとうございます。予定の確認が必要なため、〇月〇日までに出欠をお返事してもよろしいでしょうか。準備の都合でもっと早い回答が必要でしたら、お知らせください。
回答予定日は、できる限り指定の返信期限内にします。期限を超えそうな場合は、待ってもらえるか先に相談し、了承された日までに必ず連絡しましょう。
出席と返事をした後で欠席に変更する
〇〇です。〇月〇日の一周忌に出席とお返事していましたが、都合がつかなくなり、法要と会食を欠席することになりました。準備を進めていただいているところ、変更となり申し訳ありません。
変更が分かった時点で連絡します。直前なら電話など、相手に確実に伝わる方法を選びましょう。料理などが手配済みの場合も、一方的に金額を決めたり送金したりせず、必要な対応を相談します。
欠席から出席へ変わった場合も、準備の都合があるため「今から出席できますか」と確認してから予定を決めてください。
法要には出席し、会食は欠席する
ご案内をありがとうございます。〇月〇日は、私1人で法要に出席いたします。恐縮ですが、会食は欠席いたします。どうぞよろしくお願いいたします。
返信はがきに会食の欄がない場合は、通信欄などに「法要は出席・会食は欠席」と添えます。書く場所がない場合は、返送に加えて電話などで補足しましょう。
返信期限を過ぎてしまった
〇〇です。一周忌法要の出欠のご連絡が遅くなり、申し訳ありません。法要と会食への出席を希望しておりますが、今からでもお受けいただけるでしょうか。
期限後に出席を希望する場合は、受け入れが可能か確認します。欠席の場合は「法要と会食は欠席いたします」と明確に伝えてください。はがきの到着を待つとさらに遅れる場合は、まず電話などで連絡し、返送の要否も確認しましょう。
法要を欠席するとき、香典や供物も必要?
欠席するからといって、すべての場合に香典や供物の送付が必要になるわけではありません。故人との関係、親族間の慣習、辞退の案内などを踏まえて判断します。
出欠の返信と、香典や供物をどうするかは分けて考えましょう。送付を決めていない段階で、例文に合わせて「香典を送ります」と約束する必要はありません。
法要に包む金額や会食がある場合の考え方は、法要の香典相場と宗教別の注意点で紹介しています。
香典辞退の案内がある場合は、香典を辞退されたときの対応も参考に、相手の希望を尊重してください。
まとめ|指定された方法で、出欠を明確に伝えよう
法要の案内への返信では、案内に書かれた方法と期限を守り、誰が出席・欠席するのかを明確に伝えることが大切です。会食の案内がある場合は、その出欠も合わせて知らせましょう。
欠席理由を詳しく説明したり、長い文章を書いたりする必要はありません。返事を保留するときは回答日を伝え、予定が変わったときは早めに連絡してください。
形式に迷ったら、相手が人数と予定を確認しやすい返事になっているかを見直すと、伝える内容を整理できます。