職場の休憩中に「恋人はいるの?」、親戚の集まりで「子どもはまだ?」。答えたくないのに、場の空気が気になって笑って流したり、つい詳しく話したりしてしまうことはありませんか。
個人的な質問には、話せる範囲を自分で選んでかまいません。まずは「そのことは、あまり話していないんです」のような短い言葉を一つ用意してみましょう。理由を細かく説明しなくても、回答を控えることはできます。
この記事では、その場での返答から、質問が続く場合の伝え直しまで紹介します。以下の例文は架空のものです。関係や状況に合う語尾に調整して使ってください。
答えたくない質問への返答|使いやすい3つの言い方
軽くかわす、話題を変える、回答を控える、という三つの方法があります。順番に試す必要はなく、触れてほしくない話題なら、最初から回答を控えて大丈夫です。
1.軽くかわす|詳しい話に進みたくないとき
そのあたりは、あまり人に話していないんです。
恋愛や家庭事情について、詳細に入る前に区切りたいときの言葉です。これ以上話したくないなら、続けて事情を付け足さなくてもかまいません。
2.話題を変える|会話そのものは続けたいとき
その話は置いておいて、さっきの旅行の話、続きを聞いてもいいですか。
別の話なら楽しめそうなときに使えます。「旅行」は、その場ですでに出ていた趣味や食べ物などの話題に置き換えます。新しい話を考える余裕がなければ、この方法を選ばなくて大丈夫です。
3.回答を控える|はっきり区切りたいとき
個人的なことなので、詳しいお答えは控えますね。
収入や家庭内の事情など、話したくない範囲が明確なときに使います。やわらげようとして「また今度」と足すと、後日聞かれることもあります。話す予定がないなら、次の機会を約束する必要はありません。
職場で使える返答|私生活と仕事の用件を分ける
上司や同僚には、丁寧な語尾で短く伝える形が使えます。個人的な雑談を断った後も、必要な業務連絡には普段どおり対応してかまいません。
4.恋人の有無や結婚の予定を聞かれたとき
恋愛や結婚のことは、職場では話さないようにしています。
休憩中や飲み会で、私生活の話に踏み込まれたときの言葉です。「職場では話さない」という方針が自分に合う場合に使います。特定の話題だけ避けたいなら、「結婚の予定については」と範囲を狭められます。
5.家族の収入や貯金額を聞かれたとき
家計の具体的な金額は、お話ししていないんです。
金額を濁しても聞き直されそうなときに使えます。家族の勤務先なども話したくないなら、推測の手がかりになる情報まで補足しなくて大丈夫です。
6.休暇の理由から、家庭事情を詳しく聞かれたとき
家庭の事情です。詳しい内容は控えますが、引き継ぎは前日までに済ませます。
同僚との雑談で理由を掘り下げられたときなどに使います。引き継ぎの時期は、実際の予定に置き換えてください。申請や手続きで確認が必要な情報は雑談と分け、担当者に提出先や必要な範囲を確認しましょう。
親戚・友人への返答|親しくても話す範囲は選んでよい
親戚や友人には、普段の話し方に合わせて伝えられます。親しい相手でも、結婚や子どもの予定、家庭内の事情をすべて共有する必要はありません。
7.親戚から結婚や子どもの予定を聞かれたとき
そのことは、ここでは話さないでおきたいな。別の話にしよう。
集まりの席で、周囲にも聞こえる形で質問されたときに使えます。別の場所でも話したくない場合は、「ここでは」を省きます。結婚や子どもについての自分の考えを、納得してもらうまで説明しなくて大丈夫です。
8.友人・知人から家庭内の事情を聞かれたとき
最近少し慌ただしいけれど、詳しい事情は話さずにおきたいんだ。
近況だけは伝えたいけれど、理由までは話したくないときの言葉です。前半は、自分が伝えてよいと思う事実に変えます。近況も伝えたくない場合は、後半だけでかまいません。
少し答えたからといって、その先の質問にも答え続ける約束にはなりません。前は話せた内容でも、今日は控えたいと選び直せます。
何度も聞かれるときは、理由を増やさず伝え直す
やんわりかわしただけでは、回答を控えたいことが伝わらない場合もあります。続けて聞かれたら、新しい言い訳を考えるより、同じ希望を短く伝え直してみましょう。
9.「どうして?」「少しくらい教えて」と続くとき
理由も含めて、話さずにおきたいんです。この話はここまでにさせてください。
答えない理由まで尋ねられたときの言葉です。説明を重ねることが負担なら、同じ内容を繰り返すだけでもかまいません。
10.「心配して聞いているだけ」と言われたとき
気にかけてくれてありがとう。ただ、そのことは話さないでおきたいです。
相手の気遣いを受け取りたい場合は、お礼と回答を分けて伝えられます。感謝の言葉が気持ちに合わないなら、後半だけでも使えます。心配されたことを理由に、詳しく話す必要はありません。
11.伝え直しても質問が止まらないとき
これ以上はお答えしません。ここで失礼します。
回答を控える意思を伝えても続くときは、会話を終える選択肢があります。安全にできるなら、席を移す、ほかの人のいる場所へ行くなど、実際の距離も取ってかまいません。
相手が不満そうでも、その反応だけで返答が間違っていたとは決まりません。言葉を選んでも、質問が必ず止まるわけではないため、うまくかわし続ける役割を自分だけで背負わないでください。
答えを控えた後の相手の反応が気になり、顔色をうかがって疲れてしまう場合は、不機嫌な人に振り回されて疲れるときの接し方も参考にしてください。
その場で言えなかったら、後から伝えてもよい
突然聞かれて笑って流したり、答えてしまったりしても、自分を責めなくて大丈夫です。今後は聞かないでほしいと伝えるなら、後から短い文章にする方法もあります。
12.次からは質問を控えてほしいと伝える文章
先ほど聞かれた結婚の予定についてですが、個人的なことなので、今後は質問を控えていただきたいです。
職場ならメールやチャット、親しい相手なら普段使っている連絡手段で伝えられます。「結婚の予定」は実際に聞かれた話題に置き換え、友人には「これからは聞かないでほしいな」と語尾を変えてもよいでしょう。
連絡すること自体が負担なら、無理に送らなくてもかまいません。次に同じ質問をされたときの返答を一つ決めておくだけでも十分です。
返答した後に「感じが悪かったかも」と悩む場合も、話したくない範囲を守ったこと自体を、失礼だったと決めつけなくてよいでしょう。
会話の後に「あの返し方でよかったかな」と考え続けてしまうときは、人と会った後の「一人反省会」が止まらないときの気持ちの切り替え方で、振り返りを区切る考え方を紹介しています。
冗談や逆質問で、うまく返そうとしなくても大丈夫
冗談で笑わせたり、相手に同じ質問を返したりする方法が、自分に合うとは限りません。笑いに変えることが負担になる、会話がさらに長くなる、相手の私生活には踏み込みたくないと感じるなら、使わなくて大丈夫です。
答えを控えるために、恋人や家族の予定を作り話にする必要もありません。短い返答をした後の間を、追加の説明で埋めなくてもかまいません。
職場で個人的な質問が繰り返され、仕事にも影響しているなら、日時や実際の質問、自分が伝えた内容を、無理のない範囲でメモし、別の上司や人事、社内相談窓口に相談する選択肢があります。
怒鳴られる、脅されるなどの怖さがあるときは、ここで紹介した例文を無理に試さず、安全に第三者へ相談できる方法を優先してください。つらさが続き、眠れないなど生活に支障がある場合は、医療機関などに相談してかまいません。
次に聞かれたときの一言を選んでおこう
答えたくない質問に備えるなら、まずはこの記事の例文から、自分が口にしやすいものを一つ選んでみてください。丁寧に区切りたいのか、別の話をしたいのかによって、言葉を変えられます。
詳しく説明できなくても、気の利いた返しができなくても、話す範囲は選べます。相手を納得させるところまで頑張らず、自分が伝えられる短い言葉で区切ってかまいません。