就活メールでは、件名や本文以上に「締め方」ひとつで印象が大きく変わることをご存じでしょうか?
ビジネスマナーを心得ているか、相手に敬意を払っているかは、メールの結びの一文に集約されると言っても過言ではありません。
たとえ本文が丁寧でも、締めの表現が曖昧だったり砕けすぎていたりすると、相手に違和感や不安を与えることも。
本記事では、就活メールにふさわしい「締め方」のマナーや定番フレーズ、避けるべきNG例、署名の書き方まで、例文を交えて分かりやすく解説します。
これからの就活メールが安心して送れるよう、ぜひ参考にしてください。
目次
なぜ「締め方」で印象が決まるのか
メールは「始まりと終わり」が肝心。
特に締めの言葉は、受け取った側の記憶に残る最後の一文です。
丁寧で誠実な締め方ができると、社会人としての基本が備わっているという印象につながります。
逆に、「よろしくお願いします」の一言だけだったり、ビジネスに不向きなフレーズを使っていたりすると、「配慮に欠ける人かも」と評価が下がってしまう可能性もあります。
就活メールで使える締めの定番フレーズ集
丁寧・誠実な印象を与える基本形
- 「このたびは貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。」
- 「引き続き、何卒よろしくお願い申し上げます。」
意欲を伝える前向きな締め方
- 「御社で働きたいという気持ちが一層強まりました。」
- 「ぜひ今後ともご指導賜れますと幸いです。」
感謝+希望を込めた好印象パターン
- 「ご多用のところご対応いただき、心より感謝申し上げます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。」
NGな締め方5選と改善例
- ❌ 「とりあえず失礼します」 → ✅「今後ともご指導のほどよろしくお願いいたします」
- ❌ 「よろしくお願いします。」だけ → ✅「引き続き何卒よろしくお願い申し上げます。」
- ❌ カジュアル語(「また連絡しますね」など)
- ❌ 長すぎて冗長、要点が伝わらない
- ❌ 担当者名・社名の誤記や敬称の誤用
4. 締めのフレーズ+署名のセット例(テンプレあり)
このたびはお忙しい中、面接のお時間をいただき、誠にありがとうございました。
御社の業務内容や社風にますます魅力を感じ、より一層志望の気持ちが強まりました。
引き続き、何卒よろしくお願い申し上げます。
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山田 太郎(やまだ たろう)
○○大学 ○○学部 ○年
TEL:090-1234-5678
Mail:t.yamada@example.com
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よくある質問(Q&A)
Q. 締め方に迷ったときはどうすれば?
丁寧さと誠意を感じさせる定番の表現を選べば間違いなし。例:「お忙しい中、誠にありがとうございました。
Q. 複数の担当者宛てに送る場合は?
「ご担当の皆様」などの表現を使い、全体に配慮した文面にしましょう。
Q1. 面接の何時間後に送るのが適切?
お礼メールは、面接が終わった当日中に送るのが最も望ましいとされています。
理想は面接終了後、2〜3時間以内に送ること。
新鮮な印象が残っているうちに感謝の気持ちを伝えることで、誠意や意欲がより伝わりやすくなります。
ただし、面接が夕方以降の場合は、無理に夜遅くに送らず、翌朝の始業時間帯(8時〜9時)を狙って送るのも丁寧です。
どうしても当日中に送れない場合でも、翌日中までには必ず送信しましょう。
1日以上遅れるとマイナス印象になる可能性があります。
Q2. 書き出しの自己紹介は毎回入れるべき?
はい。お礼メールの冒頭には、簡潔な自己紹介を毎回入れるのが基本マナーです。
採用担当者は多数の学生とやり取りしているため、「どの大学の誰なのか」「どの選考に関するお礼なのか」がすぐに伝わらないと、文脈を把握するのに手間がかかってしまいます。
たとえば、「○○大学○○学部の山田太郎です。本日は一次面接の機会をいただき、誠にありがとうございました。」といった具合に、大学名・氏名・どの面接かの明記を意識しましょう。
Q3. CCやBCCに友人や学校関係者を入れても大丈夫?
原則NGです。
就活のお礼メールは、企業の担当者に向けた個人間のビジネスメールであり、第三者を含めるべきではありません。
特にCCやBCCに友人やキャリアセンターの担当者を無断で入れると、情報漏洩とみなされる可能性があります。
本人の同意がないまま共有されたメールアドレスは、企業側に不信感を与えかねません。
就活メールでは、1対1のやり取りが原則であることを心得ておきましょう。
どうしても情報共有が必要な場合は、本人に転送するなど、別の手段で対応するのが適切です。
締め文からマナー意識が伝わるメールへ
たかが一文、されど一文。
就活メールの締めくくりには、あなたの誠意や気配り、社会人としての基本がにじみ出ます。
伝えるべき内容を伝えたうえで、最後の一文に自分なりの感謝や前向きな気持ちを込めてみましょう。
メール一通で印象が変わるからこそ、細部にまで気を配る姿勢が評価につながります。
👉就活メールの“お礼”完全ガイド|基本マナー・シーン別例文・NG&Q&Aまで
ご希望があれば、上記記事の導入やQ&A、例文部分などをさらに編集・最適化してドキュメントに統合することも可能です。ご指示いただければ対応します。
3. 就活お礼メールの例文【テンプレート付き】
就活のお礼メールは、感謝の気持ちを伝えるだけでなく、自分の印象を強めたり、志望度の高さをアピールしたりする絶好の機会です。
しかし、「どこまで丁寧に書けばいいの?」「形式は決まっているの?」と迷う方も多いでしょう。
このセクションでは、誰でもすぐに使える基本テンプレートをはじめ、状況別の実用例文を紹介します。
ポイントを押さえた例文を参考に、自分らしさを加えながら、伝わるメールを作成していきましょう。
面接後のお礼メール 例文
件名:【お礼】本日の面接について(○○大学・山田太郎)
○○株式会社
人事部 ○○様
お世話になっております。○○大学経済学部の山田太郎です。
本日はお忙しい中、貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。
面接の中で、○○様のお話を通じて、御社の業務内容や社風についてより深く知ることができました。特に、貴社の○○事業に対する姿勢に強く共感し、志望の気持ちが一層高まりました。
今後も選考の機会をいただけますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
山田 太郎
○○大学 経済学部 3年
電話:090-1234-5678
メール:example@example.com
必要に応じて、このテンプレートに日付や具体的な内容をカスタマイズしてください。
就活におけるメールの印象は、書類選考や面接と同じくらい重要です。
ぜひ上記の内容を活用して、社会人としての第一歩を好印象で踏み出しましょう。
個別ケース別のお礼メール文例
就活のお礼メールは、状況に応じて使い分けることが大切です。
面接後だけでなく、会社説明会やOB・OG訪問、インターン参加後など、感謝を伝える場面はさまざま。
場面ごとに適切な言い回しや構成が異なるため、ひとつのテンプレートだけでは対応しきれないこともあります。
このセクションでは、ケース別に実際に使えるお礼メールの文例を紹介。
丁寧さと誠意が伝わる文章で、相手に好印象を残しましょう。
一次面接後のお礼メール(基本型)
件名:【お礼】面接の御礼(○○大学・山田太郎)
○○株式会社 人事部 ○○様
お世話になっております。
○○大学経済学部の山田太郎と申します。
本日は一次面接の機会を頂戴し、誠にありがとうございました。
○○様からお伺いした、御社の事業に対する真摯な姿勢に大変感銘を受け、
より一層、御社で働きたいという思いが強まりました。
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
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山田 太郎
○○大学 経済学部 経営学科 4年
電話:090-XXXX-XXXX
メール:xxxx@example.com
グループ面接後のお礼(複数名・印象的な内容を含む)
件名:【御礼】グループ面接の御礼(○○大学・田中花子)
○○株式会社 採用ご担当者様
お世話になっております。
○○大学文学部の田中花子です。
先日はグループ面接の機会をいただき、ありがとうございました。
多様な価値観を持つ他の学生の方々と一緒にディスカッションをさせていただき、
貴社の「対話を大切にする社風」を肌で感じることができました。
ますます貴社への関心が深まりました。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
田中 花子
○○大学 文学部 日本文学科
電話:080-XXXX-XXXX
メール:xxxx@example.com
オンライン面接後のお礼(通信環境への配慮あり)
件名:【お礼】Web面接のお礼(○○大学・佐藤健)
○○株式会社 採用ご担当者様
お世話になっております。
○○大学理工学部の佐藤健です。
本日はお忙しい中、Web面接の機会をいただき、誠にありがとうございました。
通信状況が不安定な場面もございましたが、丁寧にご対応いただき、大変感謝しております。
貴社のプロジェクトに対する挑戦的な姿勢に触れ、ますます志望度が高まりました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
佐藤 健
○○大学 理工学部 情報工学科
電話:070-XXXX-XXXX
メール:xxxx@example.com
OB訪問後のお礼メール
件名:【御礼】OB訪問のお礼(○○大学・鈴木翔)
○○株式会社 ○○様
お世話になっております。
○○大学商学部の鈴木翔と申します。
先日はご多忙の中、貴重なお時間をいただきありがとうございました。
実際に現場でご活躍されている○○様のお話は、私の進路を考える上で非常に参考になりました。
特に、若手社員にも裁量を与えるという貴社の社風に大きな魅力を感じました。
このたびのご縁を大切に、今後も就職活動に真摯に取り組んでまいります。
何卒よろしくお願い申し上げます。
鈴木 翔
○○大学 商学部 経営学科
電話:090-XXXX-XXXX
メール:xxxx@example.com
まとめ|お礼メールで“信頼”を築く第一歩を
就活におけるお礼メールは、単なるマナーではなく、社会人としての基本的な信頼構築の一歩です。
件名の書き方や宛名の配慮、本文の構成、締め方に至るまで、細かな点に注意することで、誠実さや丁寧さが伝わります。
また、送信のタイミングや添付ファイルの扱いなど、ビジネスメールならではのマナーも求められます。
場面ごとの例文やNG表現、Q&Aを参考にしながら、自分の言葉で感謝と意欲を伝えるメールを心がけましょう。
小さな積み重ねが、内定への大きな一歩につながります。
誠意ある一通を通じて、企業との良好な関係づくりを目指してください。