年明けに届いた一通の年賀状。

宛名を見ると、すでに亡くなった家族や親族の名前が書かれていて、胸が締めつけられる思いをした――そんな経験はありませんか?

「返信したほうがいいの?」「失礼にならない書き方は?」「どんな言葉を選べばいい?」

この記事では、故人あてに年賀状が届いた場合の正しい対応方法と、相手の気持ちに寄り添う寒中見舞いの返信例文を、マナーとともにわかりやすく解説します。

スポンサーリンク

目次

故人あてに年賀状が届いたら、返信は必要?

結論から言うと、返信は必須ではありません

ただし、

  • 生前お世話になっていた方
  • 親しい関係だった方
  • 今後もご縁を大切にしたい相手

であれば、寒中見舞いとして一言返信するのが丁寧とされています。

なぜ寒中見舞いで返信するの?

年賀状は「お祝い」の挨拶です。

そのため、喪中の場合は年賀状での返信は避け、松の内が明けた1月8日以降〜2月初旬までに寒中見舞いとして返すのが正式なマナーです。

返信する際に押さえておきたい基本マナー

喪中であることは必ず伝える

相手が事情を知らずに年賀状を送っているケースがほとんどです。

責める表現は避け、事実をやわらかく伝えることが大切です。

故人の名前はどう書く?

  • 「亡父〇〇」
  • 「故〇〇」

など、簡潔に記す程度で十分です。

詳細な説明は不要です。

忌み言葉・重ね言葉は避ける

「重ね重ね」「再び」「続く」などは使わず、落ち着いた言葉選びを心がけましょう。

そのまま使える|寒中見舞いの返信例文【基本】

丁寧で一般的な例文

寒中お見舞い申し上げます。

ご丁寧な年賀状をありがとうございました。

実は昨年、父〇〇が永眠いたしましたため、年始のご挨拶を控えさせていただいておりました。

ご通知が遅れましたこと、どうかお許しください。

厳しい寒さが続きますので、どうぞご自愛ください。

相手別|心が伝わる寒中見舞い返信例文

親しい友人・知人への例文

寒中お見舞い申し上げます。

年賀状をありがとう。

実は昨年、母が他界し、喪中のためご挨拶ができませんでした。

お知らせが遅くなってしまい、ごめんなさい。

まだ寒い日が続くので、体に気をつけてね。

目上の方・仕事関係への例文

寒中お見舞い申し上げます。

ご丁寧な年賀状を頂戴し、誠にありがとうございました。

昨年、祖父〇〇が永眠いたしましたため、年始のご挨拶を控えさせていただいておりました。

ご通知が遅れましたこと、深くお詫び申し上げます。

皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げます。

返信しない場合は失礼になる?

返信しなかったからといって、マナー違反になることはありません

ただし、

  • 今後も付き合いが続く相手
  • 誤解を避けたい相手

には、寒中見舞いを出しておくと安心です。

寒中見舞いは誰の名前で出す?

基本的には、

  • 喪主
  • 世帯主

の名前で出すのが一般的です。

連名にする場合は、家族全員の名前を並べる必要はありません

メールやLINEで返信してもいい?

親しい相手であれば問題ありませんが、 目上の方や正式な関係の場合は、はがきでの寒中見舞いが無難です。

よくある質問(Q&A)

Q1 故人が亡くなったのが年明けすぐの場合も寒中見舞い?

A. はい。

松の内を過ぎていれば寒中見舞いで返信します。

Q2 喪中はがきを出していなかった場合、謝罪は必要?

A. 軽く「お知らせが遅れました」と添える程度で十分です。

Q3 年賀状が会社宛に届いた場合は?

A. 会社名義で寒中見舞いを出し、担当者名を添えると丁寧です。

Q4 故人の名前を書かないと失礼?

A. 問題ありません。

「昨年身内に不幸があり」でもOKです。

Q5 返信はいつまでに出せばいい?

A. 1月8日〜2月4日頃(立春前)までが目安です。

Q6 寒中見舞いに写真を入れてもいい?

A. 控えめなデザインであれば問題ありません。

Q7 年賀状が何通も届いた場合、全員に返すべき?

A. 必須ではありません。

必要に応じて判断しましょう。

Q8 相手が高齢の場合、表現で気をつけることは?

A. 難しい言葉は避け、簡潔でやさしい文章を心がけます。

Q9 返信が遅れて2月中旬になった場合は?

A. 「寒中見舞い」ではなく「余寒お見舞い」とします。

Q10 故人あての年賀状にショックを受けた場合、無理に返す必要は?

A. ありません。

ご自身の気持ちを最優先してください。

故人あてに年賀状が届いたときは、驚きや戸惑いを感じるものです。

無理に返信する必要はありませんが、 相手を思いやる一通の寒中見舞いは、誤解を防ぎ、関係を穏やかにつなぐ役割を果たしてくれます。

この記事の例文を参考に、あなたの気持ちに合った言葉を選んでみてください。

寒中見舞いを出す時期はいつ?年賀状の返礼の書き方と例文を紹介
👇

寒中見舞いはいつからいつまでに出せばよいのか

寒中見舞いの「寒中」とは、
小寒と大寒の間にある期間を指すことからそう呼ばれます。

具体的には、
松の内が明けてから大寒の最終日である節分までの期間を「寒中」とします。

松の内とは、
お正月の門松を飾っておく期間のことで、その松の内が過ぎるとお正月明けとされています。



松の内は1月7日までなので、
1月8日から2月3日までの期間に寒中見舞いを出せばよいでしょう。

なお、寒中見舞いを出すのが遅れてしまい、
節分の翌日、立春の2月4日以降になる場合は、
寒中見舞いではなく「余寒見舞い」となりますので注意が必要です。

この場合は文頭の挨拶も変わりますので注意が必要です。

喪中に年賀状が届いた場合は、この約一ヶ月の間に返信するようにしましょう。

余寒見舞いを出す時期はいつ?書き方と例文を紹介 
👇

アルファプリントサービス
¥1,850 (2023/01/03 15:03時点 | Amazon調べ)

故人あて年賀状の返信としての寒中見舞いの例文

祖父あてに年賀状が届いた場合

・寒中お見舞い申しあげます

このたびは年始状を頂きましてありがとうございました

実は 昨年○○月に祖父○○(故人の名前)が他界いたしまして
私共服喪中でございますために年賀のご挨拶を失礼いたしました

祖父○○が生前に賜りましたご厚情に深謝いたしますとともに
皆様の一層のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます

  令和○年 一月 

長男 ○○ ○○

祖母あてに年賀状が届いた場合

・寒中お見舞い申し上げます。

このたびは お年賀状を頂戴いたしまして
ありがとうございました

実は 一昨年より病床にありました祖母○○(故人の名前)が
昨年の○月に他界し 服喪中のため お年賀のご挨拶を
失礼させていただきました

連絡が行き届かず大変失礼いたしました

故人になり代わり 生前に賜りましたご厚誼に対しまして
心より御礼申し上げます

寒い日が続きますが どうぞご自愛くださいませ

  令和○年 一月 

長男 ○○ ○○

父あてに年賀状が届いた場合

・寒中見舞い申し上げます

ご丁寧なお年始状を頂き有り難く存じます

亡き父○○の喪中につき年頭の挨拶を控えさせて頂きました

旧年中にお知らせ申し上げるべきところ 
年を越してしまいました非礼をどうぞお許しくださいますようお願いします

まだまだ寒い日が続きますが
ご自愛くださいますようお祈り申し上げます

  令和○年 一月 

氏名 ○○ ○○

母あてに年賀状が届いた場合

・寒中お見舞い申し上げます

ご丁寧な年頭のご挨拶を頂きありがとうございました

亡き母○○の喪中につき年頭の挨拶を控えさせて頂きました

本来ならば旧年中にお知らせ申し上げるところ 
年を越してしまいました非礼をお詫び申し上げます

寒さ厳しき折柄一層ご自愛のほどお祈り申し上げます

  令和○年 一月 

氏名 ○○ ○○

夫あてに年賀状が届いた場合

・寒中のみぎりお見舞いを申し上げます

ご丁寧な年頭のごあいさつをいただきありがとうございました

夫○○は 昨年十二月に他界いたしました

ご通知がおくれましたことをお詫び申し上げますとともに
故人との生前のご交誼に深く御礼申し上げます

○○様におかれましては どうかご自愛のうえ
おだやかな日々をお過ごしくださいますようお祈り申し上げます

  令和○年 一月 

氏名 ○○ ○○

まとめ|故人あてに年賀状が届いたときは、寒中見舞いで気持ちを静かに伝えましょう

故人あてに年賀状が届くと、驚きや戸惑い、そして「どう対応すればいいのだろう」という不安を感じる方が多いものです。

決して珍しいことではなく、誰にでも起こり得る出来事だからこそ、落ち着いた対応が大切になります。

この記事でお伝えしてきたように、そんなときは

  • 無理に年賀状として返さなくていい
  • 寒中見舞いで事情を簡潔に伝えれば十分
  • 丁寧さと思いやりを優先することが何より大切

この3点を意識すれば、失礼になることはありません。

寒中見舞いは、形式よりも「相手を思う気持ち」を伝えるための挨拶状です。

長い説明や特別な言葉は必要なく、静かで誠意のある文章が、相手の心にきちんと届きます。

もし文章に迷ったときは、この記事の例文をそのまま使っていただいて構いません。少し言葉を変えるだけでも、あなたらしい一通になります。

このブログでは、寒中見舞いだけでなく、 挨拶文・お礼・謝罪・ビジネスメール・冠婚葬祭マナーまで、 「そのまま使えて、失礼にならない文章」をわかりやすく紹介しています。

言葉に迷ったとき、またここを思い出していただけたら嬉しいです。

avatar
よっちゃん
下は、年賀状に関する関連記事です。