この記事では、
11月の季語を解説し、俳句と花を用いて心温まる挨拶例文をご紹介します。

11月、秋の深まりを感じる中で、木々が色づき、自然がしだいに静かに準備を始める月。

この季節にふさわしい心温まる挨拶を贈ることで、
秋の深まりを共有し、新たな季節への期待と温かさを分かち合えます。

11月には、秋の風に舞う紅葉や、静かに咲く菊の花が美しく彩ります。
これらの要素を取り入れ、特別な挨拶例文をご紹介いたします。

この記事を読むことで、
11月の季語を理解し、俳句と花を使った魅力的な挨拶例文を身につけることができます。

また、この記事では、
11月の季語や俳句、花を通じて挨拶の美しさや意味について深く理解することができます。

心温まる挨拶を通じて人々とのつながりを大切にし、秋を迎える準備を整えましょう。

ぜひ最後までお読みいただき、新しい季節への感謝と期待を込めた挨拶を、
心温まるコミュニケーションの一環として活用ください。

【時候の挨拶】11月の季語と結びの言葉!書き方と例文を紹介

    

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11月の季語を解説!俳句と花で彩る心温まる挨拶

11月は秋の深まりを感じる季節であり、
自然の移ろいが人々の心に静かな感動を呼び起こします。

この季節にふさわしい心温まる挨拶を贈ることで、
過ごしやすい秋の日々と新しい季節への期待を共有しましょう。

早咲きの花や秋の特有の景色が、この季節の魅力を演出してくれます。

11月の季語を解説し、俳句と花を活用した心温まる挨拶例文をご紹介いたします。

11月の代表的な季語

一部の11月の季語の意味を簡単に説明します。

紅葉(もみじ)

紅葉は、木々の葉が赤や黄色に色づく様子を指します。
秋の訪れや自然の美しさを象徴し、日本の風物詩となっています。

初霜(はつしも)

初霜は、初めて降りる霜を指します。
これが降りることで、秋が深まり、冬の訪れを感じることができます。

菊(きく)

菊は、秋の花として知られ、11月に最も美しく咲く花の一つです。
日本の伝統的な文化で重要な位置を占めています。

読書月間(どくしょげっかん)

11月は読書月間とされ、読書や書物に関連した季語です。
寒くなる季節に、読書を楽しむ機会が増えるため、このような季語が使われます。

食欲の秋(しょくよくのあき)

11月は食材が豊富で、食欲が増す季節であることから、「食欲の秋」と言われています。
美味しい食事や食べ物が楽しめる季節として知られています。

これらの季語は、日本の文化や風物詩と深く結びついており、
俳句や文章、日常会話で幅広く使われます。

11月の季語を理解することで、詩情豊かな言葉を綴る際に役立ちます。

さらに、季節の移ろいを感じながら、心温まる挨拶を贈る際にも活用できることでしょう。

11月の季語を使った心に響くオススメの俳句

7月の季語を使った心に響くオススメの俳句を5句紹介し、
はがきや手紙の挨拶にも使える季語をご紹介します。

11月の季語を使った心に響くオススメの俳句5句

・ 白露や 茨の針に ひとつづつ

俳句の作者:正岡子規

俳句の意味:朝露が降りる秋の朝、茨の針の先にはひとつづつ露の玉が輝いている。

・初霜に 負けて倒れし 菊の花

俳句の作者:正岡子規

俳句の意味:初霜の重さに耐えられず、倒れてしまっている菊の花。

・初時雨 人なつかしく 待ちにけり

俳句の作者:星野立子

俳句の意味:初時雨が降るなかで、人恋しく待っていた。

・木がらしの 吹き行くうしろ 姿かな

俳句の作者:服部嵐雪

俳句の意味:木枯らしが芭蕉の後ろ姿を吹き過ぎてゆく

・あたゝかき 十一月も すみにけり

俳句の作者:中村草田男

俳句の意味:あたたかい十一月もすぎてしまった。

11月の時候の挨拶

・秋気身にしみる頃となりました。

・日だまりの恋しい季節となりました。

・街路のいちょうもすっかり黄金色に色づきました。

・菊の香り漂う霜月を迎えましたが、いかがお過ごしでしょうか。

・暦の上でははや立冬となり、めっきり日脚も短くなってまいりました。

11月の時候の挨拶:結び

・天候不順の折柄、どうぞおからだにお気をつけください。

・時雨の多い時節柄、ご自愛くださいますようお祈り申し上げます。

・これから朝の霜が日ごとに深まりますので、どうぞご用心ください。

・これから寒さに向かいますが、くれぐれもお身体をおいといください。

・ことのほか風も冷たく感じられるこの頃、
 ご家族の皆様にはつつがなくお過ごしください。

11月の俳句と花で彩る心温まる挨拶例文

11月は、日に日に秋が深まり、
いよいよ冬の兆しを感じる季節です。

11月7日は「立冬」。

山々の樹々も、赤や黄色に色づき、紅葉が始まります。

そんな11月に咲いている、
「石蕗(つわぶき)」や「吾亦紅(われもこう)」や「サフラン」。

今回は、
これらの11月に咲く花を使ったはがきの書き方をご紹介します。

11月の俳句と花で彩る心温まる挨拶例文:石蕗(つわぶき)

蕗(ふき)に似た、艶(つや)のある葉から、
「ツワブキ」になったという説もありますが、異説もあります。

ふつう「石蕗(つわぶき)」と書きますが、
「藁吾(つわぶき)」と書くのが正しいようです。

開花時期:10月~11月。

頭花は、4~6センチで鮮やかな黄色。

石蕗(つわぶき)の花言葉

・「謙虚」「困難に負けない」

11月の誕生花一覧!季語と季節の挨拶を紹介

   

石蕗(つわぶき)の俳句

・石蕗に語る生きて来し唯そのことを (赤城さかえ)

・石蕗の黄に十一月はしづかな月 (後藤比奈夫)

・黄八丈色に石蕗咲き妻が着て (草間時彦)

石蕗(つわぶき)の花を使った11月の時候のはがきの挨拶:例文

年の暮れを迎える「霜月」になりました。

「霜が降(お)りる月」だから、「霜月」とは、
何とも日本らしい風情のある言葉ですね。

お変わりなくお過ごしでいらっしゃいますか?

茶室の庭に「石蕗(つわぶき)」の花が咲き始めました。

初冬の花のないこの時期に、
明るい黄色の花を咲かせています。

ほんわりとした温か味を感じさせてくれる色です。

ことのほか風も冷たく感じられるこの頃、
どうぞ、つつがなくお過ごしください。

皆々様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。

11月の俳句と花で彩る心温まる挨拶例文:吾亦紅(われもこう)

「吾木香(われもこう)・我毛香(われもこう)」とも書きます。

漢方では、「地楡(ちゆ)」と呼ばれ、
吐血、鼻出血、血痢、やけどなどの治療に用いられます。

開花時期:8~12月。

吾亦紅(われもこう)は、
花材やドライフラワーにして利用されます。

吾亦紅(われもこう)の花言葉

・「変化」「愛慕」

吾亦紅(われもこう)の俳句

・吾も亦紅なりとひそやかに (高浜虚子)

・ほそみちに日のちらばって吾亦紅 (鷲谷七菜子)

・遠山の晴間みじかし吾亦紅 (上田五千石)

吾亦紅(われもこう)を使った11月の時候のはがきの挨拶:例文

暦の上では、はや立冬となり、
めっきり日脚も短くなってまいりました。

お変わりなくお過ごしでいらっしゃいますか?

私も、一時の忙しさから解放され、
ようやく穏やかな日々を過ごせるようになりました。

畑の片隅で、枯れたような、ちょっと寂しげな、
「吾亦紅(われもこう)」が、風に吹かれて咲いていました。

暗紅色(あんこうしょく)の、実のような丸い花。

秋の野の風情を表すのに欠かせない、名脇役。
茶花としてよく使われます。

11月の霜枯れの季節となりました。

冬の到来をいっそう間近に感じております。

これから朝の霜が日ごとに深まりますので、
くれぐれもお身体にはご留意なさってください。

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11月の俳句と花で彩る心温まる挨拶例文:サフラン

サフランはクロッカスの仲間。

新葉の間から伸ばした花径の先に、
ラッパ形をした、淡い紫色の花を咲かせます。

花のあと、松葉に似た葉を多数伸ばします。

「雄しべ」の柱頭を採取し、
乾燥させたものが香辛料のサフラン。

空中開花といい、
植えつけずに球根を置いておくだけで
開花するので、室内でも楽しめる花です。       

開花時期:10月~12月。

サフランの花言葉

・「歓喜」「節度ある態度」

サフランの俳句

・サフランもって迅い太子についてゆく (飯島晴子)

・サフランや映画はきのう人を殺め (宇多喜代子)

・サフランの花をぐるりと雨しぶき (鷹羽狩行)

サフランの花を使った11月の時候のはがきの挨拶:例文

枯れ葉も落ちつくし、
木々の枝差しもあらわになって参りました。

晩秋の時の流れは、
1年でも特に早いと感じますが、
お変わりなくお過ごしですか?

叔母様からいただいた、
「サフラン」が、淡い紫色の花を咲かせました。

薄紫の色をたとえて、ギリシャ神話では、
「虹の女神はサフラン色の翼を持ち、
暁の女神はサフラン色の衣をまとう」と。

サフランの淡い紫色は安らぎを感じさせる色です。

きょうは、晩秋の穏やかな日をゆっくりと味わっています。

時雨の多い時節柄、
ご自愛くださいますようお祈り申し上げます。

11月の和風月名!霜月(しもつき)の意味と時候の挨拶

 

まとめ

この記事では、
親しい人に使える11月に咲く花を使ったはがきの書き方を紹介しました。

11月は、
北国から初雪の知らせが届き始め、初氷が張る頃。

秋、暮れて自然も人も冬支度を始める季節です。

親しい人に、はがきを書くときは、
11月の季語や季節の花を使って、
書いてみられたらいかがでしょうか?