手紙やはがき、ビジネスメールを書いたとき、最後の一文に迷うことはありませんか。
結びの挨拶は短い言葉ですが、文章全体の印象を整え、相手への敬意や気遣いを伝える大切な役割があります。
本文が丁寧でも、締め方がそっけないと、冷たく事務的な印象を与えることがあります。
一方、相手や用件に合った一文を添えれば、誠実で心のこもった文章になります。
この記事では、手紙・はがき・ビジネスメールでそのまま使える結びの挨拶文例50選を紹介します。
季節別や相手別の使い分け、避けたいNG表現も解説していますので、文章の締め方に迷ったときにお役立てください。
この記事でわかること
この記事では、結びの挨拶を選ぶときに知っておきたい基本をまとめています。
- 結びの挨拶が持つ役割
- 失礼にならない言葉の選び方
- 手紙・はがき・メールで使える文例
- 春夏秋冬に合わせた締めの言葉
- 目上の人や友人など相手別の使い分け
- 避けたいNG表現と言い換え方
結びの挨拶とは?文章の最後に入れる意味
結びの挨拶とは、手紙やメールなどの最後に添える締めの言葉です。
用件を伝えて文章を終わらせるだけでなく、相手への敬意、感謝、健康への気遣い、今後も良好な関係を続けたいという気持ちを表します。
たとえば、依頼メールの最後を「ご確認ください」で終えるよりも、「お忙しいところ恐れ入りますが、ご確認のほどよろしくお願いいたします」としたほうが、相手への配慮が伝わります。
文章では表情や声の調子が伝わらないため、結びの一文が文章の温度を補ってくれるのです。
結びの挨拶を選ぶ3つのポイント
結びの挨拶は、丁寧な言葉であれば何でもよいわけではありません。
次の3つを意識すると、相手や場面に合った表現を選びやすくなります。
相手との関係に合わせる
目上の人や取引先には、敬意が伝わる改まった表現を選びます。
家族や親しい友人には、普段の会話に近い温かな言葉が自然です。
丁寧すぎる言葉は相手との距離を感じさせ、くだけすぎた表現は失礼になることがあります。
「誰に送る文章なのか」を最初に考えましょう。
文章の目的に合わせる
依頼、感謝、報告、お詫び、近況報告など、文章の目的によって適切な結びは変わります。
依頼なら相手の負担への配慮、お礼なら感謝、季節の挨拶状なら健康を気遣う言葉を入れると自然です。
1~2文で簡潔にまとめる
結びの挨拶は、長くなりすぎないようにしましょう。
特にビジネスメールでは、1~2文で簡潔に締めると読みやすくなります。
【手紙】で使える結びの挨拶文例
手紙では、相手との関係や用件に合わせて、礼儀正しさと温かさのバランスを整えることが大切です。
目上の人・改まった手紙に使える文例
- 末筆ながら、皆様のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
- 今後とも変わらぬご厚誼を賜りますよう、お願い申し上げます。
- 皆様のますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。
- 何卒ご自愛のうえ、お健やかにお過ごしください。
- 書中をもちまして、改めて御礼申し上げます。
親しい人への手紙に使える文例
- また近いうちにお会いできるのを楽しみにしています。
- 体調に気をつけて、元気にお過ごしください。
- お互い無理をせず、元気に過ごしましょう。
- 落ち着いたら、またゆっくりお話ししましょう。
- これからも変わらぬお付き合いをよろしくお願いします。
【はがき】で使える結びの挨拶文例
はがきは書けるスペースが限られているため、短くても気持ちが伝わる一文を選びましょう。
季節の挨拶状に使える文例
- 本年も変わらぬお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。
- 暑さ厳しき折、どうぞご自愛ください。
- 寒さが続きますので、お体を大切にお過ごしください。
- 季節の変わり目ですので、くれぐれもご自愛ください。
- 皆様お健やかにお過ごしくださいますよう、お祈り申し上げます。
お礼・近況報告に使える文例
- このたびは、温かいお心遣いをありがとうございました。
- またお会いできる日を楽しみにしております。
- 略儀ながら、はがきにて御礼申し上げます。
- 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
- 穏やかな毎日をお過ごしください。
【ビジネスメール】で使える結びの挨拶文例
ビジネスメールでは、用件に合った結びの言葉を選ぶことが重要です。
定番表現をいくつか覚えておくと、毎回迷わずに済みます。
定番として使いやすい文例
- 何卒よろしくお願いいたします。
- 引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
- ご確認のほど、よろしくお願いいたします。
- 今後ともよろしくお願い申し上げます。
- ご不明な点がございましたら、お気軽にお知らせください。
依頼・お願いメールに使える文例
- お忙しいところ恐れ入りますが、何卒よろしくお願いいたします。
- ご多忙の折とは存じますが、ご検討のほどお願い申し上げます。
- お手数をおかけいたしますが、ご対応いただけますと幸いです。
- 勝手なお願いで恐縮ですが、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
- ご都合をお聞かせいただけましたら幸いです。
お礼メールに使える文例
- このたびは誠にありがとうございました。
- ご丁寧にご対応いただき、心より御礼申し上げます。
- まずはメールにて御礼申し上げます。
- 今後とも末永いお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。
- 引き続きご指導を賜りますよう、お願い申し上げます。
【季節別】結びの挨拶文例
手紙やはがきでは、季節に合わせた結びを添えると、相手を気遣う気持ちが伝わります。
実際の気候に合わせて調整しましょう。
春に使える結びの挨拶
- 季節の変わり目ですので、どうぞご自愛ください。
- 春とはいえ朝夕は冷えますので、お体を大切にお過ごしください。
- 新しい季節が、実り多きものとなりますようお祈り申し上げます。
- 桜の便りが届く頃、またお会いできるのを楽しみにしています。
夏に使える結びの挨拶
- 暑さ厳しき折、くれぐれもご自愛ください。
- 猛暑が続いておりますので、どうぞお元気でお過ごしください。
- 夏の疲れが出ませんよう、お体を大切になさってください。
秋に使える結びの挨拶
- 朝夕は冷え込むようになりましたので、お体にお気をつけください。
- 実り多き秋となりますよう、心よりお祈り申し上げます。
- 秋冷の折、くれぐれもご自愛ください。
冬に使える結びの挨拶
- 寒さ厳しき折、どうぞご自愛ください。
- 年末ご多忙のことと存じますが、お体を大切になさってください。
- 皆様おそろいで、よいお年をお迎えください。
- 新しい年が幸多き一年となりますよう、お祈り申し上げます。
- 寒い日が続きますので、暖かくしてお過ごしください。
結びの挨拶で避けたいNG例
結びの挨拶では、丁寧さだけでなく、相手との距離感や文章の目的も考える必要があります。
ここでは、間違えやすい表現と改善例を紹介します。
「よろしくです」で締める
NG例:それでは、よろしくです。
改善例:それでは、何卒よろしくお願いいたします。
「よろしくです」はくだけた印象が強いため、ビジネスや目上の人には適していません。
「ご対応お願いします」と書く
NG例:早急にご対応お願いします。
改善例:お忙しいところ恐れ入りますが、ご対応いただけますと幸いです。
相手に依頼するときは、命令のように聞こえない表現を選びましょう。
「以上です」だけで終える
NG例:以上です。
改善例:以上、ご確認のほどよろしくお願いいたします。
「以上です」だけでは冷たい印象になることがあります。用件に応じた一文を添えると丁寧です。
季節外れの表現を使う
NG例:真夏の手紙に「寒さ厳しき折」と書く。
改善例:暑さ厳しき折、くれぐれもご自愛ください。
季節の挨拶は暦だけで判断せず、相手の住む地域や実際の気候も考えましょう。
「ご自愛ください」を重ねて使う
NG例:お体をご自愛ください。
改善例:どうぞご自愛ください。
「ご自愛」には、自分の体を大切にするという意味が含まれています。
そのため「お体をご自愛ください」とすると意味が重なります。
結びの挨拶に関するよくある質問
ここからは、手紙やメールの結びについて迷いやすい疑問にお答えします。
Q1. ビジネスメールの結びは毎回同じでもよいですか?
同じ表現を使っても大きな問題はありません。
ただし、依頼・お礼・確認など、メールの目的に合った表現を2~3種類使い分けると、より自然になります。
Q2. 目上の人に「よろしくお願いします」は失礼ですか?
失礼とは限りませんが、改まった場面では「よろしくお願いいたします」または「よろしくお願い申し上げます」とすると、より丁寧です。
Q3. 「ご自愛ください」は誰にでも使えますか?
目上の人にも使えます。
ただし、体調を崩している相手には「一日も早いご回復をお祈り申し上げます」など、状況に合った表現を選びましょう。
Q4. 結びの挨拶は必ず必要ですか?
短い連絡では省略されることもありますが、ビジネスメールや改まった手紙では、短くても結びの挨拶を入れたほうが丁寧です。
Q5. 「取り急ぎご連絡まで」は使ってもよいですか?
急いで第一報を伝える場合には使えます。
ただし、「取り急ぎご連絡申し上げます。詳細は改めてお知らせいたします」のように、今後の対応も添えると親切です。
Q6. 結びの挨拶と署名はどちらが先ですか?
結びの挨拶を書いたあとに署名を入れます。
ビジネスメールでは「結びの挨拶、署名」の順番が基本です。
まとめ|相手と場面に合った結びの挨拶を選ぼう
結びの挨拶は、文章を終わらせるだけの形式的な言葉ではありません。
相手への敬意や感謝、思いやりを伝え、文章全体の印象を整える役割があります。
選ぶときは、次の3点を確認しましょう。
- 相手との関係に合っているか
- 依頼・お礼など文章の目的に合っているか
- 季節や相手の状況に合っているか
迷ったときは、ビジネスでは「何卒よろしくお願いいたします」、手紙やはがきでは「どうぞご自愛ください」など、幅広い場面で使える表現を選ぶと安心です。
本記事の文例を参考に、相手に気持ちが伝わる結びの一文を選んでみてください。