結婚祝いをいただいた喜びと同時に、「内祝いはいつまでに贈ればいい?」「少し遅れてしまったけどどうすればいい?」という悩みも生まれやすいものです。


贈るタイミングを間違えると、相手に失礼に感じられるのではと不安になる方も多いでしょう。


そこで本記事では、結婚内祝いを贈るベストな時期から、遅れてしまった場合の誠意ある対応方法・具体的な文例・NG例・マナーまで、プロの目線で丁寧に解説します。


これを読めば、相手に気持ちが伝わるスマートなお返しができます。


(※また、結婚祝い マナーギフトおすすめに関する関連記事も併せてご覧いただくとより理解が深まります)

👇

結婚内祝いのお礼状の書き方完全ガイド|上司・親戚・友人別例文とマナー・NG表現一覧

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目次

結婚内祝いとは?意味と基本マナー

まずは、そもそも「結婚内祝い」とは何かを明確にしておきましょう。

日常的な「お返し」と何が違うのか、誰に贈るべきか、そして相場の目安など、基本のマナーを押さえておくことは、贈るタイミングや文例を選ぶうえでの土台となります。

これらを理解した上で実際のやりとりに進めば、迷いを減らすことができます。

詳しい結婚祝い マナーについては、こちらの関連記事【結婚祝いを贈る際のマナーと相場ガイド】をご覧ください。

「内祝い」と「お返し」の違い

多くの方が「内祝い=お返し」だと認識していますが、厳密には意味にニュアンスの違いがあります。


「内祝い」は、慶事(結婚・出産など)の場において、まず身内でお祝いを分け合う風習が起源とされ、「お祝いを頂いたお礼に分ける」という意味合いがあります。


一方、「お返し」は、もらったものに対して形式的に返礼をする意味が強く、日常贈答でも使われます。


結婚内祝いの場合は「お祝いを頂いた感謝を表すお礼」としての性格が強く、「お返し」と「内祝い」のいいとこ取りのような存在だと捉えると理解しやすくなります。

結婚内祝いの目的と贈る相手

結婚内祝いの本質は「お祝いをいただいたことへの感謝を表すこと」。

形式だけではなく、相手との関係を考え、丁寧な対応を心がけたいものです。


贈る相手は「結婚祝いをいただいた人すべて」が原則ですが、関係性や距離感を考慮して、贈る/調整をするケースもあります(例:疎遠な知人には簡易なギフトにする等)。


また、親族・上司・友人・恩師・職場関係など、相手によって贈り方を少し変えることがマナー上望ましいです。

相手の気持ちが伝わるよう配慮しましょう。

金額・相場の目安

結婚内祝いの金額の目安を知らずに選ぶと、「高すぎて気を使わせてしまった」「安すぎて失礼に思われたかも…」と後悔することも。


一般的には、いただいたお祝い額の「3分の1〜半額程度」が目安とされています。

例えば、1万円のお祝儀を頂いたなら、3,000〜5,000円程度が相場です。


ただし、これはあくまで目安。

親族や近い関係者には相場以上を贈っても問題ありません。

逆にあまり親しくない人には控えめなギフトにするなど、バランスを取るのが大切です。


また、地域性や慣習によって異なるケースもあるため、身近な人の話を参考にするのも一案です。

関連記事:【最新版】結婚内祝いの相場と贈る時期|金額別・相手別マナー&NG例まで完全ガイド

結婚内祝いを贈るタイミングはいつ?

「内祝いはいつ贈るべきか」というタイミングは、相手に失礼にならないためにも非常に重要です。

あまり早くてもマナー違反になることもあり、逆に遅すぎると失礼に感じられる可能性も。

ここでは、基本的なタイミングから、結婚式を挙げるか否か、またお祝いをもらった時期に応じた対応まで、細かく説明します。

これを押さえておくと、焦らず安心して準備できます。

基本:結婚祝いをいただいてから1か月以内

最も一般的で安心なタイミングは「お祝いをいただいてから1か月以内」。

この期間なら、相手に感謝が伝わりやすく、遅すぎる印象も与えません。


ただし、結婚式を挙げる場合は式後にまとめて贈るケースも多く、その線引きは後述します。


1か月以内を目安に準備を始め、ギフト選び・のし紙・メッセージ文案を整えるとスムーズです。

式を挙げる/挙げないケース別の時期

式を挙げる場合:式→披露宴を終えてから、落ち着いた頃(式後1〜2か月以内)にまとめて贈るケースが多いです。ただし、事前にもらったお祝いには前もって贈るのが礼儀です。

式を挙げない場合:結婚が公になった日を基準にし、「結婚祝いをいただいてから1か月以内」に贈るのが無難。式なし=贈る時期が早すぎにならないように注意します。


どちらのケースでも、贈る期間をあらかじめスケジュールに入れておくと安心です。

お祝いをもらうタイミング別の対応

以下のようなパターン別に対応を変えるとスマートです:

  • 挙式前にもらった場合:式後にまとめて贈るとき、「先にいただいたお祝いへのお礼も兼ねて…」という一文を入れると丁寧。

  • 挙式後にもらった場合:通常通り1か月以内を目安に、速やかに贈ります。

  • 郵送でのお祝い:到着日を基準に1か月を計算するとよいですが、心配な場合は到着確認後すぐに準備を始め、余裕をもって送ります。

例:

「先日はご丁寧なお祝いをいただき、ありがとうございました。

挙式後、落ち着いた折に心ばかりの品をお送りさせていただきます。」

こうした文言を付け加えると、相手に配慮が伝わります。

遅れてしまったときの正しい対応とマナー

どれだけ注意していても、忙しさや見落としで内祝いが遅れてしまうことは起こりえます。

重要なのは、遅れたことを誠実に伝える対応です。

ここでは、まずすべき対処、文例、手紙やメッセージでの書き方、メール・LINEでの伝え方まで、遅れた場合の“失礼にならない対応”を段階的に具体的に解説します。

丁寧な表現を使えば、遅れたこと自体はマイナス印象になりにくくなります。

まずすべき誠意ある一歩

遅れたことに気づいたら、まずは誠意ある言葉でお詫びをすること。

放置せず、なるべく早く行動を起こすことが大切です。


「ご挨拶が遅くなり、申し訳ございません」という文言を冒頭に置き、遅延の理由を簡潔に述べ(ただし言い訳は長くならないように注意)、感謝とお詫びを込めた品をすぐに準備しましょう。


言葉と行動、両方で誠実さを伝える姿勢が信頼を保つ鍵となります。

お詫びを添える一言例・文例

具体的な一言例を準備しておくと便利です。
以下は一例です:

  • 「ご挨拶が遅くなり、誠に申し訳ございません。」
  • 「当初よりお礼を申し上げるべきところ、ご連絡が遅れましたことを心よりお詫び申し上げます。」
  • 「お待たせしてしまい、大変失礼いたしました。」

これらをメッセージ文や手紙文の冒頭に持ってくると、丁寧な印象が出ます。


文例

「このたびはご丁寧なお祝いを頂戴しながら、長らくご挨拶が遅くなりましたことを心よりお詫び申し上げます。

心ばかりの品をお贈りさせていただきます。」

手紙・メッセージカードの構成と注意点

手紙やメッセージカードを用いる場合、以下の構成を意識すると読みやすく、誠意が伝わりやすくなります:

  1. 冒頭:お詫びの言葉
  2. 本題:お祝いへの感謝
  3. お礼品の説明(「心ばかりの〜」など)
  4. 締め:今後のお付き合いのお願い

ポイントとしては、文量は長くなりすぎないようにし、言葉を丁寧に選ぶこと。

「〜ですが」「〜かと存じます」といった婉曲表現を使うと印象が柔らかくなります。

日付や署名を忘れずに。


また、便箋・封筒で送るなら、きれいな便箋を選び、丁寧に折り、封をする際は糊付けをしっかり。

封筒には差出人を裏面に記載しておきましょう。

メール・LINEでの伝え方のポイント

現代ではメールやLINEでやり取りをすることも多いですが、やはり文章の選び方と形式が大切です。

  • 件名(メール):わかりやすく「内祝い/お礼(お詫び)」などを入れる
  • 冒頭でのお詫び文:手紙同様に「ご挨拶が遅くなり、申し訳ありません」
  • 改行と段落構成を意識して読みやすく
  • 絵文字・顔文字は控えめに、相手と自分との親しさによって調整
  • 贈る品の説明文を添える:「ささやかですがお贈りさせていただきました」など
  • 締めの言葉で礼を尽くす

例(メール)

件名:結婚内祝いとご挨拶


本文:
○○様
このたびはご丁寧なお祝いをいただき、ありがとうございました。


ご挨拶が遅くなり、申し訳ございません。


心ばかりではございますが、内祝いをお贈りさせていただきます。


またお目にかかれる日を楽しみにしております。


どうぞお納めください。


令和○年○月○日


(氏名)

例(LINE)

○○さん、先日は素敵なお祝いをありがとう。


ご挨拶が遅くなって本当にごめんね。


ささやかだけど内祝いを贈らせてもらったので、よかったら受け取ってもらえると嬉しいです!

相手との関係性や年齢層を考えて書き方を柔軟に変えましょう。

例文集:遅れた結婚内祝いに添えるメッセージ

遅れたとしても、言葉遣いや構成が丁寧であれば誠意は伝わります。

ここでは、親族・目上・友人・同僚・カジュアルな連絡先など、相手別の具体的な例文を多数紹介します。

さらに、「これは避けたいNG例」も挙げ、改善ポイントとともに示します。

例文をそのまま使えるようにしておくと安心です。

親族・目上の方向け例文

例文 A(親族)

このたびはご丁寧なお祝いを賜り、誠にありがとうございました。


ご挨拶が遅くなり、心よりお詫び申し上げます。


感謝の気持ちを込め、ささやかではございますが内祝いをお贈りいたします。


今後とも変わらぬご厚誼を賜りますよう、お願い申し上げます。

例文 B(恩師・上司)

○○先生/○○様


このたびはご温情あふれるお祝いを賜り、深く感謝申し上げます。


ご挨拶が遅れましたこと、誠に恐縮しております。


心ばかりの品をお贈りさせていただきますので、何卒お納めください。


引き続きご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

友人・同僚向け例文

例文 C(友人)

先日は嬉しいお祝いをありがとう!


お礼が遅くなってしまってごめんね。


感謝の気持ちを込めて、ささやかながら内祝いを贈ります。


気に入ってもらえると嬉しいな。

例文 D(同僚)

○○さん


このたびは温かいお祝いをいただき、ありがとうございました。


ご挨拶が遅れてしまい、失礼をお許しください。


心ばかりですが、内祝いをお送りします。


仕事でもまたよろしくお願いします。

カジュアルなLINE/メール例文

LINE 例文

○○さん、素敵なお祝いありがとう!


ご挨拶が遅れてごめんね。


ささやかだけど内祝いを贈らせてもらったから、気軽に受け取ってもらえると嬉しいな。

メール 例文

件名:内祝いと御礼


○○様


このたびは温かなお祝いをいただき、ありがとうございました。


ご挨拶が遅くなりましたこと、深くお詫び申し上げます。


つきましては、心ばかりの品をお贈りさせていただきましたので、お受け取りいただければ幸いです。


今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


(署名・日付)

NG例と改善ポイント

NG例 A

「遅くなってごめん。これ贈るから受け取って。」

改善:冒頭に「誠に恐縮ですが」「恐縮ながら」などのお詫び表現を加え、本題を丁寧に。


例:

「ご挨拶が遅くなり、誠に申し訳ございません。

ささやかな内祝いを贈らせていただきましたので、よろしければお受け取りください。」

NG例 B(略式すぎる)

「お祝いありがとう!渡すの遅れたから、これ受け取って~」

改善:改行を入れ、丁寧な言い回しを。相手が読みやすく、心情が伝わる文章に整える。

NG例 C(言い訳が長すぎる)

「仕事が忙しくて…色々準備で…旅行で…」

改善:理由は短く簡潔に。「多忙につき遅れてしまい…」程度で十分。長々言い訳を並べないこと。

贈るときの実務マナー・注意点

内祝いは言葉だけでなく「形」も重要です。

贈る際の包装・のし紙・渡し方・郵送方法、相手別ギフト選定など、細かな配慮が相手に安心感と誠意を伝えます。

ここでは贈り方の注意点を具体的に解説します。

また、NG集としてやってはいけない包装・文言もまとめますので、最後にチェックリストとして使ってください。

包装・のし紙・表書きのルール

包装:清潔感のある包装が基本。派手すぎる柄は避け、落ち着いたデザインを選びましょう。

  • のし紙:表書きは「内祝」、「結婚内祝」など。「寿」を使うことは通常避けます。
     ・上段:表書き
     ・下段:姓(あるいは夫婦連名)

  • 掛け方
     ・直接手渡し:外のし(包装の外)
     ・郵送:内のし(包装の内)+外包装(箱や袋)

  • 水引:一般的に紅白の蝶結び(10本)を使います(慶事用)。

NG包装例

  • 派手なリボンや過度な装飾
  • のし紙の表書きに間違い(例:御礼、御祝など)
  • のしを斜めに貼る、包装が乱雑

これらは相手に雑さの印象を与えるので避けましょう。

直接渡す/郵送する際の流れと注意点

直接渡す場合

  • 会うタイミングを見計らって、手渡しで贈るのが理想
  • 渡すときに「いつもありがとうございます」などの簡単な言葉を添える
  • 渡すタイミングは、相手の負担にならないよう余裕のある時を選ぶ

郵送する場合

  1. のし紙・包装を整える
  2. 緩衝材・梱包材で保護する
  3. 宅配便や郵便など信頼できる方法で送る
  4. 送る前に、相手へ「もうすぐお送りいたします」とメールや一言連絡しておくと印象がよい
  5. 送り状に差出人名を明記

注意点として、送り先住所に誤りがないか破損しやすい品に緩衝材を入れる発送タイミングを相手が受け取りやすい日を考慮するなど、事務的なミスを防ぐ配慮が重要です。

相手別ギフト選びのポイント

相手の立場や好みに応じてギフトを選ぶ際のポイントを押さえておくと、「無難で失礼がない贈り物」が選べます。

相手ポイント具体例
親・義両親日常で使いやすく、質のよいものタオルセット、高級お菓子、酒類(贈ってもよい地域なら)
親戚菓子・食品、体に良いもの無添加お菓子、珈琲セット、調味料
友人・同僚少し遊び心やセンスを感じるものキッチン雑貨、おしゃれな食器、紅茶セット
年配の方体調・好みを考慮した実用品漬物、海苔・乾物、健康茶
遠方・郵送先日持ちが良く、壊れにくいもの真空保存菓子、乾きもの、ギフトカード・カタログギフト

また、最近ではカタログギフトギフトカードも人気です。

長く使えるものを選ぶと受け取る方にも負担になりません。


ただし、贈り物が現金代わりのようにならないよう、品物との組み合わせで使うとバランスがよくなります。

おすすめのギフトやランキングはこちらの結婚内祝いギフト人気ランキング|相手別・価格別で失敗しないおすすめ50選の記事もご参考にどうぞ。

NG とその対処(短い解説とワンポイント)

結婚内祝いでやってしまいがちな「NG」を放っておくと、せっかくの感謝の気持ちが正しく伝わらず、相手に不快感や気遣いを与えてしまうことがあります。

ここでは特に注意したい代表的なミス(言い訳が長すぎる文章、砕けすぎた表現、派手すぎる包装、のしや水引の誤り、発送ミス、予告なしの突然の贈り物)を挙げ、それぞれの理由と具体的な回避策をわかりやすく解説します。

どれも小さな点に思えて印象を大きく左右するものばかり。

実際に使える「改善フレーズ」やチェックポイントを一緒に確認して、失礼のないお返しを実現しましょう。

  • 言い訳が長すぎる文:詳細な言い訳は「自己弁護」に聞こえます。→ 短く簡潔に「多忙によりご挨拶が遅くなり、申し訳ございません」で十分。
  • 略語・砕けすぎた表現:友人でも礼儀は大切。カジュアル過ぎると軽く見られることがある。→ 「ありがとう」は使って良いが文面は丁寧に整える。
  • 派手すぎる包装:豪華すぎると相手に気を使わせる場合がある。→ シンプルで上品な包装を選び、相手の年齢や関係性を考慮する。
  • のしの書き間違い・水引の誤用:表書きや水引は慶忌で意味が異なるため誤用は印象を損なう。→ 表書きは「内祝」または「結婚内祝」、水引は慶事用の紅白蝶結びを基本に。氏名は姓または夫婦連名で記載。
  • 発送ミス(住所・破損など):受け取り不能や破損は信頼を損なう。→ 送付前に住所を再確認、緩衝材で保護し追跡可能な配送を選ぶ。
  • 連絡なしで突然贈る:予告なしだと相手が驚き、受け取りに困る場合も。→ 事前に「本日中にお送りいたします」など一報を入れると丁寧。

改善フレーズ(例)

  • NG例(言い訳・カジュアル):「忙しくて遅れた、ごめん!」
  • 改善例(丁寧):「ご挨拶が遅くなり、誠に申し訳ございません。感謝の気持ちを込め、ささやかな品をお贈りいたします。」

発送チェックリスト(実用保存版)

発送前の確認を怠ると、住所間違いや破損トラブルにつながり、せっかくの気持ちが台無しに。

以下のチェックリストを使えば、送る前にミスを防げます。

チェック項目

☑ 贈り先の住所・名前・郵便番号を正確に確認した


☑ のし・挨拶状の名前・表書きに誤りがない


☑ 破損防止のため緩衝材で丁寧に梱包した


☑ 発送日・配送業者を記録した


☑ 到着予定日を相手に伝えた


☑ 万が一の紛失に備え、追跡番号を保存した

📝 ワンポイントアドバイス

  • 冬場や夏場は、食品ギフトの保存温度にも注意。
  • 宅配便を使う場合は「時間帯指定」を活用し、相手の受け取りやすい時間を聞いておくとより丁寧です。

送付時の事前連絡テンプレート(メール・LINE用)

突然品物が届くと相手が驚いてしまうことも。

贈る前にひとこと添えるだけで印象が大きく変わります。

以下は、メール・LINEで使える簡潔で丁寧な例文です。

テンプレート例文

件名:結婚内祝いのご挨拶

○○様

このたびはご丁寧なお祝いをいただき、誠にありがとうございました。


感謝の気持ちを込め、ささやかながらお礼の品をお送りいたしました。


本日中にお届け予定でございます。

お受け取りいただけますと幸いです。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

山田太郎・花子

よくある質問(Q&A)

結婚内祝いを贈る際に、「このケースはどうすればいいの?」「少し遅れたらもう失礼?」と悩む方は多いものです。


ここでは、実際に多く寄せられる疑問をもとに、マナー講師の視点と実践的な対応例をまとめました。


状況別の対応方法や使える文例も紹介していますので、自分のケースに近い内容を参考にして、誠実な内祝い対応をしましょう。

Q1. 内祝いを贈り忘れて半年経ってしまいました。どうすればいい?

A1. 半年経ってしまっても、「遅すぎてもう無理」と諦める必要はありません。


お礼の気持ちはいつ伝えても失礼にはなりません。


ただし、その際はまずお詫びと感謝の気持ちを明確に伝えることが大切です。


理由を長々と書かず、「多忙によりご挨拶が遅くなり…」程度で十分です。


ギフトは相手の負担にならない消耗品(お菓子・タオル・カタログギフトなど)が無難です。

例文:

長らくご無沙汰しておりましたが、このたびはご丁寧なお祝いを賜り、厚く御礼申し上げます。


ご挨拶が遅くなりましたこと、心よりお詫び申し上げます。


感謝の気持ちを込めて、心ばかりの品をお贈りいたしますので、お納めいただければ幸いです。

Q2. 結婚式に招待できなかった人への内祝いは必要?

A2. はい、必要です。


結婚式の有無に関係なく、「お祝いをいただいた方」全員に感謝を伝えるのがマナーです。


招待できなかった理由は言及する必要はなく、お礼と感謝の気持ちを丁寧に伝えることを重視しましょう。


遅れずに1か月以内を目安に贈るのが理想です。

例文:

このたびはご丁寧なお祝いをいただき、誠にありがとうございました。


心温まるお心遣いに、心より感謝申し上げます。


感謝の気持ちを込めて、心ばかりの品をお贈りいたしますのでお納めください。

Q3. 連名でお祝いをいただいたとき、内祝いはどうすればいい?

A3. 原則として、代表者1名へまとめてお返しするのがマナーです。


ただし、少人数や個人的に親しい人が含まれる場合は、個別にお返しをしても問題ありません。


その際には、「皆さまでどうぞ」や「お仲間でお楽しみください」などの言葉を添えるとより丁寧です。

例文:

このたびは皆さまよりご丁寧なお祝いを賜り、誠にありがとうございました。


感謝の気持ちを込めまして、心ばかりの品をお贈りいたします。


どうぞ皆さまでお召し上がりくださいませ。

Q4. 現金でお祝いをいただいた場合の内祝い金額は?

A4. 一般的な目安は「いただいた金額の3分の1〜半額程度」です。


10,000円のお祝いなら3,000〜5,000円前後の品が妥当です。


親族や恩師など、特に目上の方の場合は、金額よりも品物の質や気持ちが伝わる内容を重視しましょう。


ブランドのタオルや上質なお茶ギフトなどが人気です。

例文:

ご丁寧なお祝いをいただき、誠にありがとうございました。


感謝の気持ちを込めて、ささやかではございますが内祝いの品をお贈りいたします。


ご笑納いただければ幸いです。

Q5. 海外在住の方からお祝いをいただいたときは?

A5. 海外からのお祝いに対しては、配送コストや関税を考慮したギフト選びがポイントです。


国際郵便で送る場合は、食品や液体よりも「書籍・ギフトカード・雑貨」などが安全。


まずメールなどで「お礼の品を日本からお送りします」と一報を入れておくと丁寧です。

例文(メール):

ご丁寧なお祝いをいただき、誠にありがとうございました。


感謝の気持ちを込めて、日本よりささやかな品をお送りいたします。


到着までお時間をいただくかもしれませんが、どうぞご了承くださいませ。

Q6. 式後すぐにお祝いをもらったけど、まだ内祝いを渡せていません。

A6. 挙式後1か月を過ぎてしまった場合でも、すぐに対応すれば問題ありません。


郵送する際は、お詫びの一言を添えるだけで印象が大きく変わります。


直接渡せない場合は、「遅くなりましたが感謝を込めて」と伝えましょう。

例文:

結婚式ではあたたかいお祝いをいただき、誠にありがとうございました。


ご挨拶が遅くなりましたが、感謝の気持ちを込めて内祝いの品をお送りいたします。


今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

Q7. 内祝いを手渡しする場合の注意点は?

A7. 手渡しの際は、紙袋から出して「のし面を見せて渡す」のがマナーです。


渡すときの言葉も重要で、「つまらないものですが」よりも、「感謝の気持ちを込めて」と前向きな表現にしましょう。

例文(渡すときの言葉):

このたびはお祝いをいただき、本当にありがとうございました。


感謝の気持ちを込めて、内祝いをお持ちしました。

どうぞお納めください。

Q8. お祝いが少額だった場合、内祝いは必要?

A8. 金額にかかわらず、お祝いをいただいた以上はお礼をするのがマナーです。


ただし、明らかに軽い気持ちでいただいた品(1,000円程度の雑貨など)には、お礼状やメッセージで感謝を伝えるだけでもOKです。


SNSやLINEだけで済ませるのは避け、なるべく丁寧に。

例文:

このたびはお祝いをありがとうございました。


お心遣い、とても嬉しかったです。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。

Q9. 会社の上司・取引先からお祝いをもらった場合の注意点は?

A9. ビジネス関係の方には、控えめな金額・フォーマルな贈り方を心がけましょう。


派手な包装や個性的な品は避け、上質な食品や日用品が無難です。


送付状を添えるとより丁寧です。

例文:

このたびはご丁寧なお祝いをいただき、誠にありがとうございました。


感謝の気持ちを込めて、心ばかりの品をお贈りいたします。


今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

Q10. 贈る相手が喪中の場合はどうすればいい?

A10. 喪中の方にも内祝いを贈って構いませんが、タイミングと表書きに注意が必要です。


「内祝」ではなく「御礼」とするのが一般的。


また、四十九日を過ぎてから送るとより配慮が感じられます。

例文:

ご多忙の折、ご丁寧なお祝いをいただき誠にありがとうございました。


ご喪中とのことで控えめではございますが、感謝の気持ちを込めて御礼の品をお送りいたします。

Q11. 内祝いを贈るときのNG行動はありますか?

A11. 以下の行動は避けましょう。

  • お祝いをもらってから3か月以上放置する
  • メールやLINEのみで済ませる
  • 「遅くなってごめん!」などカジュアルすぎる言葉
  • お祝い金額と釣り合わない高価すぎる品
  • のし紙を「寿」や「お礼」など誤った表記にする

誠意が伝わるよう、感謝の気持ちを丁寧な言葉と形で表現することが何より大切です。

まとめ|遅れても「感謝の心」を丁寧に伝えよう

結婚内祝いは、形や時期だけでなく、気持ちが伝わるかどうかが最も大切です。


贈るタイミングは「お祝いをいただいてから1か月以内」が基本。

ただし、結婚式を挙げる/挙げない場合や、贈られるタイミングに応じて柔軟に判断する必要があります。


万が一遅れてしまったとしても、お詫びの言葉+感謝の心+丁寧な品選びを組み合わせれば、相手に失礼にはなりません。


本文中の例文・文例・NG例・マナーを参考にして、あなたらしい言葉で誠意あるお返しを作ってください。


また、結婚祝い マナーギフト選びに関する関連記事もぜひチェックして、全体の礼儀やバランスを整えてください。

「結婚内祝いに添えるお礼状って、どんな言葉で書けばいいの?」
と迷う方も多いですよね。

お礼状は、贈り物そのもの以上に“心が伝わる”大切な要素です。


書き出し方や敬語の使い方、関係性ごとの文面の違いをしっかり押さえておくと安心です。

そんな方には、こちらの記事が役立ちます。

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