メールを送った後で、相手の名前や漢字、会社名の間違いに気づくと、どう謝ればよいか迷いますよね。

まず正しい表記を確認し、どのメールのどこを間違えたのかと、訂正内容を簡潔に伝えてお詫びしましょう。長い言い訳より、相手の名前を正しく書き直すことが大切です。

この記事では、自分で誤りに気づいた場合と、相手から指摘された場合に分けて、お詫びメールの例文を紹介します。

扱うのは、正しい相手に送ったメールで、氏名や会社名の表記を間違えたケースです。メールアドレスを間違えて別の相手へ送った「誤送信」とは、対応を分けて考えてください。

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名前を間違えたメールを訂正する前に確認すること

正しい氏名・漢字・会社名を確かめる

焦って訂正メールを送ると、名前をもう一度間違えるおそれがあります。まず、相手の最新のメール署名や、本人から受け取った名刺などで正しい表記を確認しましょう。

  • 姓と名が、別の人の名前になっていないか
  • 「斉藤」「斎藤」など、漢字の違いがないか
  • 会社名の前後に付く「株式会社」の位置は正しいか
  • 部署名や役職名が古い情報になっていないか

会社の正式名称は公式サイトも確認材料になります。ただし、担当者の現在の所属や役職は、古い名刺だけで判断せず、最近のやり取りと照らし合わせてください。

資料同士で表記が異なり、正しい名前を確定できない場合は、推測で書き直さず、必要な点を本人や担当窓口に確認します。

名前以外にも取り違えがないか確認する

別の人の名前を書いてしまった場合は、宛名だけでなく、本文や添付資料も確認してください。

相手に送る予定の内容で、名前だけが誤っていたのか、それとも別の相手へのメールを流用してしまったのかで、必要な対応が変わります。

他の取引先の情報などを含んでいた場合は、名前の訂正だけで済ませず、社内の報告・対応手順に従いましょう。

対象のメール・お詫び・正しい表記の順に伝える

訂正メールは、次の順序でまとめると伝わりやすくなります。

  1. 「本日お送りした資料送付のメール」など、対象を示す
  2. 氏名や会社名を誤って記載したことをお詫びする
  3. 正しい表記を明記する
  4. 必要があれば、元の用件への影響を伝える

正しい表記を確認できたら、速やかに連絡します。「必ず何分以内」と時間だけにとらわれず、訂正内容を確かめたうえで送ることが大切です。

氏名・漢字・会社名を間違えたときのお詫び例文

以下は、氏名・会社名・用件を含めてすべて架空の例文です。実際に送ったメールの日時や件名、誤った箇所、正しい表記に合わせて書き換えてください。末尾には普段使用している署名を付けます。

① 自分で氏名の誤りに気づいた場合

相手の名前を別の人の名前で書いてしまい、本文と添付資料は相手に送る内容で間違いなかった場合の例です。

件名:宛名の誤記のお詫びと訂正(資料送付のメール)

株式会社こもれび企画
営業部 山田直樹様

いつもお世話になっております。
株式会社あおば制作の森田です。

本日お送りした「ご提案資料の送付」のメールで、山田様のお名前を誤って「田中様」と記載しておりました。大変失礼いたしました。

正しくは「山田直樹様」です。お名前を誤って記載しましたこと、お詫び申し上げます。

なお、お送りした本文と添付資料は、山田様へのご提案内容で相違ございません。

正しい氏名は、宛名と本文で示しています。最後の一文は、本文と資料を実際に確認した場合だけ使用してください。ほかにも誤りがあれば、その内容に合わせた訂正が必要です。

② 氏名の漢字を間違えた場合

名前の読み方は同じでも、漢字を誤って記載した場合の例です。訂正する一文字が分かるように伝えます。

件名:お名前の漢字の誤記についてのお詫び

株式会社こもれび企画
山田裕子様

いつもお世話になっております。
株式会社あおば制作の森田です。

先ほどお送りしたメールで、お名前を「山田祐子様」と記載しておりました。正しくは「山田裕子様」でした。漢字を誤って記載し、申し訳ございません。

今後は、送信前に宛名をメール署名と照合いたします。

お名前の表記に誤りがありましたこと、お詫び申し上げます。

この例では、「祐子」から「裕子」への訂正を本文で示しています。再発防止の一文は、実際に行う確認方法に合わせて変更してください。

③ 会社名・正式名称を間違えた場合

会社名の一部や「株式会社」の位置を間違えた場合の例です。社名全体を示すと、正しい表記を確認しやすくなります。

件名:貴社名の誤記のお詫びと訂正(お打ち合わせのご案内)

株式会社こもれび企画
山田直樹様

いつもお世話になっております。
株式会社あおば制作の森田です。

本日お送りした「お打ち合わせのご案内」のメールで、貴社名を誤って記載しておりました。誠に申し訳ございません。

誤:こもれび企画株式会社
正:株式会社こもれび企画

上記のとおり訂正し、お詫び申し上げます。
なお、ご案内した打ち合わせ日時と場所に変更はございません。

この例では「誤・正」を使い、株式会社の位置の違いを示しています。日時や場所についての一文は、会社名以外に変更がないことを確認してから添えましょう。

部署名や役職名も間違えていた場合

氏名だけでなく部署名や役職名にも誤りがあった場合は、同じメールでまとめて訂正できます。

たとえば、「宛名の部署名と役職名にも誤りがございました。正しくは『営業企画部 部長 山田直樹様』です」と、確認した現在の表記を示します。

「異動されたことを知らなかったため」などの事情を先に並べず、誤って書いた箇所と正しい内容を伝えましょう。

名前の間違いを相手から指摘されたときの返信例文

④ 指摘へのお礼とお詫びを伝える場合

相手から名前の漢字について指摘を受けた場合は、指摘へのお礼と、誤記へのお詫びを簡潔に伝えます。

件名:Re: ご提案資料の送付

株式会社こもれび企画
山田裕子様

いつもお世話になっております。
株式会社あおば制作の森田です。

お名前の表記についてお知らせいただき、ありがとうございます。

私のメールで「山田祐子様」と誤って記載しておりました。正しくは「山田裕子様」であることを確認いたしました。大変失礼いたしました。

今後のメールでは、送信前に正しい表記と照合いたします。
このたびの誤記について、お詫び申し上げます。

正しい表記を本文でも明記し、指摘を受け止めたことが分かる形にしています。「ご指摘ありがとうございます」だけで終わらず、何を訂正したかを残しましょう。

⑤ 元の用件への返答と、名前の指摘が一緒に届いた場合

打ち合わせの返答などと一緒に名前の間違いを指摘された場合は、一通でお詫びと用件への返答をまとめられます。

件名:Re: お打ち合わせ日時のご相談

株式会社こもれび企画
山田裕子様

いつもお世話になっております。
株式会社あおば制作の森田です。

ご返信いただき、ありがとうございます。

また、前のメールでお名前を「山田祐子様」と誤って記載しておりました。正しくは「山田裕子様」でした。大変失礼いたしました。お知らせいただき、ありがとうございます。

お打ち合わせは、ご承諾いただいた[月日・開始時刻]に、[会議室名・参加方法]にてお願いいたします。

当日は、弊社より[参加者名]が参加いたします。
どうぞよろしくお願いいたします。

日時と参加方法は、実際に合意した内容に置き換えてください。この例の結びは、打ち合わせについての挨拶です。名前の間違いを許してもらうための依頼ではありません。

訂正メールの件名と、元の用件の扱い方

どのメールの訂正か分かる件名にする

訂正だけを知らせる場合は、「宛名の誤記のお詫びと訂正(資料送付のメール)」のように、訂正する内容と元の用件を組み合わせます。

一方、相手から届いた指摘に返信するときは、元の件名を残したほうがやり取りを追いやすい場合もあります。

新規メールにするか返信にするかを一律に決める必要はありません。件名と本文を読めば、どのメールの何を訂正したのかが分かる形にしましょう。

名前だけの訂正なら、用件をすべて再送しなくてもよい

宛名以外に誤りがなければ、長い本文や添付資料をそのまま送り直す必要はありません。必要に応じて「本文と添付資料の内容に変更はございません」と添えます。

ただし、資料の中にも名前の誤りがあった場合は、本文だけを訂正しても資料は直りません。修正版を用意し、差し替えるファイルを明確に伝えてください。

相手から元の用件への質問が届いている場合は、お詫びだけで終わらせず、その質問にも答えましょう。

名前の訂正以外も含めて、場面に合う謝罪メールを確認したい場合は、ビジネス謝罪メールの書き方と場面別の例文も参考にしてください。

名前間違いのお詫びで避けたい表現

入力変換を理由にして謝罪を薄めない

「予測変換で勝手に変わってしまいました」「パソコンの変換ミスです」と説明すると、自分の確認について触れずに済ませようとしている印象を与えることがあります。

通常の表記訂正なら、「お名前の漢字を誤って記載し、申し訳ございません」と簡潔に伝えられます。

相手の受け止め方を決めつけない

「よくある間違いですが」「一文字だけですので」など、誤りを小さく扱う言葉は避けましょう。

反対に、名前の誤記だけで「取り返しのつかないことをしました」と大げさに書く必要もありません。起きたことに合う言葉でお詫びします。

返信や許しを求めない

訂正を知らせるだけのメールに、「お許しいただけますでしょうか」「確認できましたら必ずご返信ください」と加える必要はありません。

業務上の確認事項がなければ、お詫びと訂正を伝えて結べます。返信がないからといって、同じ謝罪メールを何通も送ることは控えましょう。

送信前に確認する5つのポイント

  • 宛先:メールアドレスと表示名が、送る相手と一致しているか
  • 表記:宛名と本文の氏名・漢字・会社名が、確認した情報と一致しているか
  • 訂正箇所:元のメールと、正しい表記が分かるか
  • 用件:相手からの質問への回答や、必要な訂正版を忘れていないか
  • 負担:不要な返信や、許しを求める文が入っていないか

コピーした宛名や登録済みの連絡先にも、古い情報が残っていることがあります。今回の誤記につながった保存先が分かれば、そこも正しい内容に直しておきましょう。

名前を間違えたときによくある質問

メールだけでなく電話でも謝るべきですか?

名前の表記を間違えたという理由だけで、必ず電話をする必要はありません。メールなら正しい漢字や会社名を文字で示せます。

相手から電話を求められた場合や、ほかの取り違えもあり業務への影響が生じている場合は、その状況に合わせて連絡方法を考えましょう。

送信取り消しや回収をすれば、訂正しなくてもよいですか?

取り消しや回収の可否は、使用するメールサービスや受信側の環境などによって異なります。操作しただけで、相手が元のメールを読んでいないとは判断できません。

取り消せたことを確認できない場合は、それだけで対応を終えず、必要な訂正を伝えましょう。

まとめ|正しい表記を示して、簡潔にお詫びする

メールで相手の名前や会社名を間違えたときは、正しい表記を確認し、対象のメール・誤った箇所・訂正内容を簡潔に伝えることが大切です。

  • 氏名・漢字・会社名は、最新の署名や正式な資料で確認する
  • 名前以外に、本文や添付資料の取り違えがないか確かめる
  • 指摘された場合は、お礼とお詫びを添えて正しい表記を示す
  • 元の用件への質問があれば、その返答も忘れない
  • 不要な返信や許しを求めず、送信前にもう一度照合する

長い言い訳や繰り返しの謝罪よりも、誤りを正しく訂正し、その後のメールで同じ間違いを防ぐことを心がけましょう。