この記事は、親しい人に使える、
4月に咲く花を使ったはがきの書き方紹介します。
4月は、花盛りの春。
たくさんの花が美しく咲き誇る季節です。
春の香りは梅に始まり、桜、沈丁花、水仙、
フリージア、スイートピーそしてライラック・・・。
4月は、みずみずしく、清らかな早春の香りから、
次第に、甘さや濃厚さを加えて夏へと移っていく季節です。
4月に送るはがきには、
明るく輝く季節を感じさせる時候の挨拶を
使用してみられたらいかがでしょうか。
目次
4月の時候の挨拶
・桜花満開の好季節がやってまいりました。お変わりございませんか。
・春爛漫の好季節、お健やかにお過ごしのことでございましょう。
・桜の樹下を花衣の人々が行き交う、うるわしい春の日となりました。
・花祭りの時期となりましたが、つつがなくお過ごしでしょうか。
・春宵一刻価千金の頃となり、
ますますご壮健にてお過ごしのことと存じます。
4月の時候の挨拶:結び
・春暖のみぎり、お元気にてご活躍ください。
・春光あまねく満ちわたる季節、皆様のご多幸をお祈りいたします。
・日々暖かくなりますが、皆様お身体にはお気をつけください。
・天候不順の時節柄、
ご自愛専一にてご精励くださいますようお願い申し上げます。
・花冷えのする折から、油断されませんようお身体にご留意ください。
・新年度に入り、なにかとお忙しい毎日でしょうが、ご自愛専一に。
・急に寒さのもどることもございます。
お身体を大切になさってください。
4月の花(菫・木瓜・雪柳)を使ったはがきの時候の挨拶
風の3月、雨降る4月。と、いわれるように、
春の空は定まりにくく、雨が多い時期でもあります。
その雨が、地をうるおして、野辺の緑を伸ばしていく。
そんな4月に咲いている、
「菫(すみれ)」や「木瓜(ぼけ)」・「雪柳(ゆきやなぎ)」の花。
今回は、これらの4月に咲く
花を使ったはがきの書き方をご紹介します。
菫(すみれ)の花を使った4月のはがきの時候の挨拶
スミレ属の植物は世界に450種。
日本にも約60種が自生。
日当たりの良い草地や林の中などには、
ヒメスミレ、ノジスミレ、アケボノスミレ、などがあります。
日陰にはエイザンスミレ、ヒカゲスミレなど。
唇弁の形が、
大工道具の「墨入れ」に似ているので「スミレ」になったとも。
開花時期:4月~5月。
日本では楚々とした野草として愛されている菫(すみれ)。
西洋ではバラ、ユリと並ぶ特別な花で、
「天使がひそかに与えるように花開く」
可憐な花を誠実、純真の象徴としています。
菫(すみれ)の花言葉
・「信頼」「誠実な愛」
菫(すみれ)の俳句
・山路きて何やらゆかしすみれ草 (芭蕉)
・鼻紙を敷いて座れば菫かな (一茶)
・菫程な小さき人に生まれたし (夏目漱石)
菫(すみれ)の花を使った4月の時候のはがきの挨拶:例
我が家の狭い庭の日だまりに、
今年も菫(すみれ)が可愛い花をつけはじめました。
春の足音が聞こえてくるようで、わくわくします。
菫の種が飛び散ってどんどん増えて、楽しみです。
ご家族の皆々様におかれましては、
お変わりなくお過ごしでいらっしゃいますか?
私もお陰様で家族一同、
無事息災に暮らしておりますのでご安心くださいませ。
今年の4月は雨が多いですね。
「4月は、菫の花を撒き散らす。」
というフランスの詩句がありましたが、
煙るような雨が菫を濡らしています。
花冷えの季節です。
お風邪など召されませぬようご自愛くださいませ。
皆々様のご健康とご多幸を心からお祈り申し上げます。
木瓜(ぼけ)の花を使った4月の時候のはがきの挨拶
木瓜(ぼけ)は、中国原産。
日本には平安時代に渡来。
朱紅色の緋木瓜(ひぼけ)。純白の白木瓜(しろぼけ)。
また紅と白とが混じった更紗木瓜(さらさぼけ)。など
さまざまな美しさを見せてくれます。
開花時期: 3月~4月(春咲き)
春に先駆けて咲き、
鮮やかな花色で心を彩ってくれる木瓜の花。
「熱情」の花言葉は、緋色(ひいろ)の花色からでしょうか?
木瓜(ぼけ)の花言葉
・「情熱」「先駆者」
木瓜(ぼけ)の花の俳句
・初旅や木瓜もうれしき物の数 (正岡子規)
・浮雲の影あまた過ぎ木瓜ひらく (水原秋櫻子)
・更紗木瓜透かしてさらに更紗木瓜 (永井東門居)
木瓜(ぼけ)の花を使った4月の時候のはがきの挨拶:例文
雨に濡れた新緑のますます鮮やかな今日この頃、
いかがお過ごしでしょうか?
春咲きの木瓜(ぼけ)の花が今年も咲き始めました。
「木瓜(ぼけ)は、瓜(うり)に似ている果実が実るため。」
木になる瓜(うり)で「木瓜(もっけ)」と呼ばれていたのが、
訛(なま)ってボケになったとのこと。
織田信長の家紋にも使われています。
花言葉は「先駆者」。
叔母様も新年度に入り、
なにかとお忙しい毎日をお過ごしのことと存じます。
どうぞ、ご無理をなさいませんように、
お身体を大切になさってください。
雪柳(ゆきやなぎ)を使った4月のはがきの時候の挨拶
雪柳(ゆきやなぎ)は、中国原産。
開花時期:3月~4月
柳のような細い葉と垂(た)れ下がる枝から
雪柳(ゆきやなぎ)の名がつきました。
夜目にも鮮やかに、降りかかる雪のように咲く白い雪柳。
米粒のような五弁の花から
「小米桜(こごめざくら)。」という別名もあります。
雪柳(ゆきやなぎ)の花言葉
・「殊勝」 「恥じらい」
雪柳(ゆきやなぎ)の俳句
・たえず風やり過ごしをり雪柳 (高木晴子)
・月うるむ地にただようて雪柳 (石原八束)
・雪柳夜には夜の白さあり (五十嵐播水)
雪柳(ゆきやなぎ)を使った4月の時候のはがきの挨拶:例文
花祭りの時期となりましたが、つつがなくお過ごしでしょうか。
我が家の庭のそこここで、四方にしなやかな枝を伸ばし、
雪のように白く咲く、雪柳が咲きはじめました。
可憐で清楚な花は、私の心を癒やしてくれています。
4月は、花々の香りに心も浮き立つ時期です。
油断されませんよう、お身体ご留意くださいませ。
皆様のご健康とご多幸をお祈りいたします。
まとめ
この記事は、親しい人に使える、
4月に咲く花を使ったはがきの書き方紹介しました。
4月は、
香り高い水仙、桜や雪柳、スミレなど
個性豊かな花いっぱいの季節です。
はがきを書くときは、4月ならではの季語や花を使った
趣のあるはがきを届けてみられたらいかがでしょうか?

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