お見舞いの封筒は、封筒の種類と贈る人数に合わせて、表書き・名前・必要事項を書きます。表面の上段に「御見舞」、下段に贈る人の名前を書き、中袋があれば金額・住所・氏名を記入するのが基本です。

この記事では、病気やけがで療養している方へ、お見舞い金を渡す場合を扱います。中袋なしや連名の書き方も、記入例を見ながら確認できます。

図は水引を省略した位置の説明用です。名前・住所は架空の記入例です。印刷された記入欄がある場合は、その欄を優先してください。

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お見舞いの封筒の書き方を図解で確認

まずは、封筒の表面の配置を確認しましょう。水引付きの場合は、水引より上に表書き、下に名前を書きます。

図1|封筒の表面・記入例
御見舞
山田太郎

上段:表書き/下段:贈る人の氏名
※水引がある場合は、文字が重ならないように配置

自分の封筒・人数 確認する内容
中袋あり 中袋の表に金額、裏に住所・氏名
中袋なし 封筒の裏に金額・住所・氏名
2~3人の連名 表面の下段に氏名を並べる
4人以上の連名 団体名などを表に書き、全員の氏名は別紙へ

お見舞いに使う封筒の選び方

のし・水引を分けて確認する

のしは右上の飾り、水引は中央付近の結び紐です。「のし袋」という商品名でも、のしの飾りが付いていないものがあります。

病気見舞いの金封は、のしなしを基本に選びます。水引付きなら、紅白の結び切り、またはお見舞い用のあわじ結びが選択肢です。何度あってもよいお祝いに使う蝶結びは、今回の用途には選びません。

水引は必須ではなく、赤い線や「御見舞」の文字が印刷された、お見舞い用の封筒もあります。迷う場合は、包装に「お見舞い用」と記載されたものを選ぶと用途を確認しやすくなります。

なお、品物の掛け紙では、百貨店によってのし付きの例も案内されています。地域や購入先の説明が異なる場合は、病気見舞いであることを伝えて確認してください。

白い封筒を使う場合の確認

お見舞い用の金封が用意できない場合は、白無地の封筒で代用する方法もあります。郵便番号の枠がなく、紙幣が透けにくい、きれいなものを選びましょう。

手紙用と金銭用では形が異なります。お札が無理なく入り、開口部から落ちないかも確認してください。

お見舞いを受けた人がお返しをする場合は、別の表書きを使います。快気祝い・お見舞い返しの例文とマナーをご覧ください。

封筒の表書きと名前の書き方

表書きは上段中央に「御見舞」

手書きで迷う場合は、上段中央に縦書きで「御見舞」と書くとよいでしょう。「お見舞」もメーカーが案内する表記です。

「お見舞い」など送り仮名のある表記は、慣習によって説明が異なります。この記事では、公式資料や市販品で確認できる「御見舞」「お見舞」を例にしています。4文字という理由だけで、どんな場面でも失礼と決めつける必要はありません。

目上の方への表書きに「御伺」を案内する百貨店もあります。購入先や周囲に慣習を確認できる場合は、その案内に合わせましょう。

名前は贈る人のフルネームを書く

下段中央に書くのは、受け取る人ではなくお見舞いを贈る人の氏名です。表書きより少し小さく、誰からのものか分かるようフルネームで書きます。

表書きと名前は、濃い墨の筆や筆ペンが一般的です。試し書きでにじみ具合を確認し、乾いてからお金を入れてください。会社名や肩書きを添える場合は、氏名の右側に小さく書きます。

記入例:上段「御見舞」/下段「山田太郎」
会社名を添える場合:「株式会社あおば」を氏名の右側に小さく記入

中袋がある場合の書き方

金額は中袋の表面に書く

記入欄のない中袋は、表面中央に縦書きで金額を書きます。漢数字のほか、改ざんを防ぐための大字を使う方法があります。

金額 大字の記入例 読みやすい漢数字の例
3,000円 金参阡円 金三千円
5,000円 金伍阡円 金五千円
10,000円 金壱萬円 金一万円

「円」を「圓」とする表記もあります。横書きの「金額」「円」欄があれば、「5,000」などの算用数字で記入できます。上の金額は書き方の例で、相場の指定ではありません。

住所と名前は中袋の裏面へ

記入欄がなければ、裏面左下に郵便番号・住所・氏名を書きます。住所は建物名や部屋番号など、必要な情報も含めてください。

図2|中袋の表面・裏面の記入例

表面

金伍阡円

裏面

〒123-4567
〇〇県〇〇市
若葉町一丁目二番三号
山田太郎

裏面の記入例は読みやすい横書きで表示しています。縦書きで記入する場合も、左下の範囲に住所と氏名をまとめます。

中袋がない場合の書き方

金額・住所・氏名を封筒の裏面に書く

中袋のない封筒タイプは、表面に表書きと名前、裏面に金額・住所・氏名を書きます。金額欄や住所欄が印刷されていれば、その位置へ記入してください。

欄がない場合は、裏面左下の範囲に必要事項をまとめる方法があります。金額と住所を詰め込みすぎず、読み取れる大きさにしましょう。

図3|中袋なし・表面と裏面の記入例

表面

御見舞
山田太郎

裏面

金五千円
〒123-4567
〇〇県〇〇市
若葉町一丁目二番三号
山田太郎

裏面は読みやすい横書きの配置例です。商品の指定欄があれば、そちらを使ってください。

中袋なしと、中袋の入れ忘れを区別する

もともと中袋を使わない封筒なら、そのままお札を入れる使い方ができます。一方、中袋が付属する金封は、中袋に入れてから外包みに包む方法が基本です。包装の内容物と使い方を確認しましょう。

連名で渡す場合の書き方

夫婦で渡す場合

同姓の夫婦の伝統的な記入例では、夫のフルネームを中央に書き、その左に、名の位置をそろえて妻の名前を書きます。

記入例:中央「山田太郎」/その左に「花子」
「花子」は「太郎」と同じ高さから書き始めます。

夫婦それぞれの氏名を明確に伝えたい場合や姓が異なる場合は、2人のフルネームを並べる方法もあります。夫婦の記入例は、性別による順序をすべての関係に当てはめるものではありません。

友人など2~3人で渡す場合

表面下段に、全員のフルネームを縦書きで並べます。役職や年齢による順序がある場合は、向かって右から目上の人の順です。友人同士など差がない場合は、五十音順など、全員で決めた順序で構いません。

表書きの中心に対して、名前全体が偏らないように配置します。3人でも狭くて書けない場合は、代表者と別紙を使う方法にしましょう。

職場の有志など4人以上で渡す場合

表面には「〇〇部有志一同」などと書き、全員の氏名は別紙にまとめます。代表者の氏名を中央に書き、その左に小さく「外一同」と添える方法もあります。

部署全員が参加していない場合は、単に「〇〇部一同」とせず、「有志」と書くと参加範囲が伝わります。

図4|連名の記入例(氏名は架空)

2人・五十音順の例

御見舞
佐藤一郎
鈴木花子

3人・五十音順の例

御見舞
佐藤一郎
鈴木花子
田中次郎

4人以上・職場有志の例

御見舞
営業部有志一同

2~3人の例は、向かって右から左へ五十音順です。役職順にする場合は、氏名をその順に入れ替えます。4人以上の例には、全員の氏名を書いた別紙を添えます。

別紙に名前を書く場合

白無地の紙に全員の氏名を書き、封筒や中袋に同封します。縦書きなら右から左へ、役職順や五十音順で並べましょう。

代表者の連絡先も添えると、受け取った人が贈り主を確認しやすくなります。個別の金額や住所を記載するかは、職場の慣習や取りまとめ方に合わせて相談してください。

お札の入れ方と封筒の閉じ方

肖像画のある面を表側に向け、上にそろえる

縦長の封筒や中袋では、肖像画のある面が袋の表面側を向き、肖像画が上側にくるように入れる方法がメーカーから案内されています。複数枚なら、向きをそろえましょう。

中袋と外包みの表面も同じ向きにします。糊付けや外包みを閉じる前に、入れた金額と書いた金額が一致しているか確認してください。

新札の扱いは資料によって案内が異なる

イオンのお葬式は、新札を避け、新札しかないときは折り目を付ける方法を案内しています。一方、メモリアルアートの大野屋は、きれいなお札を使い、あえて折り目を付ける必要はないと説明しています。

「新札は絶対に失礼」「必ず折り目を付ける」と一律には決めず、汚れや破れのないお札を選びましょう。家族や職場に慣習がある場合は、それに合わせて確認してください。

なお、「新札」は未使用のお札のことです。新しいデザインの紙幣かどうかとは、別の話です。

中袋の糊付けは必須ではない

メーカーの案内では、中袋の封に糊付けの決まりはありません。外包みがあるものと、直接お札を入れる封筒タイプを分けて考えます。

封筒タイプは、中身が出ないように糊や付属のシールなどで閉じる方法があります。商品の説明に従い、お金が落ちない状態にしてください。

上下を折り返す多当タイプなどは、裏面の下側の折り返しを上側に重ねる「受け折」にします。上下の折り返しがない斜め折りの製品は、その製品の折り目に合わせます。

持参する前には、本人や家族が面会を希望しているかも確認しましょう。お見舞いに行く前の連絡例文では、負担をかけずに都合を聞く文面を紹介しています。

カードを添える場合は、お見舞いの言葉・短文例文集も参考にしてください。

よくある質問

ボールペンでもよいですか?

表書きや氏名は、筆・筆ペンが一般的で、メーカーも推奨しています。用意できるなら濃い墨の筆ペンを使いましょう。ただし、ボールペンで書いたことだけを理由に、必ず失礼になるとは断定できません。すでに書いた場合は、読めるか、氏名や金額に誤りがないかも確認してください。

名前はフルネームで書きますか?

個人で贈る場合はフルネームが基本です。同じ姓の人がいる場合にも、贈り主が分かりやすくなります。夫婦連名で姓を一つにまとめる記入例は、本文の夫婦の項目をご覧ください。

住所は必ず書く必要がありますか?

すべての場面で必須とする一律の決まりとしては扱わず、贈り主の確認や連絡に役立つ情報として記入をおすすめします。住所欄のある中袋は、その欄を使ってください。

市販の印刷済み封筒でもよいですか?

お見舞い用として販売されている印刷済みの封筒を使えます。表書きが印刷されていれば重ねて書かず、名前など必要な箇所を記入します。お祝い用や香典用との取り違えに注意してください。

中袋を別に用意する必要はありますか?

もともと中袋なしで使う封筒タイプなら、必ず追加しなければならないわけではありません。中袋が付く外包みタイプで中袋をなくした場合は、購入先に適した包み方を確認すると安心です。

まとめ|封筒の種類と人数に合わせて記入しよう

表面は上段に「御見舞」、下段に贈る人の名前。中袋ありなら中袋へ、中袋なしなら封筒の裏面へ、金額・住所・氏名を記入します。

連名では、2~3人は氏名を並べ、人数が多ければ団体名などと別紙を使います。印刷された欄や商品の説明を優先し、封をする前に氏名・金額・お札の入れ忘れを確認しましょう。

マナーには地域や購入先による違いもあります。細かな形式で迷う場合は、周囲の慣習を確認し、受け取る人が分かりやすい記入を心がけてください。

参考:佐々木紙工「お見舞」、三越伊勢丹「入院・病気のお見舞い」、大野屋「お見舞いに包むお金は新札?」など。確認日:2026年10月2日。