社外の日程調整メールでは、打ち合わせの目的・候補日時・所要時間・実施方法と、相手に回答してほしいことをまとめて伝えましょう。候補は一律に3つと決めず、実際に提示できる枠や相手の予定に合わせて選びます。
日程調整は、最初の依頼だけで終わりません。候補への返信、都合が合わないときの再提案、合意後の確定連絡まで、現在の状態に合う書き方をすることが大切です。
この記事では、取引先との打ち合わせ・商談を想定し、相談から確定、確定後の変更まで使える8つの例文を紹介します。
例文を使う前に
以下は説明用の架空例です。[ ]は確認済みの情報に置き換え、実際の状況に合わない文章は削除してください。紹介、過去の商談、変更理由、回答期限、URLの送付予定などを、例文に合わせて作る必要はありません。[署名]には所属先で使用する署名を入れます。
社外の日程調整は「相談・回答・確定」を分ける
候補を送った段階は、まだ相談中です。相手が了承した内容と、自分側の希望を分けて書きましょう。
| 段階 | 伝える内容 | 書き方の例 |
|---|---|---|
| 相談中 | 候補と参加可否の回答依頼 | 以下の候補でご都合はいかがでしょうか。 |
| 回答 | 参加できる日時、または再提案 | [候補日時]で参加可能です。 |
| 確定 | 双方が了承した日時・方法・場所 | 合意した内容を以下にまとめます。 |
| 変更相談中 | 元の日時、理由、変更候補、可否の回答依頼 | 以下の候補への変更は可能でしょうか。 |
返信がないことは、候補への同意や変更への了承ではありません。必要な回答を確認するまでは、開催日時を合意済みとして扱わないようにします。
日程調整メールを書く前に整理すること
目的・日時・方法・必要な回答をそろえる
- 案件名と目的:何について、何を相談する打ち合わせか。
- 候補日時:年月日、開始時刻、終了時刻。曜日を入れるなら暦と照合する。
- 所要時間:相手に確保してもらいたい時間。
- 実施方法と場所:訪問、来社、オンラインなど。対面なら会場・住所・会議室など必要な情報。
- 必要な回答:候補の選択、参加可否、別候補の提案など。
- 調整する参加者:複数人なら、誰の予定を確認する必要があるか。
「14時〜15時」と「所要時間30分」を併記すると、どちらの予定か迷わせます。開始・終了時刻と所要時間を一致させてください。終了時刻がまだ見込みなら、その状態を明記し、確保をお願いしたい時間を伝えます。
メール全体の構成や署名から確認したい方は、ビジネスメールの基本構成と書き方をご覧ください。
回答希望日と開催日時を分ける
打ち合わせを行う日と、相手に返信してほしい日は別です。会場手配などの理由で回答希望日が必要なら、理由とともに記載します。
[実際の手配・調整上の理由]のため、可能でしたら[回答希望日時]までに、参加可能な候補をお知らせいただけますでしょうか。ご回答にお時間が必要な場合は、その旨をお知らせください。
これは回答時期の相談です。自分の希望を、相手が了承した回答期限として書かないようにします。必要がない場合は、回答期限を無理に加えなくて構いません。
初回と継続取引先で、挨拶と連絡経緯を変える
継続してやり取りしている相手には「いつもお世話になっております。[自社名]の[氏名]です」と書けます。初めての相手には「初めてご連絡いたします。[自社名]の[氏名]と申します」と名乗り、連絡の目的を伝えましょう。
紹介や過去のやり取りがある場合だけ、その経緯を添えます。事前に打ち合わせの了承を得ていない初回連絡では、「日程を決めたい」と進める前に、打ち合わせ自体の可否を尋ねます。
敬語の丁寧さは、相手との関係や用件に合わせます。「ご教示いただけますと幸いです」のような改まった表現も、硬いという理由だけで誤りにはなりません。ただし、「ご確認ください」だけで、候補選択や返信の依頼まで済ませないことが大切です。
候補日は何個出す?予定に合わせて選ぶ
候補数に一律の正解はありません。自分側で対応できる枠、相手の予定、緊急度、調整人数を踏まえて、候補を提示するか、相手に尋ねるかを選びます。
- 複数の枠を提示できる:選択肢として候補を並べます。可能なら同じ日の近い時間帯だけに偏らせず、日や時間帯を分けます。
- 1候補しか提示できない:その日時で参加可能かを尋ねます。1候補というだけで失礼になるわけではありません。難しい場合の再調整方法も添えましょう。
- 相手側の予定を先に知りたい:調整したい期間、所要時間、実施方法を示し、候補を尋ねます。自分側に制約があれば先に伝えます。
- 参加者が多い:必要な参加者の予定を確認し、候補ごとの参加可否を回答してもらうなど、調整方法も決めます。多数の候補が必要なら、見やすく一覧にする方法もあります。
候補を多く出せば必ず調整できる、少なければ必ず再調整になる、とは限りません。急ぎの場合も、対応できない枠を数合わせで追加せず、開催までの余裕や回答が必要な理由を伝えて相談します。
1候補の場合は、「当方からご提案できる日時は[候補日時]です。この日時でお時間をいただくことは可能でしょうか。難しい場合は、別日程について改めて相談させてください」のように書けます。
社外の日程調整メール例文8選
件名には案件名と用件を入れます。同じ案件への返信では元の件名を残せますが、確定連絡や変更相談は、必要に応じて現在の用件が分かる件名に整えてください。
例文1.取引先へ候補日時を提示する
前提:継続取引先との打ち合わせを相談する場面です。自分側で対応可能な候補と、提案する会場を確認できています。まだ日時・場所への合意はありません。
件名:[案件名]打ち合わせ日程のご相談
[取引先会社名]
[担当者名]様
いつもお世話になっております。[自社名]の[氏名]です。
[案件名]の[相談したい内容]について、打ち合わせのお時間をいただくことは可能でしょうか。
当方は以下の候補で対応可能です。
・[候補日A][開始時刻]〜[終了時刻]
・[候補日B][開始時刻]〜[終了時刻]
所要時間:[所要時間]
実施方法:対面
場所のご提案:[会場名・住所など]
上記の場所で、参加可能な候補を本メールへの返信でお知らせいただけますでしょうか。いずれも難しい場合は、ご都合のよい日時や実施方法をご相談いただけますと幸いです。
よろしくお願いいたします。
[署名]
候補数は提示できる枠に合わせて増減します。相手先への訪問を希望する場合は、訪問の可否と場所を確認し、相手の会議室を使える前提で書かないようにしてください。
例文2.初めての相手に打ち合わせの可否と候補を尋ねる
前提:初回連絡で、打ち合わせの了承はまだ得ていません。調整したい期間と、自分側が対応できる時間帯・方法を確認している場合です。
件名:[相談テーマ]に関する打ち合わせのご相談
[取引先会社名]
[担当者名]様
初めてご連絡いたします。[自社名]の[氏名]と申します。
[相談テーマ]について[具体的に相談したい内容]を伺いたく、ご連絡いたしました。
オンラインで[所要時間]ほど、打ち合わせのお時間をいただくことは可能でしょうか。
可能でしたら、[調整したい期間]の[当方が対応できる時間帯]で、ご都合のよい開始日時をいくつかお知らせいただけますと幸いです。
ご提案をいただいた後、当方の予定を確認してお返事いたします。
上記の期間や方法では難しい場合も、その旨をお知らせいただけますでしょうか。
ご検討のほど、よろしくお願いいたします。
[署名]
紹介を受けた事実や事前の接点がある場合だけ、その経緯を名乗りの後に添えます。継続取引先に候補を尋ねるなら、挨拶と用件を実際の関係に合わせて変更してください。
例文3.提示された候補から選んで返信する
前提:相手から提示された日時と実施条件を確認し、自分側の必要な参加者も参加できる場合です。
件名:Re:[元の件名]
[取引先会社名]
[担当者名]様
いつもお世話になっております。[自社名]の[氏名]です。
[案件名]の打ち合わせ候補をご案内いただき、ありがとうございます。
以下の日時で参加可能です。
・日時:[選んだ候補日][開始時刻]〜[終了時刻]
・所要時間:[所要時間]
・実施方法・場所:[相手が提示した方法・場所]
ご提示いただいた上記の内容でお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
[署名]
「2番目の候補でお願いします」だけでなく、日時を書き戻すと取り違えを確認できます。相手が全員の回答を集めてから決定する運用なら、この返信は自分の参加可否の回答であり、会議全体の確定ではありません。
例文4.全候補が合わず、別の日時を提案する
前提:提示されたすべての候補で参加できず、自分側で対応可能な別候補を確認しています。再提案の段階で、まだ確定していません。
件名:Re:[元の件名]
[取引先会社名]
[担当者名]様
いつもお世話になっております。[自社名]の[氏名]です。
打ち合わせ候補をご提示いただき、ありがとうございます。
恐れ入りますが、ご提示の日時はいずれも都合がつかず、参加が難しい状況です。
当方は以下の日時で対応可能ですが、ご都合はいかがでしょうか。
・[別候補日A][開始時刻]〜[終了時刻]
・[別候補日B][開始時刻]〜[終了時刻]
所要時間:[所要時間]
実施方法・場所のご提案:[方法・場所]
参加可能な候補をお知らせいただけますでしょうか。いずれも難しい場合は、改めて候補を相談させていただけますと幸いです。
お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
[署名]
別候補をまだ確認できていない場合は、候補を作らず、確認中であることを伝えます。次に連絡できる日時を確認できていれば、その予定を添えましょう。都合が合わない理由を詳しく述べる必要はありません。
例文5.合意後に日時・場所を確定連絡する
前提:必要な参加者の了承を得て、日時・所要時間・方法・場所が合意済みです。受領確認を求めない運用の例です。
件名:[案件名]打ち合わせ日時の確定連絡([開催日])
[取引先会社名]
[担当者名]様
いつもお世話になっております。[自社名]の[氏名]です。
日程をご調整いただき、ありがとうございます。
合意した打ち合わせ内容を以下にまとめます。
・案件・目的:[案件名・打ち合わせの目的]
・日時:[開催日][開始時刻]〜[終了時刻]
・所要時間:[所要時間]
・実施方法:対面
・場所:[合意した会場名・住所・会議室など]
合意内容と相違がございましたら、お知らせください。相違がなければ、本メールへのご返信は不要です。
当日はどうぞよろしくお願いいたします。
[署名]
これは、すでに合意した予定を記録するメールです。受領確認が必要なら返信をお願いしますが、運用上不要な場合に、毎回もう一度承諾を求める必要はありません。新しい会場や条件を加える場合は、合意済みとせず相談します。
日程以外の依頼・確認の文例も選びたい方は、依頼・確認・催促を社内・社外の場面から選ぶビジネスメール例文集を参考にしてください。
例文6.確定済み日程の変更を相談する
前提:自分側の事情で合意済み日時に実施できず、理由と代替候補を確認できています。変更への了承はまだ得ていません。
件名:[案件名]打ち合わせ日程変更のご相談
[取引先会社名]
[担当者名]様
いつもお世話になっております。[自社名]の[氏名]です。
[元の開催日][開始時刻]〜[終了時刻]に予定している[案件名]の打ち合わせについて、日程変更をご相談したく、ご連絡いたしました。
[実際に確認した理由]により、当方が予定の日時に対応できなくなりました。こちらの都合で再調整をお願いすることとなり、申し訳ございません。
以下のいずれかの日時への変更は可能でしょうか。
・[変更候補日A][開始時刻]〜[終了時刻]
・[変更候補日B][開始時刻]〜[終了時刻]
所要時間:[所要時間]
実施方法・場所のご提案:[方法・場所]
変更の可否と、可能な場合はご都合のよい候補をお知らせいただけますでしょうか。いずれも難しい場合は、別の候補を改めて相談させてください。
お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
[署名]
送信しただけで「変更しました」とは書きません。一方で、元の日時に対応できないことが判明しているなら、その事実は明確に伝えます。開催が迫っている場合は、相手との取り決めに沿って電話などでも確認し、了承後に新しい日時を記録してください。
謝罪は変更の経緯に合わせて選びます。相手から変更を希望された場合や、初めて候補を相談する場面にまで、自分側の不手際を詫びる文を付ける必要はありません。
打ち合わせではなく、納品・提出の期限を変える相談は、納期変更メールの例文10選|延期・前倒しの相談と承諾後の返信で紹介しています。
例文7.相手からの変更相談に了承を返信する
前提:相手から変更案を受け、自分側の関係者の予定を確認済みです。相手が提示した候補と条件をそのまま受け入れられる場合に使います。
件名:Re:[元の件名]
[取引先会社名]
[担当者名]様
いつもお世話になっております。[自社名]の[氏名]です。
[案件名]の打ち合わせ日程について、ご連絡ありがとうございます。
ご提示いただいた以下の内容への変更を了承いたします。
・変更前:[元の開催日][開始時刻]〜[終了時刻]
・変更後:[新しい開催日][開始時刻]〜[終了時刻]
・所要時間:[所要時間]
・実施方法・場所:[相手の提案どおりに了承する方法・場所]
当日はどうぞよろしくお願いいたします。
[署名]
「承知しました」だけでなく、了承する日時を明記します。別の時刻や方法を条件として出す場合は、この了承文を使わず、新しい案への対応可否を尋ねてください。
例文8.確定済みのオンライン会議の参加方法を案内する
前提:日時・議題・所要時間・使用する会議サービスが合意済みで、自分が参加URLを送る運用も決まっています。URLを作成し、利用条件を確認できている場合です。
件名:[案件名]オンライン打ち合わせの参加方法([開催日])
[取引先会社名]
[担当者名]様
いつもお世話になっております。[自社名]の[氏名]です。
合意済みのオンライン打ち合わせについて、参加方法をご案内いたします。
・案件・目的:[案件名・打ち合わせの目的]
・日時:[開催日][開始時刻]〜[終了時刻]
・所要時間:[所要時間]
・実施方法:[合意した会議サービス名]
・参加URL:[作成・確認済みのURL]
接続についてご不明な点がございましたら、お知らせください。
当日はどうぞよろしくお願いいたします。
[署名]
URLが未作成なら、参加URLの行を削除します。送付担当者と時期が決まっている場合だけ「参加URLは[担当者]から[送付予定日時]にお送りします」と案内してください。まだ決まっていない場合は、その点が確認中であることを伝えます。
会議ID、パスコード、参加時の操作などは、実際に必要な情報だけを追加します。URLを送る前に、相手が参加できる設定と、案内に記載する情報を確認しましょう。
返答待ちや海外との調整で気をつけたいこと
曖昧な返信は、必要な点だけ確認する
候補への回答が「確認しました」だけで、どの日時に参加できるか分からない場合は、選んだ候補を尋ねます。「ご返信ありがとうございます。参加可能な候補日時をお知らせいただけますでしょうか」と、確認が必要な点を絞りましょう。
返信がないときは、送信状態、宛先、別経路の回答、回答希望日を確認します。再連絡の時期や文面は、返信が来ないときの対処法|取引先への再連絡・催促メール例文と確認ポイントをご覧ください。
海外の相手には、日時の基準を明示する
異なるタイムゾーンの相手と調整するときは、「[年月日][開始時刻]〜[終了時刻](日本時間)」のように、どの地域の時間かを示します。相手側の現地時間も併記するなら、開催日の時差と夏時間の適用、日付が変わるかを確認してください。
海外とのやり取りでは、数字だけの日付が月日を取り違えさせる場合もあります。年・月・日が分かる表記を選び、双方が同じ日時を認識できるようにしましょう。
日程調整メールの送信前チェック
- 案件名と、打ち合わせの目的が伝わるか。
- 候補の日時は、自分側で対応できることを確認したか。
- 年月日・曜日・時刻が正しく、所要時間と一致しているか。
- 実施方法と場所は、提案なのか合意済みなのか分かるか。
- 候補選択・参加可否・別候補など、必要な回答を具体的に求めているか。
- 回答希望日と開催日時を混同していないか。
- 候補や変更相談を、確定済みとして書いていないか。
- 理由、過去の経緯、URLの送付予定に未確認の情報がないか。
- 宛先と署名が正しく、[ ]の置き換え漏れがないか。
確定後は、予定表や関係者への案内も合意内容にそろえます。変更した場合は、古い会議案内と新しい案内が混在していないかも確認してください。
必要な情報を整理したうえで下書きを作りたい方は、ChatGPTでビジネスメールを作成する方法|指示文・例文と送信前の確認ポイントも参考になります。生成した文面の日時や条件は、元の情報と照らし合わせて確認しましょう。
日程調整メールでよくある質問
複数の候補が空いている場合、どう返信すればよいですか?
どの候補でも参加できるなら「ご提示の候補はいずれも参加可能です」と伝えられます。優先したい日時があるなら、第一希望と、ほかにも参加できる候補を分けて示してください。複数人の調整では、選べる候補を伝えることで全体の予定を合わせる材料になります。
候補日時をいつまで空けておくべきですか?
一律の期間はありません。仮押さえが必要なら、保持できる期限と、その後は空き状況を再確認することを相手に伝えて相談します。予定を保持する期限と回答希望日は分け、返信がないまま開催を確定しないようにしてください。
カレンダーの招待を送れば、日程は確定しますか?
招待を送っただけでは、相手が参加を了承したとは限りません。候補の仮招待ならその旨を明示し、参加可否を確認します。確定した予定の招待なら、メールの合意内容と、日時・場所・参加URLが一致しているかを確認してください。
まとめ|相手が判断できる情報をそろえ、合意した予定を残す
日程調整メールは、現在の状況に合う例文を選び、実際の目的・日時・方法・必要な回答へ置き換えて使いましょう。短く整えるときも、相手が判断するための条件や配慮は残します。
回答を受けたら、必要な参加者の了承と条件を確認し、合意した日時・所要時間・場所を記録してください。変更が生じた場合も、相談と確定を分けて進めることが、認識違いを防ぐための基本です。