この記事は、
親しい人に使える12月に咲く花を使ったはがきの書き方を紹介します。

12月上旬の季語の二十四節気は、「大雪(たいせつ)」。

吹く風に冬の寒さを感じる季節になりました。

暦の上から冬となった立冬から約1ケ月、
大雪(たいせつ)を迎えいつの間にか冬本番です。

12月に送るはがきには、
寒さの中でも、けなげに咲いている花や、
季語を使用して、書いてみられたらいかがでしょうか。

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12月の時候の挨拶

・朝夕の凍てつくような北風が肌身にしみるこの頃です。

・庭に咲いたさざんかが凛とした美しい姿を見せております。

・暦の上でははや大雪を迎えますが、お元気でお過ごしでしょうか。

・凍てつくような寒い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。

・寒気日増しにつのり、
 冷え込みの激しい毎日ですが、お変わりございませんか。

12月の時候の挨拶:結び

・年末厳寒の候、お変わりなくお過ごしのことと存じます。

・年の暮れを迎え、お忙しい日々をお過ごしのことと存じます。

・迎春のお支度にあわただしくお過ごしのことと拝察いたします。

・余日少なくなりました歳晩のこの頃、いかがお過ごしでしょうか。

・冬至も過ぎ、
 いよいよ気ぜわしくなって参りましたが、いかがお過ごしでしょうか。

12月の花(寒菊・寒椿・八手)を使ったはがきの時候の挨拶

12月は、気ぜわしい中にも充実感があふれ、
新しい年に向けて新たな力がみなぎる月です。

そして、朝夕の凍てつくような北風が肌身にしみる季節。

そんな12月に咲いている、
「寒菊(かんぎく)」や「寒椿(かんつばき)」や「八手(やつで)」。

今回は、
これらの12月に咲く花を使ったはがきの書き方をご紹介します。

寒菊(かんぎく)の花を使った12月のはがきの時候の挨拶

寒菊(かんぎく)は、
普通の菊が盛りを過ぎたころに蕾をつけ、
黄色あるいは濃紅色の小型の花を咲かせます。

開花時期:12月~2月。

冬になって咲く寒菊(かんぎく)を、
「冬菊」、「霜の菊」とも呼び、多くの歌にも詠まれています。

寒菊(かんぎく)の花言葉

・「真の強さ」「変わらない友情」

寒菊(かんぎく)の花の俳句

・寒菊を憐みよりて剪りにけり 
(高浜虚子)

・寒菊と白き障子をへだて住む 
(福田蓼汀)

・さみしからず寒菊も黄を寄せ合へば 
(目迫秩父)

寒菊(かんぎく)の花を使った12月の時候のはがきの挨拶:例文

凍てつくような寒い日が続いておりますが、
いかがお過ごしでしょうか。

昨日、お花屋さんで、
小輪のスプレー菊の鉢植えを買いました。

年末年始を飾る花として重宝される寒菊。

霜に耐えて咲く健気(けなげ)なこの花に、
日本人は昔から、特別の想いを寄せたようです。

今年も気づけば、あと1ケ月を切りました。

コロナウイルスの影響で例年にない年になり、
慌ただしい日々をお過ごしだったかと思います。

まだまだ、安心できない日が続きますが、
皆様のご健康を心からお祈りしております。

どうぞ、良いお年をお迎えくださいませ。

寒椿(かんつばき)を使った12月の時候のはがきの挨拶

ツバキは、一般に早春の頃に花をつけますが、
地域や種類によっては冬から花を咲かせるものもあります。

開花時期:8~12月。

園芸種に多く見られる冬咲きのものを総称して、
俳句では、「寒椿」「冬椿」といっています。

寒椿(かんつばき)の花言葉

・「謙譲」「愛嬌」

寒椿(かんつばき)の俳句

・火のけなき家つんとして冬椿 
(一茶)

・花咲いておのれをてらす寒椿 
(飯田龍太)

・冬つばき世をしのぶとにあらねども 
(久保田万太郎)

寒椿(かんつばき)を使った12月の時候のはがきの挨拶:例文

冬至も過ぎ、いよいよ気ぜわしくなって参りましたが、
ご家族の皆様には、いかがお過ごしでしょうか。

庭に咲いた寒椿が、凛とした美しい姿を見せて咲き始めました。

寒椿は、名前の通り、
冬の寒い間に咲く冬の椿で、サザンカの仲間です。

サザンカが上に向かって伸びるのに対して、
寒椿は、横にこんもりと茂るように咲きます。

寒椿の赤は、鳥たちを引きつける色とのこと。

12月の寒い季節の中で、
寒椿の赤は、心に灯をともしてくれる色です。

はや一年の締めくくりを迎えました。

12月は、気ぜわしい毎日かと存じますが、
どうぞお体を大切になさってください。

今年も、本当にありがとうございました。

来年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。

八手(やつで)の花を使った12月のはがきの時候の挨拶

八手(やつで)は、庭の隅などでもよく育ち、
冬に、手鞠(てまり)のような白い花を咲かせます。

大きな葉から、
「天狗の羽団扇(はねうちわ)。」という面白い名前もあります。

開花時期:10月~1月。

八手(やつで)の花言葉

・「健康」「大人の分別」

八手(やつで)の花の俳句

・この後は八手の花と愛で生きん 
(星野立子)

・水に色無きがごとく花八つ手 
(吉屋信子)

・ぶつかってきたる雀や花八つ手 
(石田郷子)

八手(やつで)を使った12月の時候のはがきの挨拶:例文

今朝は、庭の八手(やつで)の上に霜が降(お)りていました。

12月の寒いこの時期に、八手(やつで)が、
手鞠(てまり)のような白い花をつけています。

ヤツデには、
「天狗(てんぐ)の羽根団扇(はねうちわ)。」
という面白い名前もあるんですよ。

今年も年の瀬が近づいて参りました。

さぞ、お忙しい事と存じます。

どうぞ、ご無理をなさいませんよう、
くれぐれもお身体を大切にお過ごしくださいませ。

末筆ながら、
この1年、本当にありがとうございました。

来年も何卒、よろしくお願い申し上げます。

ご家族お揃いで、
どうぞよいお年をお迎えください。

まとめ

この記事は、
親しい人に使える12月に咲く花を使ったはがきの書き方を紹介しました。

12月は、
いよいよ一年最後の月。

冬至を頂点として、だんだん日が短くなり、
各地から雪の便りがちらほらと届く頃です。

親しい人に、はがきを書くときは、
12月の季語や季節の花を使って、
書いてみられたらいかがでしょうか?

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