この記事では、12月の季語を解説し、
俳句と花を用いて心温まる挨拶例文をご紹介します。
12月、寒さが厳しくなるなか、冬の訪れを感じる月。
この季節にふさわしい心温まる挨拶を贈ることで、
寒さを乗り越え、新たな季節への期待と温かさを共有できます。
12月には、雪が降り積もる風景や、
赤や白のクリスマスローズが咲き誇る様子が心を温かくします。
これらの要素を取り入れ、特別な挨拶例文をご紹介いたします。
この記事を読むことで、12月の季語を理解し、
俳句と花を使った魅力的な挨拶例文を身につけることができます。
この記事では、
12月の季語や俳句、花を通じて挨拶の美しさや意味について深く理解することができます。
心温まる挨拶を通じて人々とのつながりを大切にし、冬を迎える準備を整えましょう。
ぜひ最後までお読みいただき、新しい季節への感謝と期待を込めた挨拶を、
心温まるコミュニケーションの一環として活用ください。
【時候の挨拶】12月の季語と結びの言葉!書き方と例文を紹介
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目次
12月の季語を解説!俳句と花で彩る心温まる挨拶
12月は寒さが厳しくなり、冬の到来を感じる季節ですが、
心温まる挨拶を交わすことで、寒さを乗り越え、新たな季節への期待と温かさを共有できます。
12月の季語や俳句、花を通じて挨拶の美しさや意味について深く理解し、
心温まる挨拶を通じて人々とのつながりを大切にし、冬を迎える準備を整えましょう。
12月の代表的な季語
一部の12月の季語の意味を簡単に説明します。
雪(ゆき)
12月は寒さが厳しくなり、雪が降ることが多くなる季節です。
雪は冬の象徴であり、冷たいけれども美しい自然の表情として詩や歌で詠まれます。
寒月(かんげつ)
12月の冷たい空で見られる月を指します。
寒い季節の夜空に輝く月の美しさや寒さを表現する言葉として使われます。
鍋料理(なべりょうり)
寒さが増す12月には温かい鍋料理が食卓に並びます。
具材を一つの鍋で煮ることで、寒さをしのぎ、家族や友人と楽しむことができる季節の料理を指します。
クリスマス(くりすます)
12月25日のクリスマスは、
キリスト教でイエス・キリストの誕生を祝う日であり、世界中で祝われるイベントです。
イルミネーションやクリスマスツリーが街を彩り、特別な日を祝います。
年末(ねんまつ)
12月は1年の終わりを迎える月であり、年末を迎える意味が込められています。
大掃除や年越しの準備、新しい年への準備が進む時期として捉えられます。
12月の季語を使った心に響くオススメの俳句
12月の季語を使った心に響くオススメの俳句を5句紹介し、
はがきや手紙の挨拶にも使える季語をご紹介します。
12月の季語を使った心に響くオススメの俳句を5句
・ うつくしき 羽子板市や 買はで過ぐ
俳句の作者:高浜虚子
俳句の意味:絢爛できらびやかな羽子板市に多くの人が見にきています。
結局買わずに過ぎてきてしまいましたが、豪華な空気感に包まれています。
・ 冬の蝿 逃せば猫に 取られけり
俳句の作者:小林一茶
俳句の意味:冬の蝿を捕らえようとしたのに逃してしまいました。
と思ったら、すかさず家の猫が捕まえてしまいました。
・ポインセチア どの窓からも 港の灯
俳句の作者:古賀まり子
俳句の意味:部屋には真っ赤なポインセチアが飾ってあり、
部屋の数あるから窓から外を覗くと、港の灯りが美しく灯っています。
・夢に舞ふ能美しや冬籠
俳句の作者:松本たかし
俳句の意味:作者の松本たかしは能楽師の家に生まれましたが、
体が弱く、能楽師になることはかないませんでした。
この句は47歳の時のもので、若いころの自分が美しく能を舞っている、
夢ならではの過去へのタイムトリップが詠まれています。
・山国の虚空日わたる冬至かな
俳句の作者:飯田蛇笏
俳句の意味:一年の中でもっとも日が短い冬至に詠まれた句。
冬至だからこそ、空を東から西に渡る太陽を見たときに思うところがあったのでしょう。
12月の時候の挨拶
・朝夕の凍てつくような北風が肌身にしみるこの頃です。
・庭に咲いたさざんかが凛とした美しい姿を見せております。
・暦の上でははや大雪を迎えますが、お元気でお過ごしでしょうか。
・凍てつくような寒い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
・寒気日増しにつのり、
冷え込みの激しい毎日ですが、お変わりございませんか。
12月の時候の挨拶:結び
・年末厳寒の候、お変わりなくお過ごしのことと存じます。
・年の暮れを迎え、お忙しい日々をお過ごしのことと存じます。
・迎春のお支度にあわただしくお過ごしのことと拝察いたします。
・余日少なくなりました歳晩のこの頃、いかがお過ごしでしょうか。
・冬至も過ぎ、
いよいよ気ぜわしくなって参りましたが、いかがお過ごしでしょうか。
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12月の俳句と花で彩る心温まる挨拶例文
12月は、気ぜわしい中にも充実感があふれ、
新しい年に向けて新たな力がみなぎる月です。
そして、朝夕の凍てつくような北風が肌身にしみる季節。
そんな12月に咲いている、
「寒菊(かんぎく)」や「寒椿(かんつばき)」や「八手(やつで)」。
今回は、
これらの12月に咲く花を使ったはがきの書き方をご紹介します。
12月の俳句と花で彩る心温まる挨拶例文:寒菊
寒菊(かんぎく)は、
普通の菊が盛りを過ぎたころに蕾をつけ、
黄色あるいは濃紅色の小型の花を咲かせます。
開花時期:12月~2月。
冬になって咲く寒菊(かんぎく)を、
「冬菊」、「霜の菊」とも呼び、多くの歌にも詠まれています。
寒菊(かんぎく)の花言葉
・「真の強さ」「変わらない友情」
寒菊(かんぎく)の花の俳句
・寒菊を憐みよりて剪りにけり
(高浜虚子)
・寒菊と白き障子をへだて住む
(福田蓼汀)
・さみしからず寒菊も黄を寄せ合へば
(目迫秩父)
寒菊(かんぎく)の花を使った12月の時候のはがきの挨拶:例文
凍てつくような寒い日が続いておりますが、
いかがお過ごしでしょうか。
昨日、お花屋さんで、
小輪のスプレー菊の鉢植えを買いました。
年末年始を飾る花として重宝される寒菊。
霜に耐えて咲く健気(けなげ)なこの花に、
日本人は昔から、特別の想いを寄せたようです。
今年も気づけば、あと1ケ月を切りました。
コロナウイルスの影響で例年にない年になり、
慌ただしい日々をお過ごしだったかと思います。
まだまだ、安心できない日が続きますが、
皆様のご健康を心からお祈りしております。
どうぞ、良いお年をお迎えくださいませ。
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12月の俳句と花で彩る心温まる挨拶例文:寒椿(かんつばき)
ツバキは、一般に早春の頃に花をつけますが、
地域や種類によっては冬から花を咲かせるものもあります。
開花時期:8~12月。
園芸種に多く見られる冬咲きのものを総称して、
俳句では、「寒椿」「冬椿」といっています。
寒椿(かんつばき)の花言葉
・「謙譲」「愛嬌」
寒椿(かんつばき)の俳句
・火のけなき家つんとして冬椿
(一茶)
・花咲いておのれをてらす寒椿
(飯田龍太)
・冬つばき世をしのぶとにあらねども
(久保田万太郎)
寒椿(かんつばき)を使った12月の時候のはがきの挨拶:例文
冬至も過ぎ、いよいよ気ぜわしくなって参りましたが、
ご家族の皆様には、いかがお過ごしでしょうか。
庭に咲いた寒椿が、凛とした美しい姿を見せて咲き始めました。
寒椿は、名前の通り、
冬の寒い間に咲く冬の椿で、サザンカの仲間です。
サザンカが上に向かって伸びるのに対して、
寒椿は、横にこんもりと茂るように咲きます。
寒椿の赤は、鳥たちを引きつける色とのこと。
12月の寒い季節の中で、
寒椿の赤は、心に灯をともしてくれる色です。
はや一年の締めくくりを迎えました。
12月は、気ぜわしい毎日かと存じますが、
どうぞお体を大切になさってください。
今年も、本当にありがとうございました。
来年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。
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12月の俳句と花で彩る心温まる挨拶例文:八手(やつで)
八手(やつで)は、庭の隅などでもよく育ち、
冬に、手鞠(てまり)のような白い花を咲かせます。
大きな葉から、
「天狗の羽団扇(はねうちわ)。」という面白い名前もあります。
開花時期:10月~1月。
八手(やつで)の花言葉
・「健康」「大人の分別」
八手(やつで)の花の俳句
・この後は八手の花と愛で生きん
(星野立子)
・水に色無きがごとく花八つ手
(吉屋信子)
・ぶつかってきたる雀や花八つ手
(石田郷子)
八手(やつで)を使った12月の時候のはがきの挨拶:例文
今朝は、庭の八手(やつで)の上に霜が降(お)りていました。
12月の寒いこの時期に、八手(やつで)が、
手鞠(てまり)のような白い花をつけています。
ヤツデには、
「天狗(てんぐ)の羽根団扇(はねうちわ)。」
という面白い名前もあるんですよ。
今年も年の瀬が近づいて参りました。
さぞ、お忙しい事と存じます。
どうぞ、ご無理をなさいませんよう、
くれぐれもお身体を大切にお過ごしくださいませ。
末筆ながら、
この1年、本当にありがとうございました。
来年も何卒、よろしくお願い申し上げます。
ご家族お揃いで、
どうぞよいお年をお迎えください。
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まとめ
この記事は、
親しい人に使える12月に咲く花を使ったはがきの書き方を紹介しました。
12月は、
いよいよ一年最後の月。
冬至を頂点として、だんだん日が短くなり、
各地から雪の便りがちらほらと届く頃です。
親しい人に、はがきを書くときは、
12月の季語や季節の花を使って、
書いてみられたらいかがでしょうか?
