親しい人に使える、1月に咲く花を使ったはがきの書き方です。

1月は新しい年を迎え、1年の始まりの月です。

やはり1月に送るはがきには、
寒さに耐えて凛と咲く花を使用したらいかがでしょうか。

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1月の時候の挨拶

・新しき年は、寒さも新しく、今更のように肌にしみます。

・皆様お揃いで、穏やかな正月をお迎えのことと存じます。

・雪晴れの好天気が続くと、外の空気がおいしくなります。

・皆様におかれましては、よき初春をお迎えのことと存じます。

・新年を迎えて、身も心も新たな気分でお過ごしのことと思います。

1月の時候の挨拶:結び

・極寒の折から、ご自愛専一に。

・本年もご一家にとってますますのご多幸を祈っております。

・大寒を迎え、寒さはこれからが本番。くれぐれもお身体を大切に。

・お寒さ厳しい折柄、くれぐれも御身おいといくださいますよう。

・皆様にとって、本年が幸福に満ち溢れる良い一年になりますように。

・春寒はいっそう身にしみます。
 お互いに健康には留意したいものでございます。

・風邪が流行っています。
 どうぞ風邪とは仲良しになられませんように、
 お元気にお過ごしくださいませ。

1月の花(芹・臘梅・母子草)を使ったはがきの時候の挨拶

1月は1年を笑顔でスタートさせる月。

1月は、とっても寒い時期です。

そんな寒い時期の1月に、めげずに咲いている、
「臘梅(ろうばい)」の花や「芹(せり)」・「母子草(ははこぐさ)」。

今回は、これらの1月に咲く
花を使ったはがきの書き方をご紹介します。

芹(せり)を使った1月のはがきの時候の挨拶

芹(せり)摘むといえば春の風物詩。

万葉集にも登場する芹(せり)は、
春の七草の筆頭にあげられています。

芹(せり)は湿地や水田に群生し、
野菜としても栽培されます。

花期は7~8月。

芹の花は、
梅雨が開け、日差しが水田の面に強く照り返るようになる頃、
まっすぐに伸びた茎の先に、二十前後の細かく白い楚々たる
五弁の可憐な花を咲かせます。

芹(せり)の花言葉

・「清廉で高潔」

芹(せり)の花の俳句

・泥におく鷺の足跡芹の花 (木村蕪城)

・法隆寺からの小溝か芹の花 (飴山 實)

・おやごころ子ごころ芹も見つつ行く (高野素十)

芹(せり)を使った1月の時候のはがきの挨拶:例文

きょうは1月7日、七草の日。

畑で芹(せり)を摘んできました。

芹(せり)は葉に独特な爽やかな香味、風味があり、
古くから葉菜類のひとつとして親しまれています。

こちらの地方では、お正月の七日には
七草の若菜を入れたお粥を作る風習がまだあります。

我が家もさっそく、母と一緒に七草粥を作りました。

ご家族の皆々様におかれましては、
お変わりなくお過ごしでいらっしゃいますか?

私もお陰様で家族一同、
平穏に暮らしておりますのでご安心くださいませ。

今年の1月は暖冬とは申しますが、まだまだお寒い日が続きます。

皆々様、どうぞくれぐれもご自愛くださいませ。

本年も幸福に満ち溢れる良い年になりますよう
心よりお祈り申し上げます。

臘梅(ろうばい)を使った1月の時候のはがきの挨拶

臘梅(ろうばい)は、
ウメという名前が入っていますが、
ウメとはまったく違う種類です。

中国原産で江戸初期に渡来。

花期は1月から2月ごろ。

臘月(旧暦12月)に咲くことから「臘梅」と名づけられた。
という説と、ロウ細工のように透き通った美しい花だから。
というふたつの説があります。

漂う芳香も魅力です。

1月の花の少ない季節に咲き、
心をあたためてくれる花です。

臘梅(ろうばい)の花言葉

・「慈愛」「温かい心」

臘梅(ろうばい)の俳句

臘梅や雪うち透かす枝のたけ (芥川龍之介)

・風往き来して臘梅のつやを消す (長谷川双魚)

・臘梅のつやを映しぬ薄氷 (増田龍雨)

臘梅(ろうばい)の花を使った1月の時候のはがきの挨拶:例文

1月の小雪の舞う凍えそうな寒さの中、
臘梅(ろうばい)の花が咲き始めました。

私が一年で最も待ちわびる季節の到来です。

臘梅(ろうばい)の花に出会ったのは、
去年の叔母の家の庭でのこと。

ロウ細工で半透明な黄色の花びらと、ふくよかな香りは、
1月の冬枯れの庭でひときわ異彩を放っていました。

冬の庭はそれなりに美しい花が咲きます。

水仙、山茶花の花。
真っ赤な千両、万両の実。

でも、この臘梅に勝る花はないと思います。
この臘梅の花から漂う優しい香りも魅力です。

千恵子様、お変わりなくお過ごしですか?

もうすぐ立春。

寒さも、もうひと辛抱、ふた辛抱の日々を、
どうぞ息災にお過ごしくださいませ。

母子草(ははこぐさ)を使った1月のはがきの時候の挨拶

春の七草のオギョウ、(またはゴギョウ)は、
ハハコグサを指し、若い茎葉を七草粥に入れます。

また、今ではふつうヨモギを使う草餅も、
かつてはハハコグサが入れられていたそうです。

オギョウ、ゴギョウとすると、新年の季語。

素朴で野の草らしい、可愛らしさがあります。

古くは、鼠麹草「ほうこぐさ」と呼ばれていました。
それが、訛化(がか)して「ははこぐさ」になったのでしょうか?

その名前に郷愁を感じて詠まれる句も多いようです。

母子草(ははこぐさ)の花言葉

・「無言の愛」 「忘れない」

母子草(ははこぐさ)の俳句

・老いて尚なつかしき名の母子草 (高浜虚子)

・ははこぐさはじめのことば忘れけり (矢島渚男)

・鶏の目には鶏の世あらむ母子草 (加藤楸邨)

母子草(ははこぐさ)を使った1月の時候のはがきの挨拶:例文

笑顔で迎える一日は、笑顔で過ごす1年の始まり。

きょうは七草の日。

ごちそう続きのお正月から、
普段の暮らしに切り替えていこうと思い
スーパーに七草を買いに行きました。

ハコベラ、ホトケノザ、セリ、ナズナ、スズシロ、スズナ、ゴギョウ。

ゴギョウが「母小草。」だと初めて知りました。

さらさらした白粥に、刻んだ七草を加えてさっと炊き、
きょうは、疲れた胃を少し休ませようと思っています

この1年の1日1日を大切にして、
生きて行きたいと思う年のはじめです。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

笑顔あふれる健やかな毎日をお過ごしくださいませ。

まとめ

1月は、1年をスタートする大事な時期です。

新しい年の始まりは、歳神様を迎え、
実りと無事を祈る、最も重要な月です。

はがきを書くときは、1月ならではの季語や花を使った
趣のあるはがきを届けてみられたらいかがでしょうか?

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よっちゃん
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