この記事では、
親しい人に使える3月に咲く花を使ったはがきの書き方を紹介します。
3月は、
吹き抜ける風に春の気配が、ほんのりとただよい始める季節。
生命が動き出す春になりました。
可愛いグリーンの木の芽に、虫や動物も目を覚ます時期。
そんな3月にぴったりの花や季語を使用した
はがきを書かれてみられたらいかがでしょうか?
目次
3月の時候の挨拶
・日だまりにはもう草の芽が萌えたつ季節となりました。
・桃の節句も過ぎ、うららかな春の日が続いております。
・日ごとに暖かさを増し、風の色も春めいてまいりました。
・芳しい沈丁花の香りに、早くも春の到来を感じております。
・お雛祭りをお迎えになり、ますますお子様のお健やかな
ご成長が楽しみなことでございましょう。
3月の時候の挨拶:結び
・春の日差しのもと、お健やかな日々をお過ごしください。
・春光を受けて、ますますのご発展をお祈りしております。
・天も地も躍動の季節、さらなるご活躍をお祈りいたします。
・春風とともに、皆様にお幸せが訪れますようお祈りいたします。
・四月からの新生活、元気にがんばってください。
でも、あまりご無理なさいませんようご自愛くださいませ。
3月の花(ミモザ・クロッカス・蓮華草)を使ったはがきの時候の挨拶
3月は「弥生」。
ますます栄えることから、
いよいよ、あまねく満ちることを弥栄「いやさか」といいます。
弥生(やよい)は、草木がいよいよ生い茂る「いやおい」の月。
弥生はまさに春爛漫。
そんな晩春に咲いている、
「ミモザ」や「クロッカス」・「蓮華草(れんげそう)」。
今回は、
これらの3月に咲く花を使ったはがきの書き方をご紹介します。
ミモザの花を使った3月のはがきの時候の挨拶
明るいイエローが鮮やかに春を告げる、ミモザの花。
花期は2月~3月。
小さなポンポンが集まったように咲く、
可愛らしい姿のミモザの花。
3月8日の、
「国際女性デー」で女性に贈られる花でもあります。
ミモザの花言葉
・「優雅」「秘密の恋」「思いやり」
ミモザの俳句
・逢ふたびのミモザの花の遠げむり (後藤比奈夫)
・ミモザ咲く海風春をうながせば (富安風生)
・野外劇はじまるミモザ降る下に (星野立子)
ミモザの花を使った3月の時候のはがきの挨拶:例文
ミモザの花が青い空に美しく映えています。
3月、暖かい明るい日差しが戻ってまいりました。
この季節になると、ミモザの黄色い花が青い空に映え、
黄色と青のコントラストにますます暖かさを感じます。
これからの季節、
多くの植物が日の暖かさを受け美しく花開きます。
3月は、心が踊る季節の到来です。
お変わりなくお過ごしでいらっしゃいますか?
私もお陰様で家族一同、
平穏に暮らしておりますのでご安心くださいませ。
花どきは気候不順と申します。
いっそうご自愛くださいますようお願い申し上げます。
クロッカスを使った3月の時候のはがきの挨拶
クロッカスには、春咲きと秋咲きがあります。
園芸で
「クロッカス」とよばれるのは春咲きのもの。
秋咲きは「サフラン」とよびます。
イギリスでは、
「聖バレンタインの花」と呼んでいます。
3月の日の当たる場所で、
日の差している時に咲く、明るいイメージの花です。
クロッカスの花言葉
・「良い知らせ」「私を信じてください」
クロッカスの俳句
・日が射してもうクロッカス咲く時分(高野素十)
・髭に似ておどけ細葉のクロッカス (上村占魚)
・大地割れ彩の出だしはクロッカス (小路智壽子)
クロッカスの花を使った3月の時候のはがきの挨拶:例文
桃の節句も過ぎ、うららかな春の日が続いています。
浩子様、お変わりなくお過ごしですか?
今日、近所の公園を歩いていると、クロッカスの花が、
春を待ちきれないように、土から茎を伸ばして咲いていました。
自然はどうやって「春」を感じるのでしょうね?
不思議でなりません。
春咲きの「クロッカス」と、秋咲きの「サフラン」は
同じアヤメ科の仲間同士だと、最近知りました。
3月の風もなく、
こぼれるような日だまりの中で
静かにクロッカスを眺めるこの幸せな時間・・・。
春は春の楽しみがあり、
夏にも秋にも寒い冬だって楽しみがあります。
3月も、はや一週間が過ぎました。
春を充分に満喫して、春の楽しみをみつけて
春の良き日々をゆったりとお過ごしくださいませ。
4月からの新生活、元気に頑張ってくださいね。
でも、あまりご無理なさいませんように。
蓮華草(れんげそう)を使った3月のはがきの時候の挨拶
蓮華草(れんげそう)は、中国原産。
小さな花が車輪状に並んでいる姿が、
蓮の花に似ているところから蓮華草の名前がつきました。
蓮華草(れんげそう)の花は、
別名「ゲンゲ」とも呼ばれています。
花期:3月~6月。
茎1.5センチほどの紅紫色の小花を咲かせます。
かつては菜の花などと共に、
日本の春の農村風景を彩る代表的な植物でした。
蓮華草(れんげそう)の花言葉
・「幸福」 「私の苦痛を和らげる」
蓮華草(れんげそう)の俳句
・げんげ田のうつくしき旅つづけけり (久保田万太郎)
・げんげ田や花咲く前の深みどり (五十崎故郷)
・げんげ田を見尽くし遍路万願寺 (山口誓子)
蓮華草(れんげそう)を使った3月の時候のはがきの挨拶:例文
蓮華草(れんげそう)が、
田んぼ一面に生える季節になりました。
子供の頃、
一面に広がる蓮華草のピンクのカーペットの中で、
頭に蓮華の花の王冠を付けて一日中遊んだものです。
今の子供は、そんな遊び方も知らないでしょうね。
昔は、この蓮華草を
田んぼにすき込む肥料として植えていました。
でも、最近では化学肥料利用が多くなり、
れんげ畑も少なくなってしまいました。
時代の移り変わりを感じます。
お変わりなくお過ごしでいらっしゃいますか?
3月は、ひと雨ごとに木々の若芽が伸び、
春の香りが心地良く感じる季節です。
花どきは、気候不順と申します。
どうぞ、お身体おいといくださいまして、
春の良き日々を、どうぞ楽しくお過ごしくださいませ。
今日も、あなたの幸せを、心からお祈りしております。
まとめ
この記事では、
親しい人に使える3月に咲く花を使ったはがきの書き方を紹介しました。
3月は、いよいよ春本番。
古くから伝わる花便りに、
「二十四番(にじゅうしばん)花信風」と呼ばれるのがあります。
花信風(かしんふう)とは開花を告げる風。
なんとも風雅な言葉ですね。
3月ならではの花の便りを乗せて、
趣のあるはがきを届けてみられたらいかがでしょうか?

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