「介護の仕事は続けたいけれど、夜勤は体力的につらい」
「家庭や子育てと両立するため、日勤だけで働ける職場を探したい」
このように考えていませんか。
介護職というと、早番・遅番・夜勤を含む交代勤務を思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし、デイサービスや訪問介護、通所リハビリなど、基本的に日中のサービスを中心とする職場もあります。
また、入所施設でも「日勤専従」の求人が出ることがあります。
ただし、「デイサービスだから必ず夜勤がない」「日勤のみと書かれているから残業もない」とは限りません。
宿泊サービスの有無、早朝・夜間対応、勤務時間の変更条件などを確認せずに応募すると、入職後に希望との違いが生じる可能性があります。
この記事では、夜勤なしで働きやすい介護職の種類と、日勤のみの求人を探す方法、応募前に確認したい条件を分かりやすく解説します。
この記事でわかること
- 夜勤なしで働きやすい介護職の種類
- それぞれの仕事内容と注意点
- 日勤のみの求人を効率よく探す方法
- 求人票と面接で確認したい7つの条件
- 夜勤なしで働くメリット・デメリット
- 自分に合う職場を見極めるポイント
夜勤なしで働ける介護職7選
夜勤なしで働きたい場合は、日中にサービスを提供する事業所や、日勤専従の募集がある職場を中心に探すのが基本です。
代表的な7つの働き方を比較してみましょう。
| 介護職の種類 | 夜勤の可能性 | 主な仕事内容 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| デイサービス | 基本的に少ない | 送迎、入浴・食事・排泄介助、レクリエーション | 人との交流や集団活動が好きな人 |
| 訪問介護 | 事業所による | 利用者宅での身体介護・生活援助 | 一人ひとりと向き合いたい人 |
| 通所リハビリ | 基本的に少ない | 介助、送迎、リハビリ補助 | 自立支援やリハビリに関心がある人 |
| 訪問入浴 | 基本的に少ない | 利用者宅での入浴準備・介助・片づけ | チームで効率よく動ける人 |
| 介護助手 | 勤務先による | 配膳、清掃、シーツ交換、環境整備 | 介助負担を抑えて働きたい人 |
| 施設の日勤専従 | 契約上はなし | 入所者の身体介護、生活支援、記録 | 施設介護の経験を生かしたい人 |
| ケアマネジャー | 通常は少ない | ケアプラン作成、相談、関係機関との調整 | 相談援助や調整業務が得意な人 |
同じサービス名でも、営業時間や提供している支援は事業所によって異なります。
「この職種なら絶対に夜勤がない」と決めつけず、求人ごとの勤務条件を確認しましょう。
1.デイサービス
デイサービスは、利用者が自宅から通い、日帰りで介護や機能訓練、レクリエーションなどを受けるサービスです。
一般的な仕事内容には、次のようなものがあります。
- 利用者の送迎や乗降介助
- 入浴・食事・排泄の介助
- レクリエーションの企画と実施
- 機能訓練の補助
- 介護記録の作成
利用時間が日中に設定されている事業所が多いため、夜勤なしの求人を探しやすい職場です。
一方で、送迎のために朝が早い場合や、利用者が帰宅したあとに記録・清掃・会議などで残業が発生する場合があります。運転業務の有無も確認が必要です。
また、宿泊サービスを提供している事業所では、夜間勤務が設定されることがあります。
「デイサービス」という名称だけで判断せず、宿泊対応の有無まで確認しましょう。
2.訪問介護
訪問介護は、利用者の自宅を訪問し、身体介護や生活援助を行う仕事です。
身体介護には入浴・排泄・食事・移動などの介助、生活援助には掃除・洗濯・調理・買い物などが含まれます。
日中の訪問を中心とする事業所であれば、夜勤なしで働ける可能性があります。一人の利用者と向き合いやすく、施設のように複数の利用者へ同時に対応する場面が少ない点も特徴です。
ただし、早朝・夜間の訪問を行う事業所や、定期巡回・随時対応型訪問介護看護など、24時間対応を行うサービスもあります。
求人を確認するときは、通常の訪問介護なのか、早朝・夜間・緊急対応を含むのかを確認してください。
3.通所リハビリテーション
通所リハビリテーションは「デイケア」とも呼ばれ、利用者が施設へ通い、医師の指示に基づくリハビリテーションや介護を受けるサービスです。
介護職は、食事・入浴・排泄介助、送迎、移動支援、リハビリの補助などを担当します。
日中のサービスが中心であるため、夜勤なしの求人を探しやすい職場です。
理学療法士や作業療法士など、多職種と連携する機会もあります。
一方で、介護老人保健施設や病院に併設されている場合があります。
通所部門だけの採用なのか、将来的に入所部門へ異動する可能性があるのかを確認しましょう。
4.訪問入浴介護
訪問入浴介護は、専用の浴槽を利用者宅へ運び、自宅での入浴を支援するサービスです。
介護職員と看護職員など、複数人のチームで訪問するのが一般的です。
介護職は浴槽の搬入・設置、着替え、移乗、洗身、片づけなどを担当します。
日中の訪問が中心で、夜勤なしの求人を探しやすい一方、浴槽や機材の運搬、移乗介助などで体力を使います。
1日の訪問件数、移動範囲、運転業務の有無、チームの人数を確認しておくと、働き方をイメージしやすくなります。
5.介護助手・介護補助
介護助手や介護補助は、介護職員を支えるため、配膳・下膳、清掃、シーツ交換、物品補充、見守りなどを担当する仕事です。
身体介護をどこまで担当するかは職場によって異なります。
無資格・未経験から応募できる求人もありますが、すべての求人が未経験者を対象としているわけではありません。
日中の短時間勤務やパート求人も見つけやすいため、体力や家庭の事情に合わせて働きたい方の選択肢になります。
ただし、入所施設では早番・遅番・夜勤を含む場合があります。
「介護助手」という職種名だけでなく、勤務時間と業務範囲を確認してください。
6.介護施設の日勤専従
特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、グループホーム、介護老人保健施設などでも、日勤専従の介護職員を募集することがあります。
施設介護の経験を生かしながら夜勤を外せるため、夜勤による生活リズムの乱れや体力的負担を減らしたい方に適しています。
ただし、「日勤専従」に早番や遅番が含まれることもあります。
例えば、午前7時からの早番や午後8時までの遅番は夜勤ではありませんが、希望する生活時間と合わない可能性があります。
また、人手不足のときに夜勤を依頼される可能性がないか、日勤専従が雇用契約書に明記されるかも確認しましょう。
7.ケアマネジャー
介護支援専門員の資格がある方は、ケアマネジャーとして働く方法もあります。
主な仕事は、利用者や家族からの相談、ケアプランの作成、サービス事業者との連絡・調整、モニタリングなどです。
居宅介護支援事業所では日中勤務が中心となる場合が多く、介護職としての経験も生かせます。
ただし、勤務先によっては緊急連絡への対応、休日の連絡、併設施設の当直などが設定される場合があります。
オンコールの有無と頻度、手当、翌日の勤務について確認が必要です。
夜勤なしの介護職が向いている人
夜勤なしの働き方は、生活リズムを整えたい方だけでなく、家庭との両立や体調管理を重視したい方にも向いています。
- 夜勤後の疲労が回復しにくくなった人
- 睡眠や生活のリズムを整えたい人
- 子育てや家族の介護と両立したい人
- 決まった時間帯に働きたい人
- 夜間の少人数体制に不安がある人
- 体調を崩す前に働き方を見直したい人
夜勤がつらいからといって、介護の仕事そのものを辞める必要はありません。
勤務時間や職場の種類を変えることで、経験や資格を生かしながら続けられる可能性があります。
夜勤が続き、心身の負担を感じている方は、夜勤続きで限界の介護士へ|辞める前に試したい働き方の見直しも参考にしてください。
夜勤なしで働くメリット
夜勤のない働き方には、生活リズムや家庭との両立に関するメリットがあります。
現在の悩みと照らし合わせて考えてみましょう。
生活リズムを整えやすい
勤務時間が日中に固定されると、就寝時間と起床時間を一定にしやすくなります。
夜勤と日勤を繰り返す交代勤務に比べて、食事や睡眠の時間を整えやすく、予定も立てやすくなります。
家族との時間を確保しやすい
夜に自宅で過ごせるため、家族と食事をしたり、子どもの生活を支えたりする時間を確保しやすくなります。
ただし、デイサービスなどでは土曜・日曜・祝日に営業している場合があります。
夜勤がないことと、休日が固定されることは別の条件です。
夜間の少人数対応から離れられる
施設の夜勤では、限られた職員数で複数の利用者を見守り、排泄介助や急変などへ対応することがあります。
日勤帯は夜勤帯より多くの職員や他職種が配置される職場もあるため、連携しながら対応しやすくなる可能性があります。
介護経験を生かして働き続けられる
夜勤を辞めることは、介護職を辞めることと同じではありません。
施設介護で身につけた身体介護、認知症ケア、観察、記録、家族対応などの経験は、デイサービスや訪問介護などでも生かせます。
夜勤なしで働くデメリットと注意点
夜勤なしの働き方にはメリットがある一方、給与や業務内容が変わる可能性があります。
転職してから後悔しないよう、注意点も理解しておきましょう。
夜勤手当がなくなり収入が下がることがある
夜勤を外すと、基本給が同じでも夜勤手当の分だけ月収が下がる可能性があります。
求人を比較するときは、月給の金額だけでなく、基本給、各種手当、賞与、処遇改善に関する支給条件まで確認してください。
夜勤なしに変えた場合の手取り額を試算し、毎月必要な生活費をまかなえるか確認しておくことも大切です。
日勤帯の業務が忙しい職場もある
日勤は、入浴、食事、送迎、レクリエーション、家族対応、会議などが集中しやすい時間帯です。
夜勤がないから身体的に楽になるとは限りません。利用者数、職員配置、介護度、入浴介助の件数、送迎範囲なども確認しましょう。
早番・遅番が含まれる場合がある
求人に「夜勤なし」と書かれていても、早番や遅番を含む場合があります。
「日勤のみ」と「夜勤なし」では、勤務時間の意味が異なることがあります。
始業・終業時刻、シフトの種類、残業時間を具体的に確認してください。
将来的に勤務条件が変わる可能性がある
採用時は日勤のみでも、人員配置や異動によって勤務条件の変更を相談される場合があります。
日勤専従が雇用契約上の条件なのか、一時的な配慮なのかを確認し、必要であれば労働条件通知書や雇用契約書へ記載してもらいましょう。
夜勤なしの介護求人を探す5つの方法
希望に合う求人を見つけるためには、「夜勤なし」という言葉だけで検索せず、職場の種類や勤務時間も組み合わせて探すことがポイントです。
1.求人サイトの条件検索を利用する
介護求人サイトでは、「日勤のみ」「夜勤なし」「残業少なめ」「土日休み」などの条件を指定できる場合があります。
次のようなキーワードを組み合わせて検索しましょう。
- 介護職 日勤のみ
- 介護職 夜勤なし 正社員
- デイサービス 介護職
- 訪問介護 日勤
- 介護職 日勤専従
- 介護職 早番なし 遅番なし
検索条件を保存できる場合は、新着求人の通知を設定すると見逃しを減らせます。
2.介護職向け転職サービスで条件を伝える
介護職向けの転職サービスを利用する場合は、「夜勤はできません」だけでなく、希望する時間を具体的に伝えることが大切です。
例えば、次のように条件を整理して伝えましょう。
- 勤務できる時間は午前8時30分から午後5時30分まで
- 早番・遅番・宿直・オンコールは難しい
- 土曜日は勤務できるが日曜日は休みたい
- 送迎車の運転はできない
- 月収は最低でも○万円必要
条件に優先順位をつけておくと、紹介される求人とのずれを減らせます。
3.ハローワークで相談する
ハローワークでは、地域の介護求人を検索し、仕事内容や勤務条件について相談できます。
求人票で分かりにくい点がある場合は、応募前に事業所へ確認してもらえることがあります。
「夜勤なし」「日勤のみ」の記載だけでなく、シフト欄、時間外労働、休日、転勤・異動の可能性なども確認しましょう。
4.事業所の公式採用ページを確認する
働きたい地域にデイサービスや訪問介護事業所がある場合は、運営法人の公式採用ページも確認してみましょう。
求人サイトには掲載されていない採用情報や、短時間勤務、パート勤務などが見つかることがあります。
ただし、公式ページの情報が更新されていない場合もあるため、募集状況と条件は応募前に確認してください。
5.職場見学で実際の働き方を確認する
可能であれば、応募前や面接時に職場を見学しましょう。
求人票では分からない職員の動き、利用者数、職場の雰囲気、休憩の取り方などを確認できます。
見学時には、職員が常に慌ただしく動いていないか、質問しやすい雰囲気があるか、送迎や入浴介助が一部の職員へ偏っていないかにも注目しましょう。
求人票と面接で確認したい7つの条件
夜勤の有無だけで転職先を決めると、給与や残業、休日、介護負担などで新たな悩みが生じることがあります。次の7項目をまとめて確認しましょう。
| 確認項目 | 具体的に確認する内容 |
|---|---|
| 給与・賞与・手当 | 基本給、賞与実績、処遇改善に関する支給、資格手当、送迎手当、固定残業代の有無 |
| 残業 | 月平均残業時間、始業前準備、送迎後の記録、会議や研修の時間 |
| 夜勤・勤務時間 | 夜勤、宿直、早番、遅番、オンコールの有無、将来的な勤務変更の可能性 |
| 休日 | 年間休日、希望休、固定休、有給休暇の取得状況、年末年始の営業 |
| 離職状況 | 離職率、平均勤続年数、直近の退職理由、日勤職員の定着状況 |
| 職員配置と介護負担 | 職員数、利用者数、介護度、身体介護、入浴、送迎、看取りの有無 |
| 教育・資格支援 | 入職後の研修、同行期間、担当者、資格取得費用の補助、研修日の扱い |
とくに「夜勤なし」という希望は、口頭で確認するだけでなく、雇用契約書や労働条件通知書の勤務時間欄でも確認してください。
職場を変えるべきか迷っている方は、介護士が辞めどきを見極める7つのサイン|辞めたほうがよい職場の特徴も参考にしてください。
面接で夜勤なしを希望するときの伝え方
面接では、夜勤ができない理由を長く説明するよりも、勤務できる条件と働く意欲を具体的に伝えることが大切です。
次のように伝えると、採用担当者にも希望が分かりやすくなります。
「家庭の事情により夜勤は難しいのですが、午前8時30分から午後5時30分までの日勤であれば、週5日勤務できます。これまでの身体介護や認知症ケアの経験を生かし、長く働きたいと考えています」
早番や遅番にも制限がある場合は、「夜勤はできません」だけで終わらせず、勤務可能な曜日と時間を伝えましょう。
採用されたい気持ちから曖昧な返答をすると、入職後に夜勤を依頼されたとき断りにくくなります。
無理なく続けられる条件は、応募時から正直に伝えることが大切です。
夜勤なしの職場を選ぶときに大切なこと
夜勤を外せば、すべての悩みが解決するとは限りません。
自分が何に負担を感じているのかを整理してから職場を選びましょう。
例えば、夜勤そのものではなく、次のような問題がつらさの原因になっている場合があります。
- 夜勤時の職員数が少ない
- 休憩や仮眠が取れない
- 夜勤明けにも残業がある
- 人間関係に悩んでいる
- 連休や希望休が取れない
- 身体介護や看取りの負担が大きい
- 給与が仕事内容に見合っていない
体力的な負担が限界に近づいている方は、体力の限界なのに辞められない介護士へ|今すぐできる3つの選択肢もあわせてご覧ください。
「夜勤なし」は大切な条件の一つですが、給与、残業、休日、職員配置、業務内容を含めて総合的に判断することが、長く働ける職場選びにつながります。
夜勤なしで働ける介護職に関するよくある質問
夜勤なしの介護求人を探している方から寄せられやすい疑問に回答します。
Q1.正社員でも夜勤なしで働けますか?
正社員でも、デイサービス、訪問介護、通所リハビリ、訪問入浴、施設の日勤専従などで夜勤なしの求人が見つかることがあります。
ただし、正社員は早番・遅番・休日勤務を求められる場合があります。
雇用形態だけで判断せず、勤務時間とシフト条件を確認してください。
Q2.デイサービスには本当に夜勤がありませんか?
一般的な日帰り型デイサービスでは、夜勤が設定されていない場合が多いです。
ただし、宿泊サービスを提供している事業所では夜勤が発生することがあります。宿泊利用の有無と、夜間勤務を担当する可能性を確認しましょう。
Q3.夜勤なしにすると給料はどのくらい下がりますか?
夜勤手当の金額や夜勤回数によって異なるため、一律にはいえません。
現在の給与明細から夜勤手当を差し引き、転職先の基本給、資格手当、処遇改善に関する支給、賞与などを加えて比較すると、収入の変化を把握しやすくなります。
Q4.無資格・未経験でも夜勤なしの介護職に応募できますか?
介護助手、デイサービス、施設の日勤職員などには、無資格・未経験から応募できる求人もあります。
ただし、訪問介護で介護業務を担当する場合など、資格が必要になる仕事もあります。
応募条件と入職後の研修体制を確認してください。
Q5.日勤専従で採用されたあとに夜勤を頼まれることはありますか?
人員不足などを理由に相談される可能性はあります。
夜勤ができない場合は、応募時と面接時にはっきり伝え、日勤専従が雇用契約上の条件になっているか確認しましょう。
口約束だけでなく、書面で確認することが大切です。
まとめ|夜勤なしでも介護職の経験は生かせる
夜勤なしで働きやすい介護職には、デイサービス、訪問介護、通所リハビリ、訪問入浴、介護助手、施設の日勤専従、ケアマネジャーなどがあります。
ただし、同じ職種やサービスでも、勤務時間や業務内容は事業所によって異なります。
求人を探すときは、夜勤の有無だけでなく、早番・遅番、残業、給与、休日、職員配置、身体介護の負担、教育体制まで確認しましょう。
夜勤がつらいと感じることは、介護職に向いていないという意味ではありません。
今まで身につけてきた経験を生かしながら、自分の体力や生活に合った働き方へ変えることも、介護の仕事を長く続けるための前向きな選択です。