この記事では、
1月の誕生色と花を使った時候の挨拶をご紹介します。

あなたは『誕生色』をご存知でしょうか?

『誕生色』とは染めと織りの街、新潟県の十日町織物工業協同組合が、
1981年(昭和56年)に制定した1月から12月までの季節の色です。

誕生色をどのような基準で選んだのかは不明ですが、
四季折々の風物に培われた日本特有の情感があり、
日本の四季に合った素敵な色が選ばれております。

1月から12月までの季節感を併せ持つ、
美しい名をつけた12ヶ月の誕生色です。

1月から12月までの四季折々の花の色が、
独特の優しく懐かしい和風名称で呼ばれています。

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1月の誕生色

誕生色: 想紅(おもいくれない)の色  
DEEP RED

1月の花と色: 1月の雪の中で凛として咲く寒椿の深い紅の色です。

想紅(おもいくれない)の色は、深みのある赤にほんの少し、
隠し味程度の紫色を混ぜ込んだような色の濃い紅です。

どこか慎み深い上品な色合いが伝わってきます。

1月の誕生色の想紅(おもいくれない)の色は、
辺りから色が消え、白い雪が舞う1月の景色を
ぱっと華やかに鮮やかにしてくれる色です。

一般的には1月に咲く寒椿の紅色として知られているお色です。

生命力溢れるしなやかな力強さと、華やかさの中に在る
女性らしい想いや情熱、そして潔さを感じる濃い深い紅の色です。

1月の時候の挨拶 (睦月:むつき)

1月の代表的な和風月名は「睦月(むつき)」。

睦月の語源や由来については諸説ありますが、
正月は、貧富分け隔てなくお互いに親しく睦(むつ)み合う月。

戦や争いをやめて仲睦(むつ)まじくする月、
などからきていると言われています。

新しい年の始まりの1月は、歳神様を迎え、
実りと無事を祈る、最も重要な月です。

縁起の良い風景や1月に咲く花の言葉を入れて、
お相手の一年のご多幸を祈るように書くと、
より印象に残るのではないでしょうか。

1月の花を使った書き出しの挨拶

(椿の花)

1月の冬枯れの庭を濃い紅色の花で飾る椿の花。

いてつく朝に映える花です。

寒さに耐えて凛と咲くその姿と、
華やかでひと目を引くその花と色に思わず目を奪われます。

我が家の庭にも真紅の椿が咲き初めました。

お変わりなくお過ごしでいらっしゃいますか?

(ロウバイの花)

1月の小雪の舞う凍えそうな寒さの中、
ロウ細工のような繊細で、半透明な黄色の花びらと、ふくよかな香りの
ロウバイの花が咲き始めました。

私が1年で最も待ちわびる季節の到来です。

美恵子様、お元気にお過ごしでいらっしゃいますか?

(福寿草の花)

年の暮に買った福寿草のつぼみが、
とても可愛いらしく開きました。

小さな黄色の花が優しく咲いて目を楽しませてくれています。

私は元気で、また新しく年を迎えました。

叔母様、
お変わりなくお過ごしでいらっしゃいますか。

いつも、
何かとお心にかけて下さいましてありがとうございます。

(梅の花1)

暖かい地方から梅の便りもちらほら聞こえるようになりました。

今年の1月は暖冬で、
梅の開花もぐっと早くなっているようです。

我が家の近所ではすでに満開の梅もあるほどです。

皆様いかがお過ごしでいらっしゃいますか。

伯父様には、

いつも一方ならぬお力添えにあずかり、誠にありがとうございます。

今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

(梅の花2)

今年の1月は例年になく暖かい日が続いています。

我が家の庭では、梅一輪 ひっそりと咲いています。

梅は満開を眺めるのもいいですが、
まだちらほらと咲いているところも趣がありますね。

昨日、散歩がてら、お寺の庭を歩いていましたら、
多くの梅の蕾がぷっくりとしてきていました。

中国では高貴とされ、古来最も愛された花だということです。

皆様にはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

(水仙の花)

冬枯れの寂しい山野にいち早く開く水仙は、
希望と喜びをもたらす花として親しまれているそうです。

 1月のこの寒さにひきしまるように咲く水仙の花。

清と凛のイメージがよく似合う花です。

寒さの中へ清らかに花を開き咲く、
水仙を正月の花として活けてみました。

皆様にはご機嫌よくお過ごしのことと存じます。

どうぞ、本年もよろしくお願い申し上げます。

1月の結びの挨拶

・本年もご一家にとってますますのご多幸を祈っています。

・なにとぞ本年もよろしくご指導くださいませ。

・夢多き心豊かな1年となりますようお祈り申し上げます。

・お寒さ厳しい折柄、くれぐれも御身おいといくださいますよう。

・春寒はいっそう身にしみます。
 お互いに健康には留意したいものでございます。

・春は確実にそこまで来ているようでございます。

・風邪がはやっています。
 どうぞ風邪とは仲良しになられませんように。

・お元気にお過ごしくださいませ。
 ありがとうございました。

・皆様にとって本年が幸福に満ち溢れる良い一年になりますように。

・寒さ厳しきおりですが、
 お互い身体に気をつけてよい春を迎えましょう。

・ご家族様どうかくれぐれもご自愛ください。

・ご家族の皆様に、ますます素晴らしい、
 良い年になりますよう心よりお祈り申しあげます。
 本年もよろしくお願い申し上げます。

・風邪やインフルエンザなど冬の名残りが、
 横行する時期でもございます。
 なにとぞ、ご自愛くださいますようお祈り申し上げます。

・立春を目に前にしていますとはいえ、
 まだまだ、寒さ厳しき折り柄、お風邪など召されませぬよう
 くれぐれも御身おいといくださいませ。

まとめ

この記事では、
1月の誕生色と花を使った時候の挨拶をご紹介しました。

1月は、一年の始め。

皆様にご挨拶するときには、
いちだんと改まった気持ちになる月です。

今年お世話になる人に、
「今年もよろしくお願いいたします。」
と、感謝の気持ちをしたためた手紙を送り、
新しい年の始まりの月としたいですね。

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よっちゃん
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