定年退職の日が近づくと、気になってくるのが退職の挨拶状。
「定年退職の挨拶状を送る時期は?」
「取引先にはいつ、どんな挨拶を送ったらいいの?」
「お世話になった方にどんなお礼を伝えたらいいの?」
といった悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
ここでは、定年退職の時に使える挨拶状の例文を、
ご紹介しますので、ご参考にしてください。
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定年退職の挨拶状とは?
定年退職の挨拶状とは退職を知らせ世話になったお礼を述べる挨拶のことです。
無事に定年退職を迎えたことを長年にわたるご厚情への感謝とともに、
取引先やお客様・知人・友人へお知らせする挨拶状です。
これまでのお礼の言葉と今後の抱負について延べ、
これからも変わらぬお付き合いをお願いするのが一般的です。
退職後の連絡先を伝える挨拶状でもありますので必ず出しましょう。
定年退職の挨拶状はハガキ?それとも封筒?
定年退職の挨拶状はハガキで出すのが一般的です。
はがきで十分ですが、
より丁寧に封筒入り挨拶状で出すケースも多く見受けられます。
挨拶文が長くなった際や、
封筒にお礼(商品券やギフト券)を同封したいという方は、
「封筒入り挨拶状」として送ることもあります。
定年退職の挨拶状を送る時期は?
定年退職時の挨拶状は、
退職後1ヶ月くらい、遅くとも3ヶ月以内は出すようにしましょう。
退職後に何の連絡もなく時間が経つと心配される方もいるでしょう。
遅くなった場合でも近況報告などを添えて出すと、
先方を安心させることができます。
定年退職したときには、
取引先、友人など、お世話になった方々や、関係者に挨拶状を書きます。
挨拶状は、
はがきに印刷して出されるかと思いますが、
特に長年お世話になった方などには、一言メッセージを添えるとよいでしょう。
定年退職の挨拶状のマナー
定年退職の挨拶状は、できれば退職後1ヶ月以内に
先方へ届くように出すのが一般的なマナーです。
遅過ぎると、どれだけ礼儀正しい文章でも良い印象を与えないので注意しましょう。
逆に、
退職の翌日というように非常に早い段階で送る場合は、
手違いで退職以前に届くことがあるため注意が必要です。
定年退職の挨拶状:基本構成
定年退職の挨拶状の内容に盛り込みたいもの。
1. 冒頭には簡単に時候の挨拶を
2. 退職した月日
3. 今までの職歴やエピソードなど
4. お世話になったお礼
5. 新生活への抱負
6. 変わらぬおつき合いのお願い
7. あなたの住所、氏名
定年退職の挨拶には、
相手が誰であっても、伝える方法が、スピーチでも、
メールでも、はがきでも、おさえておきたい基本構成があります。
これに加えて、送別会を開いてもらった場合は、
それに対するお礼も忘れずに伝えましょう。
必要に応じて、仕事を引き継ぐ人の紹介、
今後の抱負などを盛り込むことで、より誠実な印象を与えることになります。
「自分は退きますが、これからも頑張っていく皆様に向けて、
皆様方の益々のご健勝とご多幸をお祈りいたしまして」等のエールも
付け足すと良いかもしれません。
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挨拶状・報告はがき印刷はCardbox定年退職の挨拶状の例文
定年退職の挨拶状(基本)例文1
謹啓 陽春の候、皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
さて、私こと
この度、三月三十一日をもちまして、○○○○を定年退職いたしました。
顧みますと、昭和○○年に奉職以来、○○年の永きにわたり、
大過なく勤めることができましたことは、ひとえに、
皆様方のご厚情とご支援によるものと衷心より厚く御礼申し上げます。
今後は、
これまで皆様方から賜りました貴重なご厚意を大切にして、
健康に留意し有意義な人生を過ごして参りたいと存じます。
どうぞ今後とも、
変わらぬご厚誼とご厚情を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
末筆ではありますが、
皆様のご健勝とご多幸をお祈り申し上げ、
これまでのお礼と退任のご挨拶といたします。 謹白
令和○年4月
住所
氏名
定年退職の挨拶状(基本)例文2
拝啓 ○○の候 ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
さて このたびの定年退職に際しては
労いのお言葉を頂戴いたしまして誠にありがとうございました。
入社以来○○年間の長きにわたり、大過なく職務を全うできましたことは、
皆様のお支えあってのことと、あらためまして心より感謝申し上げます。
何とぞ今後ともご厚誼のほどよろしくお願いいたします。
略儀ながら書中にてお礼かたがたご挨拶申し上げます。 敬具
令和○年○月
住所
名前
文定年退職の挨拶状(基本)例文3
拝啓 新緑が気持ちの良い季節になりました。
皆様におかれましては
ますますご健勝のことと心よりお慶び申し上げます。
さて、私こと
去る◯月◯日をもちまして○○商事株式会社を定年退職いたしました。
在職中は皆様にひとかたならぬお世話になり、厚く御礼申し上げます。
永い歳月大過なく勤めることができましたのも
ひとえに皆様のご厚情のおかげと深く感謝致しております。
今後とも変わらぬご交誼をお願い申し上げます。
まずは 略儀ながら書中を持ちまして
お礼かたがたご挨拶申し上げます。 敬具
令和◯年◯月◯◯日
住所
氏名
定年退職(お祝いのお礼を兼ねた)の挨拶状例文1
拝啓 ○○の候 ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
さて私こと
去る○月○日をもちまして ○○○○を定年退職いたしました。
昭和○○年入社以来、○○年の長きにわたり、
公私ともに格別のご高配を賜り誠にありがとうございました。
おかげをもちまして、今日まで大過なく職務を全うすることができました。
また、退職に際しましては、
心温まるお言葉やお餞別を頂戴いたしましてお礼申し上げます。
何とぞ今後とも変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。
略儀ながら書中にてお礼かたがたご挨拶申し上げます。 敬具
令和○年○月
住所
氏名
定年退職(お祝いのお礼を兼ねた)の挨拶状例文2
謹啓 ○○の候 ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
さて私儀
このたび、○月○日をもって、○○○○○を定年退職いたしました。
顧みますれば、入社以来これまで、○○○○課 ○○○○課と営業第一線で働いてまいりました。
皆様には公私ともに心温まるご厚情を賜り、
お陰さまで大過なく今日を迎えることができました。
ここに謹んで感謝の気持ちをお伝えいたし厚くお礼申し上げます。
なお 退職に際しましては過分なご配慮にあずかり重ねてお礼申し上げます。
何とぞ今後とも変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。
末筆になりましたが皆様方のご健勝とご多幸をお祈りいたしまして、
略儀ながら書中にてご挨拶を申し上げます。 謹白
令和○年○月
住所
氏名
定年退職したあと、再雇用した時の挨拶状例文
拝啓 ○○の候 皆様にはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
さて 私こと
このたび○月末日をもちまして○○○○を定年退職いたしました。
○○年余りの永きにわたり職務を全うできましたことは、
ひとえに皆様方のお蔭と深く感謝致しております。
また 退職に際しましては暖かいお心づかいをいただきまして誠にありがとうございました。
なお、現在も再任用職員として引き続き○○○○に勤務いたすことになりましたので、
今後とも変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
末筆ではございますが、皆様方の今後のご活躍とご健勝を心からお祈り申し上げ、
お礼かたがた退職のご挨拶とさせていただきます。 敬具
令和○年○月吉日
住所
氏名
電話番号など
定年退職したあと、再就職した時の挨拶状例文
拝啓 ○○の候 皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
さて 私こと
このたび○○○○を定年退職いたしました。
入社以来公私にわたりひとかたならぬご懇情を賜り、おかげをもちまして、
在職○○年の間大過なく勤めることができました。
心より厚く御礼申し上げます。
なお引き続き○○○○に勤務いたしておりますので、
今後とも変わらぬご指導ご鞭撻を賜りたくお願い申し上げます。
まずは略儀ながら書中をもってお礼かたがたご挨拶申し上げます。 敬 具
令和○年○月
住所
氏名
電話番号など
定年退職したあと、関連会社へ再就職した時の挨拶状例文
拝啓 ○○の候 皆様方にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
さて 私こと
このたび、○○○○株式会社を定年退職いたしました。
入社以来公私にわたりひとかたならぬ御懇情を賜り、
おかげをもちまして在職○○年の間大過なく勤めることができ感慨無量でございます。
有り難く厚く御礼申し上げます。
なお引き続き関連会社の、○○○○○○株式会社に勤務いたしておりますので、
今後とも一層の御指導と御交誼を賜りたくお願い申し上げます。
まずは略儀ながら書中をもってお礼かたがたご挨拶申し上げます。 敬具
住所
氏名
電話番号など
メールで定年退職の挨拶をする場合
メールでの挨拶のポイントは、「退職の挨拶」だと分かる件名にすること。
重要ではないメールだと判断されると、読み飛ばされてしまいます。
また、挨拶メールを送信するタイミングは、社外と社内で違うので注意してください。
社外への挨拶は引継ぎ期間を考慮して、退職日の2〜3週間前に送りましょう。
メールで定年退職の挨拶をする場合(社内宛ての例文)
社内用として定年退職を行うことをメールでお知らせするときには、
まずは結論を分かりやすく伝えることを重視しましょう。
社内に向けて定年退職を行うことを周知することを目的として考え、
個人的な人や特別な部署に対するありがたいという気持ちを伝えるよりは、
会社全体に対して感謝を伝えることを意識しましょう。
件名:定年退職のご挨拶(あなたの氏名)
……………………
本文:
○○部のみなさま
お疲れ様です。
△△部の(あなたの姓)です。
このたび3月31日をもって定年退職することになりました。
入社して○年、大変お世話になりありがとうございます。
在職中、充実した日々を過ごせたのは、○○部のご協力とご支援のおかげです。
みなさまのより一層のご発展とご多幸をお祈りしております。
略式ながら、お礼のご挨拶とさせていただきます。
メールで定年退職の挨拶をする場合(社外宛ての例文)1
社外用の定年退職を伝えるメールを送る場合は、
手紙と同じく個人的にお世話なりましたという内容よりも、
会社が今まで、たくさんお世話になったことを意識してメールが一番です。
これから会社との付き合いが途絶えることなく、
後輩や部下に引き継ぐことを意識してメールの文面を考えましょう。
件名:退職のご挨拶(株式会社○○ あなたの氏名)
……………………
本文:
〇〇株式会社 ○○様
時下ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
私事で大変恐縮ですが、この3月をもちまして定年退職の日を迎えることになりました。
○○様にはこれまで何かとお力添えをいただき心より感謝いたします。
本来なら直接ご挨拶をすべきところ、
メールでのご挨拶になり大変申し訳なく、お詫び申し上げます。
後任は◎◎が担当させていただきます。
後日改めて◎◎がご挨拶に伺いますので、
どうぞ変わらぬご指導のほどよろしくお願い申し上げます。
末筆ながら、貴社のご発展と皆様のご活躍を心よりお祈りいたします。
メールで定年退職の挨拶をする場合(社外宛ての例文)2
件名:退職のご挨拶(株式会社○○ あなたの氏名)
……………………
本文:
〇〇株式会社 ○○様
平素は格別なご高配を賜り深く御礼申し上げます。
早速ではございますが、この度、○○会社を定年退職することとなりました。
在籍中はひとかたならぬお世話になりありがとうございました。
私の後任は○○が担当いたします。
本来であれば、お伺いし、ご挨拶すべきところではありますが、
取り急ぎ、メールでのご報告での失礼をお許しください。
このアドレスは本日を持ちまして使えなくなります。
後日改めて、担当の○○がご挨拶に伺いますが、どうぞ、
変わらぬご指導をいただけますようお願い申し上げます。
最後になりましたが、○○様のご健康とご活躍をお祈りするとともに、
○○会社のご発展を心よりお祈りいたします。
本当にいろいろとありがとうございました。
まとめ
この記事では、
定年退職するときに出す挨拶のマナーや、
注意点、挨拶状の例文などを紹介しました。
定年退職の挨拶は、
お世話になった人に感謝の気持ちを伝えるのはもちろん、
あなたにとっても今の職場に別れを告げる大切な節目でもあります。
友人など仕事関係の方以外にも送りましょう。
挨拶文やエピソードは少し変えた方が良いかもしれません。
今後の抱負を伝えながら、
新生活でのお付き合いをお願いすると良いと思います。