年賀状を出すのが面倒でやめたい場合や、
高齢により年賀状を続けるのが難しい場合。

何も伝えずに、いきなり年賀状をやめるのではなく、
「あなただけではなく、みんなに送るのをやめます。」と、
相手に自分の意思をしっかりと伝えることです。


この記事では、
年賀状じまいとは一体どういうものなのかという解説とともに、
差し出す方も受け取る方も気持ちよく年賀状を終わらせるために気をつけたい
書き方のポイントや、穏便に年賀状をやめるために、大切な断りの例文をご紹介します。

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年賀状じまいとは?

年賀状じまいという言葉をご存知でしょうか?

「年賀状じまい」とは、
翌年以降の年賀状を辞退する旨を記して送る最後の年賀状のこと。

特に高齢者の場合は、終活が流行してからは終活年賀状とも呼ばれています。

昨今終活が流行したことから、
年賀状のやり取りを整理しようと考える方が増え 、
それにしたがって終活年賀状も急増しました 。

年賀状じまいの連絡は年賀状だけでなく、寒中見舞いや人生の節目となる退職、
還暦や古希などきりの良い年齢の誕生日などに送ることもあります。

寒中見舞いで年賀状じまいの連絡をする場合

寒中見舞いで年賀状じまいの連絡をする場合は、
1月7日までの松の内があけてから、2月4日の立春までに届くように投函します。

目安としては1月末頃がおすすめです 。

喪中で年賀状が出せなかった方には、寒中見舞いで連絡しましょう。

寒中見舞いの場合にも、新年の挨拶が行えなかったことに対するお詫びをメインに、
最後に年賀状じまいを行う旨を書きましょう。

年賀状じまいのタイミング

年賀状じまいは、60~80代の終活を意識する時期になって行うのが一般的です。

この年代になれば、
高齢や祝年【還暦や古希)、定年退職を節目にして、タイミングよく年賀状じまいができます。

高齢により、
年賀状を記載するのが難しくなるなどの言い訳がしやすいので、
受け取る側からも理解を得やすいでしょう。

最近は、20〜50代でも、
時代の移り変わりや連絡手段の多様化を理由とし、
年賀状じまいをするケースも見られるようになりました。

年賀状じまいの書き方とポイント

年賀状じまいを行う際に最も注意すべき点は、
相手の気持ちに配慮することです。

ここでは、年賀状じまいの文章を作成する際に気を付けるべきことを説明していきます。

年賀状じまいは、「最後の年賀状」です。

つまり、年賀状じまいを行う旨を伝える以外は通常の年賀状と同様になりますので、
官製はがきなどではなく、年賀はがきを利用するようにしましょう。

年賀状じまいを書く際は、
相手にネガティブに受け取られないように気を付けて書きましょう。

年賀状じまいの書き方のポイント

以下の3点をコメントに入れておけば、
印象の良い年賀状じまいになるでしょう。

・あなただけではなく、全ての人に対して辞めるという事

・年齢や、多忙など年賀状をやめたい理由について

・年賀状は辞めるが、付き合いを、やめたい訳ではない事

ポイントは『どなた様にも』『皆様へ』の言葉を入れること

自分だけ縁を切られたと思ったらショックですよね。

誤解のないように、全員にやめているのだとわかるように書くことが大事です!

年賀状じまいのメリットとデメリット

メリット

・年賀状にかかる手間がなくなる。
・はがき代や印刷代が節約になる。
・年賀状じまいを行うことで関係がリセットされる。
・義理で増えていた人間関係や連絡先の整理ができる
・電話やメールなどのSNSで連絡を取るようになり、
 年賀状と比較して、より手軽に連絡が取れるようになる。

デメリット

・年賀状のみの交友関係が途切れてしまう。

・年賀状じまいは、世間であまり認知されていないので、
 相手が年賀状じまいを知らない際、絶縁宣言されたと勘違いされる可能性がある。

・年賀状のみのやり取りであっても、
 それが励みや元旦に届くのを楽しみにしている人が寂しくなる。

・遠方で、なかなか会う事が出来ないから、
 一年に一度だけの年賀状で繋がっている関係を
 大事に思ってくれている人をがっかりさせる。

「年賀状じまい」失礼にならない断り方の簡単例文

毎年、必ず年賀状を送ってくれていた人が、
その年から何も連絡なくぱったりと年賀状が来なくなったら、
「何かあったのかも…」と、心配になってしまいませんか?

相手側に無用の気遣いをさせない為にも、
年賀状を送るのを辞める場合は、事前に伝えておくことをお勧めします。

最も無難なのは、
年賀状で新年の挨拶の言葉を述べたあと、
「今年で年賀状を出すのは最後にします。」
と、

ひとこと書き添えることでしょう。

年賀状のやり取りをやめても、
時々連絡はとりたいという相手には、
メールアドレスなども一緒に記載しておくのをお勧めします。

年賀状じまい」失礼にならない断り方の簡単例文:ご年配の方向け例文

年賀状じまいを行う場合、
「時候の挨拶」「年賀状じまいを行う理由」を書いていきます。

今後の関係に日々が入らないよう、
年賀状じまいをする理由は、正直に丁寧な表現を心がけましょう。

・お健やかに初春をお迎えのことと存じます

私事で恐縮でございますが 年賀状でのご挨拶を本年をもって卒業することにいたしました

長い間年賀状をいただきありがとうございました 

皆様の益々のご繁栄をお祈り申し上げます

・あけましておめでとうございます

長い間楽しい年賀状をいただきありがとうございました

誠に勝手ではございますが
どなた様にも年賀状によるご挨拶は
これで最後にさせていただこうと考えております

何卒ご理解くださいますようお願い申し上げます

今後とも変わらぬお付き合いのほど
よろしくお願いいたします

感謝の気持ちとともにご挨拶させていただきます

・謹んで新年のお慶びを申し上げます

私も高齢になり 毎年の年賀状を
したためることが難しくなってまいりました

本年をもちまして どなた様に対しても
 年始のご挨拶を失礼させていただきたいと思います

勝手ではございますが
今後も変わらぬおつきあいのほどお願い申し上げます

・お健やかに佳き新春を お迎えのことと存じます

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます

来年から どなた様へも年賀によるご挨拶を
お送りしないことにしました

誠に勝手ではございますが
今後も変わらぬお付き合いをよろしくお願い致します

当方あての年賀状は今まで通り受け取らせてください

あけましておめでとうございます

昨年の誕生日で私も後期高齢者となり
身辺整理を始めました

つきましては誠に非礼ではありますが
これ以降の年始のご挨拶は控えさせていただこうと思います

控えるのは年賀状だけですので
今後とも変わらぬお付き合いをお願いいたします

皆様のますますのご健勝を祈念申し上げます

・あけましておめでとうございます。

 皆様におかれましては
お健やかに新年を迎えられていると存じます

 さて 私も高齢になり文字を書くのが大変になってきました

毎年の年賀状も今年限りで失礼いたしたいと思います

 年賀状は返せませんが
○○様からの年賀状は毎年楽しみにしています

誠に勝手ではございますが  今後ともよろしくお願い申し上げます

「年賀状じまい」失礼にならない断り方の簡単例文:定年退職や還暦を機とする例文

定年退職を機に、仕事上での人間関係を整理する意味で年賀状じまいを選択する方場合。

定年退職や還暦を迎えるこを記しておくと、
年賀状じまいの理由がより伝わりやすくなります。

定年退職を機に年賀状じまいをする場合の例文

・あけましておめでとうございます


旧年中は格別のご高配を賜り誠にありがとうございました


おかげ様で家族みな元気に過ごしております

私ごとではございますが長年勤めた職場を定年退職をする運びとなりました


これを節目にどなた様にも年始の挨拶状は本年で辞退させていただきます

今後はメールやSNSにて皆様との交流を深めていきたいと存じます


皆様のご健康とご多幸をお祈りいたしております

還暦を機に年賀状じまいをする場合の例文

・あけましておめでとうございます


旧年中は大変お世話になりました

人生100年時代と言われておりますが、私も今年で還暦を迎えることとなりました


そこで大変恐縮でございますが、終活の一環として皆様への年賀状は今年で最後とさせていただく所存です

誠に勝手ではございますが、今後も変わらぬお付き合いをよろしくお願いいたします

「年賀状じまい」失礼にならない断り方の簡単例文:若い人向け例文

年賀状じまいをした後も、交流したい相手に関しては、
以下の手段を伝えておくと相手も連絡しやすいです。

・LINE
・Twitterのアカウント
・Facebookのアカウント
・メールアドレス
・電話番号

若い向け人の年賀状じまいの例例文

・昨今の時流に乗り 本年をもちまして年賀状でのご挨拶を失礼させていただこうと思っております

・あけましておめでとうございます

ご無沙汰しておりますがお変わりありませんか

さて アナログな我が家にもデジタル化の波が押し寄せており
本年で年賀状じまいをさせていただくことにしました

これまで素敵な年賀状をいただき ありがとうございます

SNSを始めましたので 今後はSNSでご挨拶させていただければ幸いです

IⅮは以下になります
○○○○

これからもよろしくお願いします

・明けましておめでとうございます

旧年中は大変お世話になりました

恐縮でございますが時代の移り変わりもあり

今年をもちまして どなた様にも新年のご挨拶状を
最後とさせていただくことに致しました

今後はメールや電話にてお付き合いをさせて頂ければ幸いです

メールアドレスは○○○○です。

皆様のご健勝とご多幸を心よりお祈りいたします

「年賀状じまい」失礼にならない断り方の簡単例文:寒中見舞いで伝える例文

新年の挨拶を行う年賀状で、
年賀状じまいをすることに抵抗がある方は、寒中見舞いで伝える方法がおすすめです。

年賀状を送っていなかった方から年賀状が届いた場合も、
寒中見舞いを利用して、年賀状じまいを行った旨を伝えると良いでしょう。

寒中お見舞い申し上げます

早々に年賀状ありがとうございました

ここ数年視力が落ちてきて字を書くのが困難になってきたため
誠に勝手ではございますが 本年度より皆様との年始のご挨拶を
控えさせて頂いております

何卒御了承下さいますようお願い申し上げます

○○様とは今後も より良いお付き合いをさせて頂きたいと思っておりますので
これからもどうぞ宜しくお願い申し上げます

寒さ厳しい折 どうぞご自愛ください

・寒中お見舞い申し上げます

 寄る年波を感じるに至り 来年からどなた様への年賀状も
お送りするのを控えさせて頂こうかと考えております

 誠に勝手ながら 今後とも変わらぬお付き合いを
 どうぞよろしくお願い致します

寒さ厳しい折 どうぞご自愛くださいませ。

・寒中お見舞い申し上げます。

年賀状 ありがとうございました

皆さん お元気そうで何よりです

ここ最近 年末に仕事が立て込んでしまい
なかなか年賀状の準備が難しくなっております

そこで 勝手ではございますが
来年から年賀状を取りやめさせていただくことにしました

下記にメールアドレスを記しておきます

よろしければ ○○さんのアドレスも教えてください
今後とも宜しくお願いいたします

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「年賀状じまい」失礼にならない断り方の簡単例文:喪中はがきで伝える例文

喪中はがきは、
新年の挨拶の欠礼を伝えるはがきですので、
11月中旬から12月初旬までに届くように出す必要があります。

12月中旬ごろに不幸があった場合には、喪中はがきでは間に合いませんので、
新年の挨拶ができなかったことに対するお詫びとして寒中見舞いを出します。

寒中見舞いの場合にも、
新年の挨拶が行えなかったことに対するお詫びをメインに、
最後に年賀状じまいを行う旨を書きましょう。

喪中のため新年の挨拶は控えさせていただきます

本年○月○日に 祖父(故人様の名前)が永眠いたしました

本年中に賜りましたご厚情に感謝いたします

来年も変わらぬご指導のほど よろしくお願いいたします

なお 私事にて大変恐縮ではございますが

本年をもちまして皆様との年賀状でのやり取りを控えさせていただくこととなりました

ご了承のほどよろしくお願いいたします

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まとめ

お正月に年賀状がポストに入っていると嬉しいものです。

「年賀状だけのつきあい」でも年に一回、
その方の様子がうかがえるのも安心します。

しかし、
中には「もう切ってもいいかな」という相手や、
高齢を理由に年賀状をやめる場合、無理をして、
年賀状を書いては、身体に負担をかけてしまいます。

「年賀状をやめたい」と思ったら、
相手との関係性に合わせた対応を心がけ、
自分の気持ちをうまく伝えましょう。