「プロポーズされたけど、次に何をすればいいの?」


そんな疑問を持つ方は多いものです。

プロポーズが成功して“婚約”となった瞬間から、ふたりの新しい人生が始まります。


でも、親への挨拶、婚約指輪の準備、両家顔合わせ、結婚式、新居、入籍…と、やることは意外にたくさん。

順番を間違えると、思わぬトラブルになることも。


この記事では、プロポーズ後にやるべきことを時系列で丁寧に解説します。

例文やNG行動、マナーも具体的に紹介しますので、この記事ひとつで安心して準備を進められます。

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目次

プロポーズ後、最初にやるべきこと

プロポーズが成功した直後は、幸せな気持ちでいっぱいですよね。

しかし浮かれてばかりではいけません。


最初のステップは、「感謝の気持ちを伝えること」と「親への報告」。


結婚はふたりだけでなく“家と家のつながり”が生まれるイベントです。


この2つを丁寧に行うことで、これからの準備もスムーズに進みます。

以下で詳しく見ていきましょう。

感謝の気持ちを伝え合う

プロポーズのあとに最初にすべきは、“お互いに感謝を伝えること”。


忙しさに流されてしまうと、この瞬間をきちんと形に残す機会を逃してしまいます。

解説

感謝を言葉にすることで、お互いの気持ちを再確認できます。


特に男性は「緊張して気持ちを言い忘れた」という人も多いもの。

例文:

「改めてプロポーズしてくれてありがとう。とても嬉しかったよ。」


「受けてくれてありがとう。これからは一緒に歩んでいこうね。」

小さな一言でも、長く心に残る思い出になります。

親への報告と挨拶の準備

次に大切なのが、両親への報告。

SNSよりも先に、親に直接伝えるのがマナーです。

解説

報告の順序としては、まずは自分の親に報告→その後、相手の親へ正式に挨拶という流れが自然。


特に女性側の親への挨拶は重要な節目です。

報告例文(電話・LINE):

「〇〇さんと結婚することになりました。改めてご挨拶に伺いたいです。」

NG例:

「今度結婚することになったよ〜」と軽く済ませる
(親は“正式な報告”を期待しています)

婚約指輪・婚約記念品の準備

婚約指輪は「永遠の約束の証」。


プロポーズ時に渡していない場合は、後からふたりで選ぶのも人気です。


また最近では、時計やネックレスなどの“婚約記念品”を交換するカップルも増加中。


ここでは、婚約指輪を選ぶタイミングや記念品のアイデアを紹介します。

婚約指輪はいつ・どんなタイミングで?

「プロポーズ後に一緒に選びたい」というカップルが約6割を占めています。

解説

ふたりで選ぶと、サイズやデザインのミスマッチを防げます。


指輪はオーダーから受け取りまで1か月ほどかかることもあるため、早めの準備が◎。

会話例:

「せっかくだし、一緒に選びに行こう。」
「これを見つけた瞬間、“これだ!”って思ったんだ。」

NG例:

「ネットで適当に買っといた。」(サイズが合わないケースが多発)

婚約記念品(時計・アクセサリー)を贈り合う

「指輪を着ける機会が少ない」という理由で、実用的な記念品を選ぶ人も増えています。

解説

男性→女性へはネックレス、女性→男性へは高級時計や財布などが定番。


刻印や日付を入れると、世界にひとつの記念品になります。

例文:

「毎日つけられるものを贈りたいから、時計にしようと思う。」

両家顔合わせと親挨拶の進め方

プロポーズ後、最初の大きなイベントが「両家顔合わせ」。


結婚を正式に報告し、両家の親睦を深める重要な場です。


緊張しやすい場面ですが、マナーを守れば好印象に。


ここでは、挨拶の順番・場所選び・服装など、失敗しないコツを紹介します。

挨拶の順番とマナー

一般的には「男性が女性の親へ先に挨拶」するのがマナー。

解説

まずは結婚の許しを得てから、女性の親→男性の親の順で行うとスムーズです。

例文(訪問時):

「〇〇さんと結婚を考えております。本日はご挨拶に伺いました。」

NG例:

「結婚することになったので、報告だけに来ました。」
(承諾を得ていない印象になります)

顔合わせの場所・服装・流れ

顔合わせは、両家が落ち着いて話せる環境を選ぶことが大切。

解説

ホテルや料亭の個室がおすすめ。

服装はフォーマルで統一を。

流れの一例:

  1. 開始の挨拶
  2. 両家紹介
  3. 婚約報告
  4. 記念品の交換
  5. 会食・歓談
  6. 記念撮影・締めの挨拶

服装例:
・男性:スーツ(黒・紺)


・女性:ワンピースやスーツ(派手すぎない色味)

NG行動とトラブル防止策

NG行動例

  • 遅刻や服装の乱れ
  • 食事中にスマホをいじる
  • お酒の飲みすぎ
  • 結婚式の話を急に進める

こうした行動は、親の印象を大きく損ねます。


事前に打ち合わせて、落ち着いて臨みましょう。

結婚式・新居・入籍準備のステップ

両家顔合わせが終わったら、次はいよいよ本格的な「結婚準備」。


結婚式を挙げるかどうか、新居をどこにするか、入籍日をいつにするか…


一つずつ話し合って決めることが大切です。

ここでは、準備の流れを具体的に解説します。

結婚式を挙げるかどうかを話し合う

最近は「フォト婚」「家族婚」「式なし婚」など選択肢が増えています。

解説

まずは「やりたい形」「予算」「両家の意向」を話し合いましょう。


式を挙げない場合でも、フォトウェディングなどで記念を残すのがおすすめです。

👉 関連記事:
結婚式準備チェックリスト|半年でできる段取り完全版

新居探しと引っ越しのスケジュール

生活の基盤となる新居探しは、入籍の1〜2か月前から動くのが理想です。

解説

通勤・家族との距離・生活環境を考慮し、ふたりの「心地よい場所」を選びましょう。

会話例:

「駅近で通勤も楽な場所がいいね。」
「親も来やすい場所にしようか。」

入籍日・婚姻届の準備

入籍日は“ふたりの記念日”となる大切な日。

解説

婚姻届は役所やオンラインで入手できます。


証人2名(成人)の署名が必要なので、早めにお願いしておくと安心。


また「いい夫婦の日(11月22日)」など人気日は窓口が混み合うため、余裕を持って行動しましょう。

👉 関連記事:
婚姻届の書き方と提出の流れ|必要書類リスト付き

プロポーズ後に注意したいNG行動

幸せな気持ちが先走って、ついマナーを忘れてしまうケースもあります。


ここでは「プロポーズ後にやってはいけないNG行動」を紹介します。


後から後悔しないよう、しっかりチェックしておきましょう。

親より先にSNSで報告

結婚報告をSNSで先にしてしまうのはNG。


両親が「知らなかった」と感じると、信頼を損ねます。

相手任せにしすぎる

準備を片方に押し付けると不満の原因に。


「一緒に決めよう」という姿勢が信頼につながります。

日程を勝手に決める

顔合わせや式の日取りは両家の都合を確認してから決定を。

よくある質問(Q&A)

「服装ってどこまで気を付けるべき?」「どれくらいの時間滞在すれば良いの?」など、初めての両親挨拶には疑問がつきもの。

この章では、読者から多く寄せられる質問に対して、実例や具体的な対応策を交えて丁寧にお答えします。

Q1. 服装は必ずスーツでなければいけませんか?

A. スーツが最も無難で安心ですが、相手のご両親の雰囲気や訪問シーンに合わせて、ジャケット+スラックスといった「きちんと感のある服装」でも問題ありません。

ただし、デニム、パーカー、スニーカーなどのカジュアルな服装はNGです。

男性は「濃紺やグレーのスーツ+白シャツ+シンプルなネクタイ」が基本スタイル。

女性は「落ち着いた色味のワンピースやブラウス+スカート」が好印象です。

露出の多い服や派手なネイルも避けましょう。

✔ポイント:迷ったらフォーマル寄りに!「清潔感」「上品さ」「TPO」がカギです。

Q2. 手土産を渡すタイミングはいつがいいですか?

A. 一般的には玄関先で「本日はお時間をいただきありがとうございます」と一言添えて渡すのが丁寧です。

もし玄関で渡しそびれてしまった場合は、着席して挨拶を終えた後に「ささやかですが…」といって渡しても大丈夫です。

相手が受け取りやすいタイミングを見計らいましょう。

例文:「お口に合うか分かりませんが、地元で人気のお菓子をお持ちしました。皆さまで召し上がっていただけたら嬉しいです。」

✔ポイント:過度に高価なものは相手に気を使わせるため、3,000円以内を目安に。

Q3. 挨拶の所要時間はどれくらいがベスト?

A. 1〜2時間程度が目安です。

長居しすぎると相手のご家族に負担をかけてしまうため、会話が盛り上がっても「頃合いを見て切り上げる」ことが大切です。

滞在中は時計をこっそり確認し、1時間を過ぎたあたりで「そろそろおいとまいたします」と声をかけると好印象。

例文:「本日は貴重なお時間をいただき、本当にありがとうございました。お話しできてとても嬉しかったです。そろそろ失礼させていただきます。」

✔ポイント:話の途中でも、親が疲れている様子があれば早めに切り上げる配慮も◎。

Q4. 事前に話しておいた方がいい話題はありますか?

A. 挨拶当日に慌てないためにも、次のような話題は2人で事前に共有しておくとスムーズです。

  • 結婚後の住まい(実家近く?転勤の可能性?)
  • 結婚式の有無や希望(神前式?親族のみ?)
  • 仕事の方針(共働き・転職予定など)
  • 両親の健康状態・家庭の事情(介護・持病など)

これらは両親から聞かれることも多いため、2人で方向性をある程度そろえておくと、返答に困らず済みます。

✔ポイント:相手の親に合わせて話題を用意するのも好印象。

「〇〇さんから〜と伺いました」などクッションを置いて話すとスマートです。

Q5. 緊張してうまく話せないかも…対処法は?

A. 緊張するのは当然のこと。

大切なのは「誠実に伝えること」です。

上手に話す必要はなく、気持ちがこもっていれば親御さんにはしっかり伝わります。

おすすめは、事前に次のような準備をしておくこと:

  • 自己紹介や結婚の意志を話す練習
  • 話題のネタ帳を頭の中でシミュレーション
  • 深呼吸+姿勢を正して笑顔を意識

例文:「緊張していて言葉がつまるかもしれませんが、〇〇さんとの結婚について誠意をもってお話しできればと思っています。」

✔ポイント:「緊張していることを伝える」のも一つの手。

正直さが信頼に変わることもあります。

Q6. 挨拶で自分の仕事について聞かれたらどう答える?

A:自分の仕事を説明するときは、相手に伝わるように「簡潔」で「親しみやすい表現」を使うのがコツです。以下のポイントを意識すると良いでしょう:

  • 仕事内容の概要:「○○の会社で働いていて、主に○○の仕事をしています」と、職種と役割を簡単に説明します。
    例:「IT企業で営業をしていて、企業向けにシステムの提案をしています。」

  • 仕事のやりがい・想い:「人と話すのが好きなので、営業はやりがいを感じています」といったように、自分なりの思いを加えると印象が柔らかくなります。

  • 専門用語を避ける:「クラウド基盤の導入支援」などの難しい言葉は避け、代わりに「企業のシステムをより便利にするお手伝いをしています」と噛み砕いて伝えましょう。

Q7. 両親が厳しくて緊張する場合、どうすればいい?

A:誰でも初対面のご両親には緊張するものです。

以下の方法で緊張を和らげ、誠実な印象を与えることができます:

  • 会話前に深呼吸して気持ちを整える
  • 「今日はお時間いただきありがとうございます」と一言伝えるだけでも誠実な第一印象を与えられます。
  • 笑顔を意識して話す(表情が硬くならないように)
  • 聞かれたことに丁寧に、正直に答える(無理に良く見せようとしない)

例えば:
「まだまだ未熟ですが、仕事には真剣に向き合っております」や、
「○○さん(お相手)を支えていけるように努力していきます」といった一言は好感を持たれやすいです。

Q8. 挨拶後に連絡はしたほうがいい?

A:挨拶の後にお礼の連絡をするのは非常に大切です。

丁寧な印象を与え、誠実さが伝わります。

  • タイミング:翌日または遅くても翌々日までに
  • 手段:LINEや電話(電話の場合は時間帯に配慮)
  • 文面例(LINEの場合)昨日はご挨拶の機会をいただき、ありがとうございました。 緊張していましたが、お話できてうれしかったです。 これからもどうぞよろしくお願いいたします。
  • 電話の場合は、「昨日はお時間をいただき、ありがとうございました。とても緊張してしまいましたが、直接お会いできて良かったです」と感謝の気持ちを伝えるだけでも充分です。

相手のご両親の生活リズムに配慮し、昼食後や夕食前の時間帯(13〜15時、19〜20時)が一般的です。

事前にお相手やご両親に「お電話してもよろしいでしょうか?」と聞けるとベストです。

Q9. 電話での挨拶はどのように言ったらいい?

男性から相手のご両親へ


「こんにちは、○○(自分の名前)です。


いつもお世話になっております。

今日は大切なお話があってお電話しました。


実は○○さん(お相手の名前)と結婚を前提にお付き合いさせていただいております。


遠方で直接お伺いできず申し訳ありませんが、心から感謝し、これからも大切にしていきたいと思っています。


今後ともどうぞよろしくお願いいたします。」

女性から相手のご両親へ


「こんにちは、○○(自分の名前)です。


いつもありがとうございます。

今日は大切なお話がありまして、お電話させていただきました。


○○さんと結婚の話を進めさせていただいています。


遠くてなかなか直接お会いできませんが、誠心誠意、家族の一員として努めていきたいと思っています。


どうぞよろしくお願いいたします。」

Q10. 相手のご両親への挨拶の言葉は?

男性から相手のご両親へ

「本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございます。


私は○○(自分の名前)と申します。

○○さんのことをずっと大切に思っており、結婚を前提にお付き合いさせていただきたいと考えております。


これからは二人で力を合わせて幸せな家庭を築いていきたいと思っていますので、どうか温かく見守っていただけますと幸いです。


今後ともよろしくお願いいたします。」

女性から相手のご両親へ


「この度はお招きいただきありがとうございます。

○○(自分の名前)と申します。


○○さんと結婚を考えております。

家族の一員として、誠実に努めていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。


本日は直接お会いでき、大変うれしく思っております。」

まとめ

両親への結婚挨拶は、人生の新たな一歩を踏み出す大切な儀式です。

緊張するのは当たり前ですが、事前の準備と誠意ある対応があれば、きっと想いは伝わります。

服装や手土産、言葉遣いなど基本的なマナーを押さえることで、相手のご家族に誠意と真剣さを伝えることができます。

大切なのは完璧であることではなく、「心を込める」こと。

この記事を参考に、堂々とご挨拶に臨んでくださいね。