お見舞い金は、相場を参考にしながら、相手との関係や家族・職場の慣習、無理のない予算で決めましょう。現金の目安として、身内は5,000~10,000円、友人は3,000~5,000円という案内があります。ただし、資料によって数字は異なり、その金額でなければ失礼という決まりではありません。
親・兄弟・親戚・友人・職場の人へいくら包むか、金額の目安と判断のポイントを紹介します。この記事はお見舞いを渡す側の金額を扱い、受け取った側のお返しとは区別しています。
お見舞い金の相場を関係別に確認
まず、現金のお見舞い金を説明している「イオンのお葬式」と「小さなお葬式」の案内を比較します。
| 相手・贈り方 | イオンのお葬式 | 小さなお葬式 |
|---|---|---|
| 親 | 身内として5,000~10,000円。近い家族は10,000円程度の例 | 親・兄弟・祖父母として5,000~10,000円 |
| 兄弟姉妹 | 身内として5,000~10,000円 | 親・兄弟・祖父母として5,000~10,000円 |
| 親戚 | 身内として5,000~10,000円 | 親族全体の要点として5,000~10,000円 |
| 友人・知人 | 3,000~5,000円 | 3,000~5,000円 |
| 職場・個人 | 上司3,000~10,000円/同僚3,000~5,000円/部下5,000~10,000円 | 職場関係者として3,000円程度 |
| 職場・有志の連名 | 1人当たり1,000~3,000円程度 | 1人当たり3,000円程度 |
出典:イオンのお葬式「お見舞い金のマナー」、小さなお葬式「お見舞い金とは?金額相場とマナーもあわせて解説」。確認日:2026年10月2日。
叔父・叔母・いとこの金額を一人ずつ分けた現金の目安は、今回の2資料では確認できませんでした。親戚としての目安を参考にし、関係の近さだけでなく普段の交流も考えてください。
百貨店のお見舞い予算とは分けて考える
三越伊勢丹は、お見舞い全般の金額目安を、親族・親戚は10,000円以上、友人・知人・仕事関係は5,000円以上と案内しています。品物の紹介や現金についての説明もあるページで、現金だけの相場表とは区別して読む必要があります。
資料ごとの数字を合わせて「親戚は必ず10,000円以上」とするのではなく、現金か品物か、日頃の付き合いや予算に合うかを確認しましょう。
親・兄弟姉妹に渡すお見舞い金の考え方
親へのお見舞いと生活費・治療費の援助を分けて考える
親へのお見舞い金は、気遣いを伝える贈り物です。一方、入院中の支払いなどを支えるお金は、生活上の援助として相談するほうが意図を伝えやすくなります。
「お見舞いだから相場に合わせなければ」と考える前に、本人が何を必要としているかを確認しましょう。費用を支える場合は、負担する範囲や方法を家族で話し合ってください。
兄弟姉妹で金額を相談する場合
兄弟姉妹で相談すると、金額の大きな差や援助の重複を避けやすくなります。ただし、家計や生活状況はそれぞれ異なるため、同額を強制しないことが大切です。
考え方の例(仮定)
親へ贈る前に、兄弟姉妹で「今回はそれぞれ5,000円を目安にしよう。難しければ無理はしなくてよい」と相談する方法があります。同額にすること自体が決まりではありません。
高額になりすぎないための考え方
近い家族でも、金額が大きいと「同じくらい返さなければ」と気を遣う場合があります。お見舞いなのか、具体的な援助なのかを伝え、受け取る意思を確認してから渡しましょう。
親戚へのお見舞い金はいくら?
叔父・叔母・いとこなど、関係と交流の深さで考える
親戚の現金のお見舞い金は、表の5,000~10,000円という案内が参考になります。ただし、親族関係の名称だけで金額を決める必要はありません。日頃から世話になっているか、家族ぐるみの交流があるかも考えます。
家族や親族の慣習を確認する
親族で「入院時はこのくらい」「お互いに現金は渡さない」などの慣習がある場合は、事情を知る家族に相談しましょう。前例があっても、今の家計に無理がある金額へ合わせる必要はありません。
普段付き合いの少ない親戚の場合
交流が少ない相手には、突然現金を渡すより、まず連絡してよい状況かを確認します。本人や家族の希望によっては、気遣いの言葉を伝えるだけでもよいでしょう。
友人へのお見舞い金の決め方
親しい友人と知人で考え方を分ける
友人・知人への現金は、3,000~5,000円という案内があります。親しいからといって、高額にしなければ気持ちが伝わらないわけではありません。
友人同士でまとめる場合は、参加人数と総額を確認し、個人で渡す相場を全員にそのまま当てはめないようにします。
現金と品物のどちらがよいか
現金を受け取りやすい人もいれば、品物のほうが気兼ねなく受け取れる人もいます。本人の希望が分かれば、それに合わせて選びましょう。
品物は金額だけで選ばず、病院への持ち込み、食べ物の制限、保管場所なども確認してください。現金と品物を両方用意することを前提にしなくて構いません。
相手にお返しの負担をかけない配慮
高額なお見舞いは、お返しやお礼の準備を負担に感じさせる場合があります。贈る前に、自分が無理なく出せるかだけでなく、相手が受け取りやすいかも考えます。
お返しを本当に求めない場合は、その気持ちを短く伝える方法もあります。ただし、辞退の一言があれば高額でも必ず負担にならない、とは考えないようにしましょう。
ここまでの金額は、お見舞いを渡す側の目安です。受け取った側のお返しについては、快気祝い・お見舞い返しの例文とマナーをご覧ください。
職場のお見舞い金と連名の考え方
個人で渡す場合
職場の現金の目安は、表のように資料による違いがあります。個人的な付き合いがあるのか、部署として対応するのかを確認し、周囲の慣例も参考にしてください。
上司や目上の方への現金は、受け止め方が分かれることがあります。普段の贈答の慣習や本人の希望が分からない場合は、職場の取りまとめ役に相談しましょう。
有志でまとめる場合の1人当たりの金額
有志の連名では、1人当たりの金額だけでなく、受け取る人に渡す総額も確認します。「参加人数×1人分」で高額になりすぎないかを考えましょう。
計算例(仮定・相場ではありません)
参加者5人で、相談して総額10,000円にする場合:
10,000円÷5人=1人当たり2,000円
これは計算方法の例です。総額10,000円や1人2,000円を、すべての職場に勧めるものではありません。
先に予算の上限や参加意思を確認すると、無理のない金額に調整しやすくなります。
会社の制度による見舞金との違い
会社の慶弔規程などによる見舞金は、個人や有志が私的に贈るお見舞いとは別です。金額・対象・申請方法は、会社の規程や担当部署へ確認してください。
会社から支給される場合でも、有志が必ず追加で渡すという決まりではありません。社外の取引先に贈る場合も、個人の判断だけで進めず会社の方針を確認しましょう。
参加しない人に無理に負担を求めない
有志のお見舞いは、参加するかどうかも含めて任意にします。断る理由を詳しく尋ねたり、参加しない人を周囲へ知らせたりする必要はありません。
取りまとめるときは、金額・締め切り・贈り方と、参加が任意であることを伝えましょう。
金額で迷ったときの判断ポイント
- 自分が無理なく出せるか:生活費を削ってまで金額を上げない。
- 日頃の関係に合うか:親族の名称や役職だけで決めない。
- 家族や職場の慣習があるか:確認できる相手に相談する。
- 相手が受け取りを希望しているか:金銭や品物の辞退があれば尊重する。
判断に迷うときは、金額を増やすよりも、受け取りの希望や具体的に必要なことを確認するほうが役立つ場合があります。
お見舞い金で気をつけたいこと
数字やお札の枚数に関する慣習
4や9は「死」「苦」を連想させるとして、贈答で避ける慣習があります。気にする家庭や職場では、その慣習に合わせて相談するとよいでしょう。
一方、「偶数の金額はすべて不可」「お札は必ず奇数枚」とする一律の決まりとしては扱いません。合計額とお札の枚数を混同せず、地域や相手の考え方を確認してください。
高額な金額を渡す場合
高額な援助を考えているときは、渡す前に用途や受け取りの意思を相談します。病状が重いから金額を増やす、と機械的に判断する必要はありません。
考え方の例(仮定)
高額な現金を突然渡す代わりに、「必要な日用品の買い出しなら手伝えるよ」と、実際にできる支援を申し出る方法があります。品物も本人が希望するものを確認してから用意します。
辞退された場合
「お見舞い金や品物は遠慮します」と明確に伝えられている場合は、その希望を尊重します。家族や別の人を通して無理に渡すことは控えましょう。
「面会は遠慮したい」と「金銭や品物を辞退したい」は別の希望です。ただし、面会を断られたから代わりに何かを送る、と決めず、確認できる範囲で意向に合わせます。
長期入院・再入院の場合
今回確認した資料では、長期入院や再入院のたびに渡すべき金額・回数の統一した目安は確認できませんでした。
毎回同額を渡すと決めるより、これまでのお見舞いや今の関係、本人の希望、自分の予算を踏まえて考えましょう。継続的な援助が必要な家族の場合は、単発のお見舞いとは分けて相談します。
渡す前に確認したいこと
封筒はお見舞い用を選ぶ
現金はお見舞い用の封筒に入れ、誰からのものか分かるよう名前を書きます。封筒の記入位置や中袋、連名の書き方は、金額の判断とは分けて準備しましょう。
面会の了承と受け取りの希望を確認する
金額や品物を決めても、突然の訪問は避けましょう。本人や家族の希望と、病院の面会案内を確認してから伺います。
面会の希望や都合を聞く文面は、お見舞いに行く前の連絡例文をご覧ください。
訪問できなくても、無理に何かを贈る必要はない
会いに行けないことを埋め合わせるために、高額なお金や品物を送る必要はありません。連絡してよい状況なら、短い気遣いを伝える方法もあります。
現金や品物を贈らない場合も、お見舞いの言葉・短文例文集を参考に、相手に合う言葉を選べます。
よくある質問
3,000円では少ないですか?
友人・知人や職場関係には、3,000円を含む目安の案内があります。その金額だけで失礼とは判断できません。身内でも、予算に無理がある場合は金額を上げることを優先せず、家族の慣習や自分にできる支援を相談しましょう。
親に必ずお見舞い金を渡しますか?
必ず現金を渡すという一律の決まりではありません。家族で金銭の贈答をしない場合や、すでに必要な支援をしている場合もあります。親が受け取りやすい方法を考えてください。
夫婦で渡す場合は2人分の金額にしますか?
今回の資料では、夫婦連名なら必ず個人の相場の2倍にするという基準は確認できませんでした。世帯として贈る場合は、合計の予算と親族の慣習を踏まえて相談しましょう。
上司や目上の方に現金を渡してもよいですか?
現金のお見舞いが受け入れられる場合もありますが、目上の方への現金を控える考え方もあります。関係性や職場の慣例を確認し、現金・品物・言葉のどれが受け取りやすいかを考えます。
品物と現金を両方渡す必要がありますか?
両方用意することを前提にしなくて構いません。併せて贈る場合は合計の予算を考え、品物の受け取りや保管がお見舞い先の負担にならないか確認してください。
お見舞い金をもらっていない相手にも渡しますか?
以前もらったかどうかだけで判断する必要はありません。現在の関係や相手の希望に合わせて考えましょう。お見舞いは、過去の金銭の貸し借りを精算するものではありません。
まとめ|相場と相手の負担の両方を考えよう
現金のお見舞い金には、身内5,000~10,000円、友人3,000~5,000円などの目安があります。ただし、職場を含め資料による違いがあり、固定の金額ではありません。
自分の予算、日頃の付き合い、家族や職場の慣習、相手の受け取りの希望を合わせて判断しましょう。有志で贈る場合は1人分と総額を区別し、高額な援助は目的を伝えて相談することが大切です。
金額の多さだけで気持ちを表そうとせず、本人や家族が負担なく受け取れる形を選んでください。
参考にした公式情報
確認日:2026年10月2日。金額は各資料の案内であり、全家庭・全職場に共通する基準ではありません。