夏の熱さも和らぎ、心地よい風が吹き始める季節。

残暑見舞いの時期がやってきました。

大切な人への思いを伝える絶好の機会ですが、
いつ送れば良いのか、どのように書けば相手に心に響くのか、
悩む方も多いことでしょう。

そこで、本記事では
【残暑見舞い2023】の送るタイミングの基本を解説いたします。

今年の夏も、各地で様々な災害が発生しています。

線状降水帯が広域で頻発し、記録的な大雨で各地に豪雨を降らせています。

遠方で暮らしているご家族やご親戚、
ご友人が居住している地域に被害があり、憂慮している方も多いことと思います。

まだ、今のように通信が発達していなかった頃は、
このように相手を心配する気持ちから暑中見舞いはがきや、
残暑見舞いはがきを送っていたのだと思います。

さて、
今年2023年の立秋は、8月8日(火)〜8月22日(火)です。

暑中見舞いはがきは、
8月7日(立秋)までにお相手に届いている必要があり、
これからの季節の挨拶状は、残暑見舞いはがきとなります。

先方からいただいたのが「暑中見舞い」であっても、
こちらから返事を出すときは「残暑見舞い」とすべき場合もあります。

送る時期を確認する意識を持ちましょう。

暑中見舞いの返事に困ったら?使える例文とコツを大公開!
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目次

残暑見舞い2023年のはがきを送るタイミング

暑中見舞いは、
7月7日または梅雨明けから、
8月7日(立秋の前日)の期間に届くように送ります。

「立秋(りっしゅう)」は、
季節の指標である「二十四節気」の13番目の節気。

「秋の兆しが見え始める頃」という意味で、
2023年は8月8日(火)〜8月22日(火)です。

暦の上では秋の始まりですが、まだまだ残暑の厳しい時期。

立秋は暑さのピークとされますから、
それ以降にお見舞い状を出す場合は「残暑見舞い」となります。

2023年の残暑見舞いは、
8月8日から8月31日の期間に
相手に届くように送りましょう。

残暑見舞い2023年のはがきの書き方

暑中見舞いはがきには「盛夏」を使うのに対し、
残暑見舞いはがきには「晩夏(もしくは立秋、葉月)」を使用します。


時候の挨拶も、残暑見舞いはがきは、
「残暑お見舞い申し上げます」となります。

また、この時期は体調を崩しやすいことを考慮し、
お相手を気遣う言葉も忘れずに書きましょう。

お相手と共有しているエピソードや、
伝えたい近況なども書くとより丁寧な残暑見舞いのはがきとなります。

残暑見舞い2023年のはがきの宛名の書き方

宛名は、手紙の第一印象に当たるものです。
どんなに内容が良くても表書きが雑であれば好印象になりません。
バランスを考えながら、楷書で丁寧に書きましょう。

1.住所

住所は郵便番号の右端のラインに揃え、
上から一文字下げたところから書き始めます。
 
都道府県を略さずに書くのがマナーです。
アパート名やマンション名なども省略せずに記入しましょう。

また、番地は縦書きの時は漢数字(一、二、三)、
横書きの時はアラビア数字を(1、2、3)で書きます。

住所が正確ではないと誤配につながるため、
マンション名や部屋番号まできちんと記載しましょう。 

改行後は1文字下げて書き始めると、バランスが良くなります。

2.肩書き・役職名

上司や取引先の人などに送る場合は、
会社名や部署名、役職を入れる場合もあります。

肩書きや役職名を書く場合には、氏名の上にやや小さい字で書きましょう。

「肩書き・役職名+氏名+様」をセットにします。  

また、会社名や部署名を入れる場合は、名前の横にやや小さい字で書きます。
部署名は社名の下に、一文字分空けて書きましょう。
例:「株式会社○○ 総務部」

3.氏名

相手の名前は中央の郵便番号から一文字下げたところから書き始めます。
住所より大きな文字で書きましょう。

4.敬称

敬称は原則として、個人宛は「様」、
会社や団体宛は「御中」と書きましょう。

恩師や医師、弁護士、会計士などは「先生」とするのが一般的です。

ただし、
相手が恩師や医師などでも、個人的に親密な付き合いがある場合は、
「様」でも良いとされています。

連名の場合は、それぞれの名前の下に「様」をつけます。

5.差出人の名前と住所

差出人の名前と住所は、宛名面か裏面かのどちらかに記載します。

宛名面に記載する場合は、
差出人の住所と名前を下の郵便番号の幅に収まるようにします。

自分の住所と名前は相手の住所と名前より小さめに書きましょう。

これは、
自分の情報を相手よりも小さく書き、
相手に対してへりくだる姿勢を示すためです。

残暑見舞い2023年のはがきの基本的な構成

残暑見舞いの基本的な構成は次の通りです。

相手によって書き方も違ってきますが、
文面構成の流れに沿うと書きやすいでしょう。

  1. 挨拶
  2. 時候の挨拶からはじまる主文
  3. 結びの挨拶
  4. 日付

1.挨拶

「残暑お見舞い申し上げます」

目上の人には、「残暑お見舞い」よりも

「残暑お伺い申し上げます」の方がより丁寧です。

残暑お見舞い申し上げます という言葉は、冒頭に、やや大きめに書きます。

本文より大きめの字で書いて強調すると体裁が良くなります。

句読点は不要です。

2.時候の挨拶から入る主文

主文のポイント
一般的な主文のポイントは3つあります。

・時候の挨拶

残暑に相応しい挨拶から書き始めます。

・相手の安否を尋ねる

お見舞い状であることから、相手の安否を尋ねます。

例文

・残暑厳しい折いかがお過ごしですか

・早涼の候 ますますご清祥のこととお喜び申し上げます

・晩夏の候 ますますご健勝のこととお慶び申し上げます

・残暑の候 夏の疲れが出るころですが ご体調はいかがでしょうか

・立秋とは名ばかりの猛暑が続きますが 皆様いかがお過ごしですか

・炎暑が続き本当の秋が待ち遠しい毎日ですが お元気でいらっしゃいますか

・朝夕は暑さが和らぎ過ごしやすくなってまいりました お元気にお過ごしのことと存じます

・台風情報が気になるこの頃ですが 御地のご様子はいかがでしょうか お伺い申し上げます

・暦の上では秋を迎えましたが 猛暑日が続いております お元気でいらっしゃいますでしょうか

自分の近況

続いて自分の近況を伝えます。

例文

・私どもも暑さに負けず元気に暮らしております

・平素はご無沙汰をしまして 申し訳ございません

・おかげさまで 私ども家族一同つつがなく暮らしております

 ・おかげさまで 私ども家族全員 元気に暮らしておりますのでご安心下さい

・その節はお世話になりました
 おかげさまで新しい仕事にもようやく慣れてきたところです

・先日家族で温泉に行って来ました
 久しぶりに のんびりゆったりと過ごすことが出来 体調を取り戻して来ました

3.結びの挨拶

先方の無事を祈る言葉を書きます。

「お体ご自愛下さい」はNG。
 「自愛」とは身体や健康という意味。

「お体ご自愛ください」と使うと
 完全に重複していますので、「どうぞご自愛くださいますよう」に。

例文

・残炎厳しき折
 くれぐれもご自愛のほどお祈り申し上げます

・この暑さはまだまだ続きそうですが
 どうぞご自愛の上お過ごしください

・晩夏とはいえまだまだ暑さが続きそうですが 
 くれぐれもご自愛のほどお祈り申し上げます

・立秋とは名ばかりの暑い日が続きますが
 どうぞお元気で過ごされますよう

・暑さはおさまる気配もございません
 御身大切にお願い申し上げます

・冷夏となりましたが
 かえって体調を崩されませぬようご自愛ください

・酷暑に負けぬよう水分と栄養をしっかりと補給し 
 この夏を乗り切ってください

・まだまだこの暑さが続くようです
 お身体を大切に お健やかに過ごされますようご祈念申し上げます

・夏のお疲れが出るころですので 
 くれぐれもお身体にはご留意ください

・新涼はまだ遠く感じられるこの頃 
 ご無理なさらずお身体おいといください

・夏の疲れがでるのもこれからと申します
くれぐれも健康にご注意下さいますようお祈り申し上げます

4.日付け

・令和◯年 立秋

(立秋とは・・・暦の上では秋とされる8月8日頃をさします。
この日を過ぎると「残暑見舞い」となります。)

・令和〇年 葉月

(葉月とは・・・陰暦の8月をさします。)

・令和○年  晩夏

(晩夏とは・・・夏の終わりを表す季語です。)

詳細な日付は入れず、
年数の下に、暑中見舞いの場合は「盛夏」、
残暑見舞いの場合は「葉月」「晩夏」「立秋」などの言葉を書きます。

文章の中に「拝啓」「敬具」などの頭語、結語は必要ありません。

近況の報告や、お中元などのお礼、暑中見舞いの返礼、転居のお知らせや結婚、
お子様の誕生の報告などを添え書きしても問題ありません。

残暑見舞い2023年のはがき:喪中の場合は?

喪中に年賀状を控えることは知られていますが、
ご挨拶である暑中見舞いや、残暑見舞いのやり取りは構わないとされています。

自分が喪中の場合、暑中見舞いは出さなくても構いませんが、
いただいたお見舞いには返事を差し上げるようにしましょう。

ただ、不幸があって間もない場合は、
四十九日を避けて残暑見舞いを出されるといいのではないでしょうか。

残暑見舞いの期間「処暑の候(9月6日頃まで)」が過ぎていた場合は、
通常のはがきとしていただいたお見舞いに返事を差し上げるようにしましょう。

お相手が喪中の場合は、華美なはがきは避けて、おとなしい色柄にするなど、
お相手の気持ちに寄り添う、細やかな心遣いも忘れないようにしたいものです。

残暑見舞い2023年のはがき:時期が過ぎた場合は?

「処暑の候(9月6日頃まで)」を過ぎて送る場合は、通常のはがきとして出します。

秋の気配が感じられる時期ですので、
「秋晴れの候」「秋冷の候」といった、時期に合った季節のあいさつからはじめ、
「先日はご丁寧な残暑見舞いをありがとうございました」など、受け取った
見舞い状のお礼の言葉を続けて書くとよいでしょう。

そのあとに、
返事が遅れた理由やお詫びの言葉を盛り込み、
相手に不快な思いをさせない心配りが大切です。

残暑見舞い2023年のはがき:例文

暑中見舞い・残暑見舞いは、
年賀状に比べると自由な表現が許されます。

冒頭の「残暑お見舞い申し上げます」など、
暑さを見舞う趣旨を守れば、様々なお知らせを兼ねることもできます。

たとえば、
引っ越し、転勤、結婚、出産など、
一度に多くの方に報告したい書状に便利です。

ただし、
暑中・残暑見舞いに合わせることで、
時期はずれの報告にならないように気をつけましょう。

残暑見舞い2023年のはがき挨拶文:一般

残暑お見舞い申し上げます

立秋とはいえ
連日の猛暑にいささか参っておりますが 
皆さまはいかがお過ごしでしょうか

本物の秋が待ち遠しい今日この頃
私どもは、近くの温泉へ出かける予定です

県外へはまだまだ出かけることを控えていますが
来年はご一緒できるといいですね

残暑厳しき折
皆様どうぞご自愛くださいますよう
お願い申し上げます

令和◯年 立秋

残暑見舞い2022年のはがき挨拶文:お中元のお礼を兼ねて出す場合

残暑お見舞い申し上げます

毎日暑い日が続いておりますが
お変わりなくお過ごしでしょうか

このたびはご丁寧なお心づかいをいただき
本当にありがとうございました

こちらではなかなか口にすることができない夕張メロンの
高級アイスクリームに子供達も大喜びです

奥様にもくれぐれも宜しくお伝えください

まだしばらくは厳しい暑さが続きますが
体調にはくれぐれもお気をつけ下さいませ

令和◯年 晩夏

残暑見舞い2023年のはがき挨拶文:引越

立秋を迎えましたがまだまだ暑い日が続いています
皆様いかがお過ごしでしょうか

この度〇月〇日に転居しましたのでお知らせいたします

お近くにお越しの際には是非お立ち寄りください


時節柄くれぐれもご自愛のほどお祈り申し上げます

令和◯◯年 葉月

残暑見舞い2023年のはがき挨拶文:結婚

立秋とはいえ日中の暑さ厳しい折柄いかがお過ごしでしょうか

私たち二人〇月〇日籍を入れ新たな人生をスタートしました

これからは二人で力を合わせ
明るい家庭を築いていきたいと思います

今後も変わらぬご指導と末永いお付き合いのほどお願い申し上げます

時節柄くれぐれもご自愛のほどお祈り申し上げます

令和◯年 立秋

残暑見舞い2023年のはがき挨拶文:あかちゃん誕生報告

夏もだんだんと終わりに近づいてまいりましたが
皆様にはお健やかにお過ごしのことと存じます

〇月〇日我が家に長女の○○が誕生しました

日々元気いっぱいに成長しています

お近くにお越しの際には是非お立ち寄りください

時節柄くれぐれもご自愛のほどお祈り申し上げます

令和◯年 晩夏

残暑見舞い2023年のはがき挨拶文(いただいた暑中見舞いの返事)

例文1(いただいた暑中見舞いへの返事として)

残暑お見舞い申し上げます

真夏日が続いていますが、お変わりはありませんか

お心のこもった暑中見舞いをいただき
とても嬉しく拝見しました

こちらも おかげさまで
リモートワークで仕事に邁進しております

時世柄、なかなかお会いできませんが
落ち着いたらまた美味しいものを食べ行きたいですね

夏の疲れが出やすいこの頃
どうぞお身体ご自愛ください

またお会いできる日を楽しみにしております

令和○年 葉月

例文2(いただいた暑中見舞いへの返事として)

残暑見舞い申し上げます

暦の上では秋になったとはいえ
まだまだ暑い日が続いています

みなさま お元気でいらっしゃいますか

先だっては旅先からの見舞い状をありがとうございます

思い出してくださり たいへん嬉しかったです

この時節どこにも行くことができないので
家族みんなでいただいた風景画を楽しみました

変わらぬ お気遣い感謝いたします

みなさまお身体に気をつけてお過ごしください

令和○年 立秋

例文3(いただいた暑中見舞いへの返事として)

残暑厳しい折 いかがお過ごしでしょうか

暦の上では秋が訪れる頃となりました

ご丁寧なお見舞い状を頂戴しお礼を申し上げます

晩夏とはいえまだまだ暑さが続きそうですが
くれぐれもご自愛のほどお祈り申し上げます

令和○年 晩夏

例文4(いただいた暑中見舞いへの返事として)

残暑お見舞い申し上げます

朝夕には秋風が感じられるようになってまいりました

お見舞い状をいただき誠に恐縮に存じます

ニュースでは相変わらず記録更新の暑さを伝えております

まだしばらくは暑さも続くようですが
お体大切にお過ごしくださいますようお祈りしております

令和○年 葉月

例文5(いただいた暑中見舞いへの返事として)

残暑お見舞い申し上げます

暑さ厳しく、また忙しい中
暑中お見舞いをありがとうございました

夏休み中のお子様達の元気な様子
微笑ましく見させていただきました

この暑さも、もうしばらくの辛抱です

お体に気をつけて夏季休暇をご家族で楽しんでください

残暑厳しき折
どうぞご自愛くださいますようお願い申し上げます


令和○年 立秋

残暑お見舞いの文の中にコロナ禍の言葉を盛り込みたい場合

時節柄、新型コロナに触れたいときの一文の例を紹介します。

暑さだけでなく
まだまだ感染予防への配慮が欠かせない日々が続いておりますが 
皆様はお変わりなくお過ごしでしょうか

まだまだコロナウイルスに対する配慮が欠かせない日々が
続いておりますが お互い健康に気をつけて過ごしましょう

これからもコロナウイルスへの注意が欠かせない日々が
続くとは思いますが 皆様のご健康を心よりお祈り致します

3年以上続くこのコロナ禍で 暮らしの変化を余儀なくされ
〇〇様のお仕事も影響が受けられたのではと 皆で心配しております
何か出来ることがありましたら 遠慮なくおっしゃってくださいませ

コロナだけでなく暑さへの配慮も欠かせませんが
皆さま何卒ご自愛のほどお願い申し上げます

コロナウイルスの影響が収まらない日々がまだ続いておりますが
〇〇様におかれましてはご健康に充分に留意され
ご自愛くださるよう心よりお祈りしております

残暑のみならずコロナ禍中で落ち着かない日々が続いております
くれぐれもご自愛くださいますようお願い申し上げます

これからも コロナウイルスへの注意が欠かせない日々が
続くとは思いますが 皆様のご健康を心よりお祈り致します


時節柄くれぐれもお体にご留意なされ
さらにご活躍されますことを祈念申し上げます

・近いうちにお会いして積もる話をいたしましょう

コロナだけでなく暑さへの配慮も欠かせませんが
皆さま何卒ご自愛のほどお願い申し上げます

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まとめ


この記事では、
2022年の残暑見舞いはがきの送る時期や、
書き方とマナーについてご紹介しました。

普段なかなか会えない方やお世話になった方へ。

「健康を気遣い元気でいてほしい」という気持ちを
伝えるために、残暑見舞いはがきを送ってみてはいかがでしょうか?